156※非常に気持ち悪いですが前半は全てアイツの妄想です
垢版 | 大砲
2023/06/07(水) 01:03:29.15ID:8bS7ZKBT0
とあるホテルのバーにて
シャディク「やあ、久しぶりだねミオリネ」
ミオリネ「シャディク…!ええ、本当に久しぶり。どうしたの急に?」
シャディク「偶然さ。偶々仕事で訪れたら、君たち夫婦がこのホテルに滞在していると聞いてね。…隣、いいかい?」
ミオリネ「ええ、もちろん」
シャディク「今日、グエルは?一緒じゃないのかい?」
ミオリネ「旦那なら今日も仕事よ。政府のお偉方と会食ですって」
シャディク「おやおや。やはりベネリットグループの総裁ともなるとお忙しいな」
ミオリネ「おかげでこの数年、夫婦二人きりで食事したことなんて数えるほども無いのよ。…ま、初めからわかってたけどね」
シャディク「それは…気の毒に」
ミオリネ「まあ辛気臭い話はやめましょ。せっかくの幼馴染との再会なんだし。それじゃ、乾杯」
シャディク「乾杯」
ミオリネ「そういえばあなた結婚は?」
シャディク「いや、まだだよ。あいにく一人の方が気が楽でね」
ミオリネ「そうなの?学園にいたころはあんなに沢山女の子たちに囲まれてたのに」
シャディク「誤解だよ。みんな、ただのガールフレンドさ。俺が本気で好きになった相手は一人しかいないよ」
ミオリネ「意外ね。あなた、そんな一途なタイプだったんだ」
シャディク「なんだ、今更気づいたのかい?…まあ、結局その彼女は親が決めた相手と結婚することになって、俺の思いは伝えられなかったんだけど」
ミオリネ「…………」
シャディク「…………」
ミオリネ「ねえシャディク。一つだけ教えてくれる?」
シャディク「なんだい?」
ミオリネ「決闘のホルダーが私の結婚相手になるって決まった時、どうしてあなたは手をあげてくれなかったの?」
シャディク「それは…」
ミオリネ「もちろん、決闘委員会としての立場があるのはわかってる。でも、あなたがホルダーになってくれていたら、わたし…」
シャディク「違うんだ。違うんだよミオリネ。俺はただ、自信が無かったんだ」
ミオリネ「自信、ですって?」
シャディク「君はベネリットグループ総裁のご令嬢。片や俺はグラスレー社CEOの息子とはいえ、養子で、しかもアーシアンとの
ハーフだ。
到底、君と釣り合いなんか取れない。少なくとも、当時の俺はそう思ってしまったんだ」
ミオリネ「シャディク…」
シャディク「それに、グエルなら君を任せられると思っていた。あいつなら、きっと俺に代わって君を幸せにしてくれるだろうと…」
ミオリネ「バカ!」
シャディク「ミオリネ…」
ミオリネ「馬鹿よあんたは…。あんただけよ、学園でずっと一人ぼっちだった私を、見捨てずに接してくれていたのは。
あの頃の私にとって、それがどれだけ心強かったか判らないの?」
シャディク「…………」
ミオリネ「自信が無いなら決闘なんてしてくれなくてもよかった!ただ一歩、あの温室に足を踏み入れて、一言、好きだって伝えてくれたら…わたしは…!」
シャディク「…ごめん、ごめんよミオリネ」
ミオリネ「いいの。謝らないで。もう過ぎたことよ。今となってはそれも全部青春の苦い思い出だから。ただ、一つだけ。もしも願いが叶うなら…」
シャディク「願い、って?」
ミオリネ「今日だけ、ううん、今夜一晩だけでいいの。わたしを、あなたの花嫁にして…?」
シャディク「ミオリネ……」
157※非常に気持ち悪いですが前半は全てアイツの妄想です
垢版 | 大砲
2023/06/07(水) 01:04:30.97ID:8bS7ZKBT0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
シャディク「(…って感じの未来が待ってると思ったんだけどなあ。少し前までは)」
ニカ「ミオリネ、新しい事業計画書のチェックおねがい!」
リリッケ「ミオリネ先輩!頼んでおいた決裁書はまだですか?」
チュチュ「おいミオリネ!いい加減あ~しのデミトレーナー直してくれよ経費でさあ!」
マルタン「ミ、ミオリネ~!取引先からクレームが来たんだけど、か、代わってくれない!?」
マイ「ミオリネ社長。僕が提案したウチとのコラボ商品GUNDUDAHの設計書なんですが」
ダリル「ミオリネCEO、頼まれてたGUND義足のテストなんですけど、俺その日はカーラの
授業参観なのでリスケを…」
オルガ「ミオリネ。この前打ち合わせしたイベントの警備計画なんだがよ」
アレンビー「ね~ミオリネ~!次の
ガンダムファイトに向けてスーパーノーベルガンダムにパワーアップ許可してよ~」
アイラ「ねえねえミオリネ。またケータリングでスイーツバイキング頼んでいい?」
スレッタ「ミオリネさん!ミオリネさん!ミオリネさ~ん!!」
ミオリネ「あ~もう、うっさいわね!全員話聞いてやるから一列に並んで!!」
シャディク「(…どうしてこうなったんだ)」
エナオ「あ、シャディクがミオリネを見てまた泣いてる」
サビーナ「ほっときなさい。どうせ“こうなるはずだった”都合のいい未来と現実とのギャップにショック受けてるだけなんだから」
イリーシャ「最近のミオリネちゃん、色んな人に囲まれて賑やかだし、花婿さんとも仲良しだもんね」
レネ「はいB・S・S、B・S・S※」
メイジー「相変わらずミオリネを見てるシャディクは気持ち悪いなあ」
イリーシャ「でも、その気持ち悪さがシャディクの可愛いところだよ」
サビーナ「それについては激しく同意」
エナオ・レネ・メイジー「「「うんうん」」」
※B・S・S…B(ぼくが)S(先に)S(好きだったのに)
最終更新:2025年04月09日 17:52