『ひぐらしのなく頃に』の特徴 - SuddenAttackWiki by ☆Mo☆Ri☆Shi☆

超ネタバレにつき注意

おもに第7作『皆殺し編』、第8作(最終作)『祭囃し編』を参考に作成しました。

1 - タイムリープを行う人間

古手梨花

2 - タイムリープを行うもの

羽入

3 - タイムリープが行われるタイミング

自身の死亡

梨花と精神を共有している羽入は梨花と同時に死亡し、時を遡る

4 - タイムリープは任意に行えるか

任意に行えない

タイムリープが梨花の意思と羽入の力によるものと考えれば、行う事も可能か？

5 - タイムリープができなくなるとしたら

梨花の意思の消失

終盤では梨花の理想の未来に対する意思が弱くなり、タイムリープで遡る月日が短くなっていた

羽入の消滅

そもそもこいつは存在も含めた詳しい説明がなされていない

6 - 勝利条件･敗北条件

勝利条件：
仲間全員の生存
及び『ルールXYZ』の打破

敗北条件：
『ルールXYZ』による自身や仲間の暴走･死亡

7 - タイムリープをさせる最も重要な原因(ラスボス)

鷹野三四による『終末作戦』の発動、及びその作戦における過程

8 - タイムリープのトリガー

『ルールXYZ』による古手梨花の望まぬ結末や死

『ルールXYZ』

ルールXYZの詳細

ルールX
梨花の仲間が雛見沢症候群を発症し、その暴走で起こる惨劇。
仲間全員のハッピーエンドを強く望む古手梨花にとって、一人でも欠けてしまうことはその世界での敗北となる。

ルールXのトリガーとなる人物

ルールXのトリガーとなる人物

鷹野三四
様々な黒い噂を仲間達に流すことで、疑心暗鬼を発生させる。
古手梨花を殺害するために仲間を遠ざける目論見。

大石蔵人
過去の殺害事件は全て園崎家の仕業と信じ込み捜査、聞き込みする。
最終章では真相に勘付き梨花の死亡偽装に協力。

園崎魅音
数々の意味深発言で仲間を疑心暗鬼に。
深い意味も悪気もないのだが、空気の読めなさや無神経な言動が目立つ。

ルールY
強い意志･目的をもって行われる古手梨花の殺害。
実行犯は鷹野三四率いる山狗部隊。『終末作戦』。

終末作戦の順路

ルールYは風土や環境などではなく人為的なものであり、

6月19日綿流し祭り当日に富竹ジロウと鷹野三四の死(鷹野三四は偽装)
↓
数日後に古手梨花殺害、綿流し(腸流し)
↓
古手梨花死亡による村民の雛見沢症候群発症を防ぐため、
『緊急マニュアル第34号』より『滅菌作戦』を発動する（村民皆殺し）

この順路で行われる。富竹･鷹野の死亡(鷹野は偽装だが)はループ世界で1度も行われなかったことがない。
梨花の殺害については、鷹野の手でなく雛見沢症候群を発症した仲間たちによる場合も多い。
先に梨花が死亡(殺害)され梨花の死体が見つからなかった場合、終末作戦は行われなかったものと考えられる。

終末作戦最後の滅菌作戦を行う理由

雛見沢症候群の女王感染者、古手梨花が死ぬと村民全員が48時間以内に雛見沢症候群を発症し
大規模な暴動が起きると研究で仮定付けられていた。(鷹野三四の思い込み、実際は真実でなかった)
そのためそれを防ぐため雛見沢全土に毒ガスを散布し、皆殺しにするという計画が『滅菌作戦』と呼ばれた。
鷹野三四はこれを利用し梨花を殺害、村民も一人残らず殺害することで
この箱庭(雛見沢)の生命を司る生きとし『神』に成ろうとした。

ルールZ
雛見沢を覆う惨劇を容認する風潮。
雛見沢村の歴史やダム戦争と、5年目を迎える連続殺人･失踪事件で
村民達の深層心理に人を殺しても、もしくは殺されても仕方ないと認識させていること。

ルールZの三つの要素

ルールZには主に3つの要素が挙げられる。

･何事も園崎家の陰謀であると思われること
雛見沢御三家である園崎家が、この小さな村での威厳を維持するための工作。
村民の症候群発症による暴走や鷹野三四の暗躍なども都合のいいように関与を匂わせていた。

･何事も祟りであると解釈されること
雛見沢の歴史に根付くオヤシロ様の祟りに乗じて行われる殺害を
容認させてしまう原因となる。

･綿流しの夜に人が死んでも不思議だと思われないこと
上記2つの要素を合わせた重要な要素。
4年連続で同じ月日に行われている不可解な殺人や失踪を容認させる。

9 - 運命の収束

なし？

どのループ世界においても、『強い意志を持った行為』は行われていることが多い。
必ず起きていた古手梨花の死は運命によって決められたものでなく、鷹野三四の強い意志によって行われている。

強い意志が運命を決めると考えれば、収束もまた存在することとなる。

10 - ループ世界は変動するか

する

ループ世界における最も強い意志を持って行われる終末作戦と、それに伴った梨花の死亡日時も変動する。
なお『カケラ紡ぎ』により、タイムリープした月日より前の歴史をも変えることができる。

