フレイとミリアリアの取材レポート・ゼロシステム編 - ガンダム兄弟スレまとめ @ ウィキ

38 : 通常の名無しさんの３倍2016/05/05(木) 12:51:34.43 ID:65tQVWpL0
　今日も今日とてミリアリアはフレイを連れて取材に来ていた。
ここはガンダム兄弟の家。今回はヒイロのゼロシステムの取材である。
さっそくゼロに乗りこんだフレイはゼロシステムを起動した。

　ＭＳの操縦が出来なくともゼロシステムを動かすことは出来るのである。
フレイ「見える……」
ヒイロ「何が見えるんだ？」
フレイ「ゼロの予測。みんなが幸せになるところが見える……」
ヒイロ「みんな、か。もう少し具体的に言ってくれ。みんなとは誰のことだ？」
フレイ「学校の生徒みんなが幸せになるところが見える……」

　続けてミリアリアがゼロに乗った。同じくゼロシステムを起動する。
ミリアリア「見える……」
ヒイロ「何が見えるんだ？」
ミリアリア「ゼロの予測。私が有名なジャーナリストになるのが見える……」
ヒイロ「有名な、か。もう少し具体的に言ってくれ。どんなジャーナリストだ？」
ミリアリア「お金をがっぽり儲けてこの街一番の金持ちになる私の姿が見える……」

39 : 通常の名無しさんの３倍2016/05/05(木) 12:53:44.86 ID:65tQVWpL0
フレイ「……」
ミリアリア「……」

フレイ「なんでそういう予測になるのよ！？」
ミリアリア「『お金』、取材のためには必要なものよ」
フレイ「それはそうだけど……。もう少しみんなのためにゼロの予測をする気はなかったの？」
ミリアリア「ジャーナリストもみんなのためになる仕事よ」
フレイ「普通にみんなのためにゼロシステムを使うべきだと思うのだけれど……」
ミリアリア「まあまあ……」

　あー、ところでこの街はフレイとミリアリアだけがいるのではない。
草むらのかげからヒイロやフレイ、ミリアリアの
やり取りを見ていたガンダム兄弟の１人とそのヒロインがいた。

　キオとウェンディである。

40 : 通常の名無しさんの３倍2016/05/05(木) 12:56:34.14 ID:65tQVWpL0
ウェンディ「ゼロの予測。素晴らしい！　さっそく私もゼロシステムを使うわ」
キオ「えー！？　まずいよ。それは」
ウェンディ「なんで？　ヒロインたるものヒロイン的な行動をとらなくてはいけないじゃない。
　　　　　　レインさんがラブラブ天驚拳したりとかルナマリアさんが最終回で膝枕したりとか。
　　　　　　つまりキングオブハートがガンダムザガンダムを目指したように
　　　　　　私もヒロインザヒロインを目指すのよ！　そのためにゼロに何か教えてもらえれば」

キオ「だからゼロシステムはまずいって」
ウェンディ「だからなんで？」

　草むらから現れたウェンディはヒイロやフレイ、ミリアリアの前に現れた。
キオもウェンディの後からみんなの前に姿を現す。
ウェンディ「私もゼロに乗りたいです！」
ヒイロ「やめろ。それはやめるんだ」
ミリアリア「いいじゃん。乗っちゃいなよ」

ヒイロ「ゼロシステムは暴走の危険がある。ウェンディでは無理だろう」
ミリアリア「私は普通に乗せてもらえたけど……？」
ヒイロ「常識的に考えてこの街のフレイやミリアリアが乗れないと思うか。
　　　　どう考えてもゼロを制御して暴走などなく普通に乗りこなせるに決まっている」
ミリアリア「それは褒められてるのかしら……？　それとも……？」
フレイ「微妙なところね……」

　ウェンディはミリアリアと入れかわるようにしてゼロに乗った。
キオ「あー！　ゼロの暴走が始まっちゃう！」

41 : 通常の名無しさんの３倍2016/05/05(木) 12:58:43.11 ID:65tQVWpL0
ウェンディ「あーはっはっは。いーひっひっひ。うーふっふっふ。
　　　　　　見える。ゼロの予測が見える！」
キオ「ほら、言わんこっちゃない。ゼロが暴走しだしたよ！」

ウェンディ「見える。ゼロシステムを使ってあらゆるギャンブルで
　　　　　　お金をがっぽり儲ける私の姿が見える」
キオ「えー！？　ゼロシステムでどうやって儲けるのさ？」
ウェンディ「データさえあればゼロシステムが予測する！
　　　　　　これぞヒロインの力。キオは安心して結婚できるわ。金銭的に楽になるわよ」

キオ「えー！？」
ヒイロ「信じられん。あのＭＳのデータは間違いなくゼロを使いこなしている」
キオ「えっ、ええー！？　冗談でしょ！？」

ウェンディ「……ゼロがゼロシステムを使えと教えてくれる！」

　そしてしばらく後のこと。
イワーク「強いられているんだ！
　　　　　ゼロシステムでお金持ちになることを強いられているんだ！
　　　　　ぜひ私に使わせてくれ！」

キオ「やめて下さいよ！　イワークさんはそういう守銭奴キャラじゃないでしょう！
　　　だってゼロシステムですよ！　暴走の危険が！」
フリット「そうですよ。イワークさん、イワークさん！」

　今回のことがあってみんなのウェンディに対する見方が変わったとか変わらなかったとか。
ちなみにみんなにこの話を広めたのはミリアリアである。