330オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2019/10/06(日) 21:20:12.80ID:WKwxGHHl0
日登町中央区:日登町武道館
フェリーニ「さあ一万人が熱狂する中! まもなくここ日登町武道館では、宇宙ニュータイプタッグマッチが行われます!」
観客「「「うおおおおおおおお!!!」」」
フェリーニ「実況はわたしリカルド・フェリーニ。解説は
グラハム・エーカー警視正」
グラハム「よろしく頼む」
フェリーニ「レフェリーはイオ・フレミングのナカムラ三兄弟でお送りします!」
イオ「おいリカルド! てめー約束だからな? このの仕事が終わったら……」
フェリーニ「はいはい、借金のカタに貰ったFAガンダムは返してやるからな。しっかりレフェリー頼むぜ」
イオ「任せとけ!」
フェリーニ「ところでグラハム警視正。この特設リング、ロボットプロレス界隈では有名だと伺いましたが」
グラハム「うむ。ザ○ボット3VS青騎士・赤騎士、ダイ○ーン3VSドン・ザウサー、
ダ○バインVSハイパー・シェリルなど、日登町の歴史に名を残す数々の名勝負がここで行われたという。
そんな伝説のリングをこの目で見れるとは、センチメンタリズムな運命を感じざる得ない!」
フェリーニ「ここで特別ゲストの
ラクス・クラインさんにお話を聞きましょう。どうですか、今のお気持ちは?」
ラクス「はい。わたくしもとても楽しみですわ。いったいどんな試合になるのかしら」
フェリーニ「もう一人の特別ゲスト、ミーア・キャンベルさんはいかがでしょう?」
ミーア「うう……さっき私たちが歌ってた時よりみんな盛り上がってる……やっぱり私なんていらない子なんだ……」
バルトフェルド「うん、まあ、元気を出したまえ。ケバブでも食うかい? ヨーグルト味の」
ミーア「結構です!」
フェリーニ「はい、という訳で特別ゲストのお二人でした~」
ウッソ「……しかしすごい熱気ですね、こんな状況なのに」
フリット「まあアムロ兄さん・シャアさんコンビとカミーユ兄さん・ジュドー兄さんコンビの対戦なんて、僕たちでも滅多に見れない好カードだからね」
ガロード「え~ビール~ポップコーン~ホットドッグはいかがっスか~」
ウッソ「ガロード兄さんなんか早速バイトしてますし。ていうかあんな食べ物どこから持ってきたんですか?」
シャクティ「ふっふっふ、やはり捨てる神あれば拾う神ありですね。まさかこんなビジネスチャンスが転がり込んでくるとは」
クリス「ありがとう、助かったわシャクティ。試合を取り仕切るだけでなく、物資まで提供してくれて」
シャクティ「いえいえいいんですよ。それよりさっき渡した契約書、早めにサインしておいてくださいね。中身は読まなくてもいいですから」
prrrrr
シャクティ「はいもしもし。……ああ、日登テレビさんですか。え? 試合を独占中継したい? それならちゃんと私に話を通してもらわないと。ええ」
フリット「相変わらずたくましいね、ウッソのガールフレンドは」
ウッソ「多分、文明が崩壊してもシャクティはああしてしぶとく生き残っていくんだろうなあ」
「すいませ~ん、こっち焼きそば! それと生ビール大ね」
ガロード「はいはい今すぐって……何やってんのティファ!」
ティファ?「やあねえ、ティファじゃないわ。ルチルよル・チ・ル」
ガロード「身体はティファだろ! ていうか何やってんのこんなとこで!」
ティファ@ルチル「いや~町が騒がしいからさ~幽体離脱して様子を見に来てみたら、なんか面白そうなことやってるじゃない。
なんで、ちょっとこの子の身体を借りて、楽しもうかな~って」
ガロード「どうりでここに来てからティファの姿を見ないと思ったら……!」
フォウ「ルチルさ~ん、席取れましたよ~」
ロザミア「早く早く! お兄ちゃんの試合始まっちゃう!」
ティファ@ルチル「ほらガロード。連れも待ってるからさ、早くビールを……」
ガロード「もしもしジャミル? うん、実は今ティファに悪霊が取り憑いちゃってさ。悪いんだけどすぐにLシステムブッ壊して……」
ティファ@ルチル「あ~んダンナに電話で告げ口するのはやめて~!」
331オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/06(日) 21:23:55.18ID:WKwxGHHl0
フェリーニ「さて、試合開始を間近に控え、現在リングではデギン・ザ・グレートとジェネラル・レビルによるエキシビションマッチが行われているわけですが」
