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 1   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 16:24:23.97 ID:fdkOt5A70

男 「はぁー、引越し作業もあらかた済んだか・・・」
男 「にしてもボロい家だなー・・・まぁ家賃が安いからしょうがないか」
男 「学生の身分でこんな一軒家借りれるなんて・・・おじさんに感謝しないとな」
男 「さてと。それじゃあ・・・今日からお世話になります。よろしくお願いします。」

家 「・・・・・よろしく」

男 「はいよろしくね。そんじゃあ晩飯でも―――・・・・・・・・・・・」

男 「・・・・・・・・・・・・・・・・っ!?」
家 「?・・・・・どうしたの?」
男 「いや・・・・・・・どなた?」
家 「この家だけど」
男 「・・・・・・・は?」
家 「あなたが挨拶してきたから・・・」
男 「え・・・?いや、そういう挨拶じゃないっていうか・・・・いや、え?そういう挨拶だったのか・・・?」
家 「もしかしてお馬鹿さん?」


  5   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage  2008/02/09(土) 16:30:10.64 ID:fdkOt5A70

男 「え・・・つまり・・・・・え?どういうこと?」
家 「あたしはこの家自体。今日は最初だから人間の形のほうがいいかと思ってこういう風に出てきたんだけど・・・」
男 「・・・・はぁ?・・・・・・えっと・・・・・・その辺の近所のお子さんとかじゃなくて?」
家 「・・・・・これでも40年は生きてるんだから」
男 「・・・・・・はぁ、そうですか」
家 「今日から・・・・あたしのところに住むんでしょ?・・・・・よろしくね」
男 「え・・・あ、うん。よろしく」

男 「・・・ということは・・・・・・一緒に住むってわけ?」
家 「あなたがあたしのところに住むのよ。勘違いしないでよ」

男 「(変な家に引っ越しちまった・・・・)」


  9   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 16:37:37.00 ID:fdkOt5A70

男 「・・・・とりあえず晩飯作るから・・・・・・えっと、ご飯いります?」
家 「・・・必要ない」
男 「あ・・・・そすか・・・・・」


(トントントントン・・・・)

男 「(なんだかおかしなことになってきたぞ・・・・)」
男 「(とりあえずあの子を何とかして追い出さないと・・・・)」

男 「(チラッ)・・・・・あれ?いなくなってる・・・・・」
男 「・・・・・・・なんだ。やっぱりその辺のガキだったのか・・・・・・。最近のガキは手の込んだイタズラす―――」

家 「だれがガキよ」

男 「うわああああああああああああああああああああ!?!?!?かっ壁から、かっ体がっ・・・!!」
家 「あたしはこの家なんだから。この人間の体はむしろ余分な部分なのよ・・・」
男 「はぁ・・・・はぁ・・・・・・心臓に悪い・・・・・・・・」
家 「・・・で?誰がガキだって?」
男 「・・・・・・いや、なんでもないです・・・・・・・」


  10   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 16:47:10.58 ID:fdkOt5A70

男 「・・・・・・・・・・(もぐもぐ)」
男 「・・・・・・・・・・(もぐもぐ)」
男 「・・・・・・・・・・(もぐもぐ)」

男 「えーと・・・・出てきてもらえません?」
家 「(にゅ~)・・・なんでよ」
男 「うわあっ!びっくりした・・・・・・。・・・いや、なんか見えないところから監視されてるような気がして・・・」
家 「そりゃあたしはこの家自身だからね・・・・あなたのことはいつでも監視できる」
男 「・・・・えーと、とりあえず俺がいるときはその人間の形で出てきててもらっていいですか?」
家 「・・・・まぁ、いいけど」
男 「助かります・・・」
家 「・・・・ていうか、なんで敬語なの?」
男 「・・・・40年も生きてるんだったら人生の大先輩だし・・・」
家 「40年生きててもこの敷地から出たことないの。人生経験もなにもないよ?」
男 「しかも見た目はお子さま・・・・」
家 「うるさい」
男 「あっはははww確かに敬語なんか使う意味ないなwwこれから付き合いも長くなることだしw」
家 「それはわからないけどね」
男 「あははwwwwまぁざっくばらんにやるとしようwwwww」


  11   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 16:53:13.22 ID:fdkOt5A70

