「うーむ、見えんの・・・。」
「俺の予想だと確かに来るはずなんだがな・・・。」
ガーランドが首をかしげた。
「とりあえず今は信じて待ちましょう、それにあんまり心配すると体に悪いし。」
コーヒーでも淹れてくるか、と私は立ち上がった。
ポットに水を汲んでコンロの火に掛ける。
お湯が湧くまで時間がある、それまで暇を潰そうか、と周囲を見渡す。
「うん?アレ・・・何かしら?」
良く目を凝らして見ると向こうの地平線に小さな黒い点が見えた。
「あれ・・・何だろ?」
「どうしたのじゃ?」
「パトリシア、アレ見て。」
パトリシアが望遠鏡を伸ばした。
「あれは・・・戦艦のようじゃの。」
「戦艦?つまり・・・。」
「迎えが来たのじゃ、やっぱりレッタはうちを迎えに来てくれたのじゃ!」
最終更新:2011年10月09日 11:08