967 名前:朝食その1投稿日:2007/11/05(月) 15:13:29 ID:???
ども、922です。
残りレス少ないですが、暖めていたSSの中から一つ短めの小ネタをUPさせていただきます。
シンとシュウトも無理やり出演させました。
見れるような作品じゃありませんが、暇つぶし程度に楽しんでいただけたら、ありがたいです。
では、前置きもこのくらいで…
本編スタト!
朝の6時…
家族の朝食を用意するロラン。
今日の朝食は、代表的な朝食「納豆」であった。
一人用のパックに入っている納豆を各々の席に置いていき、それに入れる為の薬味を用意する。
薬味の用意が終わると味噌汁やご飯などをお椀に盛りテーブルに運ぶ。
丁度その頃、ドモンが朝のランニングから帰ってきた。
「お?今日の朝食は納豆か!」
ドモンの大好物である。
「もう少しで出来ますからね」
「うむ、顔を洗ってくる!」
ドモンがキッチンから離れると、朝刊を片手にギンガナムが家に入ってきた。
「おはよう!」
「おはよう御座います」
すでに我が家のように振舞うギンガナムに、いちいち突っ込んでいられないロラン。
もう家族同然である。
「今日の朝食は、白シャリに豆腐の味噌汁、漬物盛り合わせに………ほほぅ…納豆か!」
「はい」
「キング・オブ・朝食!大好物である!!」
「皆が揃うまで待っていてくださいね」
「うむ!」
ギンガナムは自分の席(上座)にすわり、持ってきた朝刊を読む。
そしてアムロが部屋からやってきた。
「おはよう」
「おはようございます」
「おっはーである!」
「ギンガナム…おっはーってなんだ?」
「
黒歴史時代、日本という国で流行った挨拶なのである!」
「あっそう…」
アムロはギンガナムの脇に座る。
「なあ、ギンガナム…朝刊見てもいいか?」
「構わないぞ。小生は番組覧だけが目的であるからなぁ!」
「ありがと」
番組覧だけを抜き、残りをアムロに渡すギンガナム。
「おはよう」
シローが起きてきた。
シローはギンガナムの脇(アムロの対面)に座り、テレビを点ける。
「シロー兄さん、今日は休暇なんでしょ?」
ロランがキッチンから出てきてシローに話しかける。
「ああ、休暇だよ」
「だったら、隣町に買い物に行きません?あの駅前のスーパー得売りしてるんですよ」
「悪いロラン!今日はアイナと約束してるんだ」
「そうですか…わかりました」
ちょっと残念そうな顔でキッチンに戻るロラン。
968 名前:朝食その2投稿日:2007/11/05(月) 15:16:30 ID:???
そして静かにカミーユ、シーブック、ヒイロ、キラ、シンが降りてきた。
その直後、騒がしい一団、コウ、アル、ジュドー、ガロード、ウッソ、シュウトが降りてきた。
ジュドー「おはよー!」
ガロード「今日の朝飯は、なにかな?…納豆だ!!」
カミーユ「納豆か…苦手なんだよなぁ」
シーブック「俺もだよ…」
ヒイロ「………」
ジュドー「じゃあ、俺にくれよ!」
ガロード「俺にも俺にも!!」
キラ「シン…お前に俺の納豆やろうか?」
シン「いや、俺も要らない…」
アル「ぅわー!納豆だー!!」
コウ「アル、お前納豆好きだよな」
ウッソ「久しぶりの納豆だな…あの粘り気がなんとも」
シュウト「いっぱい粘り出すぞー!」
十五人+一人が勢ぞろいし、朝食が始まった。
「「いただきまーす!!」」
一斉にパックの蓋を開ける。
そして皆一目散にかき混ぜ始めた。
ヒイロはパックの蓋を開けると箸を斜めに突き刺し、マイペースにかき混ぜていく。
程よい粘りが出た時点で、ロラン特性のダシとネギを入れ数回かき混ぜる。
そしてどんぶりにドバッとかけると静かに食べていった。
まさに見本のような食べ方…
しかし他は騒がしいものだ。
ジュドーとガロードに至っては、カミーユ、シーブックの納豆も入れているから量が半端ではない。
勢い良く回す度に、納豆が飛び散っていく。
ギンガナムも負けてはいなかった。
キラとシンから貰った(奪い取った?)納豆も混ぜ、通常の三倍の量になっている。
其処でドモンとギンガナムが動いた!
