536オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2020/02/24(月) 23:23:15.53ID:WtTWAaqI0
日登町中央区:オフィス街
アンジェロ「我らに……フロンタル大佐に勝利を!!」
その断末魔と共に、アンジェロのローゼンズールは爆発した。
これで襲ってきた『袖付き』のMSは全て無力化された。
ヨナ「はあ、はあ……ようやく終わったか」
ガロード「終わったかっていってもなあ」
ジュドー「ああ、なんとなくすっきりはしないよな」
キラ「まあ全員倒される前に自爆されちゃあねえ」
バナージ「きっと、NT同士の感応で考えが読まれることを警戒したんでしょうね」
ガロード「だからって自分から
ミンチになるかあ?」
ヨナ「それだけこいつらの忠心がすごいってことか」
キオ「首……首……首を狩りたい……」
ファ「ちょ、ちょっとカミーユ! 大丈夫なのあの子!?」
ルー「なんだかすごく物騒なことぶつぶつ言ってるケド!?」
カミーユ「ああ、それはいつものことだから大丈夫」
ジュドー「今まで散々首を刈り損ねてイライラしてんのよね」
ヨナ「お前たち、無駄話をしてる暇はないぞ。早くシドを追わないと!」
シドを逃がしてから既に10数分。学校やフリットたちから連絡はない。
一体いま、どうなっているのか? みんなは無事なのか?
その不安がヨナを焦らせていた。
ガロード「ヨナ兄、気持ちはわかるけど」
ジュドー「追うったって、シドがどこにいるかもわかんないのよ?」
キラ「マイ兄さんから連絡がこないってことは、シドはまだ学校にはたどり着いてないんだろうけど」
バナージ「とすると、戦ってるのはフリットたち、あるいは追いついたシンやベルリかな」
そこで、不意にネーナが疑問を口にした。
ネーナ「でも、なんでシドはクーデリアさんを攫っていったのかな」
ルイス「なんでって……」
カテジナ「たまたまじゃないの? 目の前に生身の人間がいたから」
ファ「いや、たまたまで人間攫うのはおかしいでしょ」
フミタン「それはおそらく、三日月・オーガスの意思でしょうね」
ネーナ「フミタン教官!」
ルー「なんでここに!」
ヨナ「誰だ?」
カミーユ「クーデリアのメイドのフミタンだよ」
バナージ「ああ、クーデリアさんへの愛が重いって噂の……」
ジュドー「それより、クーデリアさんを攫ったのは三日月兄の意思ってどういうこと?」
フミタン「はい、実は鉄華団の皆さんが火星に向かわれる際」
537オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/02/24(月) 23:27:38.31ID:WtTWAaqI0
~~フミタンの回想~~
ビスケット「それにしても急だよね。僕ら全員で火星に戻ってこいなんて」
ユージン「しかも匿名通信だろ。怪しくねえか?」
タカキ「罠の可能性もある、ってことですよね」
昭弘「だが使用しているコードはテイワズ本部のものだ」
オルガ「おまけにマクマードの親父直々の呼び出しとくれば、行かないわけにはいかねえさ」
ビスケット「仮に罠だとしても、か」
オルガは片目を瞑って頷いた。
メリビット「でも、その間クーデリアさんの護衛はどうするんですか?」
雪之丞「さすがに俺たちの都合で、火星まで連れてく訳にはいかねえよな」
オルガ「それについてはミカを日登町に残そうと思う」
昭弘「三日月か……」
シノ「いいんじゃねえの? 三日月なら戦力的にも申し分ねえし」
雪之丞「お嬢さんも奴さんだったら安心だろうさ」
オルガ「つーわけだ。頼めるかミカ?」
三日月「いいよ」
ユージン「いや軽っ! そして早っ!?」
タカキ「さすが三日月さん……」
三日月「とりあえずクーデリアに近づいてくるヤツを片端から叩き潰せばいいんでしょ」
オルガ「あー……できれば怪しいヤツだけで頼む」
ビスケット「うん、戦力的にはなんの問題もないけど」
ライド「別の意味で心配ッスよね……」
