494オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2020/01/02(木) 21:12:54.68ID:nAgrh0rc0
ネーナ「ちょっとちょっと、どうなってんの?」
ファ「なんかみんな、露骨にガッカリしてるけど」
カテジナ「私たち、少し離れたところで待機してたから聞こえなかったのよね」
ルー「何があったの? ジュドー」
ジュドー「いや……もう口に出すのも恥ずかしいんだけどね」
ヨナ「お前たち気を抜くな! シドはまだ生きてるんだぞ!!」
そこで再びシドが暴れだす!
ヨナは必死でシドを抑えつけようとするが、
傷ついたナラティブガンダムではもはや止められない。
ジュドー「やっべえ……!」
カミーユ「みんなシドを押さえつけろ! ファたちも手伝ってくれ!」
ファ「わ、わかったわ」
キオ「でも、これからどうすんのキラ兄ちゃん。作戦は失敗だよ?」
キラ「どうするって……こうなったら無理やり三日月をコクピットから引きずり出すしか」
10体以上のMSの力をもってしても、なおシドは止まらない。
そんなシドをクーデリアは恐怖の眼差しで見上げる。
クーデリア「あ、ああ……」
ルナマリア「クーデリアさんは早くこっちに!」
クーデリア「はい! ……きゃああああ!!」
ルナマリア「クーデリアさん!?」
ルナマリアは思わず絶叫した。
MSの隙間からぬうっと伸びた腕が、突然クーデリアを掴み上げたのだ。
勿論それは、バルバトスの腕だ。
ルナマリア「みんな大変! クーデリアさんがシドに捕まっちゃった!」
カミーユ「なんだって? ……うわあああ!」
さらにバルバトス・シドは恐るべき力でヨナたちのMSを振り払う。
そしてクーデリアを捕えたまま、猛烈な速度で飛び去っていく。
ルナマリア「クーデリアさん! ま、待ちなさーーーい!」
カミーユ「ルナマリア! 独りで追うな!」
バナージ「俺たちも一緒に……何っ!?」
バルバトス・シドを追跡しようとしたガンダム兄弟。
彼らに突然、銃撃が浴びせられる。
495オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/01/02(木) 21:19:53.71ID:nAgrh0rc0
ヨナ「だ、誰だ!」
アンジェロ「総員、狙撃用意! 奴らをここに釘付けにしろ!」
バナージ「『袖付き』!?」
ガロード「袖付きって、フロンタルの私兵みたいな奴らだよな? なんでここに!?」
アンジェロ「あのシドは、大佐の『IMD計画』成就に欠かせない重要なファクターだ。お前たちに邪魔はさせない!」
カミーユ「なんだと!?」
ヨナ「答えろ! 『IMD計画』とはなんだ。フロンタルは一体何を目論んでいる!?」
アンジェロ「それをお前たちに答える義理はないし、教えたところで理解も出来まい。貴様らのような俗物にはな!」
キラ「取りつく島もないね……」
ヨナ「話し合いに応じないならやるしかない。みんな! 急いでこいつらを倒し、シドを追うぞ!」
キオ「フリット兄ちゃん……ウッソ……シドがそっちに行ったよ。気を付けて!」
避難民たちを乗せたカミオンの車列はもうじき学校に着く。
先頭車両付近では、マクギリスやハリソン、それにサイコジムが
警戒に当たっているが、今のところ大した問題はない。
たまに野良ガンダムヘッドが襲って来るくらいだ。
バーニィ「これなら全員無事に学校まで避難できそうだな」
グラハム「うむ。これもガンダム兄弟がシドを引き付けてくれたお陰と言えよう」
クリス「向こうの作戦はうまくいったのかしら……」
バーニィ「あの人たちならきっと大丈夫だよ」
シャクティ「それよりも今問題なのは……」
