絹旗「なっ……。もう一度言ってください超浜面」
浜面「いや興味ないって」
絹旗「もう一度言ってください超変態クソ浜面」
浜面「興味ないって」
絹旗「最終勧告です。もう一度言いやがれください超変態クソまみれバカ面」
浜面「そんなに見せたいのお前?」
絹旗「別にそんなことは言ってませんけど」
浜面「……じゃあなんだよ……」
絹旗「つまりですね。
パンツを見たいという欲求が超浜面の超低脳な脳みそにあるかどうかってことなんです」
絹旗「これは大変高尚な命題ですよ。浜面のわりには」
浜面「欲求に対する思考実験?」
絹旗「ええ、そうです。そうなんです」
浜面「お前さ、前から思ってたんだけど露出癖あるよな」
絹旗「ないですよそんなもん」
浜面「いやあるって絶対」
絹旗「ないです!」
浜面「前パンツ見せてきたじゃねえか。かわいいやつ」
絹旗「……、浜面のくせに生意気ですね」
浜面「いや、俺がどうとかじゃなくて」
浜面「そもそもだな、俺にはあれだ、滝壺っていう彼女がいるんだよ」
絹旗「知ってますけど」
浜面「知ってるだろ? なら話ははやい。そりゃもう電波と光が競争するときくらいはやい」
絹旗「同じ速度ですけど。というか時間と速度をごっちゃにしてますけど」
浜面「うるさいな」
絹旗「うるさいですよ私。SF好きですから」
浜面「……」
絹旗「……」
絹旗「……パンツ、見たくないですか?」チラッ
浜面「上目遣いはやめろ」
絹旗「それとも浜面はあれですか、パンツ自体には興味がなくて、
チラリと見える白い閃光にそそられるクチですか」
浜面「なんかそう言うとかっこいいな」
絹旗「でしょう」
浜面「チラリズム……、ってやつか。肝心なのは『見えそうで見えない』だよな。
ここで注意しなくちゃならないのは、みえそうで『見えない』ってことだ」
絹旗「そうです。見えたらお終いです。現実は厳しいんです」
浜面「悲観的だな」
絹旗「でも最近はモロリズムっていう概念も発達してきてるんですよ」
浜面「ほう?」
絹旗「これはチラリズムとは超異なる概念、言うなれば起死回生の逆転劇」
浜面「モロっていうからには、見えるのか」
絹旗「見えますよ。見えすぎて目がつぶれちゃいます」
浜面「そうかー。そりゃまあなんというか、日本人的な発想じゃないな」
絹旗「そうですか? 私はどうせ見るなら超鮮明に見たい派ですけど」
浜面「想像するところに奥ゆかしさがあるんだろ。それが色気ってもんだ。雅ってもんだ」
絹旗「超浜面」
浜面「え?」
絹旗「パンツ、見たくないですか?」チラチラッ
浜面「話きけよ。ってかもう見せてるじゃねえか。小刻みに」
絹旗「えへ」
浜面「かわい子ぶってもだめ」
絹旗「じゃあ逆に浜面に問います」
浜面「いや、お前さ。逆に逆にって、なんでもかんでも逆っていうなよ」
絹旗「む。私の発想転換に異議を申し立てるというのですか、超浜面のくせに」
浜面「ああ、申し立てるね。とかく近頃のやつは『逆に』って使いすぎだ。
逆ってなんだよ。正位置はどこだよ」
絹旗「この場合だったら、私のパンツとは逆の話題ですね」
浜面「パンツはいいよ。パンツ禁止」
絹旗「じゃあなんだったらいいんですか。浜面のくせに。ふんどしですか」
浜面「絹旗がふんどしつけたいなら別に止めはしないけど、今はそういう話じゃない」
絹旗「へえ」チラチラッ
浜面「だから見せるなって」
浜面「逆にってつければ発想の転換だ、と示してるような風潮があるだろ」
絹旗「まあ否定はしませんね」
浜面「その心は何か考えたことあるか」
絹旗「さあ」
浜面「チェス盤思考を濫用してるんだよ。
それで議論の突破口を見つけた気分になるんだ、人間ってやつは」
絹旗「逆説的に、って言い方も最近よく聞く気がします」
浜面「同じだな。逆に、ってアプローチをかけるのと、逆説的に、
ってアプローチをかけるのと、お前どっちがしっくりくる?」
絹旗「まあ超どっちもどっちですが、多少後者のほうが頭よさそうに聞こえます」
浜面「だろ」
絹旗「ほー、浜面のくせになんだか超理知的な表現を使いやがりますね」
