561オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/09(月) 02:07:43.86ID:ZaWYefRv0
日登町中央区:イサリビ艦内

ガロード「じゃあ、結局テイワズからの呼び出しってのはウソだったんだな?」
昭弘「ああ」
ビスケット「もっとも、それが判明したのはつい昨日のことだったんだけどね」
シノ「だからタービンズ経由でデタラメだって聞いた時にはホッとしたぜ」
ユージン「もしマジ呼び出しだったら、俺ら今頃コンクリ詰めにされて日登町の海に沈んでたろうからなww」
チャド「違いねえwww」
ベルリ「いや笑えないからねその冗談」
バナージ「なら、どうして急に日登町に戻ってきたんですか?」
ビスケット「オルガが急に言い出したんだよね、『日登町に戻る』って」
ガロード「団長さんが? なんでまた」
ユージン「それがよ、馬鹿馬鹿しい話なんだが虫の知らせらしいんだよな」
シノ「そうそう、オルガが言うには、夜中、枕元に長い黒髪の女?が立って囁くんだと」
ダンテ「『日登町に戻れ~日登町に戻れ~』ってな」
タカキ「それが数日続いて、最終的にはノイローゼみたいになってましたもんね」
ユージン「で、確かに三日月と連絡は取れねーし、こりゃ何かあるなって戻ってきたワケよ」
昭弘「まあ、結果的にオルガの決断は正解だったがな」
バナージ「しかし黒髪の女って……あっ(察し」
シン「あれ? それでそのオルガさん本人はどこ行ったんだ?」
ルナマリア「オルガさんなら、さっきカミーユとジュドーに連れていかれたけど」

イサリビ:通路
オルガ「なあ、本当にやるのか?」
カミーユ「はい! お願いします!」
オルガ「まあ、そんな真っ直ぐな目で『一生に一度の頼みなんです』なんて言われちゃ断れねえけどよ」
ジュドー「じゃ、本番お願いしまーす。まずは人ひとり分くらいの間隔を空けて壁際に立ってもらって……」
オルガ「こ、こうか?」
カミーユ「はいそこで勢いよく壁に手を突いて!」

 壁ドン!

カミーユ「次はヒザで壁を蹴りつけて!」

 股ドン!!

カミーユ「続いて片手で何かを持ち上げるポーズをして!」

 顎クイ!!!

カミーユ「最後に決め台詞!!」
オルガ「……止まるんじゃねえぞ?」

562オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/09(月) 02:18:07.32ID:ZaWYefRv0
ジュドー「はいOKでーす」
オルガ「なあ、とりあえず言われるままにやったけど、コレ何なんだ?」
カミーユ「何って、女性がされてキュンとくるシチュエーションに決まってるでしょ、少女漫画とかによくある」
オルガ「いや、それは何となくわかるけどよ。誰もいねえとこでやって何の意味が」
カミーユ「と、言ってますけどどうだった?」
死神「(≧∇≦)キャー♪」
ジュドー「よかった、大満足みたいね」
カミーユ「これであの世で助けてもらった礼は返したからな」
ジュドー「鉄華団も連れてきてくれてあんがとね」
オルガ「お前らさっきから誰と話してるんだ?! 怖えーよ!!」
カミーユ「ていうか相変わらず見えてないんだな、オルガさんは」
死神「そこが可愛いんじゃない」


イサリビ:格納庫
ヨナ「…………」
クリス「大分ボロボロになっちゃいましたね、ナラティブ」
ヨナ「クリスか……ああ、でもいいんだ。結果的に三日月は救出できたし、ナラティブ本体はまだ無傷だしな」
キラ「もっとも、ボロボロなのはナラティブだけじゃないけどね」

 確かにキラの言う通り、ここまでの戦闘の連続で、ガンダム兄弟たちの機体の殆どは酷く損耗していた。
 まだ無傷に近いのはキラのストライクフリーダム、キオのAGE-FX、
 ガロードのDX、それにアセムのAGE-2くらいだろうか。

