380オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2019/11/05(火) 01:28:18.60ID:3ENdLWSn0
アムロ「ぐむむ、せっかくこの試合も佳境だったというのにネタ師が腰をやってしまって二週も間が空くとは……!」
クワトロ「ずっと同じポーズで疲れてきたぞ……」
ジュドー「zzzzzzz……」
カミーユ「おい起きろジュドー! そろそろ再開するぞ!」
ジュドー「へ? そうなの? てっきりこのままエターナるものだとばっかり」
カミーユ「不吉なこと言うな!」
いや、マジで住民のみなさまも体調にだけは気を付けて……
アムロ「行くぞ!」
クワトロ「再び地獄に送り返してやるぞ、カミーユ!」
ジュドー「へ、もう台詞が完璧に悪役よね」
カミーユ「悪いが、次に地獄へ行くのはあんたたちだ!」
フェリーニ「両コーナーから飛び出した4機、リング中央で激しくぶつかり合った!」
グラハム「ここに来て小細工なしの力勝負、わたしも昂る気持ちを抑えられんぞ!」
フェリーニ「そしてそのままロックアップ! 4機ががっぷり4つに組み合う~~!!」
カミーユ「うおおおおおおお!」
クワトロ「この獣のような気迫。どうやら君はまだテレビ版のカミーユのようだな。なら……」
カミーユ「違う!」
クワトロ「何!?」
カミーユ「今の俺はテレビ版でも劇場版でもない! 俺はカミーユ・ビダンだーーーーーーーーーーっ!!」
フェリーニ「Zガンダム、組み合う百式を閂にかけた! そしてそのまま強引に振り回すーーーーっ!」
クワトロ「なんとぉ!?」
カミーユ「くらえええ!!」
勢いに任せて百式を投げ飛ばすZザク。百式は、そのままZZガンダムに突き飛ばされたディジェと正面衝突する!
アムロ「ぐはっ!」
クワトロ「むうう……!」
フェリーニ「ZZガンダムのお株を奪うZザクのパワーファイト! しかしグラハム警視正、この様子を見るに、やはりカミーユ選手はテレビ版のまま……?」
グラハム「いや、荒々しいながらも一本調子ではないキレのある動き。あれはもはやテレビ版とも劇場版とも違うファイトスタイルだ!」
アムロ「この戦い方……間違いない、ヤツの中でテレビ版と劇場版が完全に融合している!」
クワトロ「まさかここに来てプレリュードZZを克服するとはな。彼を侮っていたか」
カミーユ「どうだ! これが俺だ!」
ロザミア「よかった、お兄ちゃん(グスリ」
ティファ「お二人の……おかげです」
フォウ「ティファ? ルチルさんは?」
ティファ「疲れたので帰ると」
フォウ「そうか……」
ガロード「そういうとこいい加減なんだよな、あの人」
ティファ「でも、お二人のことはすごく褒めてました。あなたたちの……愛の力で、カミーユさんは戻ってこれたって(赤面」
ロザミア「うん! だって私たち、お兄ちゃんのこと大好きだもんね!」
フォウ「私たちにできることはこれが全て……あとはあなた達次第よ。頑張ってZZZブラザーズ!」
381オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/11/05(火) 01:33:33.03ID:3ENdLWSn0
アムロ「ええい、距離を取れ! もう一度足でかき回すんだ!」
フェリーニ「おおっと! ジ・オリジン、組み合いを避け、再びリング上を走り回る!」
グラハム「ZZガンダムは勿論、Zザクも全天周囲モニターが使えないせいで機動性は大幅に落ちている。妥当な戦略と言えるだろう」
ジュドー「ちっ、またチョコマカと!」
ZZガンダムは苦し紛れにディジェを掴もうとするも、敵はスルリとその手をすり抜けていく。
クワトロ「後ろを取ったぞ、アムロ!」
アムロ「よし、クロスボンバーを仕掛けるぞ!」
ジュドー「しまった! カミーユ兄、すぐに離れて……」
クワトロ「もう遅い! 最大出力で二人同時に仕留めさせてもらう!」
フェリーニ「ここでジ・オリジンがクロスボンバーの態勢に入った~~~~~!!」
アムロ「行くぞ、連邦パワー!+!」
クワトロ「ジオンパワー!-!」
アムロ・クワトロ「ジ・オリジンツープラトンNo.1『クロスボンバー』!!」
ディジェと百式、両機の左腕に蓄積されていく凄まじいパワーの前に
ZザクとZZガンダムは一歩も動けない。
ミネバ「ああ! ジュドーお兄ちゃん!」
このままZZZブラザーズの首は刎ねられる。
会場の誰もがそう思った。
だが!
