二杯目のラージソーダが半分ほど胃袋の中へと消えた頃、ジョーカーは銃声を聞きつけた。
「始まったか、双頭の狗の「狩り」が。」
個人的にはどうでもいい、でも集団的には重要だ。
「参加するか・・・しないべきか・・・」
これまで幾度と無く決断を迫られていたジョーカーに迷いは無い。
「今回は「傍観」だ、無闇に手を出すと自分の首を絞めることになりかねん。」
「それに・・・、嫌な予感がする。」
「はあ・・・こういうところは似なくてもいいんだけどな・・・。」
まだソーダは十分にある。
焦ることは無い。
そう思ったジョーカーはカーステレオにPDAを接続し、音楽を流し始めた。
「うむ、やはり音楽は英語に限る。」
最終更新:2011年03月06日 10:40