ジョーカーは何を思ったのか、有沢、マーク、ガーランド、ゲルトルート、ハルジオンを校庭の端に集めた。
「君がジョーカーだね、僕を呼ぶなんてよほどの事なんだろうね。」
オレンジが話しかけた。
「まあ安心しろ、下らん用じゃない。」
ジョーカーは笑う。
「よし全員揃ったな、聞いてくれ。」
「各自の持っている情報をまとめておきたい、何やら変な怪物が現れ始めたからな。」
「それを知って何になるのよ。」
ゲルトルートが渋った。
「対処法が分からないとお互い困るだろう?」
「俺は賛成するぞ。」
ガーランドは小さく手を挙げた。
「私も賛成だ、色々手ごわい相手が増えていると困る。」
マークも賛成のようだ。
「ちょっと気になったんだけど、どうして君は僕たちが変な怪物と戦った事を知っているんだい?」
「さあな、それは秘密って奴だ。」
「まあいいわ、さっさと情報を出し合いましょう。」
「それがいいと思うわね。」
ジョーカーは確信していた。
この生物が単なる偶然で生まれたものではないと。
そして、地下に何か大きな空間があると。
最終更新:2011年03月19日 11:09