「えっと・・・獄に眠りし妖魔よ!使い魔の盟約に従い今ここに姿を現せ!」
忘れかけていた呪文を記憶の奥深くから呼び出しながら私は叫んだ。
「出でよ!「ケンタウロス」!!」
魔法陣から現れたのは西部劇に出てくるカウボーイのような格好をした20歳くらいの女性だった。
「マーク、久しぶりじゃないか!全く、中々呼び出してくれないもんだから平和ボケしそうになってたよ!!」
「マーク・・・彼女はいったい何者なんだい?」
ダンカンが微妙な表情で言った、どうやら言葉に出来ない感情が色々と彼の中で渦巻いているらしい。
「ケンタウロス、私の使い魔であり「武器」だよ。」
「とにかく、今は生徒たちを安全な場所に逃がすのが先だ、私がここで時間を稼ぐ、お前はそのうちに体育館にバリケードを張れ!」
「え・・でも・・・。」
「いいから早くしろ!私のことは気にするな!」
「わ、分かった!ここは頼んだぞ!」
ダンカンが向こうに走り去るのを見届けると、私は相棒に向かって話しかけた。
「お前と戦うのは何年ぶりだろうな?」
「前の戦争の時だから・・・ちょうど9年前ね。」
「そうか、もうそんなになるか、まあいい。」
「まずは「アイツら」を片づけるのが先だ、積もる話は後にしよう。」
「そうね、そうしようかしら。」
二人が拳を構えた先にはすぐそこまで怪物の群れが迫っていた・・・。
最終更新:2011年02月16日 17:42