カミーユ「……フ」
ラリアットの姿勢で迫りくるジ・オリジンを見て、カミーユだけが不敵に笑った。
アムロ「何を笑っているーーっ! 恐怖で頭がおかしくなったかーーーーっ!」
クワトロ「いや、妙だ! アムロ一度クロスボンバーを解除……ぬわーっ!」
アムロ「なに? うわーーーーっ!」
クロスボンバーを放った瞬間、吹っ飛ばされたのはなんとジ・オリジンの二機の方であった。
アムロ「ぐ、ぐうう何が起こった」
クワトロ「クロスボンバーが……弾き飛ばされただと!?」
カミーユ「イチかバチかだったけど……どうやらうまくいったみたいだな」
クワトロ「なに!?」
ウッソ「い、いったいなにをしたんですかカミーユ兄さんは!?」
バナージ「なんだか見えない力で吹き飛ばされたみたいだけど」
フリット「見えない力……ハッ! まさか!」
カミーユ「そうだ! クロスボンバーは連邦パワーとジオンパワー、二つが引き合う力で威力を高めている。
だが、それを両方とも連邦パワーにしたらどうだ?」
フリット「磁石の同じ極同士が反発するように……力を入れた分だけ逆方向に飛ばされる!」
アムロ「なんだとーーーーっ!」
フェリーニ「こ、これは驚きです! カミーユ選手の奇策、それはジ・オリジンのパワーをどちらも同じにするというものでした!」
ラクス「でも、いったいいつの間に? どうやってそんなことを?」
グラハム「おそらくは先ほど組み合った時だろう」
カミーユ「そうだ。さっきのロックアップの時、俺はこっそり百式のボディを調べていた。そして見つけたのさ、連邦パワーとジオンパワーの切り替えスイッチを!」
383オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/11/05(火) 01:46:07.90ID:3ENdLWSn0
カミーユ「連邦パワーとジオンパワーの切り替えスイッチ……それはそこだーーーーっ!!」
クワトロはハッとして百式の肩を見た。
そこは今、ジオンパワー状態であることを示す『ジ』の字から、
連邦パワーの『連』の字に表示が変わっている!
カミーユ「あの世から試合を見ている時に気づきましたよ。普段は『百』と刻まれている百式の肩の字が、
ジオンパワーを使う時だけ『ジ』の字に変わっていることをね!」
百式の肩を指さしながらカミーユが朗々と語る。
ジュドー「マジかよ、全然気づかなかった……」
カミーユ「そしてひそかにスイッチを切り替え、俺は待った。あんたたちがクロスボンバーを使うこの瞬間を! 結果は今見た通りだ!」
クワトロ「くっ、この私が。カミーユにしてやられるとは……!」
アムロ「シャア! なら早くジオンパワーに切り替えろ! もう一度クロスボンバーを……」
クワトロ「だめだ! 無理にスイッチングされたせいでコンバーターが焼き切れた! もうジオンパワーは使えん!」
アムロ「なんだと!?」
焦るジ・オリジン。対してカミーユは勝ち誇った声で宣言する。
カミーユ「クロスボンバー……破れたり!!」
ジュドー「ヒュ~! すげえぜカミーユ兄!」
グラハム「うむ! 荒々しい戦い方の中に冷静な氷の精神、これぞまさにテレビ版と劇場版融合の証!」
アムロ「ええい調子に乗るなよZZZブラザーズ!」
クワトロ「クロスボンバーが破られたとはいえ、未だ我々が有利であることに変わりはない!」
フェリーニ「ジ・オリジン三度リングを駆け回るーーっ!」
カミーユ「ちっ! ヒット&アウェイでこちらの体力を削ぐつもりか」
クワトロ「ふっ、君たちの機体にエネルギーがほとんど残っていないことはわかっているのでな」
ジュドー「どうするカミーユ兄。このまま消耗戦に持ち込まれちゃ……」
ここからZZZブラザーズが逆転勝利するには、ジ・オリジンを捕まえることが絶対条件。
しかし、シールドを破壊されたせいで、
唯一速度で対抗できるウェイブライダーにはもはや変形できない。
絶体絶命の状況。だがカミーユはなおも不敵に笑う。
カミーユ「安心しろジュドー、俺に考えがある。……Gフォートレスに変形するんだ!」
ジュドー「Gフォートレスだって!?」
アムロ「ふっ、カミーユめ。自分が変形できない代わりにGフォートレスで俺たちを捕まえるつもりか」
