187 : G熱大陸 セレーネ編2016/11/26(土) 04:02:03.87 ID:1ZtAScXJ0
テテテーレッテーテレテーレテッテテー♪(例のBGM)
今夜のG熱大陸はAI技術者 セレーネ・マクグリフ。才色兼備の彼女の、目指す物とは
深夜、薄暗いラボに彼女はいた
―ずいぶん遅くまで作業してるんですね―
セレーネ「ええ。もうすぐ機動実験の日だから」
―他の職員の方はもう帰られたようですが―
セレーネ「わたしに付きあわせてみんなには三日も徹夜させてしまったから。でも、意外とこうして一人で作業している時間は好きなんですよ」
セレーネ・マクグリフ。D.S.S.D.勤務の女性技術者でAI工学の専門家。現在は深宇宙探査用MS
スターゲイザーの開発に携わっている
―この仕事に就いたきっかけは―
セレーネ「小さいころから星空を見上げるのが好きで。それと単純な話なんですけど、昔見たアニメの、人工知能を持ったロボットに憧れてて」
―人工知能のロボット?―
セレーネ「ええ、おかしいでしょう?こう見えて昔はやんちゃで、男の子の見るようなアニメが大好きだったんです」
―全然想像つきませんね―
セレーネ「今は猫被ってるだけなんですよ(笑)それから兄さんがペットロボのハロの開発者で、AIが常に身近にあったのもありますね」
―セレーネさんにとってAIとは―
セレーネ「私にとっては憧れで、恋人で、大事な子供ですかね。だから困難な開発も全然苦じゃないんですよ、手のかかる子ほど可愛いっていうでしょう?」
結局、彼女が自宅に帰り着いたのは5日目の晩だった。
―にぎやかですね―
セレーネ「うるさくてごめんなさいね。うちは兄弟が多いから」
―御兄弟ですか―
―それでは、お疲れ様でした―
セレーネ「ええ、それも弟ばっかり。本当は私が長女だから面倒みなきゃいけないんですけどね」
―弟さん方、寂しがっているのでは―
セレーネ「結構、しっかりしたものですよ。弟の一人なんか家事が得意で、わたしよりお母さんみたいですから(笑)」
そういって笑うマクグリフ氏。だがその手には、大量の食材が入った買い物袋が握られている。きっと今日は弟たちに手料理を振舞うのだろう
セレーネ「それじゃ、おやすみなさい」
あくる日。久しぶりの休日だという彼女は星の見える丘の上にいた
―天体観察ですか―
セレーネ「ええ、休みの日はこうやって星を見に来るのが昔からの日課なんです」
古ぼけた天体望遠鏡を覗きこむ彼女。その顔は少女のように楽しげだ
セレーネ「信じられますか?あの星空の向こうには何千何万という星々があるんですよ」
―本当に星が好きなんですね―
セレーネ「見ているだけでなく、いつか本当に行ってみたい。それが私の夢なんですよ。スターゲイザーはその初めの一歩なんです」
セレーネ・マクグリフ。彼女の目は今も遥か遠い宇宙の彼方へ向けられている……
セレーネ「お、始まったみたいねー。うんうん、なかなかよく撮れてるじゃな~い」
ウッソ「おかしいですよ!これじゃ姉さんが才色兼備の完璧超人みたいじゃないですか!」
ロラン「それにまるでセレーネ姉さんが料理をするみたいにナレーションしてるし…」
キオ「姉ちゃんが買ってきた食料品ってお酒とおつまみがほとんどだったのにね」
シュウト「テレビってウソばっかりなんだね」
アル「違うよアル、こういうのは演出っていうんだよ」
アムロ「ええい、俺もインタビューに答えたはずなのに、どうして使われないんだ!」
セレーネ「主役である私を持ち上げるどころか小言ばっかり言ってたからでしょ」
188 : 通常の名無しさんの3倍2016/11/26(土) 12:14:54.50 ID:WNQinuK70
「マスコミはウソつきだ」 と思った少年少女のみなさん、 どうもすみませんでした。
マスコミはウソつきではないのです。
伝える情報を選んでいるだけなのです……
189 : 通常の名無しさんの3倍2016/11/26(土) 13:45:58.20 ID:YrFUj5dd0
187
カミーユ「まあ間違ってはいないけど、誰だコレって感じだよな」
シン「もうどこからツッコめばいいのかわからない」
シロー「これで間違って姉さんに惚れてしまう人が居るかもしれないと思えば、それでいいじゃないかアムロ兄さん」
ステラ「スウェン、じっとTVの前から動かないね」
スティング「まあ惚れてる女がこの上なく素敵に演出されてたらなあ」
アウル「今日の片付けは俺達でしとこう」
ムネオ「マリューから聞いてる人物像からは大分美化されてる気がするな」
最終更新:2017年04月09日 13:49