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~9月某日 きぬはた荘 リビング~


 【テレビ】<もうすぐ大覇星祭です。生徒のみなさんは――


番外個体 「ダイハセイサイってなに?」

結標 「まあ、運動会みたいなものね。規模はケタ違いだけど」

番外個体 「ふーん……不登校児とフリーターばっかのこの家はあまり関係ないかな」

絹旗 「フリーターなのはミサワさんだけです」

浜面 (やべえ、俺どっちかですらねえ……バイト捜すか)

海原 (僕は何にカテゴライズされるのでしょうか)

滝壺 「でも、大覇星祭中って飲食店は座席解放するんでしょ?」

結標 「そうね、期間中に限っては飲食物の持ち込みが認められるハズよ」

絹旗 「つまりミサワさんの仕事も超増えるって訳ですね」

番外個体 「は、ホントに? メンドいなぁ」

結標 「しかもあれよね。外からも人がたくさん来るんだし」

番外個体 「え?」

滝壺 「運動会だから。生徒の家族とか一般のお客さんも見に来るの」

浜面 「道路が埋まるぐらいの人込みになるもんな」

番外個体 「なにそれ……ネズミが入り込んだりしないの?」

絹機 「そりゃ超防ぎきれませんよ」

結標 「これまでも、ちょこちょこおかしいことはあったみたいだけどね」

海原 「緩めるところは緩めて、締めるところは締める。そういう警備を敷くみたいですよ」

浜面 「大覇星祭中は学区によっては入るだけで一苦労だもんな」

番外個体 「なんでみんなしてそんな詳しいの?」

絹旗 「ミサワさんが超無知なだけです」

番外個体 「しょうがないじゃん……こっち来てまだ半年だし」ムー

結標 「もー、拗ねないでよー」ナデナデ

浜面 「仲良しだよな、姐さん達は」

海原 (電撃テレポコンビ……奇しくもあのお二人と同じですね)

滝壺 「あ、そろそろしらいとこんごうも帰ってくる時間だね」

絹旗 「え? もうそんな時間でしたか」


<バーン


白井 「絹旗さん!」

婚后 「参りますわよ!」

絹旗 「え? え? 何がですか? どこにですか?」

白井 「今年こそは! 今年の大覇星祭こそは!」

婚后 「怨敵・長点上機学園を討ち果たしますのよ!」

白井 「そうですの! 常盤台の名にかけて!」

結標 「長点上機といえば、もう何年か連続で総合トップとってるわね」

番外個体 「へー、すごいところなんだ」

浜面 「名門中の名門だろ。俺からすれば雲の上の存在だぜ」

海原 「確か、昨年の総合2位が常盤台でしたね。雪辱を果たすということですか」

白井 「仰る通りですの。常盤台撫子の力を見せつけてやりますの」フンス

絹旗 「あ、いや、わ、私は……」

婚后 「そうと決まれば……」

白井 「血液が逆流して血反吐を吐くまで特訓ですの!」

絹旗 「超待ってください! 私も籍は常盤台ですが、そこは、その」

滝壺 「きぬはた」

絹旗 「た、滝壺さんからも! 何か言ってやってください!」

滝壺 「お弁当作ってあげるからね」

絹旗 「」

白井 「という訳で、申し訳ございませんが絹旗さんをお借りしますの」

番外個体 「どうぞどうぞ♪」

絹旗 「ミサワさーん!?」

浜面 「絹旗、応援にいってやるからな!」b グッ

結標 「いいわね、そういうの。青春って感じがして」

絹旗 「そう思うなら超代わってください!」

婚后 「さあ、大覇星祭まであと1週間を切っておりますし、やれることから始めませんと」

絹旗 「いや、超助けてください! 誰か!」

白井 「大丈夫ですの! 絹旗さんの体型なら体操服はよく似合いますの!」

絹旗 「そ、そういう問題じゃないです! や、ちょっ……」ズルズル


<タースーケーテー


海原 (……常盤台ということは、御坂さんも出ますか。楽しみにしておきましょう)

浜面 「お、テレビで去年の大覇星祭の模様とかいうのやってんぞ」

番外個体 「えっ」


 【テレビ】<(ドカーン)3番隊壊滅!衛生兵ー!(バリィィン)総員退避ー!!