デギン「ぬおおおおお!」
レビル「ぐあああああ!」
バナージ「組み合ったまま、全然動きが無いですね」
ティファ@ルチル「ふざけんな! ちゃんと戦いなさいよコラ!」
キシリア「わが父ながらなんとしょっぱい試合だ」
フェリーニ「……などと一部観客から不満の声が上がっているようですが。どうでしょう解説のグラハムさん?」
グラハム「確かに若手レスラーのような派手さはない。だがお互い筋肉の動きから二手三手先を読み、けん制しあっているのだ。
実に熟練らしい、いぶし銀の試合といえよう!」
イオ「おいおい爺さんたち。エキシビションとはいえ一応試合なんだからさ、そろそろ動いてもらわないと……」
デギン「うるさい!」
レビル「黙っておれ若造!」
イオ「ぐえええ!」
フェリーニ「おーーっと! 警告に入ったレフェリーのイオが巻き添えで
ミンチにされたーーっ! これには観客も大興奮だーーっ!」
レビル「むぐっ!」
デギン「こ、腰が……!」
フェリーニ「しかし無情にも同時に腰を痛めてここで
試合終了ーーっ! 暖かい拍手のなか、二人が担架で運ばれて行きます!」
ギレン「まったく、年も考えずに無理をするから……」
ドズル「いやいや、中々通好みのいい試合だったぞ思うぞ兄貴」
そのとき、急に会場全体の照明が落ちた。
人々がざわめくなか、スポットライトを浴びるリングに現れたのは、眼帯をつけた蝶ネクタイの男だった。
ストーカー「さてお集りの皆さん。皆さんは『ロボットプロレス』という言葉をご存知でしょうか。
これはロボットアニメ黎明期、その内容を揶揄する言葉として定着したものです。
武装を搭載した巨大兵器にも関わらず、あえて拳と拳、機体と機体をぶつけ合うさまと
世の人々は嘲笑を込めて『ロボットプロレス』と呼んだのです」
男はゆっくりとした、だが力強い声で語り続ける。
ストーカー「しかしこの言葉、本当に侮蔑すべきものなのでしょうか。
同時期の特撮が、手間がかかるという理由で光線技をトドメにしか使わなかったように、
ロボットアニメも足を止めてビームやらミサイルやらを撃ち合っていればよかったのでは?
しかし、アニメ制作者たちはそうしなかった。
世間から軽んじられながらも、斬り合い、殴り合い、機体が壊れ行く姿を克明に描いたのです。
それはまさに、機体がぶつかり合う様にこそ、戦いの真実があると信じたからに他なりません。
あえて言いましょう。
『ロボットプロレス』この言葉は全てのアニメ制作に関わった人々への、惜しみなき称賛であると!」
徐々にヒートアップしていく中、男はジャケットを脱ぎ捨て、眼帯を外した。
そして、小指を立て、マイクを強く握って宣誓する。
ストーカー「そして今日! この日登町特設リングで『ロボットプロレス』の新たな歴史が刻まれるのです!
一体、勝利の女神はどちらに微笑むのか!?
それでは参りましょう……宇宙ニュータイプタッグマッチ、レディ……ゴオオオオオォォォォ!!」
332オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/06(日) 21:30:35.49ID:WKwxGHHl0
フェリーニ「さて、突如乱入してきた謎の男による謎の挨拶も終わったところで」
ウッソ「今の台本じゃなかったんですか!?」
イオ「いや、呼んでもないのに勝手に入ってきたからね、あのオッサン」
フェリーニ「いよいよ選手入場です! まずはこのタッグ!!」
「ガンダムの歴史はこの二人が完成させた! 本物の
ニュータイプの修羅場を見せてやる!!
カミーユ・ビダン&ジュドー・アーシタのタッグ、
トリプルゼータ
『Z Z Zブラザーズ』の入場だァァァァァ!!」
ジュドー「ふう、やっと俺たちの出番ってわけね」
カミーユ「しかもこんな大々的な興行にして。まったくシャクティは……」
ロザミア「おにいちゃ~ん!!」
ミネバ「がんばれ、ジュドーお兄ちゃん!」
フェリーニ「リングに向かうZZZブラザーズに、観客から黄色い声援が飛びます! さすがアイドルニュータイプですね」
グラハム「うむ。しかも本編では実現しなかった組み合わせだからな。私も興奮を禁じ得ないぞ!」
ガロード「(がんばれよジュドー。俺もお前の分までしっかり稼いでやるからな!)」
フェリーニ「さて、続きまして入場するのは……おおっと!」
観客「ウオオオオオオオオ……!」
フェリーニ「入場前から先ほどの二人を上回る歓声が飛びます! それもそのはず、入場するのはこの二人だーーーっ!」
「全ての伝説は彼らから始まった! 宿命のライバルが、一夜限りのスペシャルタッグを結成する!