11 - タイムリープ先

タイムリープ先を指定できず、戻る時間が変動する

第7作目『皆殺し編』では前作『罪滅し編』の死から20日ほどタイムリープしている。
タイムリープを行えば行うほど遡る月日が短くなっているらしく、
最終作『祭囃し編』は『皆殺し編』の死から9日しか遡られていない。
ちなみにタイムリープをし始めた頃は、死から数年前の世界に戻れていたらしい。

『カケラ紡ぎ』による影響を考えると、梨花がタイムリープしている先は
同じ世界ではなく、別の世界(パラレルワールド)だと思われる。

12 - ループ記憶は仲間達も持つか

持つ

強烈な記憶ほどループ世界で浮動する記憶の海に残りやすい？
はっきりと覚えている世界もあれば、ぼんやりと覚えている世界もある。

13 - タイムリープはどのように終わったか

最終作『祭囃し編』より
･『カケラ紡ぎ』

...

ひぐらしのなく頃に における最初で最後の行為。
本編で語られることのなかった要素はTIPSとしてまとめられていたが
最終作ではこのカケラ紡ぎとしてその役割を果たす。
7作目『皆殺し編』まで描かれなかった昔の雛見沢で起きた
数々の事件や会話を取りまとめたもの。
これらを全て見終えると『祭囃し編』での決戦の準備として、
前7作で起こった全ての出来事を洗い懺悔するようなコメントがされ、
最後に『カケラくず』として後述の赤坂衛が超人になる理由へと繋がる。

･赤坂衛の超人化と雛見沢再訪

...

5年目の祟り(終末作戦)が起きるちょうど5年前の綿流しの日に
第4作『暇潰し編』に主人公として登場する赤坂だが、
最後の希望として赤坂を信じた梨花が伝えた
帰らなければ妊娠中の妻が病院の階段から足を滑らせて死ぬこと、
そしてこれから毎年起きる奇怪な連続殺人事件を本編では
どちらも無視し、妻を失ってしまう。
『皆殺し編』では恐怖の雛見沢怪談を梨花に教えられ恐怖しトンボ帰りしたらしい。
カケラ紡ぎを終えた後に出てくる『カケラくず』では
終末作戦後の世界で妻と梨花を救えずに後悔ばかりしていた赤坂を
何者か(羽入？)がその悔恨とともに過去へと誘い、
最終作、大石から梨花の予言した連続殺人事件が本当に起きていることを知り
5年目に自身が死ぬと言い放った梨花を助けるため雛見沢へと急ぎ向かう。
超人化というのは、前述の後悔の念から自分をかばうため必死に修行した結果のことである。
『祭囃し編』では、その記憶を受け継いだ赤坂が自衛隊レベルには決して負けない強靭な肉体へと変貌を遂げた。

･ルールXYZの打破

...

ルールX
1度突破することのできた『皆殺し編』のカケラを紡ぎ、無条件で開錠される。
仲間を信じることが、疑心暗鬼からなる雛見沢症候群発症を防ぐ最大の手となった。

ルールY
『皆殺し編』では唯一このルールを突破できず敗北を喫した。
その反省を生かし、ルールYの3つの要素
『富竹ジロウの死亡』『古手梨花の死亡』『梨花の死亡による緊急マニュアル第34号の発動』
『祭囃し編』ではこれらを潰すことに全力を注ぐこととなった。
富竹ジロウの死は免れ味方となり、
緊急マニュアル第34号の発動の条件となる『48時間以内に梨花が死んでいること』を覆すため
地元警察が鑑識と共謀し梨花が死んで既に3日以上経っていると発表、
後にこの発表は見破られたものの、鷹野とその機関にかなりの焦りを促し
最後に残った古手梨花の死も仲間達の活躍で打ち破ることができた。

ルールZ
最も目に見えにくい古く錆び付いた錠前。
『祭囃し編』後も祟りに関する文化や信仰は残っているが、
園崎家を中心とした『新しい風』が吹くための努力(雛見沢への移住を推奨)、
そして訪れた新しい風(前原圭一、竜宮レナ)の活躍でほぼ吹き飛ばすことができた。

･梨花の覚悟を知った羽入の参戦

...

7作目『皆殺し編』までは霊のように梨花を付き慕っていた羽入が
『皆殺し編』で光明を見出しながらも鷹野に惜敗した梨花の最期を見届け
次の世界では役者として舞台に上がることを決意する。
次の世界、即ち最終作では羽入の実体化による弊害か、古手梨花に前世界(皆殺し)の記憶がない致命的な状態でスタートした後
梨花は転入生として参加した羽入と共に最後の物語を作るべく死力を尽くす。

これらの要素が合わさり、結果梨花の死亡も仲間の暴走もない望んだ世界でのハッピーエンドとなった。

14 - タイムリープした本人以外の残された世界はどうなっているか

古手梨花死亡後の世界として、しっかりと続いている

第6作目『罪滅し編』のクリア後に出るTIPSで雛見沢大災害の後の世界について触れられていて、
終末作戦は遂行され、雛見沢は毒ガスの発生地とされる鬼ヶ淵沼を埋め立て(地質学的には無意味)20年以上も立ち入り禁止となっている。
生存者はおらず(アニメでは竜宮レナが生存している)、長い封鎖を解かれた雛見沢に赤坂衛とその後輩達が訪問している。