都立舎人川西高等学校(とりつとねりがわにしこうとうがっこう)とは、漫画「
怨み屋本舗」に登場する高校である。
概要
第1部にて里奈の通う都立の高校。怨み屋とシュウもこの学校の卒業生である。
一見平穏に見えるが、教師と生徒の虐めや盗撮などが問題となっており、特に虐めに関しては周囲が無関心であったり、「巻き込まれたくない」という理由で無視される事が多い。教師や生徒の中には虐めを行うイジメ部やマッドサイエンティストのような生物教師といった性格・行動に問題がある者がおり、学校を管理する校長も誠意のない無責任な人物であり、自己保身の為に学校内の問題を隠蔽しようとしている。
実は怨み屋も高校3年生の時、桐野美鈴に悪事の濡れ衣を着せられ、教師や生徒から虐めを受けた経験があり、現在(里奈の世代)の学校の状況を聞いたシュウは「昔から何も変わってない」と呆れていた。
「復活‼杉河里奈」では、校長の依頼で女子生徒を盗撮して金稼ぎしている美術の女教師・桂田を依頼退職に追い込んだ。「イジメ部」では、男子生徒の遺族と手塚の依頼で虐められっ子の男子生徒を自殺を装って殺害したイジメ部3人、虐めの事実をもみ消そうとした校長、気の弱い教師からカツアゲをする体育教師を社会的抹殺に追い込んだ。その後、標的達は学校から去ったが、イジメ部や校長達の起こした事件が原因で就職内定の取り消しや推薦入学の白紙等の問題が起こった。
関連人物
教職員
演:諏訪太朗
都立舎人川西高校の校長。来年の春(里奈達が卒業する時期)に定年退職し、教育センターに天下りする予定。生徒の死を悲しまない誠意のない性格であり、管理責任を問われて天下りの話を取り消されたくないという理由で、学校内での問題をもみ消そうとする。教師から「タヌキオヤジ」「イジメっ子みたいで最低な男」と評されている。
初登場時は依頼人として登場。女子生徒を盗撮する女教師を依頼退職させる形で怨み屋に社会的抹殺を依頼した。
生徒のイジメ自殺事件(実際はイジメ部が虐められっ子を殺害)に関しては「学校内では虐めはなかった」「自殺した生徒は受験ノイローゼで妄想を抱いており、担任の手塚に相談していた」と気の弱い教師達を強要し、事件をうやむやにしようとした。虐めの事実を隠そうとした行動が虐められっ子の遺族の怒りを買い、怨み屋の標的となる。体育教師の品川と共に女子高生との乱交パーティーに参加するが、実はそのパーティーは怨み屋達が計画したものであり、その数日後にイジメの事実や未成年との淫行がバレてしまい、マスコミに絡まれた挙げ句、淫行の条例違反で警察に逮捕された(当然、天下りの話も無くなった)。
ドラマ版でも学校の体制や自分の立場を守る事のみに固執していた。戸蓑弥生に対し「マスコミにいろいろと喋らないでください」と言い放ち、弥生は絶望して自殺を図ろうとするが、怨み屋が現れ、「あなたが死んでも、相手は笑うだけ」「よく考えなさい」と言い自殺を留まった。後の調査結果報告によりいじめの首謀者・手塚の実質的殺害と娘をいじめ、自殺に追い込んだ中心人物である松村・紙田・赤坂の社会的抹殺を依頼する。報酬は1人500万円*4人分。
星影のTV取材の最中に手塚が生徒達の手で死亡するという決定的な不祥事が報道され、「人生終わった…」と絶望する。ただし、手塚を殺した生徒達が補導された事や校長への学校の管理責任を問われる描写はない。
都立舎人川西高校の数学教師。40歳独身。実家で母親と二人暮らし。表情をほとんど変えないことから、一部の教師や生徒達からは「テッカ」(鉄仮面の意味)と呼ばれている。悪人ではないが平穏な生活を求めており、学校内の虐めにも無関心。生徒からは「足し算すら出来ない」と馬鹿にされているが、記憶力は良く、カツアゲされた代金や数年前に卒業した生徒の顔を覚えている。里奈のクラスの担任を務めており、過去でも怨み屋と関わりがあった。
物語終盤、体育教師の品川にカツアゲ等の虐めを受けていたため怨み屋に社会的抹殺を依頼した。怨み屋に対面した際、彼女が首に掛けていたネックレスから、過去に舎人川西高に在籍していた(被害に遭った事件も相まって強い印象のあった)宝条栞の存在を思い出し、高校の過去の卒業アルバムを確認しその正体に気付く。その後、母がハマって自分の人生に害を及ぼしていた聖福教の壊滅を依頼し、総務部長との最終決戦の引き金ともなった。その後卒業アルバムを処分し寄木からの追及に対しても持ち前の無表情と校内で認識されているキャラクターにより沈黙を守り通した。
体育教師。32歳。手塚をはじめ、気の弱い教師達からカツアゲなどの虐めを行っており、手塚から怨まれている(26ヶ月で約115万円も奪っている)。
