572オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2020/03/23(月) 01:11:23.82ID:fhn+wDph0
日登町中央区:学校
フリット達一行がシドと戦っていた頃
ハマーン「……わかった。武道館からの避難民は、責任をもって我々が保護しよう」
グラハム「私も身命をかけて彼らを守護ると誓おう!」
クリス「ありがとうございます。すいません、ご迷惑をかけて」
マリュー「なに言ってるの。そんなの全然気にする必要ないわよ」
ナトーラ「そうですよ! わが校はさっき
ネオジオン社からの避難民も受け入れたんです! 今更武道館から来た人の、一万人や二万人くらい!」
クリス「え? ネオジオン社に避難してた人たちも来たんですか?」
ナタル「ナトーラ先生! それは言わない話でしょう!」
ナトーラ「あっ! ごめんなさい、そうでした」
ハマーン「まったく……」
クリス「いったい何があったんですか? ネオジオン社といえば日登町の三大避難拠点の一つでしょう?」
マリュー「それが、突然追い出されたらしいの」
ハマーン「あの辺りは
デビルガンダムの侵食が激しい。万が一に備えてということなのだろうな」
クリス「そうだったんですか……」
バーニィ「ちなみに、学校は安全なんですか? MAは倒されたらしいけど、まだデビルガンダムや
ELSもいるでしょう?」
ナトーラ「学校は全然大丈夫ですよ。警察の方々が守ってくれてますし」
ナタル「それに、ELSは現在、北西に向けてまっすぐ移動していると聞く。予測される進行ルートからしても、奴らが学校に来ることはまず無いそうだ」
グラハム「それが不幸中の幸いだな」
マリュー「あなたたちはこれからどうするの?」
バーニィ「一度南区に戻ります。シャクティがカミオンを一台貸してくれるそうなので」
クリス「シドを引き付けてるウッソたちを助けにいかないと」
マリュー「そう。気を付けてね」
クリス「はい、皆さんも。……あれ?」
そこへ、意外な人物が客として現れた。
アイナ「こんばんは。皆さん大丈夫ですか?」
クリス「アイナさん! 無事でよかった!」
ノリス「サハリン家の倉庫から備蓄物資を持って参りました。お使いください」
ハマーン「すまない、助かる」
マリュー「あら、そちらの方は確か……」
アイナの隣に立つ妙齢の女性。
それはデュランダルの秘書、タリア・グラディスだった。
タリア「…………」
アイナ「ここに来る途中でたまたまお会いしたんです。なにか、重要な話があるとかで」
ハマーン「重要な話?」
タリア「ええ。シロー・アマダはいらっしゃる? フロンタルの計画について判明した、新たな事実に関してお話がしたいのです」
573オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/23(月) 01:19:40.57ID:fhn+wDph0
日登町中央区:学校の東側
ミケル「……暇ですねえ」
エレドア「暇だよなあ」
カレン「あんたらボサッとしてんじゃない! また隊長にドヤされるよ!」
エレドア「つってもなあ」
ミケル「こう暇じゃ眠くもなりますよ。もう夜もふけますからね」
サンダース「確かに、今までとの落差が激しすぎるな」
現在、シロー率いる08小隊は学校の西側にある丘に駐留していた。
目的は、まもなく数キロ先を通り過ぎる予定のELSの監視のためだ。
とはいえ、現在ELSはただひたすらに北西に向けて進んでいる。
そのため、避難民の集まる学校へ来襲する可能性が低いのはナタルが先ほど述べたとおりだ。
エレドア「いや~GFの連中がELSに負けたって聞いた時は肝を冷やしたけどな」
ミケル「今のとこ、たいした実害は無いですもんね」
サンダース「住民の迅速な避難が済んでいたのが幸いしたな」
シロー「ああ。だが家を同化された人のことを考えたら素直に喜んでばかりもいられないがな」
ミケル「隊長!」
サンダース「どうでしたか、ELSの様子は」
シロー「前の観測と変わりなしだ。目の前のあらゆるものを同化しながら暴走してる」
ヴィダール「奴らが通り過ぎたあとは、まるで更地だからな」
シローと共に戻ってきたヴィダールが同意する。
彼は現在、正気に戻ったアマクサと共に警察に協力しているのだ。
カレン「復興はかなり大変そうだね。もっとも、それは他の地域もだけどさ」
