「成程ね、それで戦力になる人を探しているって事?」
ゲルトルートに協力を仰ぐために理科室に寄ってみた。
「で、付いて来てくれるのか?」
「まあ計画の発案は私だしね、勿論付いていくわ、あとオレンジも。」
「オレンジ?」
「まあ私の知り合いね、あのオレンジ色の人。」
前に理科室に来た時に見かけたあの男だろうか。
「分かった、では私は次を当たろう。」
「オルトロスの連中?」
「ああ、彼らはかなり戦い慣れているだろうからな。」
「そう・・・じゃあ気をつけなさいよ。」
「どうしてだ?」
「あいつらかなり扱いにくいから。」
「ご忠告どうも、だが私は何としてもやり遂げなければならないのでな。」
「自分が参加しなくても?」
困った、どうやらお見通しらしい。
「私は生徒たちを守らなければならないのでな。」
「でもその割にはあちこちブラブラしてるじゃないの?」
「・・・。」
そういえば監視カメラを掌握されていたのだった。
「もうこうなったら自分の信念なんか捨てちゃいなさい、その方が楽だわ。」
「いや、遠慮しておくよ。」
嫌な予感がする、ハッキリとはしない何かが迫っている気がする・・・。
最終更新:2011年05月10日 09:52