手塚の依頼で怨み屋の標的となる。怨み屋の策略で校長と共に女子高生との乱交パーティーのところを盗撮され、マスコミに知れ渡り、校長と共に淫行の条例違反で逮捕された。
第1部に登場する虐めグループ。メンバーは里奈の同級生であり、リーダー格の五味沢(ごみさわ)、時村(ときむら)、紙田(かみだ)の3人。
気の弱い生徒や市民を虐めており、周囲から嫌われている(本人達も落ちこぼれと自覚している)。教師と生徒達は彼らの存在や行動に気付いているが、「巻き込まれたくない」という理由で無視している。
里奈のクラスメイト・戸蓑タカシ(とみの たかし)を虐めて彼の母親と妹を犯そうと企み、警察に通報しようとした戸蓑を自殺を装って殺害した。戸蓑を脅して書かせた嘘の遺書を利用してイジメによる自殺と見せかけて、進路が決まっている生徒達の就職の内定を取り消したり、推薦入学を白紙にするといった悪事を行い、絶望へと陥れた。遺書の内容は「自分は五味沢達以外のクラスメイトや教師達に虐められていた。五味沢達は仲良くしてくれた」と書かれていた。学校側は誠意のない校長の自己保身によって「虐めはなかった」「戸蓑は受験ノイローゼによって虐めの妄想を抱いていており、担任の手塚に相談していた」と強要し、虐めの事実をもみ消そうとした。
虐めの事実を知った戸蓑の母親の依頼で虐めの事実を隠そうとした校長と共に怨み屋の標的となる。怨み屋の策略によって自分達の悪事や個人情報が全国中に拡散され、周囲からバッシングを受ける羽目になった。さらに暴徒化した市民の投げた火炎瓶によって5世帯が巻き込まれる程の火事が起こった。幸いにも死者は出ておらず、イジメ部3人は一命を取りとめたが、全身火傷によって皮膚が溶けてしまい指を動かせない程の重体になった。この事件でイジメ部3人と暴徒化して火炎瓶を投げた市民8人が逮捕された。
ドラマ版
登場しないが「REBOOT」第1話(1話・2話)「教室の悪魔」に「舎人川西中学校」という学校が登場する。
学校関係者
演:正名僕蔵
数学教師。44歳。練馬区在住。通称「テッカ」。原作の手塚和夫に該当する人物だが、人物設定が異なる。
2年A組の担任をしているが、教師の仕事を嫌っており、校長先生に責められたことをイジメられたと被害妄想し、その腹いせに学校裏サイト・「トネ西イジメ部」を運営しイジメ部部長を名乗りイジメの首謀者をしている。また、怨み屋は「チサトは友達が自殺して責任を感じて相談してきた」と手塚に言っており、それに対して裏切り者(と思い込んでいた)のチサトのイジメ、殺害を試みるなど、手塚の人間性の無さがみられる。
部員が部長の正体を知らないことをいいことに怨み屋は彼の携帯電話を盗み、「手塚がマスコミにイジメ部をばらした」と嘘の密告をした。「空飛ぶ教師の写メコンテスト」というイジメの指令を出したことで逆に生徒達により学校の屋上から突き落とされ、頭を打ち死亡した。
- 松村時子、紙田鈴、赤坂チサト(まつむら ときこ、かみた すず、あかさか チサト)
演:峯崎亜里沙、増山加弥乃、守山玲愛
第1話の対象者。舎人川西中学校2年A組の生徒。松村がやや太めで口が悪く、紙田がツインテールの髪型で軽い口調、赤坂が小柄。あやねをイジメ、援助交際まで強要し、稼いだ金を巻き上げてそのことをイジメ部の掲示板に書き込み、自殺にまで追い込んだ中心人物。赤坂はあやねを「家に火をつけて母親を殺す」と脅したり、「いじめを止めたければ死ね」と罵っており3人の中でも鬼畜。
あやねが自殺しても罪悪感や後悔の念を一握も感じないばかりか、「せっかくの金づるだったのに」と死して尚も彼女に対して悪態を吐くなど、3人とも一欠片の人間らしさもない腐れ切ったクズである。中でも特に悪質だった赤坂は手始めに怨み屋の策により「赤坂がイジメ部をチクった裏切り者」というイジメ部の掲示板の嘘の情報により松村や紙田、2年A組の一部の生徒たちにより奴隷にされイジメに遭う。チクっていないと訴える赤坂を信じようとしない等互いに仲間意識も薄い(紙田と松村は「前からエラそうに命令していてムカついていた」と思っていたらしい)。
最後は「3人で30万円で援交する」という出会い系サイトの偽の情報に騙される(赤坂は2人によって強制的に連れていかれる)形で怨み屋の罠にかかって捕らえられ、怨み屋から、この先「奴隷として死ぬより辛い人生を送る」という運命を宣告され絶望し、口をテープで止められ声も上げられない状態のまま泣き叫びながら、闇の奴隷商売人男達に連れ攫われるという、自業自得としか言いようのない悲惨な結末を迎えた。
その後の消息は不明だが、怨み屋の発言によると3人共既にどこかで奴隷にされた模様。
最終更新:2025年08月13日 20:35