キラ「フリットのAGE-1も無傷と言えば無傷だけど……」
バーニィ「奥の手を失ったせいで酷く落ち込んでましたよ」
クリス「さっき、向こうでウッソが慰めてたものね」

フリット「あ~……三日月兄さんが助かったのはよかったけど、これでヴェイガン殲滅がまた遠のいた……」
ウッソ「ま、まあ元気を出してくださいよフリット兄さん! 迷惑をかけてるヴェイガン退治なら、今度僕も手伝いますから!」

クリス「なんだかんだで、あの二人もわだかまりが解けたみたいね」

 しばらく見られなかった光景を見て、クリスは微笑んだ。

キラ「そういえばさ、結局なんでフリットはウッソに冷たかったの?」
ヨナ「ああ。それはさ……」

クリス「ええっ!? 単にウッソに嫉妬してただけ? フリットが?」
バーニィ「でもフリットって、ガンダム兄弟の中でも天才って呼ばれてるんでしょ? それが嫉妬なんて」
ヨナ「天才だから、ってのもあるだろう。アイツ、ああ見えて頭が固いからな。自分にはないウッソの柔軟さが羨ましかったんだろ」
キラ「スペシャルって呼ばれるくらいだしね、ウッソの頭の柔らかさは。ま、どっちも僕には及ばないけど」
ヨナ「それにウッソはフリットのすぐ下の弟だからな。歳が近い分、負けたくないって気持ちが態度に現れてたんだろうさ」
バーニィ「なんだ、思ったより単純な理由だったんですね」
ヨナ「そんなもんだよ、兄弟の間のわだかまりなんて。……まあ、本人にとっては笑って済ませられる話じゃないんだけどな」
クリス「ヨナさん……」

563オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/09(月) 02:20:09.14ID:ZaWYefRv0
シャクティ「……ふるふる」
クリス「シャクティ?」
バーニィ「どうしたんだ震えて。熱でもあるのか?」
シャクティ「う……」
ヨナ「う?」
シャクティ「ウッソ×フリット……こ れ だ !!」

 √ピキーン

ティファ「あ、ああああああ!」
ガロード「ど、どうしたんだティファ! 急に頭を抑えて!?」
ティファ「つ、次の夏コミはウッソ×フリットのガンダム兄弟本……? オールカラー38P……!?」
ガロード「ティファ!?」
ティファ「しかもフリ×ウッソのリバ本も同時に……! そんな! アニューさんやロマリーさんの力を借りても間に合うはずが……!!」
ガロード「ティファァァァー!?」


フリット「……ゴメンよ、ウッソ。僕ずっと素直になれなくて」
ウッソ「フリット兄さんのバカ! ずっと寂しかったんですよ? キオばっかり可愛がって!」
フリット「わかってるよ。これからはお前が一番さ」
ウッソ「そんなの、言葉だけじゃ信用できませんよ!」
フリット「困ったスペシャルだな。……仕方ない、なら見せてやるよ。僕の夜のAGEシステムを」
ウッソ「よ、夜のAGEシステム……!?」

シャクティ(高音)「ああっ! す、すごい! これが夜のAGEシステムだなんて!」
シャクティ(低音)「ふふ、ウッソのここ、凄くSTAND UP TO THE VICTORYしてるよ……おかげで、僕も君の中の英雄が目覚めそうだ……ぶつぶつ」
ヨナ「よ、よくわからないが、シャクティから凄まじいオーラを感じる……!」
キラ「単に腐ってるだけだと思うよそれ」

ウッソ「フリット兄さん、僕なんだかさっきからすごく寒気がするんですけど」
フリット「奇遇だね、僕もだよ」

564オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/09(月) 02:23:05.72ID:ZaWYefRv0
格納庫:バルバトスのコクピット付近
クーデリア「……下はなんだか騒がしいですね」
三日月「騒がしいのはいつものことでしょ」

 呑気にそういった三日月を、クーデリアは横目で見た。
 彼は今、コクピットで黙々と火星ヤシを食べている。
 その背中には、まだ阿頼耶識システムのコードが繋がったままだ。

