先日、ゴールデンウィークをハルヒに無理難題な予定にされる前に予め〝機関〟に提供された某バンドのライブチケットを受け取った俺たちだったが…
みんなで福岡公演を観に行った帰りまでに、俺を含め、SOS団全員が見事にハマってしまった。 キョン「やっぱり、天体観測じゃないのか?」 ハルヒ「何言ってんのよ、
グローリアスレボリューションに決まってるじゃないッ!!」 古泉「…お言葉ですが涼宮さん、彼らの集大成はオログ以外考えられないかと」
みくる「私は、とっておきの唄が一番だとおもいましゅ…」 長門「アルエに決まっている。藤くんは私の嫁」
長い休日を終えた後でも、放課後の文芸部室はそのバンドのライブに行って以来、こんなかんじで、いつも同じ話題で口論を繰り広げている。
何がそんなに面白いのかって?…まぁ、聴いてみれば分かるさ。とにかく歌詞の良さがはんぱじゃあない。あれを一人で作詞作曲してるというから驚きだ。
昼食中、自然に谷口達との話題も〝BUMP OF CHICKEN〟になっている。今までに自分がここまで熱中したものがあるだろうか?俺も末期だな…。
国木田「うん、知ってるよ 今ツアー中なんでしょ?予約チケット5人分なんてよく取れたね」
谷口「俺は断然カルマだな……っておい、キョン。何で睨んでんだよ?別にゲームやってから知ったわけじゃねぇからな」
…はっ!自分でも気付かない内にアホの谷口を睨んでいたのか、駄目だなこれは。
しかし、自分が好きなモノが他人に関連付けされて覚えられているのはムカつく。ましてやアホの谷口に、ましてやゲームのテーマソングだとぉぉッ!?
ハルヒ「ちょっとキョン、ビッグニュースよッ!」 いつもは昼休みには姿を見せない奴がいきなりなんだ?
ハルヒ「古泉君の知り合いが、さいたまスーパーアリーナの当日用チケットを特別に手配してくれるんですって!!」
なんだと、幾らなんでも無理だろうが。事務所の人でも当日のチケットなんて手に入るわけがない。…いやいや、手配と言ってるじゃないか、今手に入るわけではない。落ち着け、俺。…だが、もしやとは思っていたんだが〝機関〟は政府じゃないだろうな?
ハルヒ「今日は緊急会議よ、絶対に最前列取るんだからッ!!」 それだけ言うとハルヒはさっさと教室から出て行った。
国木田「…凄いね、古泉君の知り合いってトイズの社員なのかな?」
谷口「たかが、一つのバンドくらいでこんなに熱中するなんて、お前も、涼宮も本気でおかしくなっちまったんだなぁ」 キョン「………。」キッ 谷口「ヒッ!?」
放課後、長門が部室で読書をしていないという珍しい光景に驚く者はいなかった。 キョン「どうやったら当日のチケットなんて用意できるんだよ」コソコソ
古泉「いえ〝当日の〟というよりも、昨日特別に手配してもらったんですよ。大体、最前列なんて抽選ですからね。」ヒソヒソ
そりゃそうだ。おかしいと思ってたんだよ、手配と言ってたじゃないか、当日のチケットなんて、それより前の日に誰かが用意できるものではないからな。速い者勝ちだ
古泉「裏金を回したら意外と簡単にできるんですよ。勿論、違法ですが…。」ヒソヒソ
キョン「なんでそこまでするんだ、ハルヒなら勝手に最前列まで猛攻するだろ。」コソコソ 古泉「単に、僕が行きたかったんです」 キョン「…………。」
ハルヒ「古泉君に感謝しないとね、あの興奮にまた出会えるのよッ!!」 みくる「二週間後が待ち遠しいでしゅ」 長門「……楽しみ」
福岡の時は何にも分からなかったからな、今はちゃんと歌詞も全部覚えているし。それと朝比奈さん、11日後ですよ? ~~~三日後~~~
……正直に言おう、待ちきれない。もう荷造りも一昨日でやってしまった。後ろにハルヒがいないのは、昨日「授業なんてやってらんないわッ!!」とか言って、東京まで行っちまったからだ。
奴を止めたが止まらない。
気持ちも分からなくはなかった。古泉はハルヒにバンプを教えるべきではなかったんじゃないのか?という古泉もバイトで休みらしい。うん、バイトで休みらしい
長門は風邪で休み。 朝比奈さんは何かで休み。なんでか知らないが、禁則事項でやす…… キョン「嘘、つくなぁぁぁぁッ!!!」 岡部「!?」 谷口「ヒッ!?」
国木田「!?」 阪中「!?」 佐伯「!?」 朝倉「!?」 鈴木「!?」 …はぁ…はぁ…ふざけるな 何であいつらだけ八日も速く会場に行こうとしてるんだぁ??
