458 名前:男の浪漫は変形合体 1/6投稿日:2007/05/19(土) 17:37:39 ID:???
竜馬『チェエエエンジ! ゲッタァァァアアアッ! ワンッ!』
竜馬『ゲッタァァァトマホォォォゥク!』
竜馬『ゲッタァァァビィィィイイイム!!』
ロラン「何観てるんですか?」
アル「ゲッターロボっていう昔のアニメだよ。ロボットが変形合体するんだ」
シン「俺も付き合いで見てるけど結構面白いよ。何ていうか、胸が熱くなる」
ロラン(休日にロボットアニメ……ま、いっか)「ちゃんと宿題もするんですよ」

アル「あー面白かった」
シン「それにしてもすごいな、最後の方なんか星を真っ二つにしてたぜ」
アル「そういえばインパルスも変形合体できたよね」
シン「え? えーっと、ちょっと違うけど、まあできたなぁ」
アル「デスティニーはできないよね」
シン「ああ」
アル「キラ兄ちゃんと引き分けたのってインパルスに乗ってた時だよね」
シン「そういえばそうだったなぁ……」
アル「やっぱり変形合体できるロボットってMSでも強いのかなぁ……」
シン「………………」

シン「ルナー。ちょっといい?」
ルナ「どうしたのよ、休日にデスティニーなんかに乗って来て」
シン「実は今日一日インパルスとデスティニーを交換して欲しいんだ」
ルナ「へ? 別にいいけど……インパルスは元々あんたのだし」
シン「ありがとうルナ」
ルナ「でも今さらインパルスで何するのよ?」
シン「えっとぉ……ひ、秘密」

459 名前:男の浪漫は変形合体 2/6投稿日:2007/05/19(土) 17:39:03 ID:???
とある裏山
シン「よし……ここなら誰にも見つからない。いっくぞぉぉぉ!
   ソォォォドシィィィルエェェェット! 射出ゥ!!
   チェエエンジ! ソォォォオオオドイィィィンパルスゥッ!!
   エクスゥゥゥカリバァァァアアアアアアッ!
   レェェェザァァァ対艦刀ォォォオオオッ!!」
インパルスの全高に匹敵するレーザー対艦刀を構え、動きを止めるシン。
シン「…………いい……」
インパルスの中、一人頬を紅潮させニヤニヤと不気味に笑う。
シン「いい、いいぞ! 今のテンションならストフリだって墜とせそうだ!」
ご満悦のシンはインパルスに乗って意気揚々と我が家へ帰宅した。

キラ「ソォォォドストライカァァァァァァッ!!
   対艦刀ッ……シュベルトゲベェェェェェェル!!」
アル「わーい、かっこいいー!」
シロー「あの剣のデカさはスーパーロボットらしくていいよな」
シン「…………ただいま。キラ兄、何してんの?」
キラ「あれ、シン出かけてたの?」
アル「でっかい武器を振り回せるMSが見たくてさ、キラ兄ちゃんに頼んでみたんだ」
シン「あー……そう」
キラ「あれ? それってインパルスだよね。何でそんな旧式に乗ってるの?」
シン「それを言ったらあんただってー!」
キラ「僕はアルに頼まれたから乗ってるだけだよ。でもシンは理由が解らないじゃない」
シン(うっ……い、言えない。裏山でスーパーロボットごっこしてたなんて……)
アル「デスティニーもでっかいやつ持ってたから見せてもらおうと思ったのに、
   シン兄ちゃんったらどっか行っちゃうんだもん。
   でもインパルスも持ってるみたいだし、どうせなら戦ってるところ見たいなぁ」
シン「えっ!?」
キラ「ストライクの操縦は久し振りなんだけどなぁ……」
シン(こ、これはチャンスか!? こっちはインパルスとはいえ、向こうはただのストライク!
   キラ兄に手がつけられなくなったのはフリーダムに乗り換えてからだ。
   つまり……今なら……勝機は、ある! 日頃の恨みを晴らすチャンス!)
  「し、仕方ないなぁ。アルがどーしてもって言うなら勝負しようぜキラ兄」
アル「やったぁ!」
シロー「やれやれ……。アル、もうちょっと後ろに下がってような」

460 名前:男の浪漫は変形合体 3/6投稿日:2007/05/19(土) 17:39:58 ID:???
 中 略

シン「あんたはいったい何なんだー!」
キラ「勝てないからってキレないでよね」
アル「シン兄ちゃんが暴れ出した……」
シロー「シン! そんな大物を振り回すんじゃない! 家に当たったらどうす……あっ!」
キラ「エクスカリバーが家の屋根に!」
アル「アムロ兄ちゃんにミンチにされる!」

ガシン!