番外個体 「……なんだこれ」

結標 「あぁ、そうそう。能力の行使は全面的に"推奨"されてるのよ」

滝壺 「学校がデータ収集もしてるからね」

海原 「"許可"ではなく"推奨"ですか。よく死者がでないものですね」

番外個体 (釘飛ばし放題……やば、ちょっと楽しそうって思っちゃった)

浜面 「出場するのはお嬢達だけなのか?」

結標 「まあ、そうなるでしょうね」

滝壺 「ねえねえ、はまづら。みんなの応援とか行こうよ」

浜面 「おお、そうだな! 折角の祭りだしな」

海原 (そう、折角ですし、邪魔するのも無粋ですよね)


~その頃~


 【飛行船】<もうすぐ大覇星祭です。生徒のみなさんは――


?? 「そうか……もうそんな時期なのだな」

?? 「ふふ、この一年、たゆまぬ鍛錬を積んできた成果を見せるときが来たか……!」

?? 「それに! 大覇星祭と言えば一年で最も学園都市が根性で満たされる日!」

?? 「この俺の根性で! 今年も我が長点上機学園をトップの座へと押し上げてやろうではないか!!」ドパーン

?? 「さあ、日課の走りこみだ! まずは軽く学園都市外周一回りだな!」


 ドドドドド...


19090 「何かがすごいスピードで去っていきましたが、あれは一体……?」

~翌日 第7学区 隠れ家的喫茶店~


番外個体 「あー……やっぱりやるんですか」

マスター 「うむ。そういうしきたりらしいのでな」

番外個体 「座席開放だけですか?」

マスター 「いや、店としても通常営業する。注文があれば受けるのである」

番外個体 「はあ……大変そうですね」

マスター 「何を他人事のように言っているであるか」

番外個体 「そういう訳だから、ここに来てもゆっくりできないと思うよ?」

一方通行 「……どォせよ、クソガキに連れまわされるんだ。どの道、ゆっくりなンてできねェよ」

番外個体 (いいなあ……)

一方通行 「オマエ、やっぱり店番か」

番外個体 「……うん」

一方通行 「……店あがるの何時だ?」

番外個体 「え? 知ってんでしょ? 最終下校時刻にあわせて閉店だから、18時だよ」

一方通行 「そォかそォか、分かった」ニヤニヤ

番外個体 「?」

一方通行 「そろそろクソガキ迎えにいくわ。いくらだ?」

番外個体 「320円」

一方通行 「はいよォ」チャリチャリ

番外個体 「はいピッタリ。毎度どうもー」


<カランカラン♪


番外個体 「毎回毎回ピッタリで払って……変なところで律儀なんだね」ガチンガチン チーン


~同日夜 きぬはた荘 リビング~


結標 「ただーいまー」

海原 「おや、お帰りなさい」

結標 「あれ? 貴方とユリコだけなの?」

ユリコ 「( -ω-)zzz」

海原 「常盤台メンバーはまだお帰りになってません」

結標 「頑張るわね……」

海原 「滝壺さんと浜面さんは買い物で遠くまで行ったので、そのまま夕食も済ませてくるそうです」

結標 「真琴は?」

海原 「ミサワさんなら、ついぞ先ほど携帯に着信があって自室に戻られましたよ」

結標 「そっか。ならちょうどいいわ」

海原 「と申されますと?」

結標 「話しておきたいことがあって。大覇星祭の期間中なんだけど」

海原 「……おそらく、考えていることは同じじゃないですか?」

結標 「たぶんね。お邪魔虫は退散しましょ、ってこと」

海原 「滝壺さんのことですね。当人達はお邪魔とは思わないでしょうけどね」

結標 「ずっとじゃないにしてもさ、二人きりの時間は欲しいでしょう」

海原 「仰る通りです。では、ひとまず1日目は余り物同士で適当にまわりますか」

結標 「あら、ご不満?」

海原 「いえいえ、滅相もない」ニコニコ

結標 「年頃の女の子捕まえて余り物呼ばわりなんて失礼しちゃう」

海原 「他意はありませんよ」


~その頃~


19090 「さて、そろそろ寝ましょうか、とミサカは……うん?」

19090 「病院前の広場に怪しい人影が?」



?? 「よし、根性入れなおしておくか」

?? 「ふぉぉぉぉぉ……」

?? 「荒ぶる鷹のポーズ!!」ドパーン



19090 「あのカラフルな煙はなんなんでしょうか……?」


~大覇星祭 当日~


偉い人 「そいじゃ、開会を宣言します」


 ワーワー
  パチパチ


浜面 「お、始まった始まった」

滝壺 「やっぱりすごい人だね」

結標 「どっからかき集めてくればここまでになるのかしら……」

海原 「おや、人込みは苦手ですか」

結標 「まあ、好きではないわね」

滝壺 「私も苦手」

浜面 「滝壺はそうだったな。休みたくなったらすぐ言ってくれよ」

結標 「あら、滝壺さんには優しいのね」

浜面 「まあな!」

海原 (開き直りましたよ)