テーブルの中央にある練り辛子を二人が同時に掴んだのだ。
その手を離せとばかりに睨み合う二人…
ドモン「ギンガナム……その手を離せ…」
ギンガナム「貴様こそ手を離さんか!」
ロラン「はいはい、ケンカはいけませんよ。もう一つ練り辛子ありますからね~」
ロランの仲裁で練り辛子を手にしたドモンとギンガナムは納豆目掛け大量にかける。
その脇でシローは、ロランが特別に調合した秘伝の七味を大量にかける。
それに続くように、ウッソはゴマとシソの葉を納豆にかけ、アルは卵を割り、納豆にかけた。
シュウト「なんか…皆、納豆にかけてるね…美味しいの?」
ウッソ「ゴマとシソは美味しいよ。後はこれにポン酢をかける!」
アル「卵を入れるとまろやかになるんだよ。大人の味さ!」
ロラン「ちりめんやカツオ節。シンプルに塩で頂くのも美味しいですよ」
ギンガナム「いや!そんなものを入れるのは子供のやる事!!納豆には練り辛子である!坊主も大人になればわかるぞ!!」
ドモン「その通り!あの鼻にクル風味…程よくしびれる舌!香ばしさも相成って最高の一品となる!!」
ギンガナム「ドモン!お前、中々に通だな!!」
ドモン「ギンガナム…貴様もな!!」
シロー「いやいや、この七味こそが至高の薬味!!なんせロラン秘伝の七味だからな!!」
ギンガナム「なんだと!?」
コウ「俺は普通に、ダシ醤油だけで…」
シロー、ドモン、ギンガナム「「「この、お子様がぁ!!」」」
コウ「な、なんだよぅ…いいじゃないか、ノーマルでも」
ドモン「だから、お前はガキなのだー!!」
ギンガナム「貴様にも大人の味を教えてやる!!」
そう言うと、ギンガナムは手に持っている練り辛子をコウの納豆目掛け大量にぶっかけた。
コウ「あー!?俺の…俺の納豆が!!」
シロー「これを食えばお前も大人の仲間入りだ…観念しろ」
969 名前:朝食その3投稿日:2007/11/05(月) 15:19:39 ID:???
ジュドー「辛子?七味?甘い…甘すぎるね!」
シロー「なに!?」
ガロード「そんなオーソドックスの調味料なんざ、当の昔に卒業さ!!」
ドモン「なんだと!?」
ジュドー「俺達は納豆に対し色々と研究していった…」
ガロード「そして終に最強の調味料と付け合せを発見した!!」
ギンガナム「最強の調味料と付け合せだと!?」
ジュドー「これこそが最強の調味料…子供から大人まで誰もが大好きな味!!」
ガロード「これを発見した時は盲点だったよ…当たり前すぎて誰も試さなかった!」
ガロードがテーブルにドンッ!と出したそれは、マヨネーズ!!
ギンガナム「マヨネーズだと!?」
ガロード「しかも唐辛子入り!!」
ギンガナム「…なるほど…そうきたか!黒歴史時代に文明人が開発した究極とも言える調味料…
その何にでも合う万能さと味の美味さからマヨラーなどと言う人種も存在したと聞く…」
ジュドー「フハハハハッ!我々の勝利だ!!」
シン「なにがやねん…」
キラ「盛り上がってるなぁ」
カミーユ「俺達にとばっちりが来る前に、学校行くか…」
シーブック「そうだな」
ヒイロ「…朝食……美味かった…」
ロラン「はい、お粗末様でした。気をつけていってらっしゃい」
何時の間にかヒイロ、カミーユ、シーブックはそそくさと朝食を終え、学校に出勤。
ウッソと
アルとシュウトはワクワクしながら事の成り行きを見とどけている。
ガロード「でも今回の納豆にはマヨネーズだけじゃないんだよな…」
シロー「なんだと!?」
ガロード「焼肉のタレもかけるんだよ!!」
ドモン「マヨネーズだけじゃなく…焼肉のタレもだと!?」
ガロード「マヨネーズと焼肉のタレ。こいつはベストマッチだぜ!」
シロー「確かにマヨネーズと焼肉のタレは絶妙に合う……だからって納豆に合うとは限らないだろ?」
ジュドー「更に俺達は冒険をする!!」
ジュドーがあるものをテーブルに出した。
モズクとオクラである!
