760 : Top Mobile(後編)2016/04/18(月) 00:21:26.02 ID:BQNhx8SN0
リヴァイヴ「卑怯な警官との騙し合いにゼクスはまたもや敗北。ゼクスは恥を感じて自爆の為旅立ってしまいました」
ノリス「全く役に立ってないな」
リヴァイヴ「私達が頑張るしかなさそうですね」
グラハム「では、ルールを伝えてもらおうか」
ノリス「私はゼクスの様な酔狂も、安易なネタに走ったバラエティ番組もやるつもりは無い。
    古式に則りぶら下がりワイヤー対決を申し込もう」
リディ「安易だ!?」
グラハム「フ、伝統を重んじるノリス氏らしい決闘と言える。予想済みだ」
リディ「警視正!?」
リヴァイヴ「リディの安易なツッコミをよそに、準備が行われます」
ノリス「MSの基準は人間の10倍、即ち天井から吊るされた10ヤードのワイヤーを片手で掴み決闘をする」
グラハム「使用できるのは1本の剣のみ、だな」
ノリス「今回は最も格式の高い胴体1打制で異論は無いな?」
グラハム「無論」

リヴァイヴ「決闘の合図も伝統的。審判が剣先を空に向けたら試合開始です」
ノリス「オーバーフラッグか。軽い操作性と細い体。この勝負には向いている」
グラハム「機体だけで勝てるとは思わんよ」
ノリス「だが、その動きは慣れているという程度の物ではあるまい」
グラハム「この様な事態にも心眼を鍛え鍛錬を尽くすのが警察官なのだ」
リヴァイヴ「撓む事の無いワイヤーが、2人の技量を示します」
グラハム「しかし、剣先で切り結ぶのが決闘と思っていたが、ここまで避けられるとは……!」
シロー「ノリスさんのグフカスタムはいつも同じ手にヒートワイヤーとヒートサーベルを装備しているけど、殆ど左手の剣を使わないのはそれが原因なのか……?」
ノリス「フ、よく訓練している。だがあくまで訓練の域を超えない様だな」
グラハム「何!?」
ノリス「この決闘の要は剣ではなく紐。利き手で剣を持つのが儀礼に相応しくないというのは師を持てば知っている筈だ」
グラハム「そうだったのか……不覚!」
ノリス「更に剣を動かしすぎるのも良くない。剣は審判の針。無闇に針が動いては神託も下し辛かろう」
リヴァイヴ「相変わらずの薀蓄ぶり」
ノリス「そこだ!」ピュイッ
グラハム「なんと、一突きで有効打とは!?無念……!」
リディ「す、凄い……!」
ノリス「伝統を形だけで理解する者には勝利は訪れんのだ」

761 : Top Mobile(後編)2016/04/18(月) 00:22:04.53 ID:BQNhx8SN0
ゼクス「無様だな、警官とはそんなものか!」
リヴァイヴ「後は私が勝つだけですね。準備をしてきます」
グラハム「私は切腹だな、完全なる勝利に傷を付けてしまった」
シロー「仕方ありません。あのルールではノリスさんが上手だっただけです」
リディ「さあ、あとは任せてください」
グラハム「しかし……ルール無しで勝てるのか?」
リディ「下手にルールを作ると何が起こるか分かりませんから。それに、俺とバンシィ・ノルンなら絶対に勝てる確信があります」

ノリス「……で、勝てるのか?」
ゼクス「無論だ」
ノリス「何を根拠に!?あいつの渾名を忘れたのか!?」
ゼクス「絶対的敗者『キャプテン・ルーザー』」
ノリス「あいつが勝負を決める場面で勝った場面を見た事が無いのだぞ」
ゼクス「知っている。この場面では仮免中のパイロットにも負ける男だ」
ノリス「その負け運を信じろというのか!?」
ゼクス「ノリス、私にはある作戦が……」
ノリス「……!?」
ノリス「フフフ……卑怯者め……普段の性格からは考えられんな」
ゼクス「清く優しい心だけでは視聴者の過剰な期待には応えられん。
    正々堂々不正を行い勝利を掴む戦士こそ今の私のあるべき姿なのだ……」

ゼクス「『リヴァイヴ』の準備が出来た様だ」
シロー「ちょっと待て!?」
ノリス「急にMSを変えた事か?それとも、こちらもバンシィを使う事がルール違反だとでも?」
グラハム「そんな事が問題なのではない!あの様な派手なノーマルスーツをリヴァイヴは着けない筈!」
ゼクス「勝負服だな」
リディ「その格好は、体格だってMr.ドギーだろ!?」
ゼクス「リヴァイヴは肖りたいのだ」
リディ「なあ!ドギーだろ!?スモーの肩で精通を迎えて、ブラジャーを脱がすのにハーフインチの六角レンチを使うドギーだろ!?」
ノリス「ユニコーンのトライアル回の噂がさらりと出てくるとは……」
リヴァイヴ?「……」
ゼクス「離してくれ、彼は集中している」
リディ「く……!」

ノリス「ユニコーンに対抗するにはユニコーン。確かバンシィの売り文句だったな」
ゼクス「バンシィと対抗できるのもまたバンシィという事だな。dリヴァイヴは良い判断をした」
グラハム「リディ、相手が誰であろうと、バンシィの扱いには君に一日の長がある」
シロー「動揺せずに自分の持てる力を出し切れば勝てる筈だ」
リディ「くそっ、こんな手を使う事も予想できなかったなんて……!」