浜面「えへ」
絹旗「いいこいいこ」
浜面「で、何の話だっけ」
絹旗「私が身につけるのがパンツがいいか、ふんどしがいいかっていう話です」
浜面「そうだっけ? まあそれでいいや」
絹旗「浜面は私の超かわいいパンツを見るのとふんどしを見るのと、どっちがいいですか?」
浜面「んー……。難しいな」
絹旗「バニーさんでもいいですよ?」
浜面「俺は確かにバニーさんは好きだが、勘違いするな。
バニーさんに身をつつんだ人間が好きなんだ。耳や尻尾や網タイツが好きなわけじゃない」
絹旗「バニーさんに身をつつんだ女の人は大好きなんですか?」
浜面「ああ、大好きだ。大好きすぎて鼻血でる。濃縮されたヤツがな」
絹旗「えっ」
浜面「えっ」
絹旗「その論法でいくと、私がバニーさんに身をつつんだら浜面は私のこと超大好きになっちゃいます」
浜面「そうかもな」
絹旗「そうですよ」
絹旗「滝壺さんに怒られちゃいます」
浜面「でも滝壺のバニーと絹旗とバニーだったら、やっぱり俺は滝壺だな」
絹旗「な、なんでですか。矛盾してます」
浜面「どこが?」
絹旗「だってさっき浜面は『バニーさんに身をつつんだ人間が好き』って言いました!
超いいました録音しました」
浜面「こら嘘をつくな」
絹旗「てへ」
浜面「んー。なら条件を足す。『バニーさんに身をつつんだ滝壺が好きだ』」
絹旗「む……、それだと私は滝壺さんじゃないので、
超クソ外道浜面に好きって言ってもらえません……」
浜面「だろ」
絹旗「くやしいです」
絹旗「! 絹旗超ぴかーん!」
浜面「ん、どうした。ひらめいたか?」
絹旗「これこそ発想力の為せる技です。
チェス盤をひっくり返します、逆説的に逆にパラドックスニーソックス」
浜面「魔術師になったのか、呪文か」
絹旗「オカルトモノは好きじゃないです」
浜面「だろうな、俺ら科学サイドだし」
絹旗「って、そうじゃなくて。いいですか浜面、私は実は滝壺なんです」
浜面「は?」
絹旗「だから、私は実は滝壺なんですよ」
浜面「何言ってんだお前?」
絹旗「絹旗っていう名前は嘘でした」
浜面「??」
絹旗「本当は私、滝壺最愛っていう名前なんです」
浜面「…………お前なあ。嘘はいかんよ嘘は」
絹旗「なんで嘘だって思うんですか?? 証拠は?
私がいつ絹旗最愛という名前であるという証拠を示しました? 浜面は調べたんですか??」
浜面「屁理屈を……」
絹旗「屁理屈というのは論破された負け犬の遠吠えなんです。
論理で戦うなら論理で勝利してください。ロジカルシンキン」
浜面「子供の発想じゃねえかそんなの……」
絹旗「さて、私は滝壺最愛ですよ? 浜面、超ぎゅーしてくださいナデナデしてください」
浜面「いや、パンツはどこいった」
絹旗「パンツ禁止。浜面が言いましたよ」
浜面「ううむ………」
浜面「……なんちゃってな」
絹旗「えっ」
浜面「条件を付け足すぞ、きぬh……、いや滝壺最愛」
絹旗「別に本当は絹旗なので絹旗でいいですよ」
浜面「いや、論理破綻するじゃんそれ」
絹旗「そこは大人の解釈をとってください超ザコ面」
浜面「まあいい。いくぜ。『バニーさんに身をつつんだAIMストーカーが好きだ』」
絹旗「ほう」
浜面「おっ、考えたよりも冷静だな。でもどうだ、これなら特定の人間を指す。
お前の能力は窒素装甲だろ? 一人につき能力は一つ」
絹旗「………」
浜面「ゆえに俺は滝壺が好きだ。以上、はい論破」
絹旗「うー」
絹旗「というか浜面」
浜面「ん」
絹旗「この勝負、なんだか私に不利な気がします」
浜面「? なんでだ?」
絹旗「だって浜面は条件を足すことで対象の範囲を狭めればいいじゃないですか。
私はそれを広げなくちゃならないんですよ?」
浜面「似たようなもんだろ」
絹旗「全然、超違います」
浜面「……うーん、そもそも俺は滝壺理后っていう個人が好きなんだ。
それをどんどん特定していってるだけであって、……つまり」
絹旗「つまり?」
浜面「俺お前のこと好きじゃないってこと」
絹旗「がーん」バキィッ
浜面「はいそこー、ショックを受けながら俺を殴らない」
