最初は本当に、深い意味はない単なる思い付きだったのかもしれない。
「きぬはた荘、ですか?」
「うん」
だがその思い付きに小さな偶然がいくつも重なり合い、それぞれの理由で
居場所を探していた7人の大能力者が出会うこととなった。
性格も育ちもタイプも価値観も七者七様。そんな彼らが営む集団生活は、
それはそれは賑やかなものだったという。
一匹増え、一人増え、共に過ごす日数が増えるに連れて、
彼らの関係は簡単には揺るがない強固なものとなっていった。
そして一年に渡る集団生活も、ある日終わりを告げる。
だが、離れたからといってそれまで培ってきたものが失われるということはない。
これから語られるのはちょっと長めの後日談。
集団生活終了から半年、彼あるいは彼女がどのような日常を送っているか、
共に垣間見るとしよう。
~10月初旬早朝 第7学区 常盤台新寮~
【目覚まし時計】<クロコォォォォォ
白井 「……うぅん、朝ですの」ムクリ
ユリコ 「(・ω・)」
白井 「あら、ユリコ。お早いですわね」
絹旗 「」フピー
白井 「またあられもない恰好で……ユリコ、貴女のご主人も起こしてあげてくださいまし」
ユリコ 「( ・ω・)ノ」シュタッ
<オアーン
<ふがっ!?ひゅりほ!?
白井 「♪」シュルシュル
絹旗 「まったく、人の口に前足を超突っ込んで起こすなんてどこで覚えたんですか」
ユリコ 「(*・ω・*)」
白井 「よし、準備完了ですの」キリッ
絹旗 「……こっちのテール、超ちょっと元気がないですね」クイクイ
白井 「え? 結びが甘かったのでしょうか」シュルシュル
絹旗 「あ、ユリコ! 私のブレザーで寝るなと超何度も言ってるじゃないですか」
ユリコ 「(・ω・ )三三三」
絹旗 「あぅ、毛が……白井さーん、コロコロ貸してください」
白井 「きちんとハンガーに掛けておかないからですの」つ【コロコロ】
絹旗 「もー、人の衣服に執着するなんて。白井さんの超変態成分が伝染りましたかね」コロコロ
白井 「人を超変態みたいに言わないでくださいまし!」
絹旗 「よし、超完了!」ピャー
白井 「はあ……早く身支度を整えてください。そろそろ朝食の時間ですの」
絹旗 「え、超待ってくださいよ。すぐ終わらせますから」ドタドタ
白井 「5分早く起きれば余裕もございますのに」
絹旗 「その5分の睡眠延長戦が超快感☆なんですよ」
白井 「分からなくはありませんが……」
絹旗 「よし、準備おkです!」
~朝食後~
絹旗 「今日のメニューは超イマイチ好みじゃなかったですね」
白井 「あら、和食など物珍しくて良かったと思いますが」
絹旗 「あれまるっきり某チェーン店の牛鮭定食じゃないですか」
白井 「食べれるだけマシと思いませんと」
絹旗 「そうなんですけどね……ま、行きましょ、あれ?」
白井 「どうしました?」
絹旗 「あの時計、なんかおかしくないですか?」
白井 「……あー、15分ばかし遅れているようですの」
絹旗 「バスの時間て」
白井 「あの時計を基準にした場合、15分後ですの」
絹旗白井 「「……」」
絹旗 「はっ、超走れーーーー!!」
白井 「走っては間に合いませんの! ここはわたくしが、ああ、寮内で能力は禁止ですのぉ!」
寮監 「貴様ら、廊下を全力疾走とはいい度胸だ!」ドン
絹旗白井 「「ぴぎゃーー!」」
最終更新:2012年01月30日 19:16