37オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/12/06(日) 21:12:30.98ID:v/kFctqT0
 AM 06:48 日登町西区:警察署前

ベラ「マザーバンガードはシールドを張ったままここに待機! 増援を迎え撃ちます!」
カレン「あたしたちもここに残って海賊の手伝いをする。デビルガンダムの方はたのんだよ!」
ウモン「といってもシールドは全開だと20分しかもたんのでな。早めに頼むぞ」
トビア「必ずデビルガンダムを倒してください、キンケ……シーブックさん!」

 激励をうけ、シロー、イオ、シーブック、三日月、それにセイとセカイを加えた6人は遂に警察署の中へ突入する。
 シローにとっては一日ぶりに足を踏み入れた馴染みの職場。
 だがその中身は、昨日までとはまるで変っていた。

イオ「なんだ、こりゃあ……まるで迷路じゃねえか」
三日月「そうだね。前来た時より10倍…いや100倍くらいは広くなってるかな?」
シーブック「デビルガンダムが取り込んだ警察署を要塞に変えてしまったのか」
セイ「つまり、ここはもうデビルガンダムの体内と一緒ってことですよね?」
セカイ「体内って。そ、そういわれると床とか壁も、なんかグニャグニャして気持ちわりい……」

 そう言いながらセカイは壁の触手を何気なく指でついた。
 すると突然壁がうねりだし、大きな口を開けてバーニングガンダムを飲み込もうとする!

シロー「危ない!」

 咄嗟にEz-8はバーニングガンダムを突き飛ばした。そして迫りくる壁に向かってビームライフルを乱射する。
 口の中にビームを叩きこまれ、壁はうめき声をあげながら活動を停止した。

セカイ「あ、あざっス。びっくりした……」
シロー「気をつけろよ。セイも言っていた通り、この警察署自体がデビルガンダムみたいなものなんだ。何が起こっても不思議じゃない」
セカイ「気を付けるッス」
イオ「それでシロー。これから俺たちゃどこに行けばいいんだ?」
三日月「デビルガンダム本体と、動力炉を壊しにいくんだよね。場所はわかるの?」
シロー「ああ。一番エネルギーが大きいのは地下にある警察署のボイラー室だ。おそらくはそこにデビルガンダムの動力炉があるんだろう」

 マップを呼び出しながら、シローは言った。

シロー「一方、デビルガンダム本体の方の位置ははっきりしている」
イオ「どこだ?」
シロー「屋上だ。これは衛星からの映像にもはっきり映っているからな」
シーブック「ターゲットは地下と屋上……真逆の場所だな」
三日月「二手に分かれた方が効率がいいね」
シロー「そうだな。なら俺はセイとセカイを連れて屋上に向かおう。イオ、お前は他のみんなを連れて地下に……」

 言いながら何気なく外を見たシローの目は、ある一点で止まった。

38オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/12/06(日) 21:13:27.10ID:v/kFctqT0
シーブック「うん? どうしたのシロー兄さん?」
シロー「そんな……どうしてアンタがここに……!」

 シーブックの呼びかけにも答えず、Ez-8はよろよろと屋上へと続く階段の方へと向かう。
 すると突然、足元にぽっかりと大きな穴が開いた。
 抵抗する間もなく、Ez-8は穴から飛び出してきた巨大なガンダムヘッドにからめとられ、下へと連れ去られてしまう!

イオ「シロー!!」

 咄嗟にイオはEz-8を追ってその穴へ飛び込んだ。シーブック、三日月もまた、兄の後を追った。

セイ「セカイ! 僕たちも!」
セカイ「おう!」
イオ「お前らは来るな!」

 続いて飛び込もうとした二人を、穴の中からイオが押しとどめた。

イオ「お前らは先に屋上に行け! 俺らもシローを連れ戻したら必ず行く!」
セイ「でも……」
三日月「……友達の父親助けにきたんでしょ? だったら余計なトコで手間取ってないで、さっさと行きなよ」
セカイ「……!」

 そのまま穴は閉じ、イオたちの姿は見えなくなった。残された二人は顔を見合わせ、頷く。

セイ・セカイ「「行こう!」」


 AM 06:48 警察署内:地下ボイラー室

イオ「シロー! 無事か!」
シロー「みんな! 追ってきてくれたのか」
シーブック「ずいぶん落ちたな。ここは……ボイラー室か?」
三日月「みたいだね。目の前に大きいエネルギー反応がある」
イオ「そりゃラッキーだな。わざわざ地下への道を探す手間が省けたぜ」
シーブック「でもシロー兄さん。さっきは一体何に気を取られて……」

???「フ、フハハハハハ! ようやく来たなシロー・アマダ!!」
イオ「誰だ!」
ギニアス「私だよガンダム兄弟。久しぶりだな」
三日月「……誰だっけ?」
シーブック「ギニアスさんだよ! アイナさんのお兄さんの」
三日月「ああ、あの血を吐く人」
シロー「さっき上にいたのは、やはりあなただったのか」
ギニアス「そうだ。私の姿を見れば貴様は必ずおびきよせられると思っていたぞ」
シロー「おびき寄せる? なんのために?」

39オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/12/06(日) 21:14:03.40ID:v/kFctqT0
ギニアス「フッフッフ、ようやく完成したのだ真のアプサラスが。貴様には、その生贄になってもらう」
シロー「真のアプサラスだと?!」
ギニアス「見るがいい! これが私が造り上げた真のアプサラスだ!!」


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40オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/12/06(日) 21:14:24.99ID:v/kFctqT0
シーブック「いや、それ」
イオ「どう見てもグランドマスターガンダムじゃねえか!!」
ギニアス「ふはは……見える、見えるぞ。この真のアプサラスが世界を焼き尽くす姿が!」
三日月「完全に話通じなくなってるね」
シロー「ギニアスさん……妄執をフロンタルに利用されたか」
ギニアス「まずは貴様だシロー・アマダ。妹を誑かした貴様を殺し、世界への復讐の幕開けとする!!」
イオ「来るぞシロー! もうやるしかねえ!」
シロー「ギニアスさん……こんな形で決着をつけることになるなんて!」

 迫りくるグランドマスターガンダムの巨体を見つめ、シローは苦々しげに呟いた。

シロー・アマダ【Ez-8】&イオ・フレミング【フルアーマーガンダム】&シーブック・アノー【クロスボーンガンダムX1】&三日月・オーガス【ガンダムバルバトスルプスレクス】

VSギニアス・サハリン【真・アプサラス(グランドマスターガンダム)】開戦――!


 警察署:屋上

セイ「よ、ようやく屋上だ……」
セカイ「見えた! デビルガンダムだ!!」

 誰もいない広大な屋上に、最終形態に進化したデビルガンダムが佇んでいた。
 その開かれたコクピットには、DG細胞に侵されコアとなった、一人のオッサンが囚われている。
 彼はチナとユウマの父親、通称チナパパだ。

セイ「聞こえますかおじさん! 僕らはあなたを助けに来たんです! だから……」

 だが、セイの呼びかけも虚しくコクピットは閉じられ、デビルガンダムは攻撃を開始する。

セイ「撃ってきた? やっぱりもう、完全にデビルガンダムに取り込まれてるの?」
セカイ「とにかくやるしかねえ! 力づくでも……おっさんを救い出す!!」

イオリ・セイ【ビルドストライクガンダム】&カミキ・ミライ【バーニングガンダム】

VSチナパパ【デビルガンダム最終形態】開戦――!


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最終更新:2023年05月08日 10:42