クリス「ええ、こっちの二人の方ね」
そう言ってクリスはカミオンの殿を見やった。
フリット「…………」
ウッソ「…………」
そこでは、V2ガンダムとガンダムAGE-1が、微妙な距離感を保ったまま並走している。
二人はヨナに護衛を命ぜられて以降、雑談すら一切交わしてない。
バーニィ「あの二人って、あんなに仲悪かったっけ? 確かにあんまり話してるイメージはないけど」
シャクティ「もっぱらウッソはキラさんと、フリットさんはキオや刹那さんと仲よしですからね」
クリス「う~ん。昔は普通に仲もよかったんだけどな。年も一つ違いだし」
シャクティ「どうして、あんなに拗れたんですか?」
クリス「それが特に原因も思いつかないのよねえ……」
シャクティ「ウッソが言うには、『僕は別に何もしてないけど、フリット兄さんが一方的に嫌ってる』って」
バーニィ「まあ、ちょっとはわかるけどね。あの年頃の男は色々面倒くさいからさ。俺も覚えあるし」
グラハム「うむ。だがその葛藤を乗り越えてこそのパイロット。そして戦士と言えよう! ……む?」
クリス「あら、通信? キオからだわ」
496オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/01/02(木) 21:23:53.29ID:nAgrh0rc0
フリット「……は~あ、キオ無事かな。シドにやられたりしてないといいけど」
ウッソ「……キオなら別に大丈夫じゃないですか。キラ兄さんもついてますし。むしろ暴走してバルバトスの首を刈ったりしてないかの方が心p」
フリット「僕、独り言のつもりだったんだけど」
ウッソ「! ああ、そうですか! 随分大きな独り言だったんで僕カン違いしちゃいましたよ!」
フリット「あれ? クリスから通信だ。なんだろ」
クリス『大変よ! ヨナさんたちの作戦、失敗したみたい!!』
バーニィ『シドは今、学校に向かっていってる! しかもクーデリアさんを連れて!』
ウッソ「なんですって!!?」
グラハム『念のため迂回したのが仇になった。このままでは我々より先にシドが学校に着いてしまうぞ!』
ウッソ「そんな、
どうすれば……」
フリット「……僕に考えがある」
ウッソ「え?」
フリットはAGE-1にセットされていたAGEデバイスを外した。
そして何らかの操作を行うと、再びコクピットに戻す。
すると突然、AGE-1の目が真っ赤に輝き、サイレンのように唸り出した。
ウッソ「な、何をしたんですかフリット兄さん!?」
フリット「このガンダムAGE-1は、僕がAGEデバイスの中に眠っていたデータから復元した機体だ」
なおも忙しく操作を続けながら、フリットが説明する。
フリット「でもそれって、元は『EXA-DB』と同じく失われた技術で、共通している部分があるはずなんだ。
だからさっき手に入れた『EXA-DB』のデータの欠損部分を、AGEデバイスのデータで補えば……」
ハッとした表情でウッソは広域レーダーを確認した。
先ほどまでカミオン隊から遠く離れた場所を移動していたシドは、
今は真っ直ぐこちらに向かってきている!
ウッソ「フリット兄さん。まさか自分をシドを引き寄せる餌にしたんですか!?」
クリス『そんな、危険よ!』
フリット「でも、今はこれしか方法が無いんだ! クリスは急いでカミオン隊を移動させて!」
ウッソ「やるしか……ないってことですね」
フリット「うん。シドとは、ここで決着をつける!」
遠く彼方から迫りくるバルバトス・シドを見つめながら、フリットは決意を表明した。
フリット・アスノ【ガンダムAGE-1 スパロー】&ウッソ・エヴィン【V2ガンダム】
VS
ガンダムバルバトスルプスレクス・シド開戦――!
497オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/01/04(土) 01:32:31.26ID:qmeRTpVb0
日登町中央区:住宅街
全住民が避難し、誰もいない住宅街でシドとフリットたちの戦闘が始まった。
フリット「シン兄さんが送ってくれたデータより、パワーもスピードも上がってる……!」
ウッソ「バルバトスとシドの同調が進んでいるっていうの!?」
フリット「つまりそれは、三日月兄さんへのダメージフィードバックも増加してるってことか!」
猛烈なバルバトス・シドの攻撃をいなしながら、フリットは敵を分析する。
ウッソ「どうするんですかフリット兄さん! これじゃ反撃もできませんよ!」
フリット「今考えてるから! ちょっと黙ってて!」
現在、バルバトス・シドの手の中にクーデリアの姿は無い。
フリット「ここに来るまでにどこかに下ろした? いや、ならわざわざ攫う必要はない。とすればクーデリアさんはバルバトスの中か!」
フリットの予想は実際当たっていた。
クーデリアは現在、バルバトスのコクピットに囚われていた。
三日月「…………」
クーデリア「三日月! 起きてください三日月!」
コクピットの中、三日月は阿頼耶識システムと繋がったまま虚ろな顔で俯いている。
クーデリアの必死の呼びかけにも一切応じる様子はない。
クーデリア「どうすれば……そうだわ、システムのコードを無理やり外せば……!」
脊椎に接続された阿頼耶識システムをクーデリアが外そうとした、その時だった。
フリット「クーデリアさん! 聞こえますか!?」
クーデリア「は、はい!」
外から聞こえたフリットの声に、クーデリアは咄嗟に返事をする。
フリット「聞こえてるって前提で話をします! 三日月兄さんの阿頼耶識システムは絶対に外さないで!」
ウッソ「クーデリアさんも三日月兄さんも、僕たちが絶対に助けます! だからもう少しだけ待ってください!」
クーデリア「わ、わかりました!」
クーデリアは阿頼耶識システムから手を放すと深呼吸した。
そしてコクピットの三日月に、そっと寄り添う。
クーデリア「わかりますか、三日月? 今、あなたの弟さんたちが必死に頑張っています。だから……私も彼らを信じます」
498オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/01/04(土) 01:40:04.98ID:qmeRTpVb0
しかし、この状況を打開する手段がウッソたちにあるわけでない。
ただ距離を取りつつ、決して有効打にならないビーム兵器でけん制を続ける。
ウッソ「何か、何か方法は無いんですか! 天才なんでしょフリット兄さんは!」
フリット「うるさいな! だから今考えてるって言ったでしょ!」
苛立った様子でフリットが答える。
フリット「とにかく動きを封じないと、そのためには……ああ、ダメだ! やっぱり人手が足りなすぎる!」
「人手があったらいいのね!」
ウッソ「この声は!?」
ルナマリア「行っけえ~~!」
突如、背後から強力なビームが浴びせられる。
装甲の表面を焼かれ、シドは苦し気にうめいた。
その奥にいたのは、ブラストインパルスガンダムだ。
ウッソ「ルナマリアさん! 来てくれたんですか?!」
ルナマリア「なんとか私だけね。クーデリアさんたちを救出するんでしょ? 勿論手を貸すわ!」
フリット「ルナマリアさんか……まあ、いないよりはマシかな」
ルナマリア「ム! 何よその言い方! ……言っておくけど、ここに来たのは私だけじゃないんだからね」
ウッソ「え?」
バルバトス・シドは怒りのこもった真っ赤な目で3人を睨んだ。
そして機体内部から、十数機の小型シド――シド・スレイブを展開する。
ルナマリア「気持ち悪っ! 何よアレ!」
フリット「殲滅用の小型兵器か。シドのやつ、さっきの不意打ちがよっぽど頭に来たみたいだな」
ウッソ「冷静に感想述べてる場合ですか! 今の僕らの武装じゃ、あの数は対処できませんよ!」
ルナマリア「なら、彼の出番ね」
ウッソ「彼?」
ベルリ「僕だよ!!」
そこへ、遥か上空から降下してきたG-セルフが、全方位レーザーを射出。
シド・スレイブを焼き尽くす!
ベルリ「くそ、これでパーフェクトパックの武装は打ち止め!」
フリット「ベルリ兄さん!」
ウッソ「来てくれたんですか!?」
ベルリ「まあね。まさかこんな所で戦ってるとは思わなかったけど」
ルナマリア「シドを探して迷子になってるところを、私が拾ってあげたのよね」
フリット「これで4人か。あと一人いれば……」
499通常の名無しさんの3倍2020/01/04(土) 06:37:11.10ID:SSvohiTe0
さくさく進むよやったねキラちゃん!