アトラ「三日月……気を付けてね」
~~フミタンの回想終わり~~
フミタン「……ということがありまして」
ヨナ「鉄華団が火星に行ったのはそういう理由だったか」
フミタン「今思えば、テイワズから来た匿名通信も彼らを町から遠ざける罠だったのかもしれませんね」
キラ「そう考えるのが妥当だろうね。今までのフロンタルのやり方から察するに」
フミタン「ともかく、彼、三日月さんは団長からお嬢様を護衛するよう命じられていました。それこそいかなる時でも肌身離れずに」
ルー「そういえば彼、今朝サテリコンに行く直前にもいたわね」
ファ「うん。何も言わず女湯までついてこようとして、パーラに無茶苦茶怒られてたけど」
カミーユ「そうか、だからバルバトスはクーデリアを攫って行ったのか」
バナージ「理由はクーデリアさんを護衛するため……つまり三日月の意思」
ガロード「あ~確かにオルガさんの命令ならな」
ジュドー「たとえ意識が無かろうが何だろうが絶対守るよね、三日月兄だったら」
キラ「愛だね、愛」
ヨナ「ともかく、これで三日月の意識が残ってることはわかった。後はもう一度シドを捕まえて……なんだ?」
突然、ヨナは何かに反応して空を見上げた。
それはカミーユやジュドーといった、他のニュータイプも一緒だ。
ティファ「みなさん、見てください」
ティファが指差したのは北の空だった。そこには、何かが黒い嵐のように迫ってきている。
カミーユ「なんだあれ……?」
ジュドー「人じゃない……この感じ、マシンか?」
それはまさに、大量の機械の群れだった。
あっけにとられるヨナたちの頭上を通り過ぎ、機械の群れは飛び去っていく。
南区のある一点を目指して……
538オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/02/24(月) 23:31:06.13ID:WtTWAaqI0
日登町南区:穀倉地帯
シン「なんだ、これ……」
シンは空を見上げて呆然と呟いた。
頭上には大量の機械の群れがいた。
これはヨナたちが目撃したものと同じだ。
だが、機械の群れは北からのみならず、日登町の四方から今も続々と集まってきている。
そして一つの巨大な群れとなり、竜巻のように渦を撒いているのだ。
ベルリ「これが……フリットの『奥の手』?!」
フリット「来い、タイタス!」
フリットは機械の群れに向けて叫んだ。
すると群れの一部が動き、AGE-1に向けて移動をはじめる。
ウッソ「タイタスって……まさか、あのマシンは!」
シン「AGE-1の換装ウェアかよ!」
ウッソたちの見立ては正解だった。
群れの正体はガンダムAGE-1の換装パーツであるGウェア。
それが何百、何千という数で集まってきているのだ。
フリット「驚いた? こんなこともあろうかと、日登町のあらゆるところにGウェアを隠しておいたのさ! 僕の声一つで操作できるようにしてね」
シン「マジかよいつのまに……」
ベルリ「ていうかこんなに大量の換装パーツ何に使うつもりだったのよ!?」
フリット「え? それは勿論、来るべき日登町のヴェイガン殲滅作戦に向けて……」
ウッソ「あ、やっぱりフリット兄さんはフリット兄さんでしたね」
フリット「それでいずれは全てのパーツ合体による究極兵器、真・AGE-1の誕生を……(グルグル眼)」
ルナマリア「うん、ならそうなる前に奥の手使ってもらって正解だったね」
シン「絶対ロクな兵器にならないもんな……」
バルバトス・シド「…………」
この異常な状況には、シドでさえ戸惑っているように見えた。
その隙を突き、シドの横っ腹にタイタスウェアが体当たりを仕掛けた!
フリット「よし、今のうちに合体を!」
特攻同然の体当たりを受けて吹っ飛ぶシド。
その間にAGE-1は残りのタイタスウェアと合体する!
フリット「三日月兄さん、もうすぐ助けますから少しだけ我慢してくださいね!」
AGE-1タイタスはバーニアを噴かし、シドに向けて更なる追い打ちをかける。
強烈な格闘攻撃をモロに受け、シドはなす術がない!
539オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/02/24(月) 23:33:51.72ID:WtTWAaqI0
フリット「ボーッとしてないで! みんなも協力してよ!」
ルナマリア「協力っていわれても……」
シン「いや、よく見ろ! あのマシンの群れの中! インパルスのシルエットがある!」
ベルリ「G-セルフのバックパックも!?」
ウッソ「僕のV2のパーツまで……!」
フリット「ヴェイガン殲滅作戦には皆の力も借りようと思ってたからね。特に……」
それからフリットは、少し照れてくさそうに鼻をかいた。
フリット「特にウッソはブーツアタックとかでよくパーツを無くすからさ。あったら便利かなって」
ウッソ「フリット兄さん……!!」
クーデリア「赤くなってますねウッソさん」
ルナマリア「思わぬ兄の優しさに不意打ちされた感じね」
ベルリ「ちょっと! キュンとして場合じゃないって! シドがまた来るよ!!」
シン「わかってる! シルエットさえあればこっちのもんだ!」
そういってシンは周囲を飛び回るパーツからからソードシルエットを装着した。
同じようにベルリは大気圏内用パックを、ウッソはトップリム、ボトムリムをそれぞれ装着する。
フリット「よし、これで……」
ウッソ「危ない、フリット兄さん!」
一瞬よそ見をした隙に、シドは音もなく接近し、AGE-1にビームサーベルでの連続攻撃を加える。
フリットは咄嗟に四肢を切り離し、誘爆を回避した。
フリット「ビームか、ならこいつだ!」
続いてフリットが呼び出したのはゴールドアローウェア。
対ビット用のウェアであり、各所のスリットから散布されるコーティングは殆どのビーム兵器を無力化する。
ベルリ「ウッソ! フリットがシドをひきつけている間に」
ベルリ「俺たちが背後に回り込む!」
ウッソ「僕はフリット兄さんのカバーに入ります!」
4機は一糸乱れぬ連携でシドに攻撃を仕掛けていった。
シドも反撃を試みるが、その度に飛来するGウェアに邪魔される。
V2ガンダムが足元を薙ぎ払い、遂にシドは大地に膝をついた。
ウッソ「体勢を崩した! みんなで抑えつけて!」
ベルリ「捕まえた! 今度こそ捕まえた!」
ルナマリア「だ、ダメ! 飛んで逃げられるよ!」
シン「させるか! いい加減……大人しくしろ!」
シンは抜き去ったエクスカリバーをシドの翼に叩きつけた。
メキメキと音を立て、刃は装甲に喰い込んでいき、
遂には片側の翼を切断する!
540オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/02/24(月) 23:36:39.62ID:WtTWAaqI0
フリット「今だ! 全Gウェア、来い! シドを拘束するんだ!!」
フリットの指示で、空中を飛んでいたGウェアが一斉にシドに向けてやってくる。
さすがのシドも、何百、何千というパーツの質量には耐えきれない。
あっという間にシドの身体は完全に拘束された。
ルナマリア「クーデリアさん、出番よ! 三日月くんに語り掛けて!」
クーデリア「ハイ! 三日月、三日月聞こえますか!!?」
シン「俺たちも三日月を呼ぶぞ!」
ベルリ「起きなよ、三日月!」
ウッソ「みんな待ってるんですよ三日月兄さん!
フリット「三日月兄さん!」
しかし未だ三日月が目覚める様子はない。
それどころかバルバトス・シドはなおも拘束から逃れようと暴れ続ける。
フリット「まずい、このまま拘束を続ければ、力の反動でバルバトス自体にダメージがいくかも!」
ウッソ「三日月兄さんの身体にはお構いなしなんですか、シドは!」
ベルリ「寄生してる身で生意気な!」
シン「こっちが少しでも攻撃を躊躇すれば儲けもの、壊れても捨てればいいってことだろ!」
拘束を解くか、解かざるか。
このまま拘束を解けばシドはまた暴れだし、三日月
救出作戦は振り出しに戻るだろう。
少しの懊悩の末、フリットは決断した。
フリット「……仕方ない、シドの拘束を解こう」
ウッソ「いいんですか、フリット兄さん?」
フリット「当たり前だろ! たとえシドを倒せても、三日月兄さんが犠牲になったら、そんなの何の意味もないよ!」
ウッソ「フリット兄さん……」
心の中でウッソは自分を恥じていた。
いざという時、たとえ兄弟だろうとフリットは容赦なく犠牲にできる人間だと思っていた。
だが、今のフリットはどうだ?