絹旗「うーん、私のこと好きじゃないんですか、超クソカスゴミマスゴミ石原浜面は」
浜面「はいはいー、ネタには気をつけるのよ最愛ちゃん」
絹旗「~♪」
浜面「あぶねえな」
絹旗「では浜面、私のことは嫌いですか?」
浜面「いや、嫌いじゃねえよ」
絹旗「では好きですか?浜面」
浜面「いや、好き……ではないな」
絹旗「なんなんですか。浜面は本当に超浜面ですね。可決されますよ?」
浜面「やめなさいってば」
絹旗「てへ」
絹旗「浜面はこう言うんですね。『私のことは好きではない』、『だが嫌いでもない』」
浜面「うん、100点だな」
絹旗「どっちなんですか。それって二律背反です、矛盾してます」
浜面「してないぞ。好きでも嫌いでもない感情に名前をつければ成立する」
絹旗「む。なんですか、その感情は」
浜面「どうでもいい」
絹旗「がーん」バキボコグッシャア
浜面「はい最愛ちゃん俺をスクラップにしない」
絹旗「あぁん♪」
浜面「かわいくてもだめ」
絹旗「状況を整理しましょう」
浜面「俺が瀕死」
絹旗「いえ、それはいいです。それこそ超どうでもいいです」
浜面「うまくない」
絹旗「浜面は私のことを好きではない。嫌いでもない。どうでもいい。こういいましたね」
浜面「おう、言ったぞ」
絹旗「ならばこう返します、石原」
浜面「もうつっこまないからな」
絹旗「どうでもいい、なら、好きでもいいってことです」
浜面「……な」
絹旗「ふふふふ。これって間違ってませんよね?
超正論です。つまり大好きです浜面ぎゅーしてください」
浜面「さらっと告白するな」
絹旗「む。拒否するんですか? それはロジカルエラーを認めたことになりますよ?」
浜面「あのな絹旗。じゃあもう言うけど、俺は今滝壺と付き合ってるんだよ」
絹旗「はい、そうです知ってますうざいです滝壺さん嫌いばか浜面かえして」
浜面「え」
絹旗「う、うそです……。今のはエンストみたいなものです」
浜面「……でな。
少なくとも日本って国では一人につき一人しか彼女つくっちゃいけないことになってるんだよ」
絹旗「えーーーーーーーーーー!?」チラチラッ
浜面「パンツ禁止って言っただろが!!!」
絹旗「ほんとにーーーーーーーーー!?」チラチラッ
浜面「お前もう露出狂って背中に張って生活しなさい!!」
絹旗「なんということでしょう。
私の母国はいつの間にか政府によって自由を超奪われていたんですね……。絹旗しょっく」
浜面「うなだれても仕方ないだろ」
絹旗「でもそれって法律に明記されているんですか?」
浜面「……え?」
絹旗「されてませんよね」
浜面「お前な。法律に書いてないからやっていいなんてそんな理屈は通らないぞ」
絹旗「なんでです? 浜面としては念願のハーレムENDですよ。
この論法なら麦野も攻略できます。絹旗滝壺麦野、みんな揃ってアイテムじゃないですか」
浜面「お前、ほんとエグいよな」
絹旗「??」
浜面「自覚ねえのかよ!! 不憫すぎるだろ!!」
絹旗「……浜面は死姦癖まであるんですか。大物すぎます」
浜面「ねえよ」
絹旗「そもそもどうして私は浜面のこと好きなのに付き合えないんですか」
浜面「もうお前隠す気ねえな」
絹旗「パンツをですか?」チラチラッ
浜面「ちがうわ!」
絹旗「それってすごく理不尽です。私だって浜面のこと好きなのに。超好きなのに」
浜面「いや、なんかもう全くびっくりしないんだけど」
絹旗「浜面には私の愛を、絹旗最愛を受け止める覚悟がないというのですかっ!!」クワァッ
浜面「ドキドキもしねえし」
絹旗「なんでーなんでー浜面ばかばかー、好きなのにーやだやだー付き合いたいー」
浜面「ええい、ダダこねても駄目! 俺は滝壺と付き合ってんの!」
絹旗「……どうしてもだめ?ですか?」
浜面「だめ」
絹旗「じゃあどうしたら付き合ってくれるんですか?」
浜面「お前しつこいぞ。無理なもんは無理。俺は滝壺に尽くすってきめてんの」
絹旗「んー。じゃあ滝壺さんが浮気したら? この場合ルール違反です。
浜面クンにも浮気する権利が超発生します」