キラ「クーデリアさん、そんな『デスクトップの調子が悪いからとりあえず電源引っこ抜く』みたいな…こわいこわい」
アルレット「あとテレビは斜め45度からひっぱたくのがコツね。ファミコンカセットはフーフーする」
キラ「やめてよね」
500オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/01/04(土) 22:51:30.39ID:qmeRTpVb0
子機を破壊され、怒り狂ったシドは超大型メイスを振り回しながら襲ってくる!
4人は散開して回避するも、
一機、ルナマリアのインパルスガンダムだけ反応が遅れた。
ルナマリア「やっば……!」
バルバトス・シドはそれを目ざとく見つけた。
そしていつの間にか再生したテイルブレードで拘束すると、
インパルス目掛けてメイスを振り下ろす!
ルナマリア「きゃああ……」
ウッソ「ルナマリアさん!」
シン「やらせるかあああああああ!!」
刹那、そこへ飛び込んできたのはボロボロのデスティニーガンダムだった。
デスティニーはインパルスの前に飛び込むと、
ヒビの入ったアロンダイトでメイスを受け止める。
シン「ルナ! 無事か!?」
ルナマリア「シン!」
シン「まったく! ようやくシドに追いついたと思ったらとんでもない所に出くわしたな!」
デスティニーがシドを抑えている間に、フリットとウッソは急いでインパルスの拘束を解く。
そしてシドから離れた瞬間、デスティニーガンダムのアロンダイトは粉々に砕けた。
シン「ちっ! やっぱもう限界だったか」
フリット「これで五人……! シン兄さん、悪いんですけどもう少しやれますか?!」
シン「何か作戦があるんだな? わかった!」
フリット「みんな! 僕の指示に従ってください! シドを所定の位置に誘導します」
フリットに言われるがまま、他の4人はシドをどこかに誘い出していく。
たどり着いた先は、建設中の超高層オフィスビルだった。
ベルリ「こっちだ! ついてきなさいよ!」
挑発を受けるがまま、シドはフリットたちを追ってオフィスビルの中に入る。
建設途中のビルは鉄骨が剥き出しで、重機なども置き去りになったままだ。
バルバトス・シド「…………」
バルバトス・シドは首を回して周囲を確認した。
しかし、フリットたちの姿はどこにもない。
既にどこかへ逃げ出したのだろうか?
だが次の瞬間、シドの頭上から大量の鉄骨が降り注ぐ!
シン「押し潰されろ、シド!」
だがシドは、まるで人間のような柔軟な動きで鉄骨を回避した。
乗っ取ったバルバトスの阿頼耶識システムによる恩恵だ。
501オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/01/04(土) 22:56:06.68ID:qmeRTpVb0
そうして全ての鉄骨が落ちた後、怒りに満ちた目で頭上のデスティニーガンダムを見上げる。
そして翼を広げ、大地を蹴って飛び立とうとした時だった。
ズブッ、という湿った音と共に、バルバトスの足が地面に沈み込む。
フリット「びっくりした? 液状化だよ。この辺の地盤は砂が多いからね」
これがフリットの作戦だった。
彼は地面に砂が多く、地下水位が高いこの土地にシドを釣りだした。
そして鉄骨を断続的に落とすことで地面に振動を起こし、液状化させたのだ。
フリット「最近は鉄骨を組む前に地盤を固めるんだけどね。ここの業者が手抜きで助かったよ」
そう言っている間にもバルバトス・シドは足首まで地面に埋まった。
シドはすぐに再び翼を広げ、液状化から抜け出そうと試みる。
だがそうはさせじと、隠れていたシンたちのMSが四方から一斉に飛び掛かる!