結標 「いい心掛けね。滝壺さんは怒らせたら怖そうだし、大切にしなさいよ」クスクス

滝壺 「はまづらは大丈夫だよ……たぶん」

浜面 「多分!? 滝壺さんにとって俺は多分なの!?」

滝壺 「だってかっこいいし優しいし」

浜面 「」プシュー

海原 「おやおや」

結標 「もう、ほぼ毎日こんな調子じゃない」

浜面 「あっ、そ、そういやお嬢から聞いたんだが、絹旗が早速出るらしいぜ!」

海原 「お、一番槍ってやつですか」

滝壺 「なにやるの?」

浜面 「ええとな(ガサガサ)この、中高合同借り物競争ってヤツか?」

結標 「ちょうど会場が近いわね」

滝壺 「応援に行こうよ」

浜面 「おお、見に行ってやろう!」

海原 (結標さん)ヒソヒソ

結標 (分かってる、適度なタイミングで別行動にしましょ)ヒソヒソ

滝壺 「? どうしたの?」

結標 「なんでもない、行きましょうか」


~第7学区 隠れ家的喫茶店(座席開放中)~


番外個体 「……ふーん」

オジサン1 「」スピー

番外個体 「日本では、場所取りと行列並びはお父さんの仕事って、前に聞いたけど」

オジサン2 「ここってタバコOKですか?」

番外個体 「ゴメンなさい、全席禁煙なんです。……本当なんだね」

番外個体 「ひゃぅ!?」

オジサン3 「あ、すいませんねぇ。手ぶつかっちゃった、ウヒヒ」

番外個体 「ころs……ここはそういうお店じゃないんですけど!?」ウガー

マスター 「そういうお店ではないのである」ゴゴゴゴ

オジサン3 「す、すいません……いや、ほんとすいません……」gkbr

番外個体 (マスターって普段無口だけど、こういうとき頼りになるよね)


~とあるグラウンド~


絹旗 「くぅ……なぜ私がこんなことを……」

絹旗 「言っても始まりませんね……やるからには超勝っておきませんと」


<競技参加者はスタートラインに集まってください


絹旗 「よし、超切り替えていきますか」

削板 「さあ、根性入れて借りてくるか!」

絹旗 「……うはぁ、手強そうな人ばかりですね」


<位置について、よーい
<バスン


絹旗 「」ダッ


  □ □ □ □ □ ←お題


絹旗 「ええと……真ん中の封筒にしておきましょうか」

絹旗 「」ガサガサ

絹旗 「!? これなら!」

絹旗 「どこか近くにいる筈!」ダダダダ

 :
 :
 :

絹旗 「うおお! 超ラッキー! 見つけました!」

滝壺 「あ、きぬはた」

浜面 「お? 絹旗じゃねえか。どうしたんだ」

結標 「借り物競争中よね? 何か必要なの?」

絹旗 「はい、ええとですね……」ジー

海原 「?」

絹旗 「海原さんと結標さんじゃ超ダメダメです……」

結標 「え、ダメって?」

絹旗 「浜面と滝壺さん! 一緒に来てください!」

滝壺 「二人とも?」

絹旗 「そうです! 説明はあとでします! 超一緒に来てください!」グイグイ


<分かった分かった、引っ張るな
<はまづら、ちょっと、足、速い
<ああ、しょうがねぇ! 乗れ!