浜面「は?」
絹旗「私浜面なら愛人でもいいですよ?」
浜面「お前な、それはそれで色々と問題あるぞ。浮気したらやり返していいなんて……ん?いいのか?」
絹旗「いいんです、筋は通ってます」
浜面「……まー百歩譲ってそれでいいけど、滝壺みたいないい子が浮気するわけないじゃん」
絹旗「むー? なんで言い切れるんですか。感情論ですか。乙女ですか。超きもい」
浜面「きもくない。感情論っていうなら、ちゃんとした根拠もあるぞ。
滝壺は俺のために身を呈してくれた」
絹旗「ふっ」
浜面「?」
絹旗「これだから超浜面は。まるで女心がわかってませんねー」
浜面「なに?」
絹旗「女心と秋の空、といいます。意味わかりますか浜面。たきつぼりこうと秋の空、でもいいです」
浜面「滝壺の心は秋の空みたいに高尚だ」
絹旗「違います全否定します滝壺さんより私のほうがいい女です断言します
理由とかないですいい体してます脱ぎます」
浜面「おい」
絹旗「勢いあまりました」
浜面「やりすぎはよくないぞ」
絹旗「とにかく。女心っていうのはそれこそロジック抜きにして、ふらーっと変わっちゃうんですよ。
あまり信用しすぎないほうがいいのでわ?うふ」
浜面「はいはい、そんときはよろしくなー絹旗」
絹旗「こらっ。超浜面のくせにかわそうとしないでくださいばか」
浜面「なんだよ、まだつっかかってくるのかお前」
絹旗「だってまだ本題に入れてません」
浜面「?」
絹旗「浜面仕上はいいました」
浜面「なんか俺歴史上の偉人みたいな扱いになってるけど」
絹旗「俺は滝壺に尽くすって決めてると」
浜面「言ったな」
絹旗「言いましたね」
浜面「だから何だよ」
絹旗「ならば私は浜面に超尽くします。これで問題解決オールグリーンです」
浜面「いや、何も変わってねえよ」
絹旗「変わってますよ? 浜面と滝壺さんの仲がいいのはわかりました」
浜面「うん」
絹旗「くやしいですが私のことはどうでもいいと思ってるのもわかりました」
浜面「んー、……うん」
絹旗「さらに悔しいですが浜面が私のことをボロ雑巾のように
ヤリすてしようとしてることもわかりました」
浜面「わからねえよ!」
絹旗「えっ。一晩限りのご奉仕も駄目なんですか? 超不憫です」
浜面「あのな、お前俺のこと鬼畜男みたいに思ってるだろ。そんなことしねえよ。何がボロ雑巾だ馬鹿」
絹旗「じゃあどうしてくれるんですか? 可愛く愛でてくれるんですか?」
浜面「そ、それもしません!」
絹旗「んー、じゃああれですか、放置したまま私を視姦するんですか。だいぶハードルあがりましたね」
浜面「お前の頭はいつからそんな妄想の世界を作り上げちまったんだよ……」
絹旗「だってーーー!! 浜面、付き合ってくれないじゃないですか」
浜面「うん」
絹旗「だから私が一方的に浜面に尽くさざるをえなかった。これならば非難もされません」
浜面「されるわ! 滝壺に怒られるっつーの!」
絹旗「大丈夫です、口は堅いですよ。もっというと舌の動きとかも上手いですよ私。ぺろりん♪」
浜面「やめろ」
絹旗「うーん……、どうしましょう。困りましたね」
浜面「いや、困ってるのお前だけ」
絹旗「つまり浜面は私と付き合うのも嫌だし、
ご主人様として私を奴隷にするのも嫌だし、ぺろりんされるのも嫌だと」
浜面「だーかーらー。嫌な訳じゃなくてさ。尽くすって決めたんだって」
絹旗「! 浜面……。もう一回言ってください」
浜面「は? ……尽くすって決めたんだって」
絹旗「そこじゃないです、その前です、浜面はやくはやく」
浜面「い……、嫌な訳じゃなくて……?」
絹旗「絹旗超ぴかーん!!(2nd) ふふふ、ここに来て墓穴を掘りましたねはーまづらぁ」
浜面「うっ……? な、なんのことだ?」
絹旗「ふっふっふ。とぼけても無駄ですよ。この私の耳には超届いていました」
浜面「???」
絹旗「ずばり浜面。嫌なわけじゃないということは、どういうことですか?」
浜面「……うぐ」
絹旗「ほらほらほらほら、言ってごらんなさい浜面。さあさあ超言ってごらんなさい」
