「さあ、いよいよ準決勝の始まりだ!ここまで無傷の挑戦者!さて、一体・・・」
実況を気にするのはやめよう、相手に集中しなければ。
今回の檻はかなり大きい、となると相手は・・・。
「さあ、今度は巨人2体が相手だ!その拳をまともに食らえばひとたまりもないぞ!」
銃の残り弾を確認すると、俺は審判に向かって言った。
「カウントはいらん、さっさと檻を開けてくれ。」
檻が空中で開き、ゴウリキが2体着地した。
「ワーオ・・・」
俺は飛び上がると、ゴウリキの顔面を狙う。
「ヘル・ダイバー!」
かなりの魔力を込めた一撃がゴウリキに直撃する。
「っと・・・しまっ!」
空中では避ける事が出来ない。
つまり今俺に向かっている拳は回避不可能という事だ。
「くっ・・・♠10!」
蹴りで打ち払う。
「J(ジャック)!」
「Q(クイーン)!」
「K(キング)!!」
4本の腕も同様に蹴りを入れ、体制を立て直す。
「♠A(エース)・・・・ロイヤルストレートフラッシュ!!」
蹴りには自信がある、だがあくまで銃の補佐的なものだったのだが今では近接戦の主流でもある。
「全く・・・魔界の王子様にでも蹴りを伝授してもらおうかね・・・」
そのためにはまずこの島を出る必要がある、ならばさっさと黒幕を舞台から引っ張り出してボコるだけだ。
最後の蹴りが決まった時にはもう勝負はついていた。
「さて、後一戦だ。」
(そういえば、あと一つ何かしなければいけない事があったような・・・?)
最終更新:2011年04月14日 14:29