男 「ただいまー」
家 「(にゅ~)おかえり」
男 「おう。今日は天井からか」
家 「あんまり驚かなくなってきたね・・・」
男 「もう慣れたよwwwはぁ~今日も疲れたー・・・・」
家 「(にゅっ)わっ!」
男 「うおわっ!びっくりした!」
家 「全然慣れてないじゃん」
男 「いきなり目の前に飛び出てくるのは反則だろ!」
家 「反則とかない。結局ビビりな男であったー・・・(スルスルスル~)」
男 「おい!妙な捨て台詞吐きながら壁に戻っていくな!w」


  12   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 16:59:44.67 ID:fdkOt5A70

家 「ゴキブリがいる」
男 「・・・・・マジで?」
家 「うん。かなりいる」
男 「うわあぁぁ・・・・」
家 「いま洗面所のコップの中に1匹いる」
男 「うわあああああああああああ!!!殺ってくる!(だだだだだっ)」


男 「・・・・」
家 「残念。逃げられた」
男 「家のパワーで何とかなんないの?」
家 「なんないよ。地道に退治していくしかないよ」
男 「・・・家はゴキブリ大丈夫なのか?」
家 「・・・・・・・・・結構にがて」
男 「・・・明日バルサン買ってくるよ」
家 「あんまり刺激の強くないのにしてね」


  14   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 17:08:40.02 ID:fdkOt5A70

男 「ていうかさ、家ってこの家のことなら何でも知ってるんだよな?」
家 「当然。何でも分かるよ」
男 「・・・俺のプライベートも何もなくない・・・?」
家 「それはしょうがない。男があたしのところに住む限りその問題は解決しないよ」
男 「・・・・・・・例えばさ・・・俺が自室で・・・・・・」
家 「それをあたしに言わせる気?」
男 「・・・・・・・・・・・ごめんなさい」


家 「でも、基本的には、この人間の姿をとっているときはこっちの姿の方に重点を置いている」
男 「へぇ・・・」
家 「だから家全体のことは一応はリアルタイムで分かるけど、それは少しぼんやりとしているの」
男 「そうなんだ」
家 「・・・・でも・・・・・・男が・・・・変なことしているのは・・・・・・・すぐに分かるから・・・・・・・・・」
男 「あわわわわ・・・・」
家 「・・・少しは・・・・・・・・我慢して・・・・・///」
男 「ご、ごめんなさい・・・」


  15   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 17:14:24.26 ID:fdkOt5A70

家 「痛っ・・・!」
男 「!?どうした!?」
家 「はぁ・・・・あっ・・・・や・・・屋根裏で・・・・・・・あっ・・・ねずみが・・・・・」
男 「柱をかじってるのか・・・!」
家 「別に・・・平気・・・・・くっ・・・・・・!」
男 「・・・よし待ってろ。俺が退治してきてやる」


男 「・・・」
家 「逃げられた」
男 「あいつら動き速いのな。ササーッってどっか行っちゃったよ・・・」
家 「・・・残念」
男 「ごめんな」
家 「・・・ううん。痛みは治まったから・・・・・ありがと」
男 「明日ねずみ取り買って来てやるよ」
家 「うん・・・///」


  16   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 17:21:17.42 ID:fdkOt5A70

男 「♪~」
家 「・・・今日はでかけるの?」
男 「ん?ああ。遊びに行ってくるよw」
家 「・・・ふーん」
男 「んじゃいってきまーす」
家 「・・・いってらっしゃい」



男 「うぃ~///♪・・・飲みに飲んだ~・・・・もう深夜かぁ・・・・・ってあれ?うち電気ついてる・・・・」

男 「ただいまぁ~♪///」
家 「(キッ)」
男 「おぅ?どうしたの~?ヒック///ってかなんで電気つけっぱなの~?///」
家 「・・・・おやすみ!(シュルン)」
男 「・・・・・なんだあいつ・・・・ヒック///」


  18   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 17:27:22.87 ID:fdkOt5A70

男 「・・・・・・頭痛い・・・おーい家~」
家 「・・・」
男 「おーい・・・家~・・・・水を一杯持ってきてくれ~・・・・・」
家 「・・・」
男 「・・・・おいおい・・・・聞こえてるだろー?頼むよー」
家 「(にゅ~)・・・あたしは家なの。召使いじゃない」
男 「・・・・・・・・もしかして怒ってる?」
家 「・・・・・しらない(シュルン)」

男 「(昨日遅く帰ったからかな・・・)」


  20   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 17:37:14.23 ID:fdkOt5A70

