~モノレール乗車中~
滝壺 「やっぱり人が多いね」
浜面 「日本人ってなぁ祭りやイベントが好きだからな」
番外個体 「ねえ、あれが振袖ってヤツ?」
海原 「おお、日本の民族衣装は美しいですね」
結標 (何を言い出してるのよ……!)ヒヤヒヤ
婚后 「そうですわね、わたくしも着てくればよかったですわ」
絹旗 「え、持ってるんですか?」
婚后 「ええ、実家から数着だけ持ち込んでおりますの」
結標 「でもあれって面倒でしょ? 着付けてもらわないといけないし」
婚后 「? 着物の着付けぐらいなら自分でいたしますわよ?」
結標 (ああ、そうだ。身分が違うんだ)
白井 「難しくありませんの?」
婚后 「コツさえ掴めば、あとは手順を覚えるだけですわ。なんでしたら、お教え致しますわよ」
結標 「でも、着物の着方って実際難しいじゃない。資格になるぐらいなんだし」
婚后 「そんな難しい話でもございませんわよ」
番外個体 (話に全然ついていけない)
白井 「普段着ない分難しいですの。浴衣でもそうですが、たとえば前はどっちを上にして合わせるとか」
婚后 「初心者が陥りやすい罠ですわね」
浜面 「言われてみりゃな、実際どっちが上だっけ?」
婚后 「左ですわね。後ろから抱きついたときに、右手が胸元に侵入できる着方ですわ」
結標 「ちょっと試させて」ダキッ
番外個体 「え? なに?」
結標 「あ、なるほど。左が上だから、右手が入るってことね」ナデナデ
番外個体 「ひゃ、あ……何すんだ!」ゴスッ
結標 「っ……鳩尾に肘は、反則……」プルプル
海原 「なるほど、これは覚えやすいですね」
浜面 「左が上、オラもう一生忘れる気がしねぇ」
婚后 「これでもう着付け問題ございませんわね♪」
絹旗 「でも着ていく着物がありません」
~同日 第12学区 神社~
番外個体 「うわぁ、なにこれ」
海原 「すごい人だかりですね」
白井 「考えることはみな同じということですの」
絹旗 「……あの、私から超提案なのですが」
滝壺 「どうしたの?」
絹旗 「はぐれたときの集合場所といいますか、待ち合わせ場所を決めておきましょうよ」
婚后 「そうですわね、携帯で連絡してもここまで人が多いと合流しづらそうですし」
結標 「別に人探しのアナウンスぐらいしてくれるんじゃない?」
絹旗 「超決めておくんです! 集合場所!」
浜面 (なんでこんなムキになってるんだ?)
滝壺 「じゃあ、そこのしーさーのところでいいかな?」
ミ ・皿・ミ ミ・皿・ ミ
結標 「これは狛犬よ、シーサーじゃなくて」
番外個体 「じゃ、はぐれたりしたらここで待つってことで」ペシペシ
海原 「叩いたら罰があたりますよ」
絹旗 「迷子呼び出しとか超ナシです」
婚后 「呼び出されたら驚いてしまいますものね」
結標 (あー、もしかして水族館のこと気にしてるのかな)
浜面 「んじゃまあ、帰るときにはここで集合ってことで」
白井 「心得ましたの」
滝壺 「よし、みんな行こうよ」
絹旗 「では超突入です」
浜面 「絹旗、窒素装甲で人ふっとばすなよ?」
絹旗 「なっ……私はそんな野蛮じゃありませんから!」
:
:
:
浜面 「で、早速はぐれた訳だが」
番外個体 「早すぎやしない?」
浜面 「仕方ねえだろ、この人ごみじゃ」
番外個体 「」ジー
浜面 「姐さん、どうした?」
番外個体 「あれ」
浜面 「あれって……お好み焼きか?」
番外個体 「なんだろう、なんかすごいおいしそうに見える」
浜面 「あー、わかるぜ。ああいうテキ屋のメシってうまそうに見えるんだよな」
番外個体 「ちょっと行ってくる」
浜面 「待て待て、まずお参りを済ませてからにしようぜ」
番外個体 「えー」
浜面 「屋台は逃げやしねえよ」
番外個体 「まあ、しょうがないか」
浜面 「そうと決まれば……と言いたいとこだが、中々前に進まないな」
番外個体 「ねえ、アレなに?」
浜面 「アレって……おお、じゃがバターだな。溶けたバターとじゃがいもの相性が抜群でな」
番外個体 「」ゴクリ
浜面 「お、たこ焼きだ。やっぱ定番だよな」
