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  • 涼宮ハルヒの経営I 【仮説2】その2

涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki(避難所)

涼宮ハルヒの経営I 【仮説2】その2

最終更新:2020年03月18日 21:50

haruhi_vip2

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だれでも歓迎! 編集

 【仮説2】その2
 
 



 
 なんだか俺以外の四人は妙になじんでいて、この時代に溶け込もうとしている雰囲気だった。
「しかし、俺たちこの先どうなるんだ」
「大丈夫でしょう。僕たちがいくらここで時間を過ごそうが、戻った地点は元の時間ですから」
「そりゃまあそうだが」
「戻ったときの僕たちは少しばかり歳を取っているかもしれませんが」
昔話にそういうのがなかったか。
「帰れなくなったらと思うと一抹の不安がな」
「今を楽しめばよろしいんじゃないですか。僕たちの力で解決できる状態ではありませんし」
「まあそうだな。休暇だと思って二三日ゆっくりしていくか」
 
 俺は心のどこかに漂っている不安を別のことでまぎらすことにした。さしてやることもないのにやたら腹が減るのがこの時代らしいのだが、晩飯はまだかまだかと待っているとハルヒがとんでもないことを言い出した。
「あたしたちでお芝居をしましょうよ」
「見世物小屋でもやるのか」
「まさか。見せるのはジョンと身内だけよ」
「芝居ってやったことあんのか」
「あるでしょ、あたしたちのオリジナルが」
「そんなもんあったっけ」
「決まってるじゃない、朝比奈ミクルの冒険 Episode_00よ」
その言葉を聞いて朝比奈さんが真っ青になった。
「スマイトさんの前で朝比奈さんにあの格好をさせるわけにはいかんぞ」
「心配しないでいいわ。あたしがミクル役をやるから」
衣装がないのでそれっぽいものを城中からかき集め、スターリングインフェルノは星型に切ったニンジンを棒の先に刺して代用することになった。
 
 晩飯が終わるとハルヒがみなの前に立ち、丁寧に貴族式のお辞儀をして舌を噛みそうな口上を述べた。
「マイロード、それからみなさま。今宵は豪勢なお食事にお招き賜りまことにありがとうございます。わたくし涼宮ハルヒが、ささやかながら寸劇をごらんにいれとうございます。それではお楽しみください」
 寸劇という控えめなものではなくて、映画の話ををまるごと、ハルヒが朝比奈ミクルを、長門がイツキを、朝比奈さんがユキ役という、どうにも混乱しそうな配役で演じられた。いくら翻訳されているとはいえストーリーは訳分からん展開だったはずなのだが、スマイト卿は大声で笑い、執事にも、脇で見ていた侍女や衛兵たちにもけっこう受けていた。これじゃ俺ら道化師じゃねえか。日本の印象がお笑い一色になるぞ。
 
「いっちおくねんとぉにおくねんとぉ、もひとつおまけにさんおくねんまえから~」
芝居も終焉、ハルヒが日本の伝統的な歌を披露するとかいって歌謡曲を大声で歌っていた。いかんな、だいぶ酒が回ってるようだ。
「ほらほらみくるちゃんも、歌って踊ってぇエヘヘヘ」
「あいしてるぅ~、こうですか?分かりません」
執事がハルヒを見ながら言った。
「失礼ながら、あのお嬢様はレディミクルのご侍女ですかそれとも妹様ですか」
「申しわけありません。あれは育ちが悪くてあんな感じなんです」
 
 大声で笑うスマイト卿を見て、執事が微笑んでいた。
「旦那様があのように楽しそうにされるのは、お父様を亡くされて以来のことでございます」
「そういえばスマイトさんって領主になるにはまだ若いですよね。親父さんはどうなさったんですか」
「去年フランスで亡くなられました」
「戦争ですか」
「はい。この国は戦争のせいでやせ衰えるばかりです。この城も徹底した質素な生活でなんとかしのいでいるところでございますが、台所は火の車、これで疫病でも起こればいったいどうなることやら」
そういえばこの時代はまだ天然痘やら黒死病があったんだよな。
「現国王の名はなんとおっしゃいますか」古泉が尋ねた。
「ご存知でいらっしゃいませんか。エドワード二世でございます」
古泉はなるほどという顔をした。俺の耳元で、
「ここは西暦でおよそ一三〇〇年ごろですね」
「そんな昔なのか」
「百年戦争の前なので比較的安定していると思われます。確かウェールズとイングランドの戦争の後くらいでしょうか」
一三〇〇年といや鎌倉時代か。日本も戦ばっかりしてたような気がする。
 
