4101/42018/12/31(月) 00:14:57.78ID:m6ruigeX0
※BDのキャラをとりあえず出せるようにと書いたものです
これは無限の可能性の一つ。『もしも』のお話。
深夜。人影のなくなったどこかの会社のどこかのオフィスを二つの影がうろついていた。
『…このパソコンだな』
目当てのパソコンを見つけたのか、男の一人の口元に笑みが浮かんだ。さっそく、起動する
『久しぶりに悪いことをするんだね…兄さん』
『そうだ…悪いことだ』
もう片方の男の問いに男が頷く。パソコンのディスプレイにはパスワードを要求する画面が表示されていた。男らはキーボードに触れることもなく、本体にUSBメモリーを差し込んだ。画面が激しく明滅し、しばらくして。
「お前たち、何をしている!?」
『見つかったよ、兄さん』
『目標は終えた。撤収するぞ』
明かりを見つけたのか、警備員が部屋に入り込んできた。しかし二人は慌てることもなく言葉を交わして。
「何の光――!?」
さらに眩い光が二人を包み込んで、そのまま消えてしまった。
彼ら二人を目撃した警備員はすぐにこのことを報告したが、部屋にもパソコンにも異常は見当たらず。
警備員が一瞬見たという"ほっかむりを被った若い男"二人組も結局発見されなかったという。
翌日、GBNに新たなサーバー、SUNRISE-TOWN(
日登町)が追加されたのだが――警備員や警備会社は知る由もない
――その事件から数日が経った、日登町。
ガンダム家では、シローとドモンと刹那が真剣な顔で話をしていた。
シロー「…じゃあ、やっぱり関係ないのか?」
ドモン「ああ。俺は専門家というわけじゃないが…いくらDG細胞でも、そこまでのことはできないと思う」
刹那「
ELSに確認をとったが、何も知らないそうだ」
シロー「そうか…ありがとう、二人とも」
アムロ「どうかしたのか?」
珍しい組み合わせに興味を抱き、アムロが声をかける。他の兄妹たちも気になるのかこっそり聞き耳を立てていた。
4112/42018/12/31(月) 00:16:18.84ID:m6ruigeX0
シロー「最近、妙な事件が頻発していて、ドモンと刹那に話を聞いてたんですが」
アムロ「妙な事件」
シロー「改造MSを無免許で乗り回す連中が大量に現れまして…」
マイ「そう珍しいことでもないと思いますが」
マイの指摘にシローがため息をつく。免許取得の難しさにヤケを起こしたMSオタクが無免許でMSを乗りまわして逮捕される事例が多いのだ。
シロー「そうなんだけどな…今回はそれだけじゃないんだよ」
アムロ「それだけじゃない、とは?」
シロー「消えるんですよ、MSと犯人が」
ガロード「脱走されただけじゃねーの?」
シロー「うちの警察はそこまで甘くない。それに…」
アルレット「刑罰は割と甘々だけどね」
シロー「言わないでくださいよ…それはともかく! 消えるんだよ。文字通り!」
ジュドー「消える?」
セレーネ「理論派のお姉さんは立体映像説を提唱します」
セレーネが挙手するも、シローは首を横に振った。
シロー「却下します。実体はちゃんとありました。中には、きちんと手を掴んでいたのにいきなり消えた奴もいたって話です」
アムロ「実践派の兄としては集団幻覚等、何らかの精神的問題説を推したい」
次はアムロが挙手する。しかしシローの反応は同じ。
シロー「逮捕してる場所も時間もバラバラですし…何より、図太さで有名なマイク刑事まで被害に遭ってるんです」
アルレット「じゃ、理論派で実践派のお姉さんは消去法でオカルト説を提唱するしかないわね」
最後に挙手したのはアルレットである。その言葉にシローは大きなため息をついた。そうとしか思えないのだが、認めたくもない。
カミーユ「今の世界でオカルトって…馬鹿らしいにもほどがあるでしょ」
シーブック「カミーユがそれを言うのか…?」
カミ―ユ「お前に言われることでもないだろ」
アセム「どっちもどっちだと思う」
ロラン「まあまあ…」
キラ「僕らの世界が何者かに侵略されてるぞー?」
ウッソ「唐突になんですか、兄さん…」
ヒイロ「世界に危機が迫っているのか?」