男 「あ、そうか・・・そういえ・・・・・・」
男 「(・・・そうだ俺の独り言は家に筒抜けなんだった。・・・まさに壁に耳あり障子に目ありだな・・・)」
男 「(あいつこの敷地から外に出たことないって言ってたな・・・)」
男 「(昨日はずっと一人ぼっちだったのか・・・ちょっとかわいそうな事したかな・・・・)」
男 「(・・・ていうか俺が引っ越して来るまではずっと一人だったってことなのか?)」

男 「・・・」



男 「・・・おはよう」
家 「・・・おはよう。もう起きて大丈夫なの?あたしの家のご主人様」
男 「うぅ・・・・昨日は悪かったよ・・・・・せっかくの休みなのにずっと外出してて・・・悪かった」
家 「・・・別に謝ることじゃないよ。私は別になんともないし」
男 「・・・・・昨日はなにしてたの?」
家 「別に何も。ただ家として建ってただけ」
男 「・・・」
家 「・・・」
男 「・・・よし!今日は一緒に遊ぼうぜ!この家の中で!」
家 「・・・は?」


  23   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 17:47:07.61 ID:fdkOt5A70

男 「今日は特に何も予定はないからな!遊ぼうぜ!」
家 「・・・」
男 「家の中での遊びといったら・・・・・・かくれんぼとかどうだ!?」
家 「あたし家だからすぐに隠れ場所わかるよ」
男 「じゃあー・・・鬼ごっこはどうだ!?」
家 「あたし家なんだから常に男に触れてるわ」
男 「ええーと・・・じゃあ・・・じゃあ・・・・・・トランプ!トランプなら大丈夫だろ!?」
家 「・・・・まぁね」
男 「よし!じゃあ7ならべしようぜ!7ならべ!ルールは知ってるだろ!?」
家 「・・・・うん」



男 「おまっ、そこ止めんなってwきたねぇぞwww」
家 「これも立派な戦略なの!男だってさっきまでそっち止めてたじゃない!」
男 「この野郎w・・・じゃあ、パス1だ」
家 「じゃああたしもパス1」
男 「ちょwwそれじゃあ確実に俺が負けちまうだろwwww」
家 「あははっwこれも戦略なの」
男 「さすがにそれはなしだってww・・・・・―――」


  24   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 17:55:33.06 ID:fdkOt5A70


――――――

家 「―――でね、その次の人は新婚さんだったの」
男 「へぇ・・・新婚ほやほやの夫婦が住んでくれるなんて嬉しかったろ?」
家 「まぁね・・・でもいつの間にか喧嘩ばっかりするようになっちゃって・・・」
男 「あらら・・・」
家 「3ヶ月くらいで離婚しちゃって・・・二人とも出て行っちゃったの」
男 「うーん・・・人の心ってのはなかなか複雑だからなぁ~」
家 「・・・そうだね・・・・」
男 「まぁ、家の心もかなり複雑なようだけどなw」
家 「どういう意味」
男 「あはは・・・あ、もうこんな時間だな・・・・・。夕飯作るか」
家 「あ、あっと・・・・・・」
男 「?」
家 「えっと・・・・」
男 「・・・・・・じゃあ2人前作るよ。一緒に食べようw」
家 「・・・///」


  26   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:00:51.08 ID:fdkOt5A70

家 「(もぐもぐ)」
男 「(じー)」
家 「(もぐもぐ)・・・・・・・なに?」
男 「いや、家も飯食うんだなって」
家 「食べてはいるけど消化は出来ないよ。雰囲気だけ」
男 「へぇ・・・・・」
家 「(もぐもぐ)」
男 「・・・・・・・・・・」
家 「(もぐもぐ)」
男 「・・・・・・・・・・・えっ?じゃあ食べた飯はどこにいってんの?」
家 「・・・・・・」
男 「・・・・・・」
家 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(もぐもぐ)」
男 「・・・・・・・」


