力が正義主義とは主義の一つ。
概要
力が正義主義とは力が正義という考えである。
具体的に言うと力がある者が正義で力がない者は悪という考え、強者が正義で弱者が悪という考え、力があれば何をしても許されるという考え、強ければ何をしても許されるという考え、力の無い者には何をしても許されるという考え、弱者には何をしても許されるという考えなどがある。
たしかにこの世は力である。この世は大体は力がある者・強者ひいては何かしら優れている者に有利になるように出来ている。力が正義主義は力がある者や強者には都合がいい主義だと言える。
問題点
しかし力が正義主義には重大な問題点が存在する。
力が正義主義の重大な弱点として力がある者・強者が正義・力があれば強ければ何をしても許されるという考えは言い方を変えれば自分が力がない弱者なら何をされても良いと言っているも同然である。力が正義主義を掲げた以上は自身が力のない者・弱者になった時にどんな残酷な事もされる覚悟をしなくてはならない。
そもそも何をしても許されるという考え自体、悪くいえばどれほどの理不尽でも許すと宣言したも同然であり極論を言えば大量虐殺、世界を滅ぼす事、フィクションにおいて相手を未来永劫永遠に苦しめ続ける事などを許すも同然である。もはやこれでは正義どころか
吐き気を催す邪悪や自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪にしか見えない。そもそも正義とは本来思想や考えであるので思想や考えではない力や強さ自体に正義があると思っている方がおかしいとも言える。
たしかにこの世は力であるがそれはあくまでもこの世では大体は力がある者・強者ひいては何かしら優れている者に有利になるように出来ているという意味でしかなくこの世は力である事と力が正義である事は別々に分けなくてはならない。
また、この世は何もしなくても力がある者と力のない者・強者と弱者に分かれており仮に力が正義主義を掲げて最強になったとしても所詮は力がある者と力のない者・強者と弱者が誰か変わっただけでしかなく客観的に見れば無意味でありむしろこの世が悪化する事になりかねない。
さらにこの問題に拍車をかけるのが力が正義主義を掲げる人は基本的に上記の問題点に気づいていない事である。特に基本的には自身が力のない者・弱者側になる事を全く考慮せずに力が正義主義を掲げておりいざ自分が力のない者・弱者側になった時には力が正義主義を撤回する。こういった事から力が正義主義は所詮力がある者・強者が調子に乗って自身を正当化する傲慢な考えでしたないとも言える。
稀に上記の問題をしっかりと理解した上で力が正義主義を掲げる真の力が正義主義者もいる。真の力が正義主義者は力が正義主義の欠点を受け入れており自身が力のない者・弱者側に立った時にはどんな残酷な事もされる覚悟ができている。しかしそれでもこの考えは一つの正義・独善的である事に変わりなく力がある者・強者には都合が良いが力がない者・弱者にとってはたまったものではない事に変わりはない。実際の真の力が正義主義者はフィクション作品の中でも稀であり現実世界ではたった一人でもいるかどうか疑わしい。
これらの事から力が正義主義は所詮は幻であり綺麗事で偽善で嘘で全く価値も説得力もない正当化でしかないとも言える。
力が正義主義者の一覧
関連項目
最終更新:2023年08月09日 00:09