『いい?なるべく足元を狙うのよ、そうすれば相手を効率よく吹き飛ばせるし、それに仕損じても動きは封じることができるわ。』
「そんなこと言われてもこんな状況じゃあそんな暇ないわよ!」
柱の陰に隠れて銃弾を防いでいるこの状況では大きすぎるイフリートを撃つには極めて不利なのである。
「何とか解決策を練らなきゃ・・・」
そう思っていた時何かが投げ込まれる音がした。
爆発音、そして悲鳴。
「よお有沢、何とか無事だったみたいだな。」
「ルーデル?何でこんな所に?」
「さっきの爆発は俺達の仕業だ、襲撃に見せかけてデータを奪う作戦らしい。」
「へえ、それで貴方達の・・・」
「おっと、早速お出迎えだ。」
ルーデルが銃を撃つ。
拳銃に似合わない轟音を立てて弾丸が発射される。
「込み入った話は後だ、今はガーランドと合流するのが先決って訳さ。」
「ええ、分かったわ。」
最終更新:2011年08月12日 10:47