 ある日の午後、俺がまったりと昼寝でもしようかとうとうとしているところへ、古泉がチェスでもしませんかと持ちかけてきた。ここはSOS団部室でもないのだが、まあいい。せっかくこの時代にいるんだ、この時代のゲームをしようじゃないか。
「これがいつまで続くんだろうか」
「これといいますと」
「この生活だよ。タイムスリップした俺たちのこの人生」
「さあ、僕にも分かりません。もしかしたら戻れないのかもしれません」
「怖いこというなよ。俺はこんなところで骨を埋める気はないぜ」
ジジくさいかもしれんが、死ぬなら畳の上がいい。
「冗談ですよ。僕たちにどうにもならない事態なら長門さんが動くはずです」
「だがなにもしてないぜ。タイムマシンで事故があったってのに、なぜかあの二人は緊迫感に欠ける」
「この一連の事件は涼宮さんが望んだから、かもしれません」
心に骨があるとしたら、どこかの関節でギクリと音が鳴ったかもしれない。ジョンスミスに会うはずが、とんだ見当違いのジョンスミスに会いに来たわけだ。しかも中世のイギリスとは人違いにもほどがある。
「なにか思い当たる節でもあるんですか?」
古泉が怪訝な顔をして俺を見た。最近の俺はどうも考えていることが顔に出るようだ。
「い、いやなんでもない。あいつの能力行使とやらにいいかげんうんざりしてるところだ」
 
チェスの盤面を見ると、すでに俺の勝ちは決まっていた。
「チェックメイトだ」
「ルールはちゃんと覚えていたはずなんですが、あっさり負けてしまいましたね」
ゲームはルールより戦略だ。古泉、もう少しボードゲームに精進したほうがいいぞ。そのうちカモられる。
「これは偶然でしょうか」
「なにがだ」
「残ったコマが数字の2を描いています」
なんだと。俺から見ると逆だから気がつかなかったが、そういえばアラビア数字の2の形をしている。なんだろうこれは、なにかのメッセージか。
 
「なあ古泉」
「なんでしょうか」
「未来に救援要請でもしてみたほうがいいんじゃないか」
「といいますと?」
「未来の、タイムトラベルができそうな誰かに」
「誰かって誰ですか」
「時間レスキュー隊か時間移動危機管理機構か、誰かは分からんが。もしいるなら朝比奈さんの上司でもいい。俺たちがここにいることを知らせるべきじゃないかと」
「なるほど。どうやってです?」
「それも分からん」
「メッセージを送るだけなら石碑などはどうでしょう」
「石碑を建てるつったって、ここはイギリスだしなあ。この国の歴史に関係ない遺跡が生まれたりしたら困る」
「そうですね。ここが日本ならまだしも。書物にして保管してもらってはどうでしょうか」
「人の目に触れないと伝わらないんじゃないか」
「考古学者の目に止まれば古文として取り上げられるでしょう。そこになんらかのメッセージを含めておけば誰かが気が付くのではないでしょうか」
古代から伝わる謎のメッセージか。ミステリー好きの古泉らしいアイデアだが。
「分かった。ちょっと手伝え」
 
 俺は執事になにか書くものをくれと頼み、鵞ペンとインク、それからやたらゴワゴワした紙を受け取った。
「なんだろ、この布みたいな紙は」
「羊皮紙でしょう。イギリスで紙が普及したのは一五〇〇年ごろですから、今よりもう少し後です」
なるほど。まあこっちのほうが長持ちするらしい。
「英語で代筆してくれ」
「かしこまりました」
 
── SOS団から、未来の誰かへ。二十一世紀でタイムマシンの実験中に事故があり、この時代にタイムスリップしてしまった。俺たちは今十四世紀のイギリスにいる。できるなら助けに来てくれ。
 