海原 「思いもよらないところで別行動になれましたね」

結標 「そうね。……でも、絹旗さんは何を求めてたのかしら」

絹旗 「超持ってきましたー!」

審判 「お題はなんですか?」

絹旗 「これです!」つ□

審判 「……はい、いいでしょう! 一位です、おめでとうございます」

絹旗 「一位キター!」ピャー

浜面 「ふー……よかったな、絹旗!」

滝壺 「ねえ、きぬはた……なんで、私達、だったの……」ゼェゼェ

絹旗 「私が引いたお題がこれだったんです」つ□

浜面 「?」ガサガサ

滝壺 「なになに?」


       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
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       /              /ヽ__//
     /. 美女と野獣カップル /  /   /
     /              /  /   /
    /   ____     /  /   /
   /             /  /   /
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  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /



浜滝 「」

絹旗 「お二人のおかげで一位です! 超ありがとうございます☆」

白井 「絹旗さん、やりましたわね!」

婚后 「驚きましたわ、競技レコード更新だそうですよ」

絹旗 「私の手にかかれば超こんなもんですよ」フンス

白井 「お二人も、ありがとうございました」

浜面 「お、おう」

婚后 「絹旗さん、競技参加者は向こうに集まりませんと」

絹旗 「おっと。それじゃ、お二人ともまた後で」トタタタ

浜面 「……美女はともかく、俺って野獣なのか?」

滝壺 「ワイルドだから」


<うおおおおお!!!


削板 「持ってきたぞぉぉぉ!!」

浜面 「……なんであいつ、畳なんて担いでんだ?」

滝壺 「借り物のお題だったんじゃない?」

 :
 :
 :

海原 「絹旗さんは一位のようですよ」

結標 「あら、よかったじゃない」

海原 「たまたま僕らが近くにいたのが、功を奏したみたいですね」

結標 「滝壺さんにはメールしといたから、私たちも行きましょうか」

海原 「そうですね、何か気になる競技とかあります?」

結標 「特にね……その辺の出店とかの方が面白いんじゃない?」

海原 「それも悪くないですね」

結標 「商品化前の試作品スイーツとかあったりするしね♪」

海原 「また太りますよ」

結標 「(バシッ)またってなに、叩くわよ」

海原 「叩いてから言わないでくださいよ」


~第7学区 隠れ家的喫茶店(座席開放中)~


打ち止め 「ワースト来たよー、ってミサカはミサカは挨拶してみたり」

一方通行 「おォ、ワースト! 悪ィが、一つ頼まれてくれ」

番外個体 「あなたから頼みごとなんて珍しいね、明日はコーヒー豆が降ってくるな」

一方通行 「うるせェな。受けるのか受けないのかどっちなンだよ」

番外個体 「内容にもよるね」

一方通行 「チッ……ちっとばかし、ここでクソガキを預かってくれねェか?」

番外個体 「は? どうして? ここは託児所じゃないんだけど」

打ち止め 「なんかねー、怖い人から逃げて(ガシッ)ムグッ」

一方通行 「余計なこと喋ンな! 黙って引き受けてくれ!」

番外個体 「……マスター」

マスター 「まあ、子供一人ぐらいなら構うまい」

一方通行 「ありがてェ! この借りは何十倍にして返すからな!」

打ち止め 「ちゃんと迎えに来てね、ってミサカはミサカは念を押しておく」

一方通行 「あぁ、分かってらァ! あいつに絡まれたら面倒だしな……近くにはいねェか、よし」ダダダダ

マスター 「彼は鬼ごっこでもしているのであるか?」

番外個体 「あの人が逃げ出すなんて、何者なんだろ」


<すいませーん。4人なんですけど座れますー?


番外個体 「(4人なら……なんとかなるな)はい、どうぞー」


<あらあら、シックでいい雰囲気のお店ですね。
<あ、あと2人は後から来ますんで……ってあれ?


打ち止め (あれ? お姉様? でもなんか違う? あれー?)

番外個体 (お姉様……にしては色々と大きいな、主に胸)

詩菜 「あらあら、小さい美琴ちゃん?」

美鈴 「うわー。まんま昔の美琴ちゃんね」

番外個体 (え、やば。お姉様のこと知ってる人たちだ……下手なこと言えないな)ダラダラ

打ち止め 「みこと? お姉さん達はお姉様と知り合いなの? ってミサカはミサカは確認してみる」

番外個体 (おいこらー!)

