606 : 三日月さまがみてる2016/03/27(日) 18:30:40.76 ID:CXVln4600
ビスケット「オルガ、やっぱり無茶だよ。僕らやっと独立したばっかりなのにテイワズ組と交渉するなんて!」
オルガ「まあ、そうだよな……ハッ!」
三日月「……(ポリポリ)」ジー
オルガ「(見てる……ミカが俺を見てる……! ミカの目が俺に聞いてる!)
『オルガ、次はどうする。次はなにをやればいい』
『次はどんなワクワクすることを見せてくれるんだ』って!
あの目は裏切れねえ……!!」
ビスケット「オルガ?」
オルガ「……ダメだ。テイワズ組との交渉は続ける。このままじゃ、独立した意味がねえ!」
ビスケット「……ハア、わかったよ。リーダーがそういうんじゃ仕方ないね」
オルガ「(あの目に映る俺は、いつだって最高に粋がって格好いい
オルガ・イツカじゃなきゃいけねえ……そうだろ、ミカ!)」
三日月「……(あ。この火星ヤシ、ハズレだった)」ジー
ロラン「あー、今日は普段やらないとこまで掃除したから疲れたなあ。……みんなには悪いけど、今日の夕飯は簡単なものにして…」
三日月「ロラン」
ロラン「あ、三日月。どうしたんですか……ハッ!」
三日月「…………」ジー
ロラン「(見ている……三日月の目が僕を見ている! あの目が僕に聞いている!)
『まさかちょっと大掃除で疲れたからって、夕飯手を抜くとか言わないよね?』
『むしろこんな日だからこそ、手のかかる美味しい料理を作ってくれるんだよね?』って!
あの目は裏切れない……!」
三日月「ロラn」
ロラン「ちょっと買い物に行ってきます! 帰ったらすぐに夕飯の支度もするからね!」
三日月「……(火星ヤシの買い置きが無くなったから、ついでに買ってきてもらいたかったのに)」
アイラ「あー、もうお腹いっぱい。せっかく頼んだけど、このパフェは残すしかないかな……ハッ!」
三日月「……(ポリポリ)」ジー
アイラ「(見てる……知らない男子がわたしを見てる!)
『え、まさか残すの?』『そんな特盛イチゴパフェ一つを?』『大食いキャラなのに?』
『ていうかアンタから大食いキャラ取ったら、よくある凡百の
強化人間キャラと変わんなくない?』って!」
アイラ「た、食べるわよ! 食べてやるわよこんなパフェの一つくらい! ウオオオ!」
三日月「……(あのパフェの上に乗ってるヤツ、火星ヤシかと思ったらただのチョコレートなんだ……)」ガッカリ
607 : 三日月さまがみてる2016/03/27(日) 18:32:24.01 ID:CXVln4600
アムロ「……ああ、もちろんさ。…うん、今度ね。……わかったわかった、チャーミングだよ、チェーン」ツーツーツー
アムロ「ふう……最近歳のせいか彼女たちと均等に付き合うのも疲れるなあ。いい加減俺も本命を一人に絞るべきなのかも……ハッ!」ピキーン
三日月「……(ポリポリ)」ジー
アムロ「(見ている……三日月が俺を見ている!)
『タービンズの名瀬さんは二十人以上も奥さんや彼女がいて子供まで養ってるのに、アムロ兄さんはたった数人で音を上げるの?』
『アムロ兄さんってプレイボーイキャラだけど、所詮男としてはその程度の器なんだよね』
って……くうっ、悔しいけど僕は男なんだな!!」
三日月「……アムロ兄さん?」
アムロ「皆まで言うな! 三日月、俺は今からベルト―チカのところに行ってくるからな! 今日は帰らないとロランに伝えてくれ!」
三日月「……あ、そう」
アムロ「うおお! ヤってやる、ヤってやるぞ! アムロ、イキまーーす!!」
三日月「…………」
シロー「お、どうしたんだ三日月」
三日月「あ、兄さん。ロランが風呂湧いたから先に入っていいって」
シロー「え? アムロ兄さんは? いっつも一番風呂なのに」
三日月「知らない。伝えようとしたらどっか行っちゃった」
608 : 三日月さまがみてる2016/03/27(日) 18:34:28.91 ID:CXVln4600
メイド喫茶M&S
フリット「やっぱりマリナさんとこのプリンは美味しいなあ」
刹那「この店の落ち着きは
ガンダムだ」
呂布「うむ、貂蝉。今日も美しいぞ」
マリナ「うふふ、ゆっくりしていってね。……あら?」
三日月「……」ジー
マリナ「あの店の前で中を覗いている子、確か刹那のお兄さんか弟さんじゃなかったかしら?」
フリット「本当だ、三日月兄さんだ。なにしてるんだろあんなところで」
三日月「……(ポリポリ)」ジー
刹那「ハッ!! (見ている……三日月が俺を見ている! あいつの目が俺に問いかけてくる
『刹那、お前はアムロ兄さんのような真のガンダムになるんじゃなかったのか?』
『こんなところで油を売って、真のガンダムになれると思ってるのか?』と!」
刹那「ガ、ガンダァム!!」
マリナ「どうしたの刹那? 急に大きな声出して」
刹那「俺は、俺はガンダムだ!」
マリナ「どうしましょうフリットくん、刹那が急に……」
フリット「…………」
マリナ「フリットくん?」
フリット「(見ている……三日月兄さんが僕を見ている! 兄さんの目が僕に聞いてくる!)
『フリット、こんなところでプリンを食べている暇があるのか?』
『お前はあの薄汚いヴェイガン共を地球から叩きだし、殲滅するんじゃなかったのか?』って!」
ジジット「ウオオオ! ヴェイガンは殲滅じゃああああ!」
マリナ「フ、フリットくん!?」
呂布「(見ている……あの目つきの悪い小僧が俺を見ている!)
『呂布よ、おまえはいつからこんな腑抜けになったんだ?』
『好きな女を前にして手も出さず、あまつさえ恋敵と茶を啜っているとは、人中の呂布が聞いて呆れる』と俺を責めている!」
呂布「魂ィィィィィィイイ!!」
シーリン「まったくどうしたの? 騒がしいわね」
マリナ「あっ、シーリン。大変なの、急にみんなが……シーリン?」
三日月「……」ジー
シーリン「(見ている……知らない少年の目が、私に聞いてきている!)
『アンタ、フミタンとキャラ被ってんだよ』
『ていうかメイド服まで着てたら見分けつかなくね? どっちかこのスレにいらなくね?』って!」
マリナ「シーリン? どうしたのシーリン?」
シーリン「……マリナ。悪いけど、私今日かぎりでこの店辞めるわ」
マリナ「シーリン?!」
シーリン「私、カタロンに入る!」
マリナ「シーリン!!?」
シーリン「そして眼鏡もコンタクトに変える!!」
マリナ「シーーーーリーーン!!」
三日月「……相変わらず騒がしいな、この店」ジー
最終更新:2016年05月18日 14:17