11 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/08/08(水) 16:24:12 ID:???これからSSを投下します
このSSは前スレの>882->922に投下させていただいた
<
ドキ!女だらけの慰安旅行>の後日譚にあたるものです。
題名は<少年と少女のらぶゲーム>です。
お気に召さない方はNG設定でスルーをお願いします。
12 名前:少年と少女のらぶゲーム (01/10)投稿日:2007/08/08(水) 16:26:16 ID:???
ジュドー「いやー大変だったなぁ。」
ウッソ「あの時はディアナ様が閻魔大王に見えましたね」
あの後、ジュドー達四人はティファの悲鳴で風呂場に乱入してきた女性陣にフルボッコにされ、
ディアナの前に引き出された。
ディアナが無言のまま笑顔で首をカッ切る仕草をしたことで、申し開きの機会もなく
四人の処遇は決定された。
椰子の木の下で一晩中に逆さ吊りにされた後、50メートルはある断崖絶壁から海面まで紐無しバンジー、
炎天下の焼けた砂浜で三時間正座、波打ち際に頭だけ残して埋められて西瓜割りの的にされた後、
満潮までそのまま放置、、その後はバカンス最終日まで奴隷同然にこき使われたのだった。
ジュドー「まったくガロード兄が変なこと言い出したせいで酷い目にあったぜ」
ウッソ「ところでそのガロード兄さんは?」
ジュドー「正気に戻ったらティファさんのところに謝りに行ったよ。結局あの後
最終日までティファさんに口も聞いて貰えなかったみたいだから」
ガロードにとってはそれが何よりも堪える罰だったに違いない。
ジュドー「ウッソ…お前はシャクティちゃんの所に謝りに行かないのか?」
ウッソ「何で?別にシャクティは怒ってないですし」
ジュドー「怒ってない?お前の盗撮の片棒を担がされそうになったのにか?」
ウッソ「いや、だってシャクティですし」
ジュドー「それじゃ説明になってねーよ。第一お前とシャクティの関係っていったい何?」
ウッソはそのジュドーの問いかけに難しい顔をして考え込んでしまう。
ウッソ「う~ん……あえて言うなら捕食者と被捕食者かな…(泣」
13 名前:少年と少女のらぶゲーム (02/10)投稿日:2007/08/08(水) 16:27:41 ID:???
そのころガロードはティファが居候しているフリーデン人材・能力開発センターの前で立ちすくんでいた。
勢い込んで家を出て来たのにいざティファに会おうとすると二の足を踏んでしまうガロード。
謝らなければいけないことは百も承知だが切り出すきっかけをつかめずにいた。
ガロードが頭の中で謝罪の言葉を並べて組み立てようとすればするほど
あの時見たティファ(とシャクティ)の裸が浮かんできてしまってまともな文章にならないのだ。
もう、そんな状態があの夜以来ずーっと続いていて正直夜もろくに眠れないでいた。
「あーもうどうすれだいいんだよぉ!」
「そんなところで何をしてるんだね?挙動不審者君」
頭を抱えて悶絶しているところにいきなり背後から声をかけられ飛び上がるガロード。
恐る恐る振り返るとそこには白衣を引っ掛けたここの副所長のテクス=ファーゼンバーグが立っていた。
ガロード「テ、テクス…」
テクス「中に入りたいんでちょっとどいてくれないかな?」
テクスにそう言われガロードは自分が入り口を塞いでいることに気がつき慌てて横にどく。
テクスはドアを押し開けると中に入ると、そのまま扉を押さえガロードに声をかける。
テクス「なにやってるんだ?ティファなら中にいると思うが?」
ガロードはテクスのその言葉を聴いてもなかなか中に入ろうとしない。
テクス「フ…解った、コーヒーをご馳走してやるから俺の部屋に来い。それならいいだろ?」
ガロードはそのテクスの助け舟に顔を輝かせながらいそいそと建物の中に入っていく。
テクスの部屋に入れてもらったガロードはソファに腰掛、物珍しげに部屋の中を見回す。
いかにも落ち着いた趣味のいい大人の男の部屋といった感じで、
ガロードの家にはない雰囲気を持っていた。
14 名前:少年と少女のらぶゲーム (03/10)投稿日:2007/08/08(水) 16:29:02 ID:???