エレドア「とくに警察署のある西区なんか、デビルガンダムの巣窟になっちまったワケだしな」
シロー「兎に角俺たちに出来ることは、目の前の事件を一つずつ片づけることだ」
ヴィダール「おまえら無駄話はそこまでにしておけ。そろそろELSが通過するぞ」
08小隊の面々は一斉にモニターに目を落とした。
遠く先では、何百ものMAに擬態したELSが賑やかに通り過ぎていく。
その時、ミケルが突然「あっ」と声をあげた。
シロー「どうした、ミケル」
ミケル「いえ、その、今なんかレーダーにELSとは違う別のMSが映ったような気がして」
シロー「別のMS?」
ミケル「いや、でも見間違いかも。映ったのはほんの一瞬でしたし、通常のMSの三倍くらい速かったから誤作動の可能性も……」
エレドア「ああああっ!!?」
カレン「今度はどうしたんだいうるさいね!」
エレドア「エ、ELSが……突然進路を変えやがった」
サンダース「なんだって!?」
エレドア「やばい! このままだと……学校に一直線にぶつかるぞ!」
574オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/23(月) 01:26:16.91ID:fhn+wDph0
数分後、学校の東側ではシローら08小隊に加え数機のMSが集まっていた。
カトック「あの土煙……どうやら本当みてえだな」
ハマーン「うむ。間違いなく、このままではELSは学校に到達する」
ミケル「増援って、お二人だけなんですか?!」
カレン「情けない声出すんじゃないよ! 学校だって避難民が増えててんてこ舞いなんだ」
エレドア「警察の他の連中はどうしたんだよ!?」
ミケル「そうですよ! 学校の西側にみなさん集まってたはずでしょ? 反攻作戦をやるからって」
サンダース「それが、間が悪いことに向こうもデビルガンダムに覚醒の兆候があるらしい」
ヴィダール「それに最悪の場合に備えて、学校にも戦力を残しておく必要がある」
シロー「結局俺たちだけでELSを止めるしかないってことだ」
ミケル「そんなあ……」
だがそこへ、一機のMSがやってくる。
刹那「シロー兄さん、遅くなってすまない」
シロー「刹那! 来てくれたのか」
刹那「ああ。アーミアも一緒だ」
ヴィダール「太陽炉二個付き……あれがかつてELSとの対話を成功させた、ソレスタルビーイングのガンダムか」
ミケル「あれ? でも00ガンダムって今はトランザム使えないんですよね?」
刹那「確かに、今の00ではトランザムバーストは使えない」
ミケルの何気ない一言に、刹那は表情を曇らせた。
刹那「だが俺はイノベイターであり、
ガンダムだ。ならばトランザムなしでも対話してみせる」
シロー「刹那……」
その時、00の掌に乗っていたアーミアが反応した。
アーミア「み、みなさん! 感じます、ELSが来ます!」
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
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シロー「来たか! 行くぞみんな!」
サンダース「隊長に続く! 遅れるなよカレン!」
カレン「ハア? 誰に向かって口きいてんだい!」
シローが先陣を切り、08小隊がELSに連携攻撃を仕掛けた!
ハマーンのガザC、カトックのドートレスがそれに続く。
ハマーン「ちっ、やはりキュベレイとは勝手が違うか」
カトック「実習用だからな。が、あるもんでどうにかするしかねえ」
ハマーン「それも死んだ奥さんの口癖、か?」
カトック「お? おうよ!」
五機のMSは一斉に弾幕を張るが、ELSは一切ひるまない。
業を煮やしたガンダムヴィダールが飛び出し、直接攻撃を加えようとするが……
刹那「ダメだ! 同化されるぞ!」
咄嗟に00ガンダムが飛び出し、ヴィダールを横から抑えつける。
ヴィダール「どけ! 邪魔をするな! ELSに突破されるぞ」
刹那「大丈夫だ、後詰には、彼女たちがいる」
ヴィダール「彼女たち?」
575オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/23(月) 01:29:35.51ID:fhn+wDph0
赤い彗星のひと「行け! 私が選んだ魔法少女たちよ、学校を救うのだ!」
「「「「「はい!!!」」」」」
突如現れた赤い彗星のひと。
その背後から、五人の魔法少女が飛び出す!