シン「ねえよ。アニメじゃあるまいし」
4123/42018/12/31(月) 00:17:11.90ID:m6ruigeX0
刹那「地球外生命体についてはELS騒動という前例もある。あり得ない話ではない」
シロー「消えるのもおかしいんだが、見た目も言ってることもよくわからないんだよ。
運営がどうの、イベントがどうの、新しいエリアがどうのって」
キラ「ソシャゲかな?」
キオ「オンゲーかも」
ウッソ「もう突っ込まないよ。――それで、見た目がおかしいっていうのは?」
シロー「たまに、明らかに人間じゃない人間が操縦してたりして…ああ、頭が痛くなってきた…」
シュウト「具体的には?」
シロー「マンガに出てくる獣人みたいな奴とか。コックピットを調べたけど変なハロや動物しかいなかった、なんて報告もあったな…」
イオ「そこまで行くと、もう酔っ払いやヤク中のヨタ話にしか聞こえねえな」
アムロ「獣人か…俺もそこそこ波乱万丈な生き方をしてる方だと思うが、そこまでの人外は聞いた覚えがないな…」
フリット「だから色々と何でもアリな刹那兄ちゃんやドモン兄ちゃんに話を聞いてた、と」
シロー「…まとめてくれてありがとう。…そういえばシュウトにも話を聞きたかったんだ。何かわからないか?」
シュウト「ごめん、わかんないや」
シロー「そうか…ありがとな。…何がどうなってるんだか…ん?」
ドアの開く音が聞こえ、そちらに視線を移す。この場に居ないセイ達かと思いきや、違った。
シャギア「やあ刑事殿。その事件に関して情報を提供したいのだが、いかがかな?」
オルバ「もちろんタダで、とはいかないけどね」
日登町トップクラスのトラブルメーカー、フロスト兄弟だった。
ガロード「お前ら…」
数分後、彼らからの"情報"を受け取ったシローたちの中で、机をたたき一番に声をあげたのはガロードだった。
ガロード「やっぱりお前らのせいかよ!」
カミ―ユ「よくわからないプログラムを使って、オンラインゲームとこの世界をつないだって…?」
頭を抱え、呆れた調子で言うカミ―ユ。他の兄弟たちも似たような様子だった。
アルレット「姉さん大勝利」
予測が当たってちょっと嬉しかったらしいアルレットだけは別だったが。
アムロ「ドヤ顔しても何も出ないからな…」
4134/42018/12/31(月) 00:18:32.70ID:m6ruigeX0
オルバ「オカルトとは失礼だね。GN粒子とミノフスキー粒子とUG細胞、サイコフレームに
ガンダムファイターやSEEDの因子をなんやかんやして作った極めて論理的なプログラムだよ」
アセム「それがオカルトなんじゃないのか?」
シュウト「異世界かぁ。ラクロアみたいな感じかな」
キラ「本当に何者かに侵略されてたね」
シン「いや、侵略か…?」
イオ「で、どーすんだ?」
シロー「話はわかった。とりあえずお前たちを逮捕すればいいんだな」
シャギア「ふむ、仕方ない」
オルバ「最近は食べるのにも困ってたからね、兄さん」
シャギア「刑務所のまずい食事も慣れるといいものではある。囚人服さえ洒落ていればもっと良いのだがね」
シロー「お前ら、逮捕されるためにわざとやったんじゃないだろうな…?」
平然と言ってのける二人を、シローはげんなりした顔で連行していった。
※番外
アムロ「そういえば、セイとセカイはどこにいるんだ?」
ジュドー「あー、なんかマークさん達に『兄弟入り審問会』に連行されてった」
アムロ「審問会…?」
ジュドー「シロー兄よりエラい人が会員やってるからさー、下手に逆らえないんだよね」
アムロ「シローより偉い人って」
ジュドー「その人からのお手紙」
『あなたの弟(暫定)を二人、少しの間お借りいたします。代わりが必要であれば"ミラーズ・リポート"
主人公アリス・ミ"グリーン
ダイバーズ"主人公アサg"G-セイバー"主人公のマークが代理に駆けつけますのでぜひともよろしくお願いいたします』
アムロ「なんだ、それは…」
ビルドダイバーズしっかり見てないので、リクサイドを誰かが書いてくれることを祈って丸投げする
最終更新:2019年06月25日 21:55