美鈴 「お姉様? もしかして美琴ちゃんの事かな?」

打ち止め 「うん、いつも優しくしてくれるんだよー、ってミサカはミサカは褒めたたえてみる♪」ニパー

美鈴 「やーん可愛いー♪ 昔の美琴ちゃんより可愛いかもー♪」ギュー

番外個体 「……あ、こちらのお席へどうぞ」

詩菜 「ご丁寧にありがとうございます」ペコリ

美鈴 「店員さんも、どことなく似てる……この子のお姉さんですか?」

番外個体 「……あ、はい、姉です(ということにしておこう)」

美鈴 「びっくりだわー、美琴ちゃんのそっくりさんが二人もいるなんてー」

打ち止め 「お姉さんはお姉様のお姉様なの? ってミサカはミサカは確認してみる」

美鈴 「ううん、お母様よん♪」

番外止め 「…………えっ?」

美鈴 「あ、そうだ。座れるところ見つけたって連絡しないとね」カチカチ

マスター (店の中に似たような顔が3つも。姉妹と言われれば信じるであろうな)

詩菜 「困ったわー、当麻さんに繋がらない。また不幸に巻き込まれ中なのかしら」

打ち止め 「お姉様のお母様ってことは、ミサカから見てもお母様だねー、ってミサカはミサカは飛びついてみる♪」

番外個体 (最終信号ァァァ!)ダラダラ

美鈴 「娘が増えたみたいねー♪ お母様って呼んでもいいのよ♪」

美琴 「……連絡された店に来たけど、いったいこれは何の有様なの……」

美鈴 「あ、美琴ちゃんこっちこっちー」ノシ

詩菜 「あらあら、美琴ちゃん、お久しぶりですね」

打ち止め 「あ、お姉様だー、ってミサカはミサカは手をふってみる」

美琴 「」

番外個体 「言いたいことは分かるよ」

美琴 「お母さん、ちょっとこの子借りるね。あ、上条君のお母さんお久しぶりです」ペコ

打ち止め 「?」

美琴 「ほら、アンタもよ」グイグイ

番外個体 「お、押さないで、零れるから。あ、お水どうぞ」



美琴 「で、なんでアンタたちがいるのよぉ」

番外個体 「この格好みて分からない? ここの店員だよ」

打ち止め 「ミサカはここに預けられたんだよー、ってミサカはミサカは身の上を説明してみる」

美琴 「下手なこと言ってないわよね? その……アレとか……」

番外個体 「何度かヒヤッとする発言はあったけどね」チラッ

打ち止め 「?」

美琴 「心配させたくないから、核心に迫る話題は控えてよね」

番外個体 「ずっと隠し続けるつもり?」

美琴 「……いずれは話さなきゃいけない日が来ると思ってる。けど、まだ決心が……」

番外個体 「……分かったよ。よく似た知り合いとして振舞えばいいんだね?」

美琴 「ゴメンね、手のかかる姉で」

番外個体 「そういう訳らしいから、最終信号も協力してね」

打ち止め 「ミサカに任せとけー、ってミサカはミサカは無い胸を張ってみたり」

番外個体 「報酬には期待してるよん」ニヤニヤ

美琴 「ぐぬ……ちゃっかりしてるわね」

美琴 「ゴメーン、お待たせー」

詩菜 「あらあら、こうやって並べてみると本物の姉妹みたいですね」

美琴 「は、はい、何度か言われたことありますねー」タハハ

美鈴 「そういえば、愛しの彼は一緒じゃないの?」ニヨニヨ

美琴 「なっ、い、愛しの彼って……そ、そそ、そんなんじゃないから!」

番外止め (うわ、真っ赤)


<カランカラン♪


当麻 「遅くなりまして……」ペコペコ

詩菜 「あら? 当麻さんが来れたということは無事メールは届いていたんですね」

美琴 「おっそ……アンタどうしたの!?」

当麻 「いやー、さっき参加した障害物競走で色々あってな」

打ち止め 「ひどーい……ってミサカはミサカは戦慄してみる……」

当麻 「お、いつぞやの小さい御坂じゃないか? 久しぶりだな!」ナデナデ

詩菜 「あらあら、当麻さんの不幸は絶好調ですね」

美琴 「な、なんで保健室に寄ってこなかったのよ!」

当麻 「待たせたら悪いだろ?」キリッ

美琴 「またそうやって、アンタは……」プルプル

マスター 「応急処置セットぐらいは置いている、使って構わないのである」

美鈴 「ほーらー、美琴ちゃん出番よ」ニヤニヤ

美琴 「う、な、なんで私が……あぁ、もう、しょうがないわね!」

番外個体 「はーい、こちらどうぞ使ってくださーい」ニヤニヤ

美琴 「な、なんでみんなしてそんな顔するのよぉ! もう!」

打ち止め 「お姉様ずっと真っ赤ー、ってミサカは(デコピンッ)ぴぎゃ」

美鈴 「ほーら、ダメじゃない。可哀想でしょー」

当麻 「……母さん、これは何の有様でせう?」

詩菜 「ふふ、美鈴さんも混ざるとすごい光景ですね」

当麻 「上条さんとしては、はやく手当てをしてほしいのですが……」ポリポリ

番外個体 「しょうがないなー、お姉さんがやってあげよう☆」

当麻 「あ、すいません。お願いできますか?」ペコペコ

番外個体 (さすがに覚えてないか……あんときゃ顔面ボコボコだったしなぁ)

