ふと空を見上げると何かが高速で通り過ぎて言った。
「あの馬鹿・・・俺はここだっつうの。」
こんな時のために犬笛を用意しておいて良かった。
犬笛を力いっぱい吹くと飛んでいた物がこっちに戻ってきた。
手を振りながら飼い犬?のアーサー・ノーブルが文字通り飛んで来た。
「相変わらずお前は狂ってるよな、いい意味で。」
「そうカ?ソういうお前こそ相変わラず奇妙な格好じゃナいカ。」
アーサーは非常に聞き取りにくい声で喋る。
正直飼い主としては何とかしてほしい、いや、何とかなるのだが。
「とりあえず・・・オレンジに声を調整してもらえ、話はそれからだ。」
「エ~?再会を懐かしム時間くラい与えてくレタっていいじャん。」
「読者が読みにくい。」
「メタ発言、ヨクナイ。」
「アれ?トワイライトちゃんはドこ?」
「ちょっと待て、今呼ぶ。」
俺は拳銃を放り投げた。
だが地面に落ちる前に拳銃は姿を消し、代わりに少女が地面に降り立った。
「あら、お久しぶりじゃない、アーサー。」
「久しぶリダな!「常闇の魔女にして法衣」トワイライト・ブラッドファング!」
「そんな名前で呼ぶのは貴方くらいよ、アーサー。」
二人が腕を組む。
「さて、金も揃ったしそろそろ行くぞ。」
「了解。」
「分かったわ。」
最終更新:2011年03月10日 11:12