テクス「どうした?なんか珍しいものでもあったかな」
ガロードの前にコーヒーカップを置くテクス。
ガロード「いや…俺ん家にはこういう洒落た部屋がないなぁと思ってさ」
ガロードはカップを手にとりその良い香りのするコーヒーの香りを嗅ぎながら、しみじみと言う。
深い芳醇な香りが部屋の雰囲気とあいまってガロードの心を落ち着けてくれるようだ。
テクス「ガロードの家は男ばかり15人の兄弟だったか?…まぁ一人ってのも良し悪しさ」
ガロード「そういえばさ…テクスは結婚とかしないの?」
ガロードのいきなりの質問に少々むせてしまうテクス。
テクス「ガロード、なんだ藪から棒に。…もしかしてティファに結婚の申し込みにでも来たのか?」
今度はガロードが盛大にむせる番だった。
がはごほげへ!
ガロード「ち…違うってば!そんなんじゃなくて…この前ジャミルが結婚したのに
どうしてテクスはまだしないんだろうな、とか思ってさ」
ここの所長でもあるジャミル=ニートはガロードが師とも仰いでいる人物で、
つい先日入籍したばかりだった。
ガロードもティファと共に結婚式に招待され参列していた。
テクスはそのジャミルより6つ程年上である。
テクス「一人の贅沢な時間が手放しがたくて…と、いうのが正直なところだな。
君の一番上のお兄さんも同じようなことを言わないか?」
童顔なアムロと比べるとジャミルは老けて見えるが、それでも年はアムロのほうがひとつ下でしかない。
ガロード「アムロ兄さんとはあまりそういう話はしないし…
こと恋愛に関してはシロー兄さんとかドモン兄さんの方が馬があうんだよね」
テクスは「そうか」とだけ言いコーヒーを口に含む。
しばらくの沈黙の後、ガロードはテクスに先日のことをかいつまんで説明する。
テクスはガロードの要領を得ない説明を黙って最後まで聞いた後、おもむろに口を開く。
テクス「それで…ガロードはどうしたいんだ?」
15 名前:少年と少女のらぶゲーム (04/10)投稿日:2007/08/08(水) 16:30:37 ID:???
ガロード「どうってそりゃあ、ティファに会って謝って…」
テクス「じゃあなぜそれをしないんだ?」
ガロード「だって…なんていえばいいのか…」
テクス「頭で考えた百万の言葉を弄するより、心からでた真の一言の方が
相手に伝わりやすいこともあるんじゃないかな」
ガロード「それってつまり…どゆこと?」
テクス「お前の得意な事だよ、ガロード。案ずるより産むが易し、当たって砕けろさ。
ジャミルなら『何も考えずには走れ』と言う所だろうがな」
ガロード「そっか、そうだよな…」
テクス「もちろんそれだけですまないことも世の中には山ほどあるが、
事恋愛に関してはそれが最上策だろう」
ガロードは残りのコーヒーを一気に飲み干すと勢いをつけてソファアから立ち上がる。
ガロード「ありがとうテクス。おれ大切なことを忘れてたみたいだ」
そういい残すと風のように部屋から走り去っていく。
テクス「いいな、若いということは」
???「あら?ガロード、いらっしゃい」
ガロードはティファの部屋に行く途中、入り口から入ってきた女性と鉢合わせになった。
ガロード「ちわ~っす、ルチルさん」
その女性はルチル=ニート。つい先日ジャミルの元に嫁いだ現役バリバリの新妻である。
彼女はかつてこの施設の先代所長でありジャミルの上司でもあった人物だ。
やり手のキャリア女性であったが、現在は結婚を機に仕事を止め家庭に入っている。
ルチル「ガロード君も晩御飯食べていけば?きっとティファも喜ぶわよ」
ルチルは自慢の長いブロンドをかき上げて一つにまとめながらガロードの横を通り過ぎていく。
16 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/08/08(水) 17:11:09 ID:???リアタイか?
一応支援する。
17 名前:少年と少女のらぶゲーム (05/10)投稿日:2007/08/08(水) 17:12:19 ID:???
ガロード「ありがとう、ルチルさん。でもその前にティファと話さなきゃ」
そういいながらガロードはティファの私室がある二階へと続く階段を駆け上がっていく。
ルチル「あらあら…くれぐれも部屋で変な事しちゃだめよ~」
ジャミル「なんだ…ガロードが来てるのか?」
ルチルに遅れて山ほどの紙袋を抱えたジャミルが入ってくる。
ルチル「ええ。なんだかティファに話があるみたいよ」
ジャミル「……そうか。しかしルチル、ちょっと買い込みすぎではないのか?」
ルチル「はいはい、文句をいわないでさっさと奥へ運んでちょうだい」
重そうに紙袋を抱え込むジャミルの腰をポンポンと叩いてルチルは奥へと足を運ぶ。
その後にジャミルが続く。
元上司で
姉さん女房が相手とあっては流石のジャミルも形無しの様だった。
ガロードはティファの部屋の前まで行くと大きく深呼吸をしコンコンとドアをノックする。
部屋で本を読んでいたティファはガロードが声をかける前に既に彼が来た事に気がついていた。
ガロード「ティファ…いるかな?ちょっとでいいから話がしたいんだけど」
ティファ「ガロード…」
ティファは直ぐに立ち上がるとドアの前まで行き、少々ためらった後ドアを開ける。
ガロード「ティファ…」
ティファ「…ガロード」
ガロードの顔を見たとたん茹で蛸のように顔が赤くなり下を向いてしまうティファ。
そんなティファを見るガロードも釣られて耳まで赤くなっていく。
18 名前:少年と少女のらぶゲーム (06/10)投稿日:2007/08/08(水) 17:13:43 ID:???