762 : Top Mobile(後編)2016/04/18(月) 00:22:37.53 ID:BQNhx8SN0
ノリス「いよいよ最終戦がスタート。興奮していたリディはすぐに落ち着きを取り戻します」
リディ「これで終わらないでくれよ」
リヴァイヴ?「……」
リディ「ビームマグナムを威力で劣るアームドアーマーBSで相殺した」
リヴァイヴ?「……」
リディ「この動き……リヴァイヴの動きをレベルアップさせてみてはいるが……!」
ノリス「リディはかなり早い段階でNT-Dを発動」
リディ「当たれっ!」
グラハム「市販機は性能の上昇率が抑えられているとは言え、NT-Dを発動せずにいなしている!?」
リディ「このまま負けたんじゃあ俺は言い訳も立たないだろ!
    『リヴァイヴ・リバイバル』!早くMr.ドギーだと認めちまえ!」
リヴァイヴ?「……」
シロー「あれがキャプテン・ルーザーの動きなのか!?落ち着きがありすぎる!」
ゼクス「本来の姿だ。本当に強い戦士は負け方が上手いからな」

リディ「そうやって佇んでさあ!」
ゼクス「しかし、かなりリディは動くな」
グラハム「彼は飛行機乗りだからな」
リディ「そんなノーマルスーツでやるから!勝負以上にやりたい事が出てくるんだろ!」
ノリス「バンシィの光が緑色に!?」
リディ「この光は俺だけが生み出しているものじゃあない!」
ゼクス「ビームマグナムを連発!?」
リディ「行けえっ!!」
グラハム「リヴァイヴを動かした所にシロー警部直伝の包囲射撃!」
シロー「それだけじゃあない!時間差でビームマグナム!」
ゼクス「リディは決めにかかっている。この申し出は受けざるをえまい」
リディ「その仮面の下にあるものを吐き出せ!キャプテン・ルーザー!!」
リヴァイヴ?「……」

 NT-D

ゼクス「ビームマグナムをVNで叩き潰した!?」
リディ「うおおおおおっ!」
ノリス「リヴァイヴが防ぐ事を予測してノルンが突っ込んできた!」
ゼクス「押されているぞ!リヴァイヴ!?それ以上に……」
シロー「サイコフレームが共鳴した!」
リディ「俺達は確かめたい……キャプテン・ルーザーの負ける姿、それとも……
    そうだとしたら……ラプラスの箱にも載っていないお前は誰なのかを!!」
 √√√
リディ「!? 貴方は!?虚無ではなく無の心!これって……!」
リヴァイヴ?「……」
リディ「やられる……ダメか……ユニバアァァァァス!」
リヴァイヴ?「……」
 ちゅどーん
ノリス「やったぞ!!」
ゼクス「ドギ リヴァアアアアアアアイヴ!!」

763 : Top Mobile(後編)2016/04/18(月) 00:23:05.59 ID:BQNhx8SN0
 ぱちぱちぱち
ノリス「悪は滅びた!自由の鐘がなる日がついにやってきたのだ!!」
リヴァイヴ「……」
ゼクス「……」
リヴァイヴ「ゼクス?最後、何て言ってました?」
ゼクス「君の名前だ」
リヴァイヴ「今回はドギーのコスプレをしていただけなのに、本当に私がMr.ドギーだとばれてしまったではないですか」
ゼクス「……どうせサイコフレームの共鳴で分かってしまう事だった」
ノリス「リディ自身は全く読み取れなかったと言っていたが」
リヴァイヴ「やっぱりゼクスが最大の原因ですね」
ゼクス「ところで、そのリディからメッセージが届いている」
 リディ「勝負には負けましたがファンとしてこれ以上幸せな事はありません」
ノリス「病気だな」
ゼクス「兎も角、私達は不正の温床である公権力に正々堂々と勝利した」
ノリス「文句がある者は(日登警察署の住所)へ。電話は(日登警察市民の声係)で24時間対応中だ」
リヴァイヴ「ちなみに許可は取っていないので自己責任でお願い致します」

ゼクス「しかし、つまらない組織を倒したのは良いが私達はやる事が増えてしまった」
リヴァイヴ「ええ」
ノリス「今考えてみれば、警察というのはコクピットに糞を塗りつけた物体を取り締まっていた」
リヴァイヴ「その役目をする者がいなくなっては、町が汚物で溢れてしまいます」
ノリス「古代に逆戻りだな」
ゼクス「ならば私達がやらなければ」
ノリス「その様子は次の放送でお送りしよう。では、また会おう」
 ぱちぱちぱち

 終わり


 おまけ
リディ「Season11のFile6……
    『Mr.ドギーは武道の一種であるIフィールド・アイキを極めている。
     つまり無の心によって人の心を持ちながらニュータイプに悟られる事無く操縦を行う事が出来るのだ』
    忘れていたとは、俺もまだまだだな……」

764 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/19(火) 08:05:34.13 ID:LauMgSb+0
誰も乙の一言もないとは嘆かわしい…

755
乙! 前二作と同じ人かな?
公権力を敵に回すとは恐ろしい番組だ…

(番組視聴中…)
クーデリア「…あの、ドーリアン外務次官」
リリーナ「なんでしょう?」
クーデリア「あの番組に出ているのは貴女のお兄様では」
リリーナ「ミリアルド以外に、私の兄はいませんよ」
クーデリア「そ、そうですか…」


768 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/22(金) 00:46:52.91 ID:7e0LFyZQ0
764
二人の護衛にはやはりあの兄弟がついていそうだ
ヒイロ(クーデリア…凄いボリュームのポニーテールだ。ウー…ごひが見たらなんというか…
クーデリアについているフミタン、名前もある意味気になるが、なんとなくシーリンに似てるような…セイバーとアグリアスのような感じか?)

三日月(今頃オルガ前髪で斬撃飛ばす練習してるんだろうな
ヒイロは何考えてるかわかんないし)

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最終更新:2016年05月19日 11:32