美琴 「ダメー、私がやるの! どいてなさい!」グイッ

打ち止め 「ワーストー、ここは譲ってあげる場面だよー、ってミサカはミサカは助け舟を出してみる」

当麻 「誰でもいいので、手当てをお願いできないでせうか……」


~時は少し遡り 女子対抗大玉転がし会場~


白井 「」ゴゴゴゴゴ

婚后 「」ドドドドド

絹旗 「超おなか空きました」ギュルルルルル

白井 「絹旗さん、これが終われば昼食ですの。滝壺さん特製のお弁当ですのよ」

婚后 「どうか、頑張ってくださいな」ナデナデ

絹旗 「わ、分かってます。……しかし、近くで見ると超大きいですね」

白井 「2メートルですから……絹旗さんの2倍はございますの」

絹旗 「わっ、私はそこまで小さくないです!」

婚后 「お二人とも! 始める前から仲間割れしてどうするんですか」

白井 「勝負はちょっと熱いぐらいがちょうどいいですの」

婚后 「まあまあ、冷静さを欠いてはいけませんわ」

絹旗 「でも、今回は超私たちが有利ですよ」

白井 「メリットを最大限に活かせますものね」


 ※大玉転がしルール
   左右両サイドに配置された25個ずつ合計50個の大玉を転がし、
   相手の後方にあるゴールラインに押し込む。先に半分以上を押し込めば勝利。


婚后 「こう言っては、相手の方に失礼ですが……この勝負は必ず頂きますわ」

絹旗 「超! やってやりましょう」フンス

白井 「それでは、そろそろスタンバイいたしますの」

婚后 「さあ、気合入れてまいりましょう」

絹旗 「やるからには超勝ちますよ」

白井 (あんなに嫌がってたのに、いざ本番だと乗り気ですの)


<位置についてー、よーい


婚后 「では、作戦通りに」

白井 「はいですの」


<バスン


婚后 「それっ!」バヒュゥン


      -―==三○ ●三


婚后 「あと少しで相手方の大玉にぶつかりますわ!」

白井 「お二人ともお捕まりになって! あそこまで転移しますの!」

絹旗 「はいきた」ガシッ

3人 「」ヒュンッ

白井 「到着ですの!」

婚后 「絹旗さん! 参りますわよ!」

絹旗 「超了解です!」

婚后 「はいっ!」バヒュゥン

絹旗 「うぉぉ、ロケット加速ちっそぱーーんち!」ドコォン


            -―===三三○● ウワー


絹旗 「超決まりました!」

婚后 「作戦通りですわ!」

白井 「お見事ですの! 相手の選手もろとも吹っ飛んでいきましたの!」

婚后 「わたくし達の大玉は、無事相手の陣地までたどり着いたようですわね」

絹旗 「? うひゃ! なんですか! 上空を大玉が超飛んでいきましたよ!」

婚后 「あれは……おそらく、わたくしの級友の念動力能力者ですわね」

白井 「念動力で、あんなスピードで飛ばせるなんて……さすがですの」

絹旗 「……ふと思ったんですが、あんな大玉一つなら白井さんの能力で飛ばせたのでは?」

白井 「それでは見てる方はなにも面白くないですの」

絹旗 「は、はあ」


<そこまで!そこまで!
<勝者、常盤台中学!


