198通常の名無しさんの3倍2021/07/04(日) 17:54:06.28ID:Q9RXcsrm0
その日、ドモンや家族のうちの何人かは自宅で一緒に過去の映像を見ていた。
レインがDGレインになって大騒動が起こった時の画像である。
たくさんの機体が
ガンダム連合となり出撃、戦闘していく様子がはっきりと記録されているのを
兄弟達は興味深そうに眺めていた。
例えば
ガンダムF91のような多数のガンダムタイプに加え、
ガンキャノンの姿も見られる。カイやハヤトが乗っているのだろうか。
アル「ドモン兄さん、この
ガンダム連合っていったいどれくらいの人が参加してたの? ザクもいた?」
ドモン「それはわからないな。協力してくれたのは確かだが、全部で何人となると。
あの時、俺はレインを助けるのに全力で必死、頭がいっぱいだった。
まわりのことをそこまで覚えているわけではないんだ。
ただ、どこの誰とはわからなくてもありがたいとは思っている。今でもな」
アル「なるほど」
セレーネ「ところでこの画像に映った機体ってウイング? カラーリング等が違う気もするけど」
セレーネが指差したのは確かにウイングにとてもよく似ていた。
ヒイロに詳細を聞きたいところだが、あいにく彼は今ここにはいない。
リリーナの家へ遊びに行ったのだ。
セレーネ「いつものウイングとは違うようだし、どういう機体なのか興味はあるかな。
まさかヴォワチュールリュミエールは持ってないと思うけど」
ウッソ「いつものバスターライフルではなく
ショックガンや空気砲、ちきゅうはかいばくだんを装備しているかも」
刹那「ドラえもん!? ドラえもんの秘密道具を持っているのか!?」
セレーネ「……なんでウッソが藤子作品ネタを言うの?」
ウッソ「この間ザンスカール社のブロッホさんと話をした時に、ちょうどそういう話題に。
ネズミの話からいつの間にかドラえもんへと。他にピカチュウとかにも詳しいらしいです」
刹那「俺ととても話が合う人物があの会社にいたのか。ブロッホ、その名前を覚えておこう」
セレーネ「まあ、藤子=F=不二雄は有名だしね。
刹那以外に熱狂的なファンがいても不思議ではないか」
ドモン「ところでシーブックはそんなに画面を食い入るように見つめてどうしたんだ?」
セレーネ「さっきから様子が変だけど……。何かあった?」
シーブックはあわててドモンやセレーネの方を振り向いた。
とても汗をかいている。
シーブック「何でもない、何でもないよ。ハハハ……」
199通常の名無しさんの3倍2021/07/04(日) 17:56:51.83ID:Q9RXcsrm0
その夜、シーブックは一人でこっそりと出かけた。
ザビーネと話をしにいくためである。
ザビーネ「その過去の映像にクロスボーンガンダムX1らしき姿が映っていたと?」
シーブック「ああ、間違いない。俺はあの時、X1を動かしてはいない。
ザビーネでもないんだな? するといったい誰があの時乗っていたのかだが……」
ザビーネ「考えすぎじゃないのか? クロスボーンガンダムではなく見間違いだとか。
あの事件の後もシーブックはキンケドゥとしてX1を使っているじゃないか」
シーブック「だから矛盾が生じてるんだよ!
何者かがあの時X1をこっそり使って俺に返却したということになる」
シーブックがいくら考えてもその謎はわからなかった……。
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最終更新:2023年05月15日 13:09