ギンガナム「モズクと…オクラ?」
ドモン「それは…どう言う意味だ?」
ジュドー「食べ物の粘々は体にイイとあるTV番組で知った…だったら他の粘々も混ぜてみようと思ったわけさ!」
シロー「お前等、考え極端過ぎ…」
ジュドーとガロードは、納豆に刻んだオクラとモズクをぶっかけた。
ドモン「なあ、ロラン…あのモズクって」
ロラン「あれは、三杯酢で味付けされたモズクですよ…」
ドモン「その事、あいつ等知ってて混ぜてんのか?」
ロラン「さあ?………でも、あの二人には最後までしっかり食べてもらいますけど……ニィ…」
そう小さく呟いたロランの言葉はドモンの耳には届かなかった。
971 名前:朝食その4投稿日:2007/11/05(月) 15:33:09 ID:???
オクラとモズク入りの納豆を勢い良くかき混ぜるジュドー。
物凄い粘り気が器を支配する。
それにガロードが唐辛子入りマヨネーズと焼肉のタレをぶっかけた。
高速でかき回すジュドー。
あまりの高回転に、中身が遠心力で飛んでいく。
そしてかき回す事、一分…
この世のものとは思えない物体が完成した。
ガロード「ジュドー…これ、想像以上にやばくね?」
ジュドー「だ、大丈夫!………たぶん…」
明らかに食べ物とかけ離れたソレを只見つめるだけのジュドーとガロード…
其処にロランがやってきた。
ロラン「自分が作ったものは責任を持って食べてくださいね」
おふざけが過ぎたジュドー達にロランがそっと話しかける。
ロランの口調は何時も通りの優しい口調だったが、雰囲気からは恐ろしげな殺気が感じられる。
ドモン(ぬう、ロランの殺気…中々に凄まじい…!)
ジュドー「食うしかない…」
ガロード「マジか!」
ジュドー「じゃないと、ロラン兄に殺されるぞ」
ガロード「確かに…食べ物を粗末にした時のロラン兄の怒りようは恐ろしいからな……仕方ない…食うか!」
ジュドー「そうだな!もしかしたら当たりかもしんないし!!」
ガロード「そ、そうだよな!マヨネーズに焼肉のタレかけてるんだ!不味い訳がない!」
シロー「単体ならな…」
ジュドーとガロードはご飯にそれをぶっかけ、箸とどんぶりを手にした。
ドモン「食べるのか!?それを!!…いや、食べざるを得ないか…」
アムロ「当然だ!」
朝食を食べ終えたアムロが爪楊枝をくわえ不機嫌そうな顔でジュドー達を見ている。
ジュドー「いくぞ、ガロード!」
ガロード「覚悟は出来てるぜ、ジュドー!!」
そしてジュドーとガロードはソレを勢い良く食べた!
972 名前:朝食ラスト投稿日:2007/11/05(月) 15:36:51 ID:???
ロラン「もしもし、ジュドーとガロードの兄、ロランと申します。ハマーン先生は…あ、ご無沙汰していますハマーン先生。実は、ジュドーとガロードの事なんですけど、今日は学校をお休みにさせて頂きたいと………
今日の朝変なものを食べてしまって……はい、そうなんですよ。………はい、分かりました。
本当、ご迷惑をおかけして……はい、それでは失礼します」
ガチャン…
ロラン「ウッソ、アル、シュウト。食べ物は大切に食べてくださいね」
ウッソ、アル、シュウト「は~い」
食べ物は大切にしましょう(^^
駄文でスンマセン。
誤字、脱字は大目に見てくださいwww
納豆ネタ好きの皆さんスンマセン (´・ω・`)
また、その内投下させていただきます
兄弟スレの活性化を願って…
最終更新:2019年04月29日 21:41