絹旗 「あ、超勝ちました!」ピャー

白井 「やりましたの! これで総合トップに一歩近づきましたの!」

婚后 「先ほど、白井さんが持久走で断トツの一位を取りましたし、流れは常盤台に向いてますわ!」


~昼休み~


浜面 「みんなすげぇな!」

滝壺 「暫定ポイントで長点上機に勝ってるよ」

絹旗 「超マジですか!」

白井 「皆さん、今年は特にやる気ですの」

婚后 「わたくし達3年生は今年が最後のチャンスですし」

浜面 「そっか、卒業したら仕返しもできねぇもんな」

滝壺 「はまづら、お弁当出してあげて」

浜面 「はい、喜んで!」ゴソゴソ

絹旗 「おー、超豪華です」

婚后 「滝壺さんの料理の腕は折り紙付きですから、期待できますわ」

浜面 「そうだろそうだろ! 毎日食っても飽きないぜ!」

滝壺 「はまづら、言いすぎ///」

白井 「でも、滝壺さんからは盗みたい技が多々あるのも事実ですの」

絹旗 「料理スキルなら滝壺さんとミサワさんがトップ2ですね……超悔しいです」

浜面 「じゃ、ビリなのは誰なんだ?」

婚后 「それは……ご本人の名誉のためにお答えしかねますわ」

絹旗 「ていうか決まってますよ。超浜面です」

浜面 「俺かよ! そうなんだろうけどさ!」

絹旗 「この間だって、夜食にカップ焼きそば作ろうとして"超だばぁ"ってやってたじゃないですか」

浜面 「あれはユルイ蓋が悪いんであって、俺は悪くねぇ!」

滝壺 「ほらほら、いいから食べるよ」

絹旗 「おにぎりの大群……ツナマヨはどこですか」

滝壺 「ごめんね、全部鮭」

絹旗 「」ムー

浜面 「贅沢言う子には食べさせません!」

絹旗 「なっ! 超浜面! 何様のつもりですか!」

白井 「なんといいますか、お二人って……」

婚后 「滝壺さんと浜面さんの関係とは、違ったタイプの仲良しですわね」

滝壺 「この二人は前から仲いいよ。はまづらの精神年齢が低いから」マグマグ

浜面 「えぇ!? 俺そんな風に見えんの!?」

絹旗 「そうですよ、私が超大人の対応をしてあげてるんじゃないですか」

婚后 「まぁ、結構なお手前ですわ」モシャモシャ

白井 「相変わらずの腕前ですの」サクサク

絹旗 「あ、超ズルイです! 私も食べます!」

浜面 「お前も十分ガキっぽいじゃねえか……」

絹旗 「超やかましい浜面の分も私が食べてあげましょう」

浜面 「おいやめろ! 俺だって楽しみにしてたんだぞ!」

滝壺 「はまづら、たくさんあるから大丈夫だよ」

白井 「賑やかで結構ですの」クスクス

婚后 「あ、滝壺さん。申し訳ございませんが、飲み物はございませんか?」

滝壺 「あるよ、ゴーヤ茶」コポコポ


~その頃 とある公園~


結標 「っくしゅん」

海原 「風邪ですか?」

結標 「いえ……なんでもないわよ」

海原 「風邪なんてひかないでくださいよ。感染されたら困りますからね」ニコニコ

結標 「……」ムー

海原 「?」

結標 「そ、それより、これからどうする?」

海原 「さて、どうしましょうか」


<あれー? 結標ちゃんじゃないですかー?


海原 「おや?」

結標 「あら、小萌? 久しぶりね」

小萌 「お久しぶりですねー、元気そうでなによりなのですよー」

海原 「お知り合いですか?」

結標 「うん、前にちょっとお世話になってた人」

禁書 「こもえ、この人達はこもえの教え子なのかな?」

小萌 「生徒ではないけど、似たようなものですねー」

海原 (? 教え子? 生徒?)

小萌 「そうだ! 結標ちゃん、今お時間大丈夫ですかー?」

結標 「え? えぇ」

小萌 「結標ちゃんも一緒にこの格好(チアガール)するのですよー」ヒラヒラ

禁書 「うん、2人より3人のほうが楽しいかも!」

結標 「は、え? いや、わ、私は……ちょっと」

小萌 「えー。結標ちゃんならきっと似合うのですよー」

結標 「に、似合う似合わないっていうより……らしくないわよ」

海原 「意外と似合うかもしれませんよ?」

結標 「むー……」

禁書 「さ、着替えスペースはこっちなんだよ」グイグイ

結標 「こっちって……そこ、ただの草むらじゃない!」

小萌 「彼氏さん、結標ちゃんをちょっとお借りするのですー」グイグイ

結標 「そ、そんなんじゃないから! 押さないで! 引っ張らないで!」

海原 「ここでお待ちしてますね」ニコニコ
最終更新:2011年04月01日 19:26