  28   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:07:48.31 ID:fdkOt5A70

食後のテレビタイム

『衝撃映像!!実録!火災現場の最前線!!』

家 「うわぁー・・・・・」
男 「うおー・・・すっげぇなー・・・・・」
家 「うわ・・・うわわ・・・・・・うわあー・・・・・・」
男 「めっちゃ燃えてるな・・・・」
家 「ああー・・・やばいよ・・・やばいやばい・・・・・ああー・・・あっ・・・ああー」
男 「落ち着けよw」
家 「だって燃えてるんだよ!?やばいよー・・・うあー・・・・・・」
男 「そっか、家だもんな」
家 「こわいこわい・・・・男、火の始末だけは絶対しっかりしてよね!?」
男 「大丈夫大丈夫・・・・・・・・・・・・・・たぶん」
家 「うあーーーーーー!たぶんじゃだめーーーー!」
男 「わかったわかったwww大丈夫、ちゃんとするよw」
家 「(ほっ・・・)」
男 「・・・・・・たぶん」
家 「うあーーーーーーーーーーー!」


  30   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:15:52.94 ID:fdkOt5A70

男 「ん・・・・もうこんな時間か。そろそろ寝るかな」
家 「・・・そう」
男 「・・・そういえば家って寝んの?」
家 「・・・寝なくても別に大丈夫だけど寝ることもできる」
男 「・・・寝たら電気止まっちゃうとか?」
家 「それは大丈夫。人間も寝ても死なないでしょ?」
男 「そっかー。じゃあ寝るか」
家 「おやすみ」
男 「・・・・家も寝ようぜ」
家 「・・・あたしも?」
男 「楽しかった日はじっくり寝ることが大事だww今日はどうだった?」
家 「・・・・まぁ、楽しかった・・・・・・・・・・・・かも」
男 「じゃあ寝ようぜ!」
家 「・・・・うん」
男 「じゃな。おやすみ」
家 「えっ・・・!?一緒・・・・・じゃないの?」
男 「・・・・へ?」


  32   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:23:14.76 ID:fdkOt5A70

ベッド

男 「・・・(家と添い寝してるのって世界で俺ぐらいだよなあ・・・あ、いや普通に考えればみんな家と一緒に寝てることになるのか・・・?)」
家 「・・・・・・・・」
男 「・・・・・・・・ふとん大丈夫?」
家 「・・・・・・・・うん平気」
男 「・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・」

男 「・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・今日は楽しかった」
男 「・・・ん・・・・・そっか」
家 「・・・・・・・・・」
男 「・・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・けっこう・・・・・すきだよ・・・」
男 「えっ・・・!?」
家 「・・・(くーくー)」
男 「・・・・・・・・・」


  34   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:29:22.65 ID:fdkOt5A70

男 「ん・・・・ふぁあ~ぁ・・・・・・・・朝か・・・・あれ!?家が・・・・・いない・・・!?」
男 「家!?家ー!?どこいった!?家ー!?」
家 「(にゅ~)なに」
男 「うわっ!急に出てくるなよ!」
家 「男が呼んだんでしょ」
男 「いや・・・いなくなってたからびっくりしたんだよ・・・」
家 「先に起きたから・・・・・はいこれ」
男 「え?・・・水?」
家 「持ってきてあげたよ」
男 「え?え、えーと・・・ありがとう」
家 「・・・・・・・・・・じゃ先にリビング行ってるから(シュルン)」
男 「・・・・・(今日は別にいらないんだけど・・・w)」


  44   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:46:04.92 ID:fdkOt5A70

男 「ただいまー」
家 「(にゅ~)おかえり・・・ってなにその大きな荷物」
男 「ふふふ・・・・・」


家 「うあーーー・・・・」
男 「どうだ!この大画面薄型ハイビジョンテレビ!」
家 「す、すごい・・・・・!」
男 「ふふふ・・・・・ポチッとな(ヴン)」
家 「!!!!すごーい!キレイ!すごくキレイ!」
男 「お前テレビ好きだろ?大奮発して買ってきたのだw」
家 「すごい・・・この高級感・・・・・・この家の雰囲気に全く合ってない・・・」
男 「・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・」
男 「・・・・・・確かに」
家 「そこは否定してよ」


  50   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:53:43.07 ID:fdkOt5A70


『火災レスキュー119!!偶然カメラがとらえた火災現場!!!』

家 「うわぁあああああああーーーーー!!!!」
男 「うおー・・・画面がでかいと迫力増すなぁ・・・」
家 「うあーーーーーーー!!うあーーーーーーーーーーー!!」
男 「とりあえず落ち着けってw」
家 「すっごーーい!!こわい!こわーい!うあーーーー!すごーい!」


家 「あー・・・こわかったー・・・・・・。」
男 「こわいなら見るなよw」
家 「ほんとすごいね、大きなテレビって・・・・」
男 「ああ・・・俺も結構感動しているところだ・・・・」