シン「捕まえた! 今度こそ捕まえた!」
ベルリ「ジタバタするんじゃない! 大人しくしなさいよ!」
あっという間に腰までが地面に飲み込まれ、バルバトス・シドは身動きが取れなくなる。
フリット「今だよウッソ! クーデリアさんを救出して!」
ウッソ「はい!」
ウッソはV2ガンダムを降りると、バルバトスに飛び移り、
外部から強制的にコクピットを開いた。
ウッソ「三日月兄さん! クーデリアさん! 無事ですか? 助けに来ました!」
クーデリア「あ、ああ! ありがとうございます」
ウッソはクーデリアの手を引き、V2ガンダムのコクピットに誘導した。
ルナマリア「クーデリアさん! よかった……」
ベルリ「フリット! ウッソがクーデリアさんを助け出した!」
フリット「よし。ウッソは一度ガンダムに戻るんだ。それで彼女を安全な場所に下ろして……」
だがその通信にウッソは答えなかった。
ただ、バルバトスのコクピットに立って、阿頼耶識システムに繋がった三日月を見つめている。
ウッソ「…………」
シン「おい、どうしたウッソ? 早くお前も戻ってこい」
ベルリ「ウッソ?」
ウッソ「……まだです。このまま三日月兄さんも救出します」
そう言ってウッソはシートの奥に回り、阿頼耶識システムを調べ始める。
フリット「ウッソ! なに勝手なことをしてるんだ!」
ルナマリア「そうよ! そのシステムって勝手に外しちゃ危ないんでしょ?」
しかし兄弟たちが止める声も聴かず、ウッソは作業を続ける。
502オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/01/04(土) 23:06:16.63ID:qmeRTpVb0
ウッソ「シドが動けない今しかチャンスはないんだ」
ウッソは危惧していた。
いくらフリットが天才とはいえ、三日月を救出する方法は未だ見つかっていない。
ウッソ「もしかしたら、フリット兄さんはこのまま三日月兄さんを……」
ウッソは危惧していた。
フリットは兄弟の中でも数少ない、目的のために全てを犠牲に出来る人間だ。
もし、このままシドが暴れ続けるようなら、フリットは三日月ごとバルバトスを……!
ウッソ「そんなことはさせない! 三日月兄さんは、僕が助けなきゃ……!」
シン「おいウッソ、早く出てこい! シドが液状化から抜け出そうとしてる!」
ウッソ「まだです! まだ……!」
だが遂にバルバトス・シドは液状化した地面から脱出した。
そしてフリットたちを振り払い、再びV2のコクピットにいるクーデリアに手を伸ばす。
シン「させるか!」
咄嗟にデスティニーガンダムはバルバトス・シドに飛びついた。
だがシドは、レクスネイルでデスティニーの腹部を貫通する。
ベルリ「シン!」
シン「いいんだ、これで捕まえた……!」
デスティニーガンダムは自らを貫いた貫手を抑え、シドの動きを制した。
シン「ウッソ! 今の内にV2ガンダムに戻れ!」
ウッソ「! ……わかりました」
後ろ髪引かれる思いで、ウッソはバルバトスからV2のコクピットに飛び降りた。
クーデリア「だ、大丈夫ですか?」
ウッソ「はい。でも、三日月兄さんは助けられませんでした……」
フリット「なにボンヤリしてるんだ! まだV2はシドに捕まったままなんだぞ!」
シドはデスティニーガンダムを払いのけると、両腕でV2ガンダムを拘束した。
さらにテイルブレードを胴体にグルグルと巻き付ける。
ベルリ「まずい、今度はV2ガンダムごとクーデリアさんを攫うつもり!?」
フリット「まったく、手間が焼けるんだからウチの弟は!」
フリットは落ちていたV2ガンダムのビームライフルを拾った。
そしてV2目掛けてライフルを乱射する。
発生したボトムパーツの爆発にシドは一瞬怯む。
フリット「今の内に脱出を!」
ウッソ「は、はい!」
だがすぐに態勢を立て直し、シドはV2の腕を掴んだ。
ルナマリア「ああっ! また捕まっちゃう!」
ウッソ「っ! 仕方ない!」
ウッソは咄嗟にトップパーツを切り離した。
そしてそれをシドに向けて発射する。
思わぬ反撃を受けて、弾丸のようにシドはすっ飛ぶ。
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最終更新:2023年03月13日 10:40