暗くて手元がよく見えない。
というもの理科室の配電盤が電力の過剰使用でダウンしたためである。
一応非常電源(ペンプティ)を使ってサーバーの復旧作業をしつつ夕食をとることにした。
「しかしこれほどまでに異彩を放つおにぎりは見たことないな。」
サフランで黄色に炊かれたご飯にカレーフレークが混ぜられ、味付き海苔が巻かれている。
「新商品って奴?腐りかけてたから持って来たわ。」
「味は悪くないね、僕でも作れそうだ。」
「貴方料理なんてするの?」
「こう見えても子持ちだからね、一人で作れるようになるまで毎日の料理は僕が作ってた。」
「以外ね、研究以外興味ないかと思った。」
「料理も実験も似たようなものだよ、分量と方法を間違えなければ成功するからね。」
「そう?じゃあ今度お呼ばれしようかしら?」
「勘弁してくれ、ただでさえ10人暮らしなんだから。」
「お金は払うわよ?」
「・・・・そう言う問題じゃないんだけどね。」
最終更新:2011年06月11日 18:19