たかが殺人じゃないか  昭和24年の推理小説

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2020年5月 東京創元社

『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続き、若き日の那珂一兵が活躍するシリーズ。
昭和二四年、ミステリ作家志望の少年・風早勝利(通称 カツ丼)は、名古屋市内の新制高校三年生になり、初めての男女共学を経験する。
勝利を含む東名学園の推理小説研究会には映画研究会と合同で男女5名の仲間が集まっていた。彼らの間には、新たな時代への希望と困惑、ほのかな恋心、激動を生き抜くための厳しい現実など、さまざまな思いが交錯する。
そんな彼らは、顧問・別宮操の勧めで卒業旅行代わりの合宿に出かけるが、そこで彼らは奇っ怪な密室殺人事件に遭遇する。そして、さらに連続して起こる殺人事件に、少年達と那珂一兵が挑む。
戦後混乱期の激動の時代を背景にした青春ミステリー。
本書のタイトルには、作者が長年にわたってアニメ作品や推理小説などの中に込めてきた「人間の生命と個人の誇りに勝る権威は無い」というテーマが、反語的に込められている。

本書は2020年12月、『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編、〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門、〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内篇の3つのミステリーランキングで第1位を獲得し、三冠に輝いた。
最終更新:2020年12月27日 21:54
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