「失礼する、何か進展はあったか?」

理科室ではいつものようにゲルトルートがコーヒーを飲んでいた。

「特にないわね~、でも希望はある。」

「・・・地下の研究所か?」

「ご名答、やっぱりあそこでゾンビが作られたとしか思えないのよ。」

「乗り込むのか?」

「そうした方がいいけど・・・なるべく荒っぽい方法はとりたくないわね、自爆装置でも作動させられたらそれこそ水の泡よ?」

「権力に頼るのか?」

あまり気は進まないが偶然権力者が島にいたのは幸運である。

この場合教官の力を借りる必要がありそうだ。

まあ教官の事だろうから昔の部下の頼み事くらいは快く引き受けてくれるだろう。

「そう言う事になるわね、何か心当たりでもあるの?」

「偶然昔の上司に出会ってしまったのでな、頼んでみるよ。」

「じゃあお願いするわね、こっちはこっちで仕事があるから。」

ゲルトルートはそう言うといつものようにキーボードを叩き始めた。

とりあえず教官を探さねばなるまい。

そう思った私は体育館に向けて歩き出したのだった。

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最終更新:2011年04月28日 08:05