「誰かに渡してくれと書いたほうがよろしいかと」
「ええと、じゃあ。この手紙を読んだ人へ、日本にいる涼宮家、古泉家、朝比奈家の誰かに渡してください、でいいか。長門には先祖ってのがないしな」
「それなら鶴屋家がいいんじゃないですか。あそこは由緒あるお家柄のようですし」
「ああそうだ。鶴屋房右衛門とかいったっけ」
「あのお方は確か元禄時代ではなかったですかね。一七〇〇年ごろでしたか」
「そうだっけ。まあいい、四百年後に生まれることが分かってるなら届くだろう」
あて先に鶴屋さんの曾じいさんだか曾々じいさんの名前を追加させ、最後に俺の直筆サインを入れた。木の箱に入れて城の書庫らしいところに保管してもらった。二十一世紀になる前にこれが誰かの目に止まればいいんだが。
 
 この時代に来て数週間が立ったが、いっこうに誰も迎えに来ない。朝比奈さんの組織も、情報統合思念体からの支援もなかった。もしかして俺たちこのままここで一生を終えることになんのか。という心配は俺の気持ち的には果汁二十パーセントのジュースくらいに薄まっていて、メシは食えるし働かなくてもいいしで、貴族の生活をまったりと満喫していた。なんせハルヒは馬で領地を走り回っているだけで喜んでいるし、閉鎖空間も現れないので古泉もいい休暇になっている。長門は城とか教会の地下からラテン語の巻物を探し出してきて読みふけっていた。なんだろ、錬金術か黒魔術か。まあそれなりに楽しんでいるようだ。
 
 未来に帰還するための頼みの綱である朝比奈さん本人はというと、最近妙な行動をとるようになった。人目を忍んでコソコソと出かけてみたり、女三人は共同の客室だったのを個室に変えてもらったり、朝いつまでも寝ていたり。
 実はここ数日間、朝比奈さんと会っていない。昼間たまに顔を見るのだが、なんだかそわそわして、用事があるからと姿を消してしまう。ハルヒが執事を連れて市場に買い物に行こうと誘ってみても、逃げるようにして部屋に閉じこもってしまう。
「朝比奈さん最近様子が変じゃないですか」
「俺もそう思った。なにがあったんだろう」
「涼宮さんがちらと言ってたんですが、スマイト卿と二人でいるところを三度ばかり見かけたらしいです」
「それはもしかして男と女の色恋沙汰だと」
「分かりません。メイドさんの間で噂になっています」
「過去の時代で恋愛をするわけにはいかないと、自ら言ってたはずだが」
こんな六百年前だか七百年前だかの昔で恋愛など、とうてい無理な話だろう。
「それはそうですが、彼女はすでにTPDDを失ってしまったわけですし、ここで骨を埋める気になったのかもしれません」
それはありえん。朝比奈さんがそんな簡単に未来をあきらめるはずがない。
「だといいんですがね」
古泉はいつもの肩をすくめるポーズをした。
 
 夜中、といってもこの時代は電気がないからみんなさっさと寝るので、実際は九時ごろだろうか。静まり返った城内に犬の吠える声だけが響いた。ハルヒと長門が俺たちがいる部屋の窓から忍び込んできた。どうやって降りてきたんだといぶかしんだが、長いシーツが二本結ばれて上の階から垂らされていた。なるほど、頭いいな。
「ハルヒに長門、仮にもここは紳士の部屋だぞ」
「気にしないわそんなこと。ねえねえ、みくるちゃんがこっそり部屋を抜け出すところを見たのよ。あたし思うんだけど、あれは逢引以外のなにものでもないわ」
ハルヒが言ってるのは肉屋のメニューじゃないだろうけど、えらく古風な表現を使うな。まあ時代的には合ってるか。
「気になりますね」
「キッヒヒヒ、でしょう?後をつけてみるわ。全員あたしについておいで」
暗がりで見るそのときの四人の顔のニヤニヤときたら、これから豪邸に忍び込もうとしている賊を上回る雰囲気だった。長門の足取りがいつもより軽やかなのは気のせいじゃあるまい。
 