ブラスターアリー「やろうぜええ! 魔法少女と謎生物による18禁ギリギリの戦争ってヤツをよおお!!」
ブラスターマリー(ソーマ)「なんだ18禁ギリギリって。おかしな漫画の読み過ぎではないのか?」
ブラスターマリーダ「無駄話をしている場合ではない、ELSが来るぞ!」
ブラスターマリア「学校にはシャクティのお友達も大勢います。私が守らなければ」
ブラスターマリナ「刹那! こっちは任せて!」
魔法少女たちはステッキを掲げると、魔法の力でELSを拘束する。
今までの攻撃とはまるで違う、不可思議な力にELSは困惑しているように見えた。
ヴィダール「異星体の次は魔法少女……本当になんでもありだな、この町は」
刹那「今だアーミア! マリナがELSを抑えている間に、もう一度対話を……」
だが、ELSの力は刹那たちの予想を遥かに超えていた。
少しずつ姿かたちを変化させ、拘束から逃れようとする。
アリー「!? こいつら、俺たちの力を跳ね返すだと!」
マリーダ「魔法を受け流しやすい形態に変化して……魔法を学んだというのか!? この短時間で」
ソーマ「だ、駄目だ! 拘束が外れる……!」
「諦めてはダメよ! 魔法少女たち!」
マリナ「この声……誰!?」
マリナが見た視線の先には、白いスーツに身を包んだ妙齢の女の姿があった。
マリナ「あなたは……」
タリア「私はタリア・グラディス。デュランダルの秘書にして彼のメッセンジャー。そして……」
光の粒子に包まれ、タリアの姿が徐々に変化していく。
粒子が消え去った後、そこには――魔法少女のコスチュームに身を包んだタリアの姿が!
タリア(フリフリミニスカ)「私は6人目の魔法少女――その名も、ブラスタータリア!」
アリー「何っ!?」
マリア「魔法少女……私たちの仲間だというの!?」
ミケル「いや、どう見ても魔法『少女』ってお歳じゃないですけどね」
ヴィダール「正直なかなか見た目キツイな……」
エレドア「いやいや。俺は全然アリだけどね」
マリナ「あなたは……私たちを助けに来てくれたのですか?」
タリア「助ける? 勘違いしないで頂戴」
ソーマ「どういうことだ?」
タリア「学校を救うのはあくまであなたたちの仕事。私にはできるのは、それに力を貸すことだけ。こういう風にね!!」
576オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/03/23(月) 01:32:31.62ID:fhn+wDph0
魔法少女に変身したタリアはステッキを掲げ、秘密の呪文を唱え始める。
タリア「ピピルマピピルマプリリンパ、パパレホパパレホドリミンパ! アダルトタッチでスーパー魔法少女になあれ~!」
タリアの呪文と共に、マリナたち魔法少女たちの姿が変わる!
マリナ(Season2仕様)「これは……」
ソーマ(Season2仕様)「ブラスタータリアの魔法で……」
マリーダ(18歳使用)「私たちもパワーアップしたというのか!」
アリー(Season2仕様)「こりゃいいぜ!!」
マリア「私だけ見た目代わってませんけどね……」
マリナ「でもこれなら! 今の私たちならELSから学校を……!」
パワーアップした魔法少女たちの力は、巨大な結界を展開した。
結界は壁となり、学校を完全に覆いつくした。
カレン「すごい……これがスーパー魔法少女の力!」
サンダース「これで学校はひとまず心配ない。後はELSさえどうにかできれば……」
ハマーン「お前の出番だぞ、刹那・F・セイエイ!」
だがその言葉に、刹那は黙って首を振った。
刹那「いや、それはもはや俺たちの仕事ではない」
シロー「どういうことだ、刹那?」
刹那「もうすぐ来る。新たな力を携えて、ガンダム・ザ・ガンダムが……!」
シロー「何っ!?」
「超級、覇王……電影弾ンンンンンン!!」
その時だった。
雄叫びと共に、回転する猛烈なエネルギーの塊がELSを薙ぎ払う!
シロー「今の声は……ドモン! お前なのか!?」
ドモン「……ああ、そうだ」
シロー「お前! 今の今までどこに行って……みんな心配してたんだぞ!」
ドモン「すまない。だが、もう安心してくれ。ELSは……俺が倒す!」
シロー「倒すって、お前のゴッドガンダムはもう戦えないんじゃ……?!」
超級覇王電影弾を解き、露わになったそのガンダムの姿を見て、シローは我が目を疑った。
ドモン「そうだ! シュバルツ、そして師匠の仇が俺が取る! この……バーニングガンダムで!!」
そこに立っていたのは、ゴッドガンダムとはまるで異なるシルエットの
赤いガンダム。
その姿はまさに、カミキ・セカイのビルドバーニングガンダムそのものだった。
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最終更新:2023年03月16日 10:39