家 「・・・・・・・・・・・床、抜けないかな・・・」
男 「・・・・・・・・・・・・いや、そこは俺に聞かれても」


  52   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 18:59:42.20 ID:fdkOt5A70

男、帰り道

男 「はー・・・大学って思った以上に面倒だなー・・・」
近所 「あ、男さん男さん!ちょっとちょっと!」
男 「あ、近所さん。なんすか?」
近所 「今日犬の散歩のときにお宅の前通ったんですけどね!」
男 「はぁ」
近所 「テレビがついてたんですよ。『誰もいないのに何でテレビついてるのかなー』って思ってたら・・・」
近所 「『パッ』ってチャンネルが変わったんですよ!!!誰もいないのに!!!!」
男 「ああー・・・それは、その・・・・」
近所 「何か幽霊か何かいるんじゃないかしら!?お払いしてもらった方がいいんじゃない!?」
男 「いや・・・たぶん、無害なんで・・・・」
近所 「怖いわー。ホント怖いわー・・・」
男 「はは・・・」


  58   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 19:08:58.11 ID:fdkOt5A70

男 「―――という話なんだよ。近所さんめちゃめちゃビビってたw」
家 「そう。まぁ家主以外にはあたし見えないからね」
男 「このままじゃこの家ホラーハウスになっちまうぜw」
家 「失礼ね。歴史ある一般住宅なのに」
男 「家を見てるとそれほど歴史があるようには見えないけどなw」
家 「わるかったわね・・・あっ」
男 「ん?どうした?」
家 「テレビ始まる!『劇的ビフォーアヒュター』!」
男 「・・・・どうみても40年の年を経ているようには見えないなw」
家 「男!これ録画して!あたし録画のしかたわかんない!早く!」
男 「・・・こういうところは年寄りなんだな・・・」


  62   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 19:20:30.00 ID:fdkOt5A70


『匠の技で・・・・家は生まれ変わりました』

家 「・・・・・・!(キラキラ)」
男 「(目が輝いてるな・・・)」
家 「すっごーい・・・キレイ・・・」
男 「ああ、リフォームって家的にはファッションなんだw」
家 「・・・ファッションじゃない。あそこまで弄れば人間で言う整形手術みたいなもの」
男 「あ、そうなの・・・」
家 「せっかく建ててもらった体をあんなに弄るのはやっぱり少し抵抗あるけど・・・」
男 「あるけど?」
家 「やっぱ・・・・・・・・キレイだな・・・・・光かー・・・そうだ!今度の休みは大掃除をしようよ!」
男 「大掃除・・・?」
家 「カーテンも買い換えて模様替えもしようよ!壁紙も新しいのに張り替えよう!」
男 「・・・・・・こりゃ一日つぶれたな・・・」


  66   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 19:28:41.86 ID:fdkOt5A70


『現代社会に潜む罠!今日はいま問題になっている欠陥住宅について―――』

家 「じー(もぐもぐ)」
男 「じー(もぐもぐ)」

『ピンポーン』

家 「人がきたよ。2人いる」
男 「んー・・・ちょっと行ってくるわ」
家 「うん」

『ピンポーン』

男 「はいはーい、今出ますよ(ガラガラ)」
近所 「あ、男さん!」
男 「あ、近所さん・・・」
近所 「あのね!この前の話なんだけど!わたし専門の人にお願いしてきてあげたから!」
専門 「どうも」
男 「・・・はぁ?」


  69   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 19:35:35.01 ID:fdkOt5A70

近所 「ほら!男さん心霊現象で悩んでるって言ってたじゃない!だから専門の人に・・・」
男 「え?いや、言ってないですし・・・いま夕食中なのでちょっと・・・・・」
専門 「・・・・・いますね」
男 「は?」
近所 「やっぱり!」
専門 「ちょっと失礼」
男 「おわっ!ちょっとあんた!」
近所 「ああ~怖いわ~怖いわ~」



家 「・・・だれ?」
専門 「・・・・感じます・・・・・・霊の気配がします・・・」
男 「いやいないから!帰ってくれよ!」
専門 「・・・・・・おや・・・なぜ食事が2人分・・・?一人暮らしと聞いていたのですが・・・?」
男 「あっ・・・!えっと・・・今日友達が来る予定だったんだよ!だから2人分で・・・来れなくなったから自分で食べてたんだよ!」
専門 「おかしいですね・・・その割には両方の箸に使った形跡がありますが・・・」
近所 「ああ~怖いわ~」
男 「!!!ああー!もう!帰ってくれよ!」


