399通常の名無しさんの3倍2019/11/16(土) 19:39:40.12ID:nmyyhW7Z0
 その日の学校帰り、鉄血の鉄華団のタカキは
シンやジュドーと一緒に話をしながら歩いていた。
話題は妹の話や他色々。
TVで鉄華団に入っていたタカキは学校に通っていなかったが、
このスレのタカキは学校に行っているのである。

シン「タカキは政治家になりたいのか」
タカキ「ああ、妹を早く楽にしたいのもあるしね」
ジュドー「儲けるならジャンク屋という方法もあるよ」
タカキ「うーん、でもやっぱり政治家かなあ」

シン「政治家なら俺達の家族の知り合いに色々いそうだな」
ジュドー「タカキさえよければ政治家の人にたくさん話を聞くことも可能だと思うよ」
タカキ「本当に!? ぜひ色んな人と話を聞いてみたい!」

 というわけで3人はガンダム兄弟のツテで政治家のところに行くことにした。

ウォン「それで私のところに来たのですか」
タカキ「はい」

 3人はドモンのツテでウォン=ユンファのところにやって来た。

ドモン「ウォン、政治の極意というものをタカキに教えてやってくれ」
ウォン「たくさんいる政治家の中でも私にそれを聞きに来るとは賢明な判断です。
    まずはチョコレートパフェを食べましょう。
    エルピー=プルが喜びそうなおいしいパフェですよ」

 ウォンが用意した4つのチョコレートパフェを4人は席に座りながらそれぞれ食べ始めた。

ドモン「早く政治の極意を教えてくれ」
タカキ「お願いします!」
ウォン「まあ、待って下さい。チョコレートパフェを食べてからにしましょう」

400通常の名無しさんの3倍2019/11/16(土) 19:41:55.45ID:nmyyhW7Z0
 4人はチョコレートパフェを食べ終えた。

ドモン「早く政治の極意を教えてくれ」
ウォン「まあ、待って下さい。今度はこの板チョコを食べましょう」

 ウォンはたくさんの板チョコを用意して4人に食べさせた。

シン「これ、おいしいですね」
ジュドー「ありがとうございます」
ドモン「今度こそ政治の極意を教えてくれ」
ウォン「まあ、待って下さい。次はこのチョコレートケーキを食べましょう」

 ウォンは人数分のケーキを用意するとまたまた4人に食べさせた。

シン「これもおいしいですね」
ジュドー「そうそう」
ドモン「ウォン……、今度こそタカキに政治の極意を教えてくれ」
ウォン「まあ、待って下さい。次はポッキー等いかがです?」

ドモン「ウォン!」
ウォン「わかりました。政治の極意を教えましょう」
タカキ「はい!」

ウォン「政治の極意、それは……」
タカキ「それは?」
ウォン「まずは学校に行くことです」

401通常の名無しさんの3倍2019/11/16(土) 19:44:19.89ID:nmyyhW7Z0
 タカキは大声で叫んだ。

タカキ「学校!?」
ドモン「ウォン! その回答はどういうことだ!? 場合によっては……」

 ドモンは座っていた席を離れて立ちあがった。

シン「ドモン兄さん、落ち着いて!」
ジュドー「そうだよ。まだこの人の話には続きがあるみたいだ」

ウォン「さすがニュータイプ、話がわかりますね」
ドモン「……わかった。ウォンの話を聞こうじゃないか」

 座り直したドモンにウォンはうなずくと話を続けた。

ウォン「つまり政治家の極意とは学校で勉強することです。
    学校こそ読み書き計算等学ぶことができるいいところです」
ドモン「タカキはシンやジュドーと一緒に学校に行ってるんだが?」

ウォン「それは政治の極意の第一歩です。
    本当に政治家になりたいのなら学校で勉強するのが近道です。
    仮にタカキ君が学校に行っていなくて、
    どこかの政治家のもとで修行するなら、まず最初にすることは一つです。
    読み書き等ができるようにすること、学力を上げることです。
    どこの人のもとで修行するにしても始めはそれです」

402通常の名無しさんの3倍2019/11/16(土) 19:46:50.75ID:nmyyhW7Z0
タカキ「学校で勉強……」
ウォン「幸いにも目の前のタカキ君は学校に行っています。行くことができる環境です。
    ならば学校で勉強してから、あるいはもっと勉強しながら、
    私を含めた政治家のもとで色々話を聞くべきでは?
    基礎学力は重要ですよ」

タカキ「……わかりました。学校で学んできます」
ウォン「よろしい」

 そこまで言うとウォンは満足げにうなずいた。
それに対しドモンは一つたずねた。

ドモン「ところでさっきのチョコレートの数々は……」
ウォン「私の趣味です。みなさんにチョコレートを好きになってもらおうと思いまして」
ドモン「趣味で俺達の前にあんなに出したのか!?」

 その後、タカキは学校に行きながら、勉強しながら
とある政治家のもとで修行することになるのだがまだ街の皆はそれを知らない。
もちろんタカキ自身もそれを知らない。だが彼の未来が広がっていることは事実である。


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最終更新:2023年03月02日 11:08