「さあ!二回戦の始まりだ!今回の相手は謎の変異体2匹だ!」
相変わらずの実況である、もう少し声のボリュームを下げてほしいものだ。
「何だ、やけに俺のオッズが大きいじゃないか。」
檻の中にはハヤアシが2体入っていた。
「・・・ただ早いだけのヤツか、これは今回も速終了だな。」
「レディィィィ・・・・ゴー!」
檻が開く。
早速1匹がすさまじい速度でこっちに向かってきた。
だが見切れない速度ではない、エーリヒの居合いとは訳が違う。
「ウェイク!」
上空からの踵落としを浴びせる。
「アップ!」
その足で蹴り上げ、2匹目のハヤアシにぶつけた。
怯んだ隙に飛び上がる。
「いくら足が速くても動けなければ意味があるまい。」
「グラヴィティー3(スリー)!!」
三発の弾を打ち込み、着弾点周囲に重力場を発生させる。
文字通り「ひれ伏す」体制になったハヤアシに銃を構えた。
「トドメと行くか・・・。」
「ハート・・・ブレイカー!」
2丁の拳銃から同時に弾丸が放たれた。
魔力を帯び、重力場で加速されたそれはいとも簡単にハヤアシの胴体を貫いた。
「ま、また決まったぞォォォォ!!」
さっさと決勝戦をしたいものだ、このままでは退屈すぎる。
最終更新:2011年04月12日 12:27