446 : 天才のハードルが高すぎる2016/07/28(木) 13:40:32.37 ID:IM8sjGZP0
アル「ベルリ兄ちゃん、聞きたいことがあるんだけど」
ベルリ「なんだい?」
シュウト「兄ちゃんって外じゃ天才って呼ばれてるんだよね?」
ベルリ「まあ、確かにそう呼ばれることもあるけどね」
アル「その天才って他の兄ちゃんたちに比べてどれくらいスゴイの?」
ベルリ「……なんじゃとて?」
シュウト「だってウチの兄ちゃんの中で天才って呼ばれてるのってベルリ兄ちゃんくらいじゃん」
アル「ニュータイプとかとかコーディネイターとかXラウンダーならいっぱいいるし、ガンダムファイターやイノベイターなら他に比較もできるんだけどねー」
シュウト「だからその中で天才って呼ばれるベルリ兄ちゃんはどれだけスゴイのかなー、と思って」
アル「そもそもベルリ兄ちゃんが天才と呼ばれる理由ってなんなの?」
ベルリ「うーん、やっぱりMSの操縦技術かな」
シュウト「操縦技術?」
ベルリ「うん、Gセルフってアレ、元はアイーダさんが乗って襲ってきたのを僕が作業用MSで撃退・捕獲したんだぜ?」
アル「……うーん」
ベルリ「アレ? 無反応?」
シュウト「MSを奪うくらい、ドモン兄ちゃんなら素手でやれそうだしなあ」
ベルリ「ド、ドモン兄さんと比較しちゃダメでしょ」
アル「あとガロード兄ちゃんも生身でMSハントしてた時期があるっていうし」
シュウト「そもそも乗ってたのがアイーダさんでしょ? じゃあ兄ちゃんが凄いっていうより単にアイーダさんがポンコツだったんじゃないかなあ」
ベルリ「うう、ぐうの音も出ない」
シュウト「そもそも操縦技術と言えばアムロ兄ちゃんだけど」
アル「リックドム12機を3分経たずに撃破したみたいなことがベルリ兄ちゃんも」
ベルリ「パ、パーフェクトパックなら多分……」
アル「他にはないの? 兄ちゃんの天才っぷりがわかるエピソードって」
ベルリ「奇抜なアイデアを用いた戦法とか作戦とか」
アル「ウッソ兄ちゃんみたいな?」
シュウト「ブーツを敵にぶつけるアイディアはみんなビックリしてたね」
ベルリ「ふ、複数のバックパックを自在に使いこなす技量は」
シュウト「キラ兄ちゃんにシン兄ちゃんもやってたね」
アル「フリット兄ちゃんやアセム兄ちゃんも手足を交換して戦ってるよね」
ベルリ「スコード!

ベルリ「……なんか期待に応えられなさそうでごめんなさい」
アル「お、落ち込まないでよ! なんかこっちが申し訳なくなるじゃん」
シュウト「そうだ、他の兄ちゃんはMSの操縦以外にも特技があったりするよね」
アル「うんうん、アムロ兄ちゃんやカミーユ兄ちゃんみたいにMSの設計ができたりね」
シュウト「フリット兄ちゃんなんか14歳でイチからガンダム作り上げたしね」
アル「ウチはマイ兄ちゃんやセレーネ姉ちゃんみたいな研究者やキラ兄ちゃんみたいなプログラマーも多いしベルリ兄ちゃんも……」
ベルリ「使われてる部品からメーカーを割り出すくらいなら……」
シュウト「勉強ばっかりが特技じゃないから! ドモン兄ちゃんやヒイロ兄ちゃんみたいに身体能力が……!」
ベルリ「その二人と比べられると……」
アル「ロラン兄ちゃんの家事とかイオ兄ちゃんのドラム、シーブック兄ちゃんのパン作りみたいな意外な特技!」
ベルリ「そういうのはないなあ……」
アル「セレーネ姉ちゃんたちのコーディネイターや三日月兄ちゃんの阿頼耶識みたいに特殊な技術が……!」
ベルリ「うん、ごく普通の生まれでゴメン」
シュウト「アセム兄ちゃんやシーブック兄ちゃんみたいに実は裏でこっそり賊をやってるみたいな二面性……!」
ベルリ「いや、そんな隠し事はないし……ていうかあの二人ってそんなことやってたの!?」
アル「シュウトのバカ! あれは秘密だって言われてたじゃないか!」
シュウト「わー、ごめん兄ちゃんたち!」
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…………………………
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…………

ベルリ「…………」
コウ「お、どうしたベルリ。そんな昔のアムロ兄さんみたいに体育座りして」
ベルリ「あ、コウ兄さん……僕、いままで周りから天才だって持ち上げられてきたけど、実は案外普通だったんだなー、って思って……」
コウ「?」

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最終更新:2016年11月15日 07:36