番外個体 「」ソワソワ
浜面 「人形焼もあるのか。ここらじゃ珍しいな」
番外個体 「……さっさと行こうよ」
浜面 「そうだな。あれこれ見て俺も腹減ってきたし」
番外個体 「日本だと、お正月と夏にやるお祭りって同じなんだね」
浜面 「いや違う、違うんだか、完全に否定できないな」
番外個体 「だって屋台がいっぱいあるし」
浜面 「そうなんだけどよ」
番外個体 「さっき日本人はお祭り好きって言ってたけど、ホントなんだね」
絹旗 「見事に超はぐれちゃいました」
結標 「なんていうか、予想通りね」
絹旗 「しかも中々賽銭箱までたどり着けません……」
結標 「しょうがないわよ」
絹旗 「結標さん、テレポしましょうよ」
結標 「やめといた方がいいわ。人の動きって流動的だから、どうなるかわからないもの」
絹旗 「どうなるか、といいますと?」
結標 「転移した先に誰かいたら?」
絹旗 「どうなるんですか?」
結標 「そこにいた人がバラバラになっちゃうわ」
絹旗 「」
結標 「だから、こういう大勢の人が動いてる場所では怖くて使えないのよ」
絹旗 「し、仕方ないですね。ここは私の窒素装甲で人込みを超なぎ倒して」
結標 「やめなさいっての。ダメって言われてるでしょ」
絹旗 「うー……超もどかしいです」
結標 「あ、そうだ。小銭用意しておかないとね」
絹旗 「」グイ
結標 「いたっ! ちょっと、なに!」
絹旗 「あ、ご、ゴメンなさい! 引っ張るつもりは超なかったんです!」
結標 「……?」
絹旗 「あの、どっか掴んでないとまたはぐれちゃいそうだったので」
結標 「そういうこと……でも、だからって髪を掴むのはいただけないわね」
絹旗 「超ごめんなさい……」
結標 「しょうがないわね、ほら」
絹旗 「? 握手ですか?」
結標 「なんでよ。手繋ぐって言ってるの」
絹旗 「あ、はい。超了解です」ガシッ
結標 (浜面くんとのやりとり見てて思うけど、絹旗さんって妹属性よね)
絹旗 「」キョロキョロ
滝壺 「ようやく一番前まで着いたね」
婚后 「早く済ませて戻りませんと。もしかしたらみなさんお待ちかもしれませんし」
滝壺 「そうだね(小銭ってあったかな)」
婚后 「」つ【10000】
滝壺 (お賽銭にふくざわ先生……)
婚后 「? 滝壺さん、どうかされました?」
滝壺 「なんでもない」
婚后 「?」
滝壺 「ね、こういうときって決まった順番があるんだっけ」
婚后 「順番と申されますと?」
滝壺 「手を叩いて、おじぎする順番」
婚后 「ああ、そちらのことでしたか。あまり神経質になる必要もないかと」
滝壺 「でも知っておきたいから。よかったら教えて」
婚后 「ええ、よろしくてよ。基本は二礼二拍手一礼ですわ」
滝壺 「そうなんだ」フム
婚后 「それと、場所によっても異なりますわ」
滝壺 「そうなの?」
婚后 「まあ、細かいことを気にするよりは、ちゃんと気持ちを込めることが大事ですわよ」
滝壺 「そうだね」
婚后 「さ、後ろもつかえておりますし、早く済ませましょう」
滝壺 (ええと、二礼)ペコペコ
滝壺 (二拍手)ペチペチ
滝壺 (一礼)ペコ
婚后 「滝壺さん、よろしくて?」
滝壺 「うん、戻ろう……あ」
婚后 「?」
滝壺 「お願い事言ってなかった」
婚后 「あら……お願い事等は、二拍手の内にやるとお伝えし忘れてましたわね……」
滝壺 (今年もみんな元気でいれますように)ペチペチ
海原 「参りました。こうもあっさりはぐれてしまうとは」
白井 「まるで仕組まれていたかのような展開ですの」
海原 「まあ、他の皆さんも小さい子どもじゃありませんし、大丈夫でしょう」
白井 「そうですわね。後ほど集合場所まで戻りましょう」
海原 「あ、おみくじがありますよ。やってみませんか?」
白井 「仕方ないですわね。お付き合い致しますの」
海原 「あ、すみません」
巫女 「何を。ご希望?」
海原 「おみくじを1つ」
白井 「わたくしも」
巫女 「では。これを」
白井 (なんだか影が薄い巫女さんですの……もしや、ダミーチェック?)