行ってもまだやってねぇから意味ねぇだろうがぁぁぁぁぁッ!!!馬ッ鹿じゃねぇのぉぉぉぉぉぉッ!!!? 阪中「キ、キョン君、落ちつくのね…」 クソッ!!
上手くいかない日々が繋がって、いっそ止めたくなったが、それもできないからおとなしくスノースマイルでも聴いてるか……。
岡部「おい、キョンッ!授業中に音楽を聴くな!!」 うるせぇぇぇ!!! そんな名前で俺を呼ぶなぁぁぁぁぁッ!!!! 岡部「ぐふぅッ!!」ドコォ 朝倉「先生!」
……あぁ?朝倉、なんでお前がいるんだ? 朝倉「ウッフん♪あなたを殺して私がホームシック衛生に行くわぁ♪♪」 テメぇぇぇぇッ!!
容易く、覚悟の前に立ちはだかりやがってぇぇぇッ!! 朝倉「見苦しいわよ、キョン君♪無駄なのぉ♪♪そんなこと言ってもぉ、全然おもしろくないんだから♪♪」
…分かっているさ、このssの作者はライブに行けなかった腹癒せに、適当な話を作って、行った気になってやろうと思ってるんだ。
朝倉「そうよ♪私をここへ召喚したのは情報統合思念や長門さんじゃなくて、ライブのチケットを取り損ねた一人の工房よッ♪♪」
キョン「うおぉぉぉぉぉぉッ!!!」ダダダダッ 朝倉「♪」
とりあえず逃げるんだ、この学校から出れば朝倉は追ってこれない。なんか、そんな設定のような気がする。
走った、走った、走った、走った、走った、走った!走った!!走った!!……これだけ逃げれば、変わり者も追って来ないぃぃッ!!
キャッホォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!! 朝倉涼子は二年五組にいる。教室の窓から坂を下る彼を見送っていた。
朝倉「…あの人が会社に間にあいますように。」 岡部「おーい、朝倉ぁそろそろ授業始めるぞ」ヨッコイショウイチ 朝倉「はぁーい、せんせ♪」
阪中「こんなの、不謹慎すぎるのね。」 一方、その頃…… ハルヒ「キャーーッ!エデンに私を連れ出してぇーッ!!」
周坊「……――そんなとこ」橘「言われてもですぅ…」 朝比奈「あにゃたが、はぁーなぁにゃらぁぁぁぁぁ」 藤原「ええい、黙れッ!!朝比奈みくる!!」
佐々木「すまない、藤原君。彼女達がどうしても君を呼んでくれと聞かなくて…。」 橘「そんなこと言われても、ドラムなんてできませんよ佐々木さーん…。」
周坊「―――ギター?――ベース?――ややこしやぁ」 佐々木「文句言うなよ、僕なんて増川だぞ……無理に決まってるじゃないか」
長門「…ワタシハヒトリデイキルノ」 藤原「だから、僕は〝BUMP OF CHICKEN〟の藤原基央じゃないと言ってるだろうがぁぁッ!!!」 ~~閉鎖空間~~
森「ちょっと、古泉ッ!!突然呼ばれたからって、いつまでも皮肉れるなぁッ!!」 古泉「………。」ブツブツ 新川「グワァッ!!」ズシーン
森「大丈夫!?新川!」 新川「…う、うぬぅ」 森「おかしいわね、この神人なんでギター弾いてるの?」
古泉「……いのちのなぁ~い、世界でぇ~、僕と同じよぉにぃー、い·き·て·るものぉ~を見つけただぁけぇ~♪」 森「なぁアイツ最近、調子こいてるからシメね?」
新川「…………。」 Bad embrace
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