ガロード「あ、あのさ…この前の事…なんだけど」
ティファ「…取り敢えず…中に入って…」
ガロード「あ、ああ…お邪魔します」
招きに応じてガロードはティファの部屋に入る。
年頃の女の子の私室としては飾り気のないシンプルな部屋だ。
ティファはベットに腰掛けるとガロードに横に来るように促す。
ガロードは部屋のドアを少し開けたままにするときっかり15センチの距離を空けて
ティファの隣に腰掛ける。
これがガロードが自分で自分に定めたティファの部屋に入るときの
ルールだった。
しばらくの気まずい沈黙の後、ティファが口を開く。
ティファ「あの…話って…」
ガロード「う、うん…この前の旅行の事なんだけど…」
ガロードはやおら立ち上がると、ティファの前で両手両膝をついて頭を下げる。
ガロード「お風呂覗いて…ゴメン!!」
ティファはいきなりのガロードの行動と大声にビックリして目を白黒させる。
ガロード「覗いたのは事実だし申し開きも言い訳もしない。只、心からティファに謝りたいんだ!」
ティファ「あの…ガロード…それは」
ガロード「どんな罰でも受けるしティファの言うことなら何でも聞く
…だから、俺のこと許して欲しい!嫌いにならないで欲しいんだ!!」
そのまま頭を床に付けて固まるガロード。
ティファ「嫌いになんて…なるわけない。でも…」
最初は驚いていたティファもガロードの真摯な言葉を聞くにつれ表情を軟らかくする、
19 名前:少年と少女のらぶゲーム (07/10)投稿日:2007/08/08(水) 17:15:52 ID:???
そして小さく微笑むと真面目な顔を作って、ガロードに言う。
ティファ「ホントに何でも私の…言うこと聞いてくれるの…?」
ガロード「天地神明に掛けて…誓うよ」
ティファ「それじゃあ…先ず、ドアを閉めてきて」
ガロードは言われたとおり部屋のドアを閉める。
ティファ「次に…此処に座って…」
ティファはベッドに座る自分の横をポンポンと叩く。
ガロードは言われたとおりいつものティファの横15センチの所に座る。
ティファ「…もっと近く」
躊躇いながら10センチの距離に近づくガロード。
ティファの髪の良い薫りが鼻孔をくすぐる。
ティファ「もっと」
ガロードおずおずと5センチまで距離を詰める。
ティファの体温すら感じ取ることが出来るようだ。
ティファ「もっと!」
遂にゼロ距離まで二人の距離が縮まる。
ティファの太股が、腕が、肩が、ガロードに密着する。
ガロードには彼女の心臓の鼓動すら聞きとれるように感じられた。
ティファは真っ赤になりながらもなんとか厳しい口調をつくってガロードに言う。
ティファ「い、今から聞くことに正直に…こ、答えなさい」
ガロード「は、はぃ…」
ガロードもあまりの緊張で返事をする声が二オクターブは高くなっている。
ティファ「あの時もし…私が入ってたと知っていても…覗いた?」ガロード「…はい」
20 名前:少年と少女のらぶゲーム (08/10)投稿日:2007/08/08(水) 17:18:46 ID:???