海原 「36番です」
巫女 「36番。頂きました」
白井 (でもあの能力は、学園都市で一人しか持っていないのでは)
海原 「白井さん? どうぞ」
白井 「あ、失礼致しましたの……8番ですの」
巫女 「8番。頂きました」
白井 「海原さんはなんでしたの?」
海原 「小吉です。リアクションしづらいですね。白井さんは?」
白井 「大吉ですの」フンス
海原 「おお、おめでとうございます」
白井 「ですが、ここは学園都市ですの。こんなのは気分の問題ですわ」
巫女 「私の前で。それを言うか」
白井 「あとは、そこに結びつけて任務完了ですの」
海原 「……」
白井 「♪」
海原 「白井さん、ツインテールが踊ってますよ?」
白井 「Σ」
海原 「気分の問題、ですね」ニコニコ
~1時間後 シーサー付近~
滝壺 「あ、来た」
絹旗 「浜面、超遅いじゃないですか。ミサワさんに迷惑かけてないでしょうね」
浜面 「いやー、悪い悪い。ついつい屋台に目移りしちゃってな」
番外個体 「」モフモフ
結標 「何一人だけ食べてるのよ」
番外個体 「食べる? 人形焼。たくさんあるよ」
海原 「おや、おいしそうですね。1つ頂きます」
婚后 「人形焼でも、これは子供向けのキャラクターをかたどってますのね」
白井 「キャラクターというか、カエルばっかですのね」
滝壺 「げこただね」
浜面 「腹に入りゃ同じだろ」モフモフ
絹旗 「ゲコ太マニアが見たら瞬殺されるでしょうね」モフモフ
白井 (お姉様……いらっしゃいませんよね……?)キョロキョロ
~同日 第7学区 某所~
絹旗 「やっぱり人が多いところは超疲れますね」
婚后 「そうですわね……おや、あちらは」
爺 「おや、みなさん。お揃いで」
番外個体 (誰?)ヒソヒソ
結標 (さあ?)ヒソヒソ
海原 (自治会長さんですよ)ヒソヒソ
爺 「ちょうどよかった。今近所のもんが集まって餅をついとるんですが、
よろしければ若い力を貸してもらえませんかな?」
白井 「あら、浜面さんの出番ではなくて?」
浜面 「やってやろうじゃないの!」フンス
滝壺 「はまづら、頑張って」
番外個体 「餅ってついて作るもんなの?」
結標 「見てればわかるわよ」
爺 「どうぞ、こちらです」
:
:
:
浜面 「お、やってるねぇ」
<さあ、次だ次!根性が足りんぞぉ!
白井 「……なぜあの殿方が」
爺 「彼は飛び入り参加した通りすがりですな」
絹旗 「浜面、これを使ってドッスンするみたいですよ」
浜面 「おお、杵ってヤツだな。どれ貸してみ、って重っ!」
海原 「重い? 絹旗さんは片手で持ってたではありませんか」
浜面 「そりゃ絹旗は怪力だからな……」
絹旗 「超違います! 怪力なのではなく能力の応用です!」ウガー
結標 「便利ね、それ」
番外個体 「便利さだと淡希には適わないでしょ」
浜面 「そぉい!」ドズン
浜面 「おりゃ!」ドスン
浜面 「もういっちょ!」ボスン
浜面 「まだまだぁ!」ペトン
爺 「おい、兄ちゃん。腰が入ってねえぞ」
浜面 「見た目以上にキツイっすね、これ」
爺 「ほれほれ、口よりも手動かせ。米が冷めちまうぞ」
浜面 「無能力者なめんなぁぁぁぁ!!」ドスドスドスドス
海原 「浜面さん、大丈夫ですか? キツイようなら代わりますよ」
浜面 「大丈夫だ、問題ない!」ドスドスドスドス
滝壺 「はまづら、すごい」
婚后 「これは重労働ですわね」
<お嬢ちゃんたち、もしよければ餅をこねるのを手伝ってくれないかい?