クーデリア「あの、三日月? その背中の……」
三日月「阿頼耶識?」
クーデリア「そうです。それ、まだ外さないんですか?」
三日月「うん、オルガがまだダメだっていうから」
クーデリア「そうなんですか?」
三日月「うん、なんかヤマギたちが調べたんだって。無理した分、ちゃんと病院で外さないと大変なことになるって」
クーデリア「大変なことって?」
三日月「なんか、全身の毛穴から、見たことの無い色の液体が大量に出てくるとか」
クーデリア「そ、それは大変ですね……」

 青ざめた顔で、クーデリアは引きつった笑みを浮かべた。

三日月「まあ、俺はそれで全然いいけどね。今までの分、ちゃんと働いて取り戻さないと。オルガも戻ってきてくれたし」

 その言葉を聞いて、クーデリアは少しだけ俯いた。
 この事件で、自分は三日月のためになにができただろうか。
 最初の呼びかけに失敗した後は、シドに捕まってみんなに大きな心配をかけてしまった。
 フリットたちによって救出されたあとも、結局三日月を覚醒させたのはオルガの呼びかけだったではないか。

クーデリア「結局わたし、何のお役にも立てませんでしたね……」

 クーデリアがそう独り言ちたときだった。
 彼女の呟きを知ってか知らずか、三日月は思い出したようにこう言った。

三日月「クーデリアもありがとね。俺を呼びに来てくれて」
クーデリア「え……?」
三日月「あれ? みんなと一緒に俺を呼んでくれたでしょ? 確か高速道路と、畑のところで」
クーデリア「そうですけど……! まさか三日月、聞こえてたんですか? 私たちの声が!?」
三日月「うん。あのシドとかいうヤツにバルバトスを乗っ取られて、はじめは俺も気を失ってたけどね」

 一つ一つ、思い出すように三日月は言った。

三日月「最初に、クーデリアの声が聞こえて、それから兄弟みんなの声が聞こえて……それで目が覚めた。まあ、躰はまだ動かなかったけど」
クーデリア「そうだったんですか……」
三日月「フリットやウッソが戦ってる間に、少しづつ俺も身体を動かせるようになって……最後にオルガたち鉄華団のみんなの声でバルバトスを取り戻せた。だから、ありがとう」
クーデリア「そ、そんな! やめてください、私なんて全然……!」
三日月「そういえば、聞きたかったんだけど。クーデリアって、俺のこと好きなの?」
クーデリア「フえっ!!?」
三日月「いや、だって高速道路のとこで言ってたでしょ。なんだっけ、俺のことが好きだから、私は死なないって」
クーデリア「そそそ! それは! 確かに言いましたけど!」

 アルレットに唆されてやってしまった、
 ザ☆トレンディな場面を思い返し、クーデリアは顔を真っ赤にする。

クーデリア「あ、あれはですね! あくまで緊急対応と言いますか! 好きというのも男女のアレコレではなくあくまで家族的なアレであって」
三日月「ふーん……」

 必死になって釈明を試みるクーデリアを見て、三日月は小さく微笑んだ。
 そして黙って彼女の腕を取り、顔を近づけると……

565オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/09(月) 02:26:23.39ID:ZaWYefRv0

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オーールフェェェェンズ ナミダァァァァァァァァァ!(BGM オルフェンズの涙)

クーデリア「な、な、な、な何を……!?」
三日月「いや、なんか可愛いなって思って」
クーデリア「か、可愛いって……!」
三日月「ダメだった?」
クーデリア「だ、ダメじゃありませんけど! そ、そういうことではなくて……」
アトラ「三日月! クーデリアさん!」
三日月「あ、アトラ」
クーデリア「アトラさん!? い、いや今のはですね、三日月の冗談と言うか事故というか決して出し抜こうとかそういうことを考えて……」
アトラ「それどころじゃないよ! 大変なんだよ! 今、通信が入って……学校が、ELSの大群に襲われてるって!!」


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最終更新:2023年03月15日 09:50