 ゆっくりと部屋のドアを開けると、廊下に衛兵が立っていた。この夜中にご苦労だな。客人とはいえ、こんな夜中にうろうろするのは見咎められそうだ。
「長門、不可視遮音フィールドを頼めないか」
「……分かった」
長門はハルヒに気付かれないように小声でブツブツと詠唱した。俺はハルヒの手を引いて長門を先に行かせ、居眠りをしている衛兵の前を抜き足差し足で通り抜けた。
 
 廊下に飾ってあるいくつもの鉄の鎧の影に隠れてコソコソと歩いた。踊り場に出るところでハルヒが先に角を曲がり、ドアの影に隠れて俺たちに来いと手招きをした。壁にかかっている鹿の剥製の頭がジロリと俺をにらんだような気がして、あわてて目をそらした。背中にゾクっと冷たいものが走った。
「どこに行くんだ」
「シーッ、声が大きいわよ」
「どこに……行くんだ……」
「まずはジョンの部屋ね。あんたたちはここで待ってなさい、あたしが先に行くわ」
ハルヒが階段の手すりの陰に隠れながら、匍匐前進で階段を登っていた。器用なやつだ。俺たちが待っていると、二階の手すりからロープらしきものが垂れ下がってきた。これを伝って登れというのか。
 一人ずつロープを伝って、腕だけで壁をよじ登った。懸垂もろくにできないのにこういうことになるとなぜか力が出るんだが、俺もハルヒと似たようなもんだな。
 
 朝比奈さんがしけこんだ先として、いちばんの候補であるスマイト卿の寝室の前で耳をそばだててみた。四人で並んで木のドアに耳を当てた。ここでもし、朝比奈さんの艶かしい声が聞こえてきたりしたら俺たちはパニックになって耳を塞いだまま一目散に逃げ出すところだが、幸い部屋の中からは何も聞こえてこなかった。
「いないみたいだな。どこに行ったんだろう」
「こっそり二人で出かけたのかしら。庭を散歩してるんじゃない?」
「さあ。この時代のお忍びデートがどういうもんなのか知らん」
「あんた、ハーレクインとか読んでないの?」
ラノベも読まない俺がそんなもん読むわけないでしょうが。
「ハーレクインならもっと過激に、森の茂みに連れ込むとか夜の海を裸で泳ぐとかですよ」
古泉、もういい。それ以上過激なことを言うと、このミッションは即刻中止する。
 長門の液体ヘリウムのような瞳が俺たちを見た。なにしょうもない妄想してんだと言いたいのだろうと思ったが、カギがかかってるはずのドアがギィと音を立てて開いた。さすが長門さん。
 
 忍び足で中へ侵入を果たしたが、部屋には誰もいない。窓は開いており、カーテンが風に揺れていた。どこからか話し声がする。
 スマイト卿と朝比奈さんはバルコニーにいた。石の手すりの前に並ぶ二人の話し声が聞こえてきた。
「いい月ですね」
「マイロード、ほんとにそうですね」
「ジョン、と呼んでくださいませんか」
「では、わたしのことはみくるちゃんとお呼びください」
チャンって何だ、古代英語じゃあチャン付けがあるのか。
「レディみくる、今宵はとくに美しい……月が」
「ええジョン、きれいな月ですね」
二人は見詰め合っていて、ひとときも目をそらそうとしない。なにやってんのお前ら、月なんか全然見ていないじゃん。
 
 朝比奈さんは月を振り仰ぎ、なにごとかを唱え始めた。
「来ておくれ、夜よ。来ておくれ、ジョン、月の光よ。あなたが夜の翼に乗る姿はカラスの背に降りつもる雪より白く輝く……」
「すばらしい詩だ」
「昔に習った戯曲なの」
朝比奈さんの顔が真っ赤になっている。
「マイレディ、戯曲とはなんですか?」
「ええと、お話が歌になっているようなお芝居です」
「美しい。まさにあなたを表現するような歌だ」
「そんな……」
「今宵のあなたはとくに。見る者すべてを恋に落としそうな美しさです」
「ジョン、あなたはなぜ今までおひとりでいらしたの?」
「あなたに出会うためです」
「まあ……」
朝比奈さんが紅く染まった頬に両手を当てた。こりゃあいかん、完全に二人だけの世界に入っちまってるぞ。と、視界の端に入ったハルヒと長門の様子が変なので見てみると、やや頬を赤く染めて二人の姿を呆然と見つめている。長門の肩を揺すってみたがまったく反応がない。
 