ティファ「それは…何故?」 ガロード「てぃ、ティファの…裸に…興味があるから!」
ガロードのストレートすぎる言葉に更にティファの鼓動は速くなる。
ティファ「で、どうだった?」 ガロード「ど、どうって…?」
ティファ「私の……を見た感想…」 ガロード「すごく…すごく綺麗だった」
ティファは頬を染め恥ずかしそうに俯くと恐る恐るガロードの肩に頭を預ける。
ガロード「でも…胸は小さかったかな…あ痛!」 ティファ「……意地悪」
ティファはガロードの太股を思いっきり抓る。
ガロード「で、でも俺は…そんなところも全て含めて…」 ティファ「…含めて?」
ガロード「ティファの事が、大好きだよ」 ティファ「ありがとう…ガロード」
そしてガロードはぎこちなく、しかし優しくはティファの肩を抱きしめ、
ティファは身体の力を抜いて自らベッドに横たわる。
そのまま瞳を閉じたティファに覆い被さる格好になったガロードは彼女の唇に…………
シャクティ「はいはーい其処までですよ~♪」
いきなり部屋の扉がバタンと開くと何故かシャクティがつかつかと部屋に入ってくる。
その瞬間にガロードはビヨ~ンとバネ仕込みの玩具のごとくティファの上から弾かれたように
身体を離すとベッドの脇に直立不動になる。
ガロード「しゃしゃシャクティ!?あ…いやこれはそのあの…いつから外に???」
シャクティ「もちろん最初からですが、何か?」ガロード「え、えええええ?」
ルチル「ちょっと入るタイミングが早かったんじゃないの?シャクティちゃん」
シャクティの後に続いてルチルが部屋に入ってくる。
シャクティ「それじゃ駄目なんですよ、ルチルおばさま。この年代の男子は一度さかりがついたら
行き着くトコまで行かないとおさまりつきませんから。早めに水を掛けないと
手遅れになりかねませんわ」
21 名前:少年と少女のらぶゲーム (09/10)投稿日:2007/08/08(水) 17:22:06 ID:???
ジャミル「ガロード!俺の目の黒いうちはこの家で不埒な行いは許さんぞ!!」
テクス「確かに性急に事を運びすぎたかな」
四人とも手にはしっかりとコップを握っていた。
ガロード「ルチルさん、ジャミル、それにテクスまで…みんななにしてるんだよぉ?!」
ガロードは恥ずかしさの余り穴があったら入って上から土をかけて欲しい気持ちだった。
ジャミル「ガロード、お前にはまだまだ言って聞かせなければいけないことが山ほどあるようだな…」
ガロード「そんなぁ~」
ジャミルはそういいながらガロードの襟首を掴むと部屋から出て行く。
ルチル「ティファ。晩ご飯が出来たから降りてらっしゃい」
それに続いてルチルとテクスも外へと出る。
ティファはまだ赤い顔でぽーっとしたままベッドに腰掛けている。
シャクティはそんなティファを見てニコニコっと微笑んで近寄ってくる。
シャクティ「ティファさんのその顔から察するにどうやら望んだ答えが聞けたようですね」
ティファは小さく頷く。
ティファ「はい、ガロードのホントの気持ちが…とても嬉しかった」
今回の事はあの晩の後、ガロードになんと言えばいいのか悩んだティファが
シャクティに請うて書いて貰ったシナリオだった。
もっとも二度目にガロードを横に座らせる所から後は全てティファのアドリブだったが。
シャクティ「で、つい雰囲気に流されて『もう好きにして』状態になってしまった、と?」
ティファ「………(赤面)」
23 名前:少年と少女のらぶゲーム (10/10)投稿日:2007/08/08(水) 17:29:50 ID:???
シャクティ「まったく貴女って人は…はい、これ」
シャクティはやれやれと言ったように肩をすくめ、スカートのポケットから取り出した小さな箱を
ティファに渡す。
シャクティ「今日ここに来たのはこの前ティファさんに渡すの忘れたコレを届けにきたんですよ」
ティファはその箱に書いてある文字を読む。
ティファ「……明るい家族計画?」
シャクティ「ティファさんの事ですからまだ用意してないでしょう?
まぁ、ガロードさんのサイズが解らなかったから取り敢えずMにしておきましたけど」
ティファ「サイズって…何?」
シャクティ「勿論ガロードさんの(ぴー)の大きさのことですよ」
こともなげに口にするシャクティと思わず絶句するティファ。
シャクティ「だいたいこういう事において殿方はまったく無頓着なのが普通ですから、
私たち女性の方がちゃんと準備満万端用意しておかないといけませんから。
何でしたら使い方も私がレクチャーしましょうか?」
ティファは真っ赤になったまま何も言わない。
シャクティは構わず喋り続ける。
シャクティ「この前シュラク隊の皆さんに聞いたんですけどこれを(ぴー)に(ぴー)して(ぴー)すると
殿方が凄く喜ぶとか、(ぴー)に直接(ぴー)で(ぴー)に(ぴー)すると……あ、倒れた」
ティファはシャクティのあまりの(ぴー)話に鼻血を吹いて倒れてしまった。
シャクティ「この程度の話でのぼせて気絶しちゃうようでは…まだまだですねぇ」
ティファはその夜からしばらくの間ぴーの事が頭から離れず寝不足になったという。
…がんばれ少年少女。
【終】
24 名前:少年と少女のらぶゲーム作者投稿日:2007/08/08(水) 17:41:01 ID:???
以上です。
支援有り難うございました!!
最終更新:2019年04月22日 10:39