浜面「い、嫌なわけじゃない……、ということはつまり……」
絹旗「……つまり………?」
浜面「……、で、でも俺には滝壺がいるし……」
絹旗「えー?だって浜面、私をぎゅーしたりちゅーしたり×××したりするの、嫌じゃないんでしょ?」
浜面「う」
絹旗「嫌じゃない、つまり、浜面は……
……本当は……浮気してみたいって思ってるんです!!!」ドーンッ
浜面「うああああああああああああああああああああああああああああああああッ」
浜面「だ、だけどっ!! だけど絹旗!!」
絹旗「なんですか? この後に及んでまだ抵抗を続ける気ですか」
浜面「くっ……。わかったよ、認めてやるよ……。
そりゃあ俺だって健全な少年なんだから、浮気とか、ハーレムとか興味あるさ」
絹旗「エロマンガとか、暴力表現にもですか?」
浜面「あるよ!! くそっ、くそおおお」ガンガンッ
絹旗「いいんですいいんです、私は全部分かってますよ浜面」
浜面「でもな絹旗」
絹旗「はい?」
浜面「……、浮気したら……」
絹旗「したら?」
浜面「滝壺が怖いんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお」
絹旗「あらまあ」
浜面「うぐ……えぐ……」
絹旗「浜面、涙超ふいてください。私のパンツで」スッ
浜面「ああ、すまねえ」
絹旗「ああん☆」
浜面「ってするかっ!」ポイッ
絹旗「冷静でしたね」
浜面「……とにかくな絹旗。滝壺がいる限り浮気はできないんだよ。
お前の気持ちは嬉しいけど、これが俺の精一杯だ」
絹旗「ふんふん。そうですか、それなら仕方ありませんね」
浜面「わかってくれたか。ありがとう絹旗。お前のそういうとこ、好きだぜ」
絹旗「お世辞はいいです。浮気はよくないですよね、やめましょう」
浜面「やっとお終いか」
絹旗「そうですね。浮気を定義しなおす時間です」
浜面「―――はい?」
浜面「あのー……絹旗さん」
絹旗「付き合うこともできず、浮気もできない。
ならば浮気ってどこから浮気なの? を再定義してみましょう」
浜面「お前は何を言ってるんだしかもノーパンで」
絹旗「何って論理です。議論を超展開するには道具の整備が必要ですよね。それが定義ってやつです」
浜面「浮気を定義しなおしてどうするんだノーパンで」
絹旗「ときに浜面。浮気って何ですか?」
浜面「えーと……辞書辞書……」ガサゴソ
絹旗「1 一つのことに集中できず心が変わりやすいこと。また、そのさま。
移り気。「―な性分で何にでも手を出す」
2 異性に心をひかれやすいこと。また、そのさま。多情。「―な人」
3 配偶者・婚約者などがありながら、他の異性に気がひかれ、関係をもつこと。「旅先で―する」
4 心が浮ついて、思慮に欠けること。また、そのさま。YAHOO辞書抜粋」
浜面「はや」
絹旗「科学サイドですし」
絹旗「さてこの場合でいくと、3の文言が私のいう所の超浮気ですね」
浜面「うん、まあ異性間での一般的な使い方だな」
絹旗「というわけで論破です。ちゅーしましょうえっちしましょう浜面」ギュッ
浜面「どわっ! いきなり抱きつくな! 説明しろ!」
絹旗「むー。負け惜しみですか? これは浮気じゃないです」
浜面「だから、なんでだよ」
絹旗「だって浜面と滝壺さんは配偶者でもないし婚約者でもないでしょ?」
浜面「う……。で、でもゆくゆくは結婚だって……」
絹旗「百歩ゆずって通しましょう。では次の文言は? 『他の異性に気がひかれ、関係をもつこと』」
絹旗「浜面はさっき言いましたね、私のことは好きでもないし嫌いでもない、どうでもいい、と」
浜面「うん」
絹旗「つまり浜面は私に気をひかれたりはしないってことです。
気がひかれ→関係をもつことが浮気ですから」
浜面「なんつー論法だ」
絹旗「ゆえに浮気は不成立です。
浜面、ちゅーしてください。大人のがいいです。目つぶっていいですか?」
浜面「ぐぬぬぬぬ……!!」
浜面「だ、だめだって絹旗…! こ、こらくっつくな」
絹旗「なんでなんで? あっ。大人のちゅーは嫌ですか?