「月夜とシェイクスピアの相乗効果ですね」古泉がクスクスと笑っている。
「この雰囲気を見てなんとも思わんのか」
「いいじゃないですか。いつの時代も、身分が違っても恋愛は自由です」
「俺たちは違うだろう。歴史が変わるかもしれんぞ」
古泉は我に返ったようだった。俺たちがこんなところで誰かと恋に落ちたら、たとえばジョンと結婚するはずだった誰かが結ばれない歴史になっちまうんじゃないか。仮にもこの人は貴族なんだから、イギリスの王様の家系が変わるかもしれん。
「それもそうですね」
そうですねじゃないって、今すぐ止めろよ。
「でもあの二人を見ているとなんだか……とても止める気にはなれません」
そう言って月影に照らされる二人の姿をうっとりと眺めた。古泉よ、お前もか。
 
 俺の心配をよそに、朝比奈さんとジョンのまわりはピンク色のカスミがかかっているような雰囲気だった。並んで月を眺めていた二つの影がゆっくりと、どちらからともなく寄り添い肩が触れ合った。朝比奈さんは一瞬だけビクッと体を離したが、首を軽く傾けてジョンの肩にもたれた。彼の手が朝比奈さんの肩に触れ、優しく引き寄せる。冷たい石の上に敷かれた絨毯の上、長く伸びる淡い影がひとつ、二つ。男のほうが抱きすくめると女はそっと目を閉じた。やがて二人の唇が触れ、影はひとつになり、朝比奈さんはジョンの胸に顔をうずめた。
 
 俺たちはしばらく黙っていた。誰も口を開かないのは、あまりの衝撃にどう反応すればいいか分からないからか、メロドラマを見たときのような感動で思考が止まっているか、そのまま心停止で固まってるかだ。
「まさかこんな展開になるとは」
「こんなロマンチックなシーンを間近で見たのははじめてだわ」
「……わたしも」
ハルヒと長門がはぁーと長い溜息をついた。息してなかったのかよ。
「もう、二人だけにしておきませんか」
「そうだな。ここから先は無粋ってもんだ」
珍しく俺も同意見だった。ハルヒと長門はこのリアルなメロドラマの成り行きを見ていたい風だったが、せっついて部屋を出た。
 
 翌朝、目を真っ赤にした朝比奈さんがやってきた。なんだなんだ、あの後なにがあったんだ。
「みくるちゃん、その目どうしたの」
「うん。みんな、聞いてくれる?」
あの野郎、朝比奈さんになにをしたんだ。コトと次第によってはタダじゃすまさん。俺は壁に掛けてある槍を取ろうとしたが取れない。イミテーションだったのかよ。
「伺いましょう」
ええ、なんでも伺いますとも。俺と古泉の目はなぜかギラギラしていた。
「あのね、わたしは最初に会ったときからずっとジョンさんに惹かれてたの。ううん、彼もそうだったと思うわ」
「素敵じゃないの。あたしもいい男だと思うわ」
ハルヒが必死でニヤニヤを抑えていた。お前、雰囲気壊すからちょっと下向いてろ。
 
「それでね、」
と朝比奈さんは言葉を切り、指輪を取り出した。大きな緑色の石が乗っている。ハルヒの目がまん丸になり、いきなり指輪をひったくった。
「エメラルドね。これエメラルドよ」
「昨日、プロポーズされたの」
な、なんだって!?俺の脳裏にΩマークが四つほど並んだ。まじですか。
「すごいじゃないのみくるちゃん。結婚したらあなたも貴族よ、レディ・ミクル=スマイトよ」
「それで、OKしたんですか」
「それはできないわ。わたしはこの時代の人間じゃないもの」
「朝比奈さん、もうジョンさんを未来に連れて帰ったらいかがでしょうか」
「それも無理よ。彼はこの国の歴史を作る重要な人物だから」
そうだったんですか。
「残念だけど、断るしかないわ……」
朝比奈さんは両手で顔を覆って泣き出した。きっと一晩中泣いていたのだろう。
 
