651 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/02/21(木) 20:21:50 ID:???
シーブック「ふー、今日も余ったパンをいっぱいもらえたな。このキャロットパンは是非コウ兄さんに……ん?」
アムロ「絶対似合うって」
???「そ、そうか?」
シーブック「ん……? あれはアムロ兄さんと、誰だろう、知らないおっさんだな。何を見ているんだ?」
アムロ「こういうフリフリのワンピースとか、絶対いいよ」
???「俺は、こういうのはよく分からん」
シーブック「彼女へのプレゼントかな。でもサイズが……ありゃ大人用じゃないな」
アムロ「ロランにはこういう可愛いのが似合うんだよ」
???「しかし動きにくそうな服だぞ。あの子は活発だから、実用性もある方がいいだろう」
アムロ「いいや、本音ではこういう服を着たがってるんだよ、ロランはさ」
シーブック「…………なんとー……まさか、アムロ兄さんまで……変態に……」
衝撃を受けたシーブックは、大慌てで家に帰り、皆に事の次第を伝えた。
新たにアムロもロランを狙う変態仲間に認定されたが、
稼ぎ頭の長兄を追い出す訳にもいかず、家庭内で密かにロランを警護する事が決定した。
652 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/02/21(木) 20:22:20 ID:???
アムロ「ロラーン。ちょっと料理したい気分なんだ、手伝っていいか?」
ロラン「えっと、ど、どうぞ」
シーブック「あ、アムロ兄さーん! アムロ兄さんに電話! 電話!」
アムロ「ん、誰からだ?」
ドモン「よし、今のうちに……でぇぇぇやぁぁぁっ!!」バキィッ
アムロ「もしもし、もしもし? ……切れてるぞ、おかしいな。ん? 台所が騒がしい……」
ドモン「すまん! ちょっと水を飲もうと蛇口を捻ったら壊してしまった」
アムロ「台所が水浸しじゃないか」
ロラン「これじゃ料理は無理ですね、今日は店屋物を取りましょう」
アムロ「そうするか。ドモン、ちゃんと直しとけよ」
ドモン「あ、その、直し方が分からないんだ。しかし責任は俺にある。直し方を教えてくれ」
アムロ「仕方ないな。武術もいいが、男なんだからこれくらい一人で直せるようになれよ」
ロラン(ドモン兄さん、ありがとうございます)
ドモン(フッ……お安い御用だ)
シャア「聞いたぞアムロ!」
グエン「今までよくも隠していたな!」
アムロ「いきなり出てきて何だ。キャプテン、撃て」
キャプテン「了解」ズダダダダッ
シャア「ぎゃあああ」
グエン「ぐええええ」
アムロ「おわっ!? キャプテン、気をつけろ。もう少しで俺も
ミンチになるとこだったぞ」
キャプテン「すまない、射撃システムにエラーが発生したようだ。後でメンテをしてくれないか」
アムロ「まったく……」
ドアン「誕生日おめでとう、ロラン」
子供達「おめでとー!」
ロラン・チュアン「ありがとう、ドアン、みんな」
ドアン「これは俺からの誕生日プレゼントだ」
ロラン・チュアン「わぁっ、可愛いワンピース」
ドアン「アムロと相談して選んだんだ、気に入ったか?」
ロラン・チュアン「アムロと? 通りでセンスがいいと思った!」
子供達「あはははは」
ドアン「はは……まいったな」
こうしてククルス・ドアンとその養子達はロラン・チュアンの誕生日を存分に楽しんだそうな。
そして
ガンダム兄弟達のアムロへの誤解が解けたかどうかは謎である。
最終更新:2019年05月21日 22:13