ドモン「危ないな……もう少しで屋根が吹っ飛ぶところだったぞ」
アル「ドモン兄ちゃん!」
シン「は、刃こぼれした刀で受け止められた……orz」
ギンガナム「この明鏡止水すごいよ、さすがキングオブハート。
        あんなボロボロの刀で対艦刀を受け止めている。
        小生はロランに呆気なく折られたというのになぁ……。
        解っているのかドモン・カッシュ!」
ドモン「なんだ、あんたもいたのか。大人なんだからこうなる前に止めろよな。シロー兄さんもだ」
シロー「す、すまない。面白くてつい……」
ギンガナム「小生も久々にターンXで一暴れしたくなったなぁ」
アル「危ないからダメだって。ロラン兄ちゃんが怒ってご飯作らなくなるよ」
ギンガナム「それではターンXに乗る訳にはいかんなぁ」
シロー(ターンXってあまり見かけないと思ってたけど、それが理由か……)
ドモン「ところで何だってキラもシンも庭で対艦刀なんか振り回してたんだ?」
シン「それは……」

説明開始。
説明中。
説明終了。

461 名前:男の浪漫は変形合体 4/6投稿日:2007/05/19(土) 17:41:05 ID:???
ドモン「なるほど、ロボットアニメねぇ……」
シロー「まあ俺達も男だから気持ちは解らないでもないんだよなぁ」
キラ「シロー兄さんのガンダムって微妙な性能だから合体とかでパワーアップさせたら?」
シロー「合体か……」
アル「オチが読めた気がする」

シロー「ファイナルフュージョン!」
陸戦型ガンダムの周囲を陸戦型ジムのパーツやザクⅡのシールドなどが飛び交い装着されていく。
シロー「イィィィッ! ジィィィッ! エイィィィィィィト!」

シロー「駄目だ、合体してようやくEz-8だ」
キラ「じゃあもっと強い武器を装備するとか」
シロー「武器? 武器……大きくて……強い武器……」

シロー「アプサラスコネクト! アプサラスキャノォォォン!!」

アル「一応山に風穴空けるくらい強いけど……」
キラ「かっこ悪そう」
シロー「やっぱり駄目かぁ……ガクッ」
ドモン「シロー兄さんは変にリアリティを求めてるから駄目なんだって。もっと自由に行こうぜ」
シロー「いや、あまり自由にやったら本気で違うロボットになってしまいそうな気がして……」
ドモン「俺だったら……そうだなぁ、こんな感じだな」

462 名前:男の浪漫は変形合体 5/6投稿日:2007/05/19(土) 17:42:07 ID:???
號『チェエエエンジ! ゲッタァァァアアアッ! ワンッ!
  ゲッタァァァトマホォォォゥク!
  ゲッタァァァビィィィイイイム!!』

シロー・キラ・シン・アル「別人になってるぅぅぅ!?」
東方不敗「この馬鹿弟子がぁぁぁっ!!」
ドモン「師匠!?」
東方不敗「実の兄が目の前で声優ネタをしつつも自重しているというのに、貴様という奴は……」
ドモン「待ってくれ師匠、今のは違うんだ! だって、俺はまだ何も言ってな……」
東方不敗「言い訳などと見苦しい真似をするでない! 今からワシとギアナ高地で修行だぁぁぁっ!」
ドモン「ぎゃあああ!!」

一方、家の中。
ロラン「こらジュドーにガロード! テレビの音はもっと小さくしなさい!
    それからギンガナムさんも、こんな音が大きいのに窓なんか開けないでください。
    近所迷惑になるでしょう!?」
ジュドー「ごめんごめん。こういうアニメは大音量の方が面白くってさ」
ガロード「アルの借りてくるビデオも馬鹿にできないよなぁ」
ギンガナム「すまんすまん、ちょっと換気しようと思ったのだがな」
ロラン「まったくもう……」
ジュドー「そういえばこのアニメのキャラクター、ドモン兄と声似てるな」
ガロード「俺達と似た声の人ってなぜかいっぱいいる気がするし別にいいんじゃない?」
ギンガナム「おや? 庭からドモン殿の姿が消えているが……はて?」