クワトロ「だが無駄だ! Gフォートレスの推力は168,200kg。しかしその傷ついた身体では100,000kgがいいところだろう」
アムロ「対して俺たちの推力は74,000kgと90,000kgを合わせて164,000kg! お前では到底追いつけない!」
カミーユ「わかっているさ。なら、これならどうだ!」
次の瞬間、Zザクが取った行動に誰もが驚愕した。
フェリーニ「な、なんだこれはーーーーっ!! Zザク、Gフォートレスを背負って走りだしたーーーーっ!!」
カミーユ「俺のZザクの推力は今50,000kgほど。だがGフォートレスを背負うことで150,000kg!」
ジュドー「さらにいつもの二倍の速度で走ることで150,000kg×2の300,000kg! そしてリングロープの反動を3倍使うことで……」
カミーユ「300,000kg×3でお前たちの推力を遥かに上回る900,000kgだーーーーーーーーーーっ!!」
アムロ・クワトロ「「な、なにィィィィーーーーーっ!!?」」
カミーユ・ジュドー「「Gフォートレス・トレイン!!」」
フェリーニ「ZZZブラザーズのツープラトン、Gフォートレストレインが炸裂! ジ・オリジン、空中に錐揉み上に吹っ飛ばされるーーーーーーーーーーっ!!」
384オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/11/05(火) 01:53:33.43ID:3ENdLWSn0
カミーユ「いまだ、行くぞジュドー!」
ジュドー「ああ、これで決着をつけてやる!」
フェリーニ「ZZZブラザーズもそれを追って大ジャーンプ!! 空中でそれぞれの相手をキャッチする! これは……」
グラハム「ZZドライバーとZバスターの体勢だ! フェイバリットホールドで一気に決着をつける気か!」
アムロ「くそっ! 離せジュドー!!」
ジュドー「離すもんかよ! やっとここまで追い詰めたんだ!」
クワトロ「言ったはずだカミーユ! Zバスターには致命的な弱点があると! また6を9にするZバスター返しで……」
カミーユ「やらせるものかよ! ジュドー、合体だ!!」
ジュドー「あいよ!」
クワトロ「合体だと!?」
アムロ「何をするつもりだ貴様らーーーーーーーーーーっ!!?」
ウッソ「あれは!? ZZガンダムがZZドライバーを仕掛けたまま……」
フリット「空中でZザクを肩車したーーっ!?」
バナージ「まさか! そのまま落下するつもりか!」
クワトロ「な、何っ! 動けんだと!?」
アムロ「う、うおおおお!??」
カミーユ「終わりだ、ジ・オリジンっ!!」
ジュドー「いっけええええええええええええ!!!」
カミーユ・ジュドー「「 Z Z Z ド ッ キ ン グ ! ! ! 」」
アムロ・クワトロ「「ぐ、ぐはああああああっっっ!!」」
フェリーニ「ト、ZZZブラザーズのフェイバリット、いやツープラトンが炸裂ーーーっ!! ジ・オリジンマットに沈む~~~!」
カミーユ「イオ兄さん、カウント!」
イオ「お、おう!」
ゆっくりとマットに倒れ込むジ・オリジン。
カミーユの声に促され、レフェリーのイオは慌ててカウントをとった。
イオ「ワン! ツー……」
しかし……
フェリーニ「おおっと! レフェリーが2カウントで首を振りました。戦闘不能を確認したようです!」
グラハム「当然だ。ZバスターとZZドライバーを同時にかけたのだ。その威力は単独で仕掛けた場合の10倍にもおよぶ。立ち上がれるMSなど存在すまい」
フェリーニ「と、いうことは……」
カーン!!
フェリーニ「ここでゴングがなったーーーーっ! 30分近い長丁場、宇宙ニュータイプタッグマッチを制したのは……ZZZブラザーズだ~~~っ!!」
アナウンサーの絶叫とともに、会場からは割れんばかりの歓声が起こる。
ZザクとZZガンダムはその歓声に応えるように、高く腕を突き上げた。
日登町武道館での戦闘結果
ZZZブラザーズ ○ ― × ジ・オリジン
(Zザク・ZZガンダム) (ディジェ・百式)
試合時間27分32分
【Gフォートレストレイン→ZZZドッキング】
link_anchor plugin error : 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
最終更新:2023年03月01日 11:03