絹旗 「超面白そうですね、やらせてください」
オバチャン 「ここに出来上がった餅があるからね。この粉をつけて手頃な大きさに
ちぎって、丸めてあげてちょうだい」
婚后 「こちらですわね(ムニ)あつっ!」
白井 「そりゃ出来たばかりですから、熱いのは当然ですの」
婚后 「ぐぬぬ」
番外個体 「♪」モニュモニュ
結標 「ちょっと、誰が動物オブジェ作れって言ったのよ」ベチッ
絹旗 「おお、超すごいです。文字通り超モチモチです」ミュニョーー
滝壺 「お肌もこれぐらいになれたらいいよね」
番外個体 「そうなの?」
結標 「貴女はもうちょっと身体に気を使いなさい……」
オバチャン 「あんたたち、全員若いくせに何言ってんのよ」ケラケラ
結標 (私より実年齢ずっと上なのに、肌年齢がずっと下な人を見ちゃうとね……)
小萌 「いっくしっ。あ、もうお酒がなくなっちゃいました」
爺 「よう、お宅の旦那が頑張ってくれたぜ。こいつもお願いな」ベタン
番外個体 「これ、浜面さんがついてたヤツ?」
滝壺 (旦那って言われちゃった)
結標 「あ、あつっ」
絹旗 「こいつは超強敵ですね」
婚后 「浜面さんの気概に応えないといけませんわね」ミュニー
白井 「この程度の熱さ、お姉様達の電撃に比べれば……ふぉぉぉ」
浜面 「」キュー
海原 「浜面さん、お疲れさまでした」
浜面 「いや、なまってるな。こりゃ明日は筋肉痛だ」
海原 「見た目以上の重労働でしたね」
浜面 「ま、たまにならいいんじゃねえか?」
海原 「もう一回いけますか?」
浜面 「許してください」
爺 「いやぁ、今日はありがとうございました。やっぱ若いのがいると違いますな」
浜面 「はっはっは、任せてくださいよ」フンス
爺 「餅は人数分どうぞ。とっておいても固くなっちまうだけですからな」
海原 「ありがとうございます」
<会長さん、お疲れ
<いやぁ、今年も無事に終わってよかった
<人も減ってるし、もしかしたら今年が最後かもしれんしな
番外個体 「まあ、楽しかったかな」
白井 「なかなか体験できませんものね」
婚后 「実家にいたころを思い出しましたわ。お祖父様と執事でついていましたもの」
絹旗 「あの執事さん、なんでもできるんですね……」
滝壺 「ねえねえ、これもらえた」
結標 「あら、鏡餅? そういえば用意してなかったわね」
番外個体 「ユリコ? ユリコじゃないか?」
絹旗 「超違いますよ」
婚后 「ただいまもどりました」
ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」
絹旗 「ユリコー、超ちゃんとお留守番してましたか?」
滝壺 「ねえ、鏡餅ってどこにおけばいいのかな」
結標 「このキャビネットの上でいいんじゃない?」
白井 「ではまずホコリを払いませんと」
海原 「ホコリと言えば、大掃除もしていませんでしたね」
浜面 「自分の部屋はやったぜ」
婚后 「なんだかんだで共有スペースは軽く掃除したぐらいでしたわね」
番外個体 「今からやる?」
結標 「やめときましょ。年明けからホコリまみれになるのもね」
絹旗 「普段から超掃除してますし、大丈夫ですよ」
浜面 「だな、大丈夫だ」
滝壺 「鏡餅設置」ドン
絹旗 「おお、超お正月っぽくなりました」
番外個体 「……ユリコ、ちょっとおいで」チョイチョイ
ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)?」
番外個体 「よっ」ポスン
ユリコ 「(・ω・)?」
番外個体 「完全に一致」
結標 「なにやってんのよ」
婚后 「みかんをお持ちしましたので上に……まあまあ、鏡餅が2つ?」
白井 「はて、2つもございましたかしら」
海原 「並べてみると見分けがつきませんね」
絹旗 「ユリコー、そこにいると超浜面に食べられちゃいますよ」
ユリコ 「ミ( ・ω・)」
浜面 「なんで俺だ!?」
絹旗 「そういえば、鏡餅じゃない餅もありましたよね」
婚后 「本日の夕飯に致しましょう」
番外個体 「これってどうやって食べんの?」
結標 「砂糖醤油でしょ?」
白井 「いえいえ、きな粉ですの」
浜面 「こしあんが至高だろ」
滝壺 「お雑煮じゃないの?」
番外個体 「どれが正解?」
婚后 「あえて言うなら全部ですわね」
海原 「色々試してみればいいではないですか」
絹旗 「そうですね、超多めにあるんですし」
浜面 「今日の晩飯は餅パーティだな」
結標 「はあ、食べてばっかり……また太っちゃうわね」
番外個体 「淡希はこの間測ったときは4」
結標 「言うな!」ガスッ
番外個体 「」
結標 「しょうがないでしょ! 正月なんだから! しょうがないでしょ!」
海原 「まあまあ、それはみんな同じですよ」
婚后 「正月太りなんて言うぐらいなのですし」
白井 「正月気分が抜けたころに再調整すればよろしいですの」
浜面 「再調整って、んな簡単にできんのか?」
滝壺 「はまづら、気付いてない?」
絹旗 「この家のメニューに、肉料理や揚げ物が超少ないことに」
浜面 「あー、言われてみりゃ……物足りないと思うことも多かったな」
結標 「みんな水面下で努力してるのよ」
浜面 「よくわかんねえけど、大変なんだな」
番外個体 「正月ぐらいは緩めてもいいんじゃないの?」
結標 「貴女は普段から緩みっぱなしでしょ」
絹旗 「でもお正月ぐらい超ダラけきっても文句は言われませんよ」
滝壺 「なんだかんだで年末年始はそうやって過ごしたしね」
浜面 「だったら、俺は毎日が正月みたいなもんだな」ケラケラ
全員 「働け」
浜面 「orz」
最終更新:2011年04月02日 04:08