アムロ・レイ&クワトロ・バジーナ、『ジ・オリジン』ンンンンッ!!」
フェリーニ「さあ歓声を背に、ディジェ・百式がリングイン! 遂に両雄が相対します!」
ジュドー「さあて、じゃあぼちぼち始めましょか?」
クワトロ「ジュドー・アーシタか……」
アムロ(Z)「そう慌てるなジュドー。試合の前に、一つ面白いものを見せてやろうじゃないか」
フェリーニ「おっと? ここでアムロ・レイがマイクを要求! 一体何が始まるのでしょうか?」
ジュドー「なんだよアムロ兄。見せたいものって」
フェリーニ「なんだ? アムロ・レイの合図と共にリングにザクIIが運ばれてきたぞ? これで一体なにをするつもりなのか!?」
クワトロ「ふっ、これから我々がお見せするのは」
アムロ(Z)「お前たちの未来の姿だ!」
カミーユ「なにっ!」
アムロ(Z)「連邦パワー!+(プラス)!」
クワトロ「ジオンパワー!-(マイナス)!」
アムロ・クワトロ「「クロス・ボンバー!!」
ジュドー「ゲーっ! 前後から挟み込むラリアットで……」
カミーユ「ザクの首が刎ね飛ばされたーっ!?」
フェリーニ「ジ・オリジンによるツープラトンが炸裂ーっ! 一撃でMSの首を刎ね飛ばす破壊力、これが元祖ニュータイプの力なのかーっ!!」
グラハム「ニュータイプの力だけではない。技が放たれる前に二人が言っていた言葉、あれに秘密があると見た!」
クワトロ「ほう、さすがだなグラハム警視正」
アムロ「そうだ。俺たちは技を放つ直前、それぞれ地球連邦とジオンの力を左腕に集中させた」
クワトロ「相反する二つの勢力の力は、お互いを強力に引き寄せる。そう、さしずめ磁石のN極とS極のように」
アムロ「これが俺たちのクロスボンバー。そしてこの技で、お前たちの首をいただく!」
フェリーニ「な、な、なんということでしょうっ! ジ・オリジンによるまさかの首狩り宣言だ~!!」
カミーユ「マジかよ……」
ジュドー「やめてよね首狩りなんて。キオじゃあるまいし」
カミーユ「大尉たちの好戦的な言動、いつもと明らかに違う。これが『ヅダエール』の影響なのか?」
333オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/06(日) 21:36:06.18ID:WKwxGHHl0
イオ「よし、そろそろはじめっぞ。最初の一人以外はリングの外に出ろ」
フェリーニ「さあ、破壊されたザクの残骸が片付いたところで、いよいよ試合開始です」
イオ「
ルールは簡単だ。搭載兵器以外の武器の使用はNG、チームが二人とも戦闘不能で試合終了だ」
ジュドー「はいはい」
イオ「いいか、あくまで紳士的に戦えよ。くれぐれもプッツンはNGだからな、特にカミーユ!」
カミーユ「わかってますよ」
フェリーニ「リング上にZZガンダムとディジェを残し、今……」
カーン!!
フェリーニ「ゴングが鳴りましたーっ!」
ジュドー「最初の相手はアムロ兄さんか」
アムロ「先ほどのようにはいかんぞ、ジュドー!」
フェリーニ「両機、まずはがっつりとロックアップ!」
グラハム「ZZガンダムは恐竜的進化を遂げた第4世代の代表的MS。その出力はあなどれんぞ!」
ジュドー「その通り! なのに力比べなんて、戦略を間違えたねアムロ兄!」
アムロ「甘く見るなよ。パワーならディジェだって負けちゃいない!」
フェリーニ「おっと? ZZ圧倒的有利かと思われたこの力比べ、じりじりとディジェが押し返していきます。これはどういうことでしょう?」
グラハム「うむ。秘密はディジェの下半身にあると見た」
フェリーニ「下半身ですか?」
グラハム「知っての通りディジェはジオン系の技術者が中心となって作られたMS。そのためアムロ・レイの乗機では唯一『ダム』がない」
ウッソ「『ダム』……ってなんでしたっけ?」
フリット「ガンダムのふくらはぎにあるくびれのことだよ」
グラハム「一説ではガンダムの力の秘密は『ダム』にあり、とも言われているな。しかし『ダム』が無い分、下半身の安定性は他のガンダムタイプを上回る」
フェリーニ「なるほど!」
グラハム「そこにアムロ・レイの歴戦の技術が加われば、単純なパワーにも十二分に対抗できる。この勝負、機体の有利不利はもはや無いと見た!」
ジュドー「へ~そう。なら勝負を分けるのは、やっぱ若さかな。スキあり!」
アムロ「なんだと?」
フェリーニ「ZZガンダム、一瞬のスキを突いてひざ下にタックル! ディジェを持ち上げるーーっ!」
ジュドー「うおおおおお!」
フェリーニ「そして……なんとそのまま一緒に空中へ飛び上がったーっ!? 一体なにをするつもりだ!」
バナージ「あの技……さっき幹線道路で使ったパイルドライバーか!?」
アムロ「甘いなジュドー! 俺に一度使った技は二度と効かん! すぐに抜け出して……」
フェイバリットホールド
ジュドー「わかってるよ! だからこれは……俺のとっておきだ!」
アムロ「なにいい!」
フェリーニ「ZZガンダム、空中でディジェを見たことの無い形にホールドしていく! グラハムさん、これは……!?」
グラハム「間違いない、あれはZZガンダムのオリジナル技だ。そう、名付けるなら……」
334オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/10/06(日) 21:37:55.65ID:WKwxGHHl0>>335
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「 Z Z ド ラ イ バ ー ! !」
次回、新技炸裂で早くも決着が着くのか……?
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最終更新:2023年02月27日 12:48