自らの持てる知識と技術を使い、誰よりも三日月を助け出そうと懸命になっているではないか。
ウッソ「僕……フリット兄さんのこと誤解してました」
フリット「なにか言った? ウッソ」
ウッソ「い、いいえ! なんでもないです!」
そしてフリットがGウェアに拘束解除の命令を下そうとした、その時だった。
「……なにやってんだ、ミカあああああああああああああああ!!」
541オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/02/25(火) 01:42:54.23ID:1GEOXF5g0
聞こえたのは、先ほどの長距離通信で届いた声。
そして、おそらくは唯一確実に三日月に届きうる声。
フリットたちは一斉に空を見上げた。
そこには、こちらに向けて一直線に降下してくる強襲装甲艦の姿があった。
それは鉄華団の旗艦・イサリビ。
そして声の主は、甲板に立つモビルワーカーの中にいた。
オルガ「そんな機械のバケモノに乗っ取られて、いいようにされてんじゃねーぞミカアアア!」
クーデリア「あれは……鉄華団のみなさん!」
シン「ようやく来たか!」
ユージン「おう! 悪いな! 随分迷っちまった。座標を送ってくれて助かったぜ!」
シノ「しかし驚いたぜ! バルバトスのヤツ、本当に乗っ取られちまってんだな!」
ベルリ「驚いたのはこっちだよ! 火星にいるはずの鉄華団が突然連絡寄越すんだからさ!」
ビスケット「まあ、その辺は色々あってね」
先ほどの長距離通信の正体。
それは衛星軌道上にいるイサリビからの通信だった。
もし、鉄華団と……三日月の兄弟分である
オルガ・イツカと合流できれば、この絶望的な状況も打開できるかもしれない。
そう考えたフリットたちは『奥の手』も使った最後の作戦に打って出たのだ。
昭弘「無駄話はその辺にしとけ。今はあいつをどうにかするのが先だ。……グシオンリベイク、出るぞ」
シノ「あ、待てよ抜け駆けはずるいぜ! おいヤマギ! 俺の機体は準備できてるか?」
ヤマギ「いつでも行けるよ、シノ」
シノ「よおし! 流星号、出るぜ!」
イサリビから降下してくる二機のガンダム。これで戦力は十二分に整った。
後はオルガの説得で三日月さえ目覚めれば……ウッソがそう思った瞬間だった。
ウッソ「……あれ、いない?」
ウッソはわが目を疑った。
Gウェアによって拘束されていたはずのバルバトス・シド。
それがいつのまにか姿を消していたのだ。
ウッソ「兄さん! フリット兄さん! いつシドの拘束を解いたんですか?」
フリット「え? 僕はそんな命令はまだ……」
シン「何やってる、上だ!」
そこで二人は信じられないものを見た。
何千機ものGウェアによって完全拘束されていたシド。
それが信じられない力で拘束を引きちぎり、遥か上空のイサリビに向けて跳躍していたのだ。
ベルリ「ウソでしょ……」
シン「あれだけの拘束をほんの一瞬で……本当の化け物かよ」
そしてバルバトス・シドはそのままイサリビの甲板に着陸した。
ちょうど、オルガの乗るMWの目の前だ。
バルバトス・シド「…………」
オルガ「…………」
甲板の上で、両者はわずかな時間睨み合う。
やがて、バルバトス・シドは手にした超巨大メイスを構えた。
542オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/02/25(火) 01:45:29.00ID:1GEOXF5g0
ビスケット「マズイ! シドはオルガをミンチにする気だ!」
アトラ「やめて! 三日月!!」
ユージン「おい、なにぼーっとしてんだ大将! さっさと逃げろオルガ!!」
だが、バルバトスがオルガをミンチにすることはなかった。
それどころか、突然震えだし、メイスを取り落とす。
続いてバルバトスはテイルブレードでイサリビの艦橋を攻撃しようとした。
しかし尻尾が伸びる刹那、そのワイヤーを掴んだのは、他ならぬバルバトス自身の手だった。
オルガ「よう……随分遅いお目覚めじゃねえかよ、ミカ」
三日月「うん……おはよう、オルガ」
オルガ・イツカはガンダムバルバトスを見上げてニヤリと笑った。
コクピットの中の三日月・オーガスもまた、小さく笑みを返す。
シド「…………」