確かに細菌が億単位で超行き交うっていいますし」
絹旗「でも私は平気です。浜面の超浜面な細菌なんて窒素装甲でバリヤーです」
浜面「そこじゃねえ」
絹旗「……もしかしてしてほしい人ですか?
なら私が超やさしくとろけるハーモニーを超お届けします」
絹旗「だから浜面、浜面♪」キャッキャ
浜面「そこも違う! てかパンツはけ!」
絹旗「うう……、なんか下半身が冷えました……」
浜面「無茶するからだ」
絹旗「えっ。下半身をあっためてくれるんですか? 浜面の超えっち」
浜面「だーもう!」
浜面「いいか絹旗、よく聞けよ」
絹旗「パンツはくとこ見てますか? ちらちらりん」
浜面「なんなのこの子」
浜面「いくら俺だって女の子に抱きつかれてチューとかアレとかソレとか、無感動でできるわけねーだろ」
絹旗「ん、そうなんですか」
浜面「ああ、そうだよ」
絹旗「無我の境地ってやつには超至らないわけですか」
浜面「無理だね」
絹旗「ちょっとは反応しちゃうんですか」
浜面「あーするよ。しますしますー。ほら、これで浮気成立しちまうだろ」
絹旗「…………」
浜面「よってお前とはチューできません。滝壺がいるから付き合うこともできません。
要するに俺は滝壺が一番ってこと」
絹旗「…………」
浜面「すなわち、お前とはそういうことできないの。わかったか。まったく、これで全部論破だな」
絹旗「………どうしても付き合えないんですか?」
浜面「あーできないね」
絹旗「………浮気もできないんですか?」
浜面「できませーん」
絹旗「そうですか」
浜面「そうですよー」
絹旗「わかりました」
浜面「おう」
絹旗「―――なら、私が勝手にちゅーします」
浜面「!? むぐ………!?」
浜面「………な、なななななななななな」
絹旗「………ぷはぁ。ん、浜面の唇、やわらかいです、えへ」
浜面「お、おまおまおまおまおま……」
絹旗「ねー浜面、これって浮気ですか?」
浜面「は?」
絹旗「浜面は今私のこと考えてなかったし、不意うちでチューしました。これって浮気?」
浜面「そ、それは……」
絹旗「浜面が認知したら浮気になります。
かといって認知しなくてもキスした事実は消えません。どうします浜面? うふふ」
浜面「な、なんつー女だ……」
絹旗「さてどうしますか浜面。これって浮気? 浮気じゃない? どっちですか?」
浜面「…………ぐぐ」
絹旗「あ。黙るのはなしですよ。
語りえないことについては沈黙しなければならないっていう論理は却下します」
浜面「……まあ、今のはあれだ、不意うちだったからな」
絹旗「ということは超浮気じゃないんですか?」
浜面「じ、………事故だ」
絹旗「ふーんそういう言い方しますか。へーへーへー。ほーほーほー」
浜面「くそ、お前卑怯だぞ」
絹旗「♪」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/15(水) 07:23:01.68 ID:UVH7smGe0
浜面「滝壺になんて言おう」
絹旗「事故、っていえばいいです」
浜面「怒られそう」
絹旗「それくらい超覚悟してください、私の唇安くないんですから」
浜面「高くもないか」
絹旗「そうきますか。……まぁいいです、今日はこれくらいで許してあげます」
浜面「はっ? 今日は、ってなんだよ」
絹旗「だって浜面からまだちゅーしてもらってないです」
浜面「しねえよ!」
絹旗「次回までには浜面にちゃんとちゅーしてもらう論理を磨いておきます」チラチラッ
浜面「パンツ禁止だってば」
絹旗「そしてゆくゆくはえっちなことも論理という名の武器でさせてみせます」チラチラッ
浜面「どうでもいいけど、もう付き合うって選択肢はねえんだなお前」
絹旗「付き合うとかもうどうでもいいです。突き合えればいいです」
浜面「こら」
絹旗「ねー浜面」
浜面「なに」
絹旗「―――優しくしてくださいね///」
浜面「かわい子ぶってもだめ!!」
絹旗「えへ」
最終更新:2011年04月03日 05:34