 ハルヒがドアのほうに頭を振って、俺たちに出ろという仕草をした。俺たちはうなずいて、ハルヒと長門を残して部屋を出た。ドアを閉めるときにハルヒが朝比奈さんの肩を抱いているのが見えた。こういう優しいところもあるんだなこいつは。
 
「厄介な事態になったな。まさか過去に来てプロポーズされるとは」
「この時代の男性は僕たちよりずっと情熱的ですね」
「古泉、お前がもしこの時代に女ができたらどうする?」
「分かりません。立場上の理性と自分の感情がせめぎ合って苦しむでしょうね。朝比奈さんのように冷静に考えられるかどうか自信ありません」
「時代が違うというだけで本当に恋愛はゆるされないのか。たとえば五分過去の時間移動でも」
「ええ。一秒でも一ミリ秒でも時間がズレていることに変わりありません。五分のズレがなにを引き起こすか、危険度は未知数です」
ガソリン車で時間旅行をした博士のセリフじゃないが、タイムトラベルというのは悲しいものなのだな。まさか朝比奈さんがその渦に巻き込まれることになろうとは。
 その日、朝比奈さんは部屋から出てこなかった。ハルヒがそっとしておけというので俺たちはノックもしなかった。
 
 夕方、色男、じゃなくてスマイト卿が慌しくやってきた。ガシャガシャと甲冑に身を固めている。
「レディみくるはいらっしゃるか」
「ええと、今は部屋に入らないほうが」
「緊急だ。フランス軍がこっちに向かっている」
「ええっ、いきなり戦争ですか。宣戦布告とかないんですか」
「この領地は海峡に面していて、いつでも緊張状態にあるのだ」
そんなとんでもない場所だったんですか。
「ともかく予断をゆるさない状況だ。いざとなったら逃げられるようにしておいてくれ」
「分かりました。この城の守りは大丈夫でしょうか」
「なんとも言えん。このところ続いている戦争のせいで兵も装備も足りていない」
 
 日が暮れてはじめて、騎兵やら歩兵が続々と集まってきた。もう敵がやってきたのかとオロオロしたが、執事があれは味方の援軍だと教えてくれてほっとした。歩兵だけで千人か、あるいはもっといるだろうか。カタパルトのような投擲兵器まで並んでいる。ということは敵も同じくらいか、もっといるってことか。
 城内は兵隊で溢れ返っていた。住民はさっさと逃げ出してしまったらしく、牛も羊も鶏すらも見かけない。
 
 スマイト卿がこれから出兵すると言いに来た。
「マイロード、あなたも出陣されるんですか」
「そうだ、私が先陣だ。手柄は取るぞ」
そう言って彼はガッツポーズを見せた。頼もしい。俺もこの時代に生まれてたら英雄になれたかもしれない、なんて非現実的で柄にもないことを考えさせるくらい、この人の鎧姿はかっこよかった。
 
 朝比奈さんがドアを少しだけ開けて顔を覗かせた。
「マイロード……」
「レディみくる、突然で申し訳ないが出兵します」
「これから戦場へ?」
「フランス軍がすぐそこまで迫っています。もしものときのために逃げる準備をしておいてください」
「そんな突然……」
「この国では、平和は戦いと戦いの間にあるつかの間の休みなのです」
「分かりました。必ず帰ってきてくださいね」
「もちろんです。そのときにはよいご返事をお待ちしています」
「え、ええ」
こんなときだから、朝比奈さんは言葉を濁すしかなかったのだろう。あるいはプロポーズを断る気持ちがゆらいだのかもしれない。
 