一方、混乱しているのはシドだ。
完全に支配下に置いていたはずのMSが、突然パイロットに主導権を奪われたのだ。
なんとか再びバルバトスを支配しようとするも、それらの企みは三日月によって全て潰された。
三日月「おまえ、邪魔なんだよ。いつまでも……!」
それどころか、バルバトスは背中に手を差し込み、有機的に結合していたシドを無理やり引き剥がしていく。
ルナマリア「うわあ……なんか痛そう」
フリット「それはそうだよ! 今、三日月兄さんは阿頼耶識システムでシドとも神経接続されてるんだ。なら、それを剥がすのは」
ウッソ「自分で自分の背中の皮を剥ぐくらい痛いってことですよね」
ベルリ「うへえ……」
シン「前々から思ってたけど、どういう精神力してんだよアイツ……」
そんなフリット達の心配をよそに、三日月はバルバトスから完全にシドを引きはがした。
手足を失い、シドは咄嗟に逃走を試みる。
そんなシドを横目で見つつ、三日月はオルガに尋ねた。
三日月「ねえ、オルガ。俺は次、何をすればいい?」
オルガ「へっ、そんなの決まってんだろ。あのシドとかいうMSには散々迷惑かけられたんだ。なら、やることは一つしかねえよな?」
三日月「わかった」
三日月は頷くと落ちていたメイスを手に取った。
そして甲板を蹴り、よろよろと逃走するシドに向かって跳躍する。
三日月「逃げられるわけ、ないだろ」
シド「………!?」
バルバトスは空中でテイルブレードを射出、シドを捕らえた。
そして大きく身体を逸らせると、全身のバネを使い……
オルガ「やれ、ミカ! シドに……落とし前付けてやれ!!」
三日月「…………」
渾身の力で、シドに超巨大メイスを叩きつける!
そのたった一撃で、シドは粉々に爆散した。
543オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/02/25(火) 01:52:33.83ID:1GEOXF5g0
ルナマリア「すっご……!」
ベルリ「結局最後は三日月とオルガさんに見せ場取られちゃったね」
シン「まあいいんじゃないか? 三日月も無事だったし、それに……」
シンはちらりと後ろを振り返った。
そこでは、ガンダムAGE-1とV2ガンダムが、仲良く並んで立っている。
少し前では考えられなかった光景だ。
シン「あいつらも、少しはわだかまりが解けたみたいだしな」
するとそこへ、再びレーダーに大きな反応があった。
ウッソ「なんだ? まさかまた敵襲!?」
フリット「ううん、違うよ。これは……」
グラハム「無事か! ガンダム兄弟!!」
クリス「避難民は全員学校に送り届けたわ!」
バーニィ「MSも持ってきたし、俺たちも手を貸すぞ!」
バナージ「前方にMSの反応、多数!」
キラ「飛んでったパーツの後を追ってきてみたら、やっぱりフリットの仕業だったってわけね」
ガロード「あれ? あそこに浮かんでんの鉄華団の艦じゃん」
ジュドー「てことはさっきの戦闘中に拾った通信の声はオルガさんか」
ヨナ「無事か! 三日月!」
三日月「え? 俺? まあ、無事だと思うけど」
クリス「って、あ、あれ?」
ヨナ「ひょっとして……」
キオ「もう戦闘終わっちゃったの!? シドの首は!!?」
三日月は黙って爆散したシドの破片を指さした。
それからバツの悪そうに、ポリポリとほほを掻いた。
三日月「なんか……ゴメンな?」
日登町中央区および南区の戦闘結果
シド……バルバトスを乗っ取るも三日月覚醒により機体より分断、破壊される。
ガンダム・バルバトスルプスレクス……機体は小破。ただしシドの乗っ取りによるパイロットへの影響は未知数
デスティニーガンダム……シドにより大破。パイロットのシンは以降インパルスガンダムに乗り換え
G-セルフ……中破。
ナラティブガンダム……本体は小破。しかし装備していたAパーツの損傷大
V2ガンダム……小破。
ガンダムAGE-1……小破。しかしフリットの奥の手であった数千機のGウェアのうち、およそ半数が失われる。
ウッソ・エヴィン&フリット・アスノ……険悪だった関係に修復の兆し。
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最終更新:2023年03月15日 09:50