私はオルトロスの人と食事を取ることになった。
「夕日がキレイね、でも今はそれを楽しんでる余裕なんて無いけどね。」
ヴォルフが話しかけて来た。
「ええ、早く助けが来るといいんだけど・・・。」
「まあ今はしっかり食べて体力つけたほうがいいわよ、特に貴方の場合は。」
ヴォルフはハヤシライスをもう一杯差し出した
「有難う、ヴォルフさん。」
「いいの、気にしないで、物資ならいくらでも後から補すればいいし。」
「あ、そういえばガーランドさんに聞いたんだけど、ヴォルフさんって「フュルスト」って呼ばれてたんですよね?どういう意味なんですか?」
「「侯爵」って意味なの、たぶん私が落ち着いた雰囲気出してるからそんな名前がついたのね。」
「でも「ヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケ」ってあまり聞かない名前ですよね?」
「ああ、私も変わってる名前だと思うわ、遠い昔の英雄の名前から取ったって聞いてるけど。」
「でもオルトロスの人たちってそんな名前ばかりですよね?」
「アハハ、そうね、ハインツにエーリヒに・・・ホント、何かの偶然かしら?」
最終更新:2011年03月01日 12:01