勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義とは主義の一つ。
概要
勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍とは勝者が正義という考えである。
具体的に言うと勝者が正義で敗者は悪という考え、勝てば何をしても許されるという考え、勝者何をしても許されるという考え、敗者には何をしても許されるという考えなどがある。
たしかにこの世は勝ち負けである。この世は基本的には勝者に有利になるように出来ている。実際に勝者が正義と言われる事はあり歴史は勝者の歴史とも言われている。勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義は勝者や勝てる力を持つ強者には都合がいい主義だと言える。
問題点
しかし勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義には重大な問題点が存在する。
勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍の重大な弱点として勝者が正義・勝った勝者は何をしても許されるという考えは言い方を変えれば自分が負けた敗者なら何をされても良いと言っているも同然である。勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義を掲げた以上は自身が負けた敗者になった時にどんな残酷な事もされる覚悟をしなくてはならない。
そもそも何をしても許されるという考え自体、悪くいえばどれほどの理不尽でも許すと宣言したも同然であり極論を言えば大量虐殺、世界を滅ぼす事、フィクションにおいて相手を未来永劫永遠に苦しめ続ける事などを許すも同然である。もはやこれでは正義どころか
吐き気を催す邪悪や自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪にしか見えない。そもそも正義とは本来思想や考えであるので思想や考えではない勝利自体に正義があると思っている方がおかしいとも言える。
たしかにこの世は勝ち負けであるがそれはあくまでもこの世では基本的には勝った勝者に有利になるように出来ているという意味でしかなくこの世は勝ち負けである事と勝てば正義・勝てば官軍負ければ賊軍である事は別々に分けなくてはならない。
また、この世は何もしなくても勝者と敗者に分かれており仮に勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義を掲げて最後まで勝ったとしても所詮は勝者と敗者が誰か変わっただけでしかなく客観的に見れば無意味でありむしろこの世が悪化する事になりかねない。
さらにこの問題に拍車をかけるのが勝てば主義・勝てば官軍負ければ賊軍を掲げる人は基本的に上記の問題点に気づいていない事である。特に基本的には自身が敗者側になる事を全く考慮せずに勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍を掲げておりいざ自分が敗者側になった時には勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍を撤回する。こういった事から勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍は所詮勝者や勝てる力を持った強者が調子に乗って自身を正当化する傲慢な考えでしたないとも言える。
稀に上記の問題をしっかりと理解した上で勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義を掲げる真の勝てば正義主義者・真の勝てば官軍負ければ賊軍主義者もいる。真のかてば正義主義者・真の勝てば官軍負ければ賊軍主義者は勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義の欠点を受け入れており自身が敗者側に立った時にはどんな残酷な事もされる覚悟ができている。しかしそれでもこの考えは一つの正義・独善的である事に変わりなく勝者や勝てる力をもった強者には都合が良いが敗者にとってはたまったものではない事に変わりはない。実際の真の勝てば正義主義者・真の勝てば官軍負ければ賊軍主義者はフィクション作品の中でも稀であり現実世界ではたった一人でもいるかどうか疑わしい。
これらの事から勝てば正義主義・勝てば官軍負ければ賊軍主義は所詮は幻であり綺麗事で偽善で嘘で全く価値も説得力もない正当化でしかないとも言える。
勝てば正義主義者・勝てば官軍負ければ賊軍主義者の一覧
関連項目
最終更新:2023年08月09日 00:07