アル「あれ? UFOキャッチャーの前にいるのって、ステラお姉ちゃん?」
ステラ「うー」
アル「お姉ちゃんこんにちは。うわ、たくさんコイン積んでるね……」
ステラ「こんにちは。ステラ、インパルス取るの。でも取れない……」
アル「インパルス? あ、このぬいぐるみかぁ」
ステラ「また失敗。うー」
アル「う~ん。ちょっとやってみていい? あ、でもボクお金ないや。ちょっと取りに帰るね」
ステラ「これ。コイン、使っていい」
アル「ありがとー。じゃあ、一枚もらうね。インパルス、来い!」
ウィ~ン、ウィ~ン
アル「やったぁ、取れた! はい、お姉ちゃん」
ステラ「ありがと。インパルス、シンにあげるの」
アル「そうなんだぁ。じゃあ一緒におうちに行こ」
その裏側で、マイが同じようにコイン山積みでヅダのぬいぐるみを取ろうと悪戦苦闘していたのを、アルは知らない。
アル「ただいまー。シン兄ちゃん、ステラお姉ちゃんが来たよっ」
シン「いらっしゃいステラ。アルと一緒だったのか」
ステラ「うん。……シン、これ、あげる」
シン「インパルスのぬいぐるみ? へえ、可愛いじゃん。ありがとうステラ、大切にするよ」
ステラ「シン///」
アル「よかったね、シン兄ちゃん。じゃあボク手を洗ってくるから」
ステラ「アル、ありがと。ステラ、アル、好き。Chuッ」
シン「はぅあああアッ!!」
アル「だから誤解だってシン兄ちゃん」
シロー「どうした」
ロラン「シンがステラさんをアルに取られたって泣いてるんですよ。マイ兄さんも帰ってこないし。
もう、ふたりとも夕飯抜きです!」
シン「ダメだオレはもう無理だ生きていても意味がないそうだ旅に出ようマユオレを導いてくれそうかマユがいるんだオレにはまだ帰る場所があるんだでもステラおまえはオレの……
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
小遣いほぼすべてを投入して手に入れた『ぬいぐるみヅダ』を歓喜のあまり放り上げたら、見事に糸がほつれて中の綿が飛び散ったため、そのショックからか、内容までは書かれていないようだ。
この報告書が
ガンダム兄弟に提出されるかどうかは、まだ分からない。
最終更新:2019年05月29日 15:34