ドモン「誤解だ師匠! 俺は声優ネタなんてやっていない!」
東方不敗「まだ言うか! この東方不敗、この耳でしかとお前の声を聞いておるわ」
ドモン「誰か助けてくれー!」

463 名前:男の浪漫は変形合体 6/6投稿日:2007/05/19(土) 17:44:43 ID:???
そして夕飯。
シロー「……という訳で今日はドモンは帰ってこないんだ」
アムロ「まったく、休日くらい平和にすごせないのかお前達は」
シン「ごめんなさい……」
キラ「まったくだよ」
ロラン「でも、変形合体するロボットに憧れるなんて可愛いじゃないですか」
ジュドー「やっぱ男はドリルだよな」
ガロード「アル、あれまだ続きがあるんだろ? 今度借りて来いよ」
アル「みんなも見るならレンタル料出してよ。僕のお小遣いでみんなが見るなんてズルい」
ギンガナム「よぉし! では小生も次にレンタルショップへ行く時は誘ってもらおうか」
キラ「今日はドモン兄さんの分を食べてるから安心できていいね」
シン「そう言いながら俺の皿からから揚げを取るなー!」
アムロ「やれやれ……みんな子供だな」
シロー「ははっ、でもアムロ兄さんだって変形合体するようなロボットに憧れた時期あったでしょう?」
アムロ「別に。子守に忙しくてロボットアニメとか見る時間なかったからな」
シロー「うっ……そういえば俺が弟達とテレビ見てる時もアムロ兄さんは家事をしてたっけ」
アムロ「…………変形合体か……」

翌日のラー・カイラム社
アムロ「と、いう訳で三色のハロが合体する事によりみっつの姿に変形するというのはどうでしょう」
ブライト「うん、面白いアイディアだ。アストナージ、技術的にはどうか?」
アストナージ「変形にちょっと無理があるかもしれませんが、まあやってみますよ」
チェーン「子供心をしっかりと理解したアイディアを大人になってから出せるなんてさすがですね」
ブライト「よし、新規プロジェクトに取り掛かるぞ」
アムロ(これで金が入ったらアルにおもちゃでも買ってやるか……)

FIN

464 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/05/19(土) 19:05:37 ID:???ガロード「合体ロボ?それなら持ってるぜ」
アル「本当!?ガロード兄ちゃん」
ガロード「ああ。実は……」

デート中
ガロード「ああ!間違ってXを湖に落としたぁ!」
ティファ「ガロード……貴方に力を……」
ペカー!
ガロード「湖からオッサンが!?」
悪の手先「少年よ、貴方が落としたのは定刻通りに参上するロボットか?」
ガロード「ち、違うよ!俺のXは登場する度に桜吹雪が舞ったりしないよ!」
アランスミシー「では、このショタ萌え超AI搭載警視庁ロボか?」
ガロード「俺のXはキャプテンみたいに意志を持ってないぞ!」
矢立終わり「では、この金ピカのロボット(今ならリカちゃん人形付)か?」
ガロード「俺のXはそんな趣味の悪い色をしてないぜ!!」

――所変わって――
クワトロ「む?」
ハリー「今何か……」
フラガ「ムカッとしたぞ?」
――所変わって――

アニメ作ってるオッサン「少年は正直者だ。君にはDXをあげよう。あとついでにこの三体のロボットも」
ガロード「いや、X返せよオッサン。あと肉ばっか食ってないで野菜食え」
ティファ「あと、あんまり他の人を困らせないでくださいね、お父さん」
ガロード「え゛!?!!」


ガロード「……ってコトがあってさ」
ヒイロ「………」
アル「あれ?ヒイロお兄ちゃん、いつから居たの?」
ヒイロ「いや、ガロード、その人に礼は言ったか?」
ガロード「なんだよ?アムロ兄さんみたいなコトいきなり」
アル「ねえ、その合体ロボは?」
ガロード「ティファの家に置いてる。家の格納庫じゃ一杯になっちまうからな」
シュウト「アレ?どうしたのシロー兄さん。そんな真っ赤な服を着て」
シロー「コレが合体ロボに乗る正装だからな!」
キャプテン「現在のシローの爽やかさは20%増だ」

465 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/05/19(土) 21:25:35 ID:???
ジュドー「……なんで俺たちが蚊帳の外なんだろうかな」
ウッソ「おかしいですよねジュドー兄さん」


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最終更新:2019年04月17日 15:52