ディフェンスフォーメーション

バレーボールはオープンスキルゲーム
状況に応じた柔軟な姿勢、ポジショニング、技術、フォーメーションが最高のチームパフォーマンスにつながる。それぞれの攻撃状況、守備状況によって、姿勢、ポジショニング、技術、フォーメーションを調整、反応させなければならない。

ディフェンスフォーメーション
相手コートにボールがある状況のチームがディフェンスの状態であり、一般にサーブを打つ倒をディフェンスサイドと呼ぷ。バレーボールゲームにおけるデイブェンスは、「ブロック」と「レシーブ」の総合力としてフォーメーションを形成し、いかにチームパフォーマンスを上げるかが重要となる。ディフェンスフォーメーションの中で主として用いられるブロックには「エリアブロック」と「ソフトブロック」がある。なぜなら、ディフェンスフォーメーションにおけるブロックはレシーバーとの連携を図らなければならないからだ。ブロッカーが跳んだ後にアタッカーとの駆け引きで腕を振ったりすると、バックで守るレシーバーにとっては位置取りがむずかしくなる。
ディフェンスフォーメーションはボールや相手プレーヤーの状況とともにディフェンス側の選手配置や動きが刻々と変化しなければならない。相手のレシーブが直接返ってくる場面もあれば、ブロックが1枚しかつけない状況もある。つまり、ディフェンスフォーメーションは画一的なものではなく、相手の攻撃状態に応じたブロツカーやレシーバーの位置取りや動きの方向、担当守備範囲等の約束事を明確にしなければならない。


状況に応じたディフェンスフォーメーションの展開
ディフェンスフォーメーションは、大きく4つに分けることができる。
(1)マンアップフォーメーション
両サイドの遅い攻撃が中心で、速攻が少ないチームと対戦するときに適用できる。通常、セッターとセッター対角のプレーヤーを、ブロックの後ろのフェイントとワンタッチボールをカバーすることに専門化するフォーメーション。セッター(対角)がネット付近でプレーするため、ラリーが続いたときの攻撃につなげやすい。
それぞれの攻撃に対するプレーヤーの責任範囲は次のようになる。ライトからの攻撃に対しては反転して考える。
.レフト攻撃に対する基本的レディポジション
BC(バックセンター、以下同)はブロックの後ろのフェイントとワンタッチボールをカバー。

FL(フロントレフト、以下同)は下がってボールとアタッカーの手を結ぶライン上をレシーブ。

BL(バックレフト、以下同)はセンターブロッカーの左肩とアタッカーの手を結ぷライン上をレシーブ。

BR(バックライト、以下同)はライトブロッカーの右肩とアタッカーの手を結ぷライン上をレシーブ。


2.レフト攻撃に対してセンターブロツカーが遅れた場合
エリアブロックでは、BCが至近距離でレシーブをしなければならないため適さない。ソフトブロックでワンタッチを取るようにして、後衛レシーバーを助ける。


(2)ローテートインフォーメーション
ディフェンス側のセンターブロッカーが強くて相手攻撃のクロスコースを閉めやすいチームに適用できる。状況に応じてフェイントボールとワンタッチボールを拾うプレーヤーを変化させるフォーメーション。
1.レフト攻撃に対する基本的レディポジション
BRはブロックの上を越えるフェイントに対応し前に出る

FLは下がってポールとアタッカーの手を結ぷライン上のレシーブと、ブロックの内側を抜けてくるフェイントをカバー。

BLはセンターブロッカーの左肩とアタッカーの手を結ぷライン上をレシーブ。

BCはストレートコースをレシーブ。


2.レフト攻撃に対してセンター
ブロッカーーが遅れた場合センターブロツカーがエリアブロックをするなら、ライトブロッカーとのギャップを空け、間をBLがレシーブ。ソフトブロックをするならBLにワンタッチポールを意識させる。

(3)スライドフォーメーション
ディフェンス側の前衛がデディケートブロックや3枚ブロックを試みようとし、ネットから下がっての強打レシーブが困難なときに適用できる。ブロックに跳ばないフォワードプレーヤーがフェイントボールに責任を持つ。
1.レフト攻撃に対する基本的レディポジション
FLはブロックの後ろに入りフェイントをカバー。

BLはボールとアタッカーの手を結ぶライン上のレシーブ。

BCはセンターブロッカーの左肩とアタッカーの手を結ぶライン上をレシーブ。

BRはライトブロツカーの右肩とアタッカーの手を結ぶライン上をレシーブ。


2.レフト攻撃に対してセンターブロッカーが遅れた場合
センターブロッカーがエリアブロックをするなら、ライトブロッカーとのギャップを空け、聞をBCがレシーブ。ソフトブロックをすならBCにワンタッチポールを意識させる。

(4)ペリミターフォーメーション
トップレベルではほとんどのチームが採用している。ペリミターとは「周辺」の意。
フェイントカバー専門のレシーバーを置かず、エンドラインやサイドラインの周辺に位置して強打レシーブに重点を置く。フェイントやブロックアウトになるボールにはフライングなどのレシーブテクニックで対応。
1.レフト攻撃に対する基本的レディポジション
BRはライトブロッカーの右肩とアタッカーの手を結ぷライン上の強打レシーブ
(特に、ライトブロツカーがストレートを閉めるブロックをするときは、50cm幅の強打をレシーブする)とブロックの上を越えるフェイントをカバー。

FLは下がってボールとアタッカーの手を結ぶライン上の強打レシーブと、ブロックの内側を抜けてくるフェイントをカバー。
BLはセンターブロツカーの左肩とアタッカーの手を結ぷライン上をレシーブ。

BCはセンターブロッカーとライトブロッカーのつなぎめに入り、ワンタッチボールをカバー


2.レフト攻撃に対してセンターブロッカーが遅れた場合
センターブロッカーがエリアブロックをするなら、ライトブロッカーとのギャップを空け、間をBCがレシーブ。ソフ
トブロックをするならBCにワンタッチボールを意識させる。

 

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最終更新:2010年09月26日 19:45
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