 馬のいななきと鎧が擦れる音を響かせながら、スマイト卿は大勢の騎兵と歩兵を引き連れて城門から出て行った。朝比奈さんがバルコニーから手を振っていた。夕日の向こうにスマイト家の紋章の旗がはためき、丘を越えてだんだんと小さくなっていった。
「あの人、無事に帰ってきますよね」
「帰ってきますよ。待つ人がいるかぎり」
そんな保証はどこにもなかったが、古泉にはそう応えるしかなかった。俺が訊かれたとしてもそう言うしかなかったろう。
「ちょっと放しなさいよ、あたしも戦場に出るんだから!」
階段のほうが騒がしい。執事がハルヒの腕を捕まえて連れてきた。ハルヒは大きすぎる甲冑を着込んでガシャガシャと暴れていた。
「古泉様、キョン様、どうかハルヒお嬢様をお部屋にお連れしてください」
「ハルヒ、なにやってんだお前」
「放しなさいよセバスチャン、ジョンが戦ってるのにじっと手をこまねいてるわけにはいかないわ」
「お嬢様がどうしても前線に行かれると申されまして」
セバスチャン?執事ってそんなかっこいい名前だったのか。
「剣術も知らないお前が行っても足手まといになるだけだろ。それに俺たちはここでは客人だ」
「涼宮さん、あなたには守るべき団があります」
「むぅ……」
古泉がなだめてハルヒはようやく落ち着いた。
「ハルヒ」
「なによ。せっかく着込んだのにもう」
「似合ってるぞ」
ハルヒは何も応えなかったが、鉄ヘルメットの下で笑っていたにちがいない。甲冑を身にまとった、我らが団長、じゃなくて社長。腕章があれば軍曹とか隊長にでもなったんだろうか。
 
 その夜、戦々恐々としていた俺たちは飯もノドを通らず、早々に客室に引き上げた。
「執事さん、戦いはどれくらい続くんですか」
「二、三日でカタが付くこともございますが、数ヶ月膠着することもしばしば」
「ということは、スマイト卿は数ヶ月帰らないんですか」
「ええ。遠征の折には帰ってこられないことも多くあります」
「その間の城はどうなるんですか」
「ご懸念はごもっともでございます。領主の中には州の長官に領地を乗っ取られてしまった方もいるとか」
部下に軒を任せたら母屋を乗っ取られたわけだな。
「あなたのようなお方に主人の留守を守っていただければ幸いなのですが……」
執事は目を細めて笑顔を見せた。俺にはカリスマもないし決断力もないし、とても政治家やら貴族の役目は務まらん。それができるのは古泉くらいなもんだろう。
 
 城のまわりで馬のいななきが聞こえた。数時間前に出て行った味方の騎兵のようだが、帰ってきたのか。スマイト卿が階段を駆け上がってきた。
「マイレディ、今すぐ逃げてください。上陸されて戦線を突破されました」
その場にいた全員が凍りついた。
「敵が侵攻して来ます。秘密の通路を案内します、早く!」
「あなたはどうなさるおつもりですか」
「私はこの城を守らなければなりません」
朝比奈さんは迷っているようだった。俺が引っ張っていかなければ、きっと自分も残ると言い出すにちがいない。
「朝比奈さん、急ぎましょう。荷物なんか置いといていいです」
「え、でも……」
「キョン殿、地下通路をたどると海岸の洞窟に出ます。そこに船を用意してあります」
 
 俺は後ろ髪引かれる思いの朝比奈さんの手を引いて、地下通路の入り口まで降りた。地下室の最下層、石の壁だと思っていたところにぽっかり穴が開いていた。スマイト卿が中に入れと促した。
「全員いるか」
俺は松明を照らしてメンバーを見回した。ハルヒもちゃんといるようだ。古泉をしんがりに、ひとりずつ入口をくぐった。最後に俺が残り、スマイト卿が言った。
「船で一旦スペインへお逃げなさい。そこからならジパングにも帰れるでしょう」
「分かりました。落ち着くまでスペインかどこかに逗留します。いろいろとありがとうございました」
「レディみくるをよろしく頼む」
俺がうなずくと、朝比奈さんが振り返って叫んだ。
「ジョン、わたし必ず戻ってきます!きっと戻ってきます!」
松明の明かりに照らされた彼の顔はうなずいた。
「さあ、急ぎましょう」
俺は何度も振り返る朝比奈さんの手を引いて先を進んだ。頭上では投石が炸裂する音が低く響いている。俺たちは湿った地下通路の奥へ奥へと走った。いつまでも出口にたどり着かない、長い長い時のトンネルの中を。
 
 暗転。
 



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