  74   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 19:46:12.25 ID:fdkOt5A70

専門 「男さん・・・あなた、霊を降ろしていたんじゃないですか?」
男 「はぁ・・・!?」
専門 「この状況・・・一人暮らしなのに2人分の食事・・・・あなた、やってはいけないことをしてましたね?」
男 「いみわかんねーよ・・・」
家 「男・・・この人たち何?あたしこの人たち嫌い」
近所 「怖いわ~」
男 「(くっそ・・・早く帰らせないと・・・)」
専門 「このテレビ・・・そうですか・・・・これですね近所さん」
近所 「はい!そのテレビなんです!勝手に点いたり消えたり・・・!」
男 「いいから帰れ!」
専門 「このテレビ・・・凄まじい怨念がついていますね・・・・・」
家 「・・・っ!やめて!そのテレビに触らないで!」
専門 「これはっ・・・なんて強い怨念っ・・・・・悪霊退散!(バンバン!)」
家 「!!!!!」
男 「この野郎!人んちのテレビになにすんだ!」
専門 「このテレビはのろわれています!そしてこの家もかなり強い悪霊に・・・―――!?」

『グラグラグラグラ』

近所 「じ・・・地震っ!?」

家 「出て行って!!!あたしから出て行って!!!!」


  79   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 20:00:39.78 ID:fdkOt5A70

『ガタガタガタッ』

男 「うわわっ・・・!」
専門 「くっ!早く逃げましょう!この家は悪霊に呪われている!!」
近所 「怖いわー!」
男 「2度と来るな!」


男 「あー・・・・一体なんだったんだ」
家 「・・・・・・・・・・・許せない。男を非難したりテレビを叩いたりあたしを悪霊扱いしたり・・・!」
男 「・・・家?」
家 「絶対に許さない・・・!次来たらただじゃおかない・・・・・・!」
男 「・・・・・そういうの、やめろ」
家 「・・・え?」
男 「家は・・・・・・そんなこと言っちゃだめだ」
家 「でもっ・・・!許せないよ!男は許せるの!?」
男 「・・・俺も許せないよ。でも、そういうことは言うな」
家 「・・・・・っ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった」
男 「・・・・・・・・・ふぅ。全くほんとにこのままじゃホラーハウスだぜww」
家 「あ・・・テレビ・・・・・・終わっちゃった・・・・・・」
男 「・・・・まぁ録画してるんだから。後で一緒に見ようぜ」
家 「・・・・・・・うん///」


  81   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 20:10:22.01 ID:fdkOt5A70

男 「ただいま」
家 「(にゅ~)・・・おかえり」
男 「外の落書きすぐ消してやるからな」
家 「・・・うん」
男 「全く・・・最近の若者はモラルがなっちゃいないぜ・・・」
家 「・・・ごめん」
男 「お前が謝る事なんか何もないだろ?」
家 「うん・・・ごめん・・・・・。」
男 「・・・・・・・・・おい!しおれてんなよwwwいつもみたいにもっとざっくばらんに行こうぜ!www」
家 「・・・・うん・・・・・・・・ごめん・・・」
男 「・・・・・・・・・よし!じゃあちょっくら落書き消してくるわ!この荷物部屋に運んどいてくんね?」
家 「・・・・・この荷物は・・・?」
男 「今週末大掃除するんだろ?壁紙とかいろいろ買ってきたから。チェックしといてくれw」
家 「・・・・!うん!」


  85   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 20:22:51.49 ID:fdkOt5A70

外壁

男 「(『お化け屋敷』・・・『欠陥住宅』・・・・・ひどいな・・・・・)」
男 「(こんな落書きをされていることも、家はリアルタイムで分かるんだろうな・・・・・・・)」
男 「(でも実際にけが人が出てないことをみると・・・・・家も我慢してるんだろうなぁ・・・)」

男 「俺も頑張るか・・・」


男 「ふー。終わった終わった」
家 「あ!男!お疲れ様!」
男 「おーぅ・・・どう?俺のセンスは」
家 「んー、まぁまぁ。この壁紙なんかはシンプルでいい感じ」
男 「お気に召しましたかw」
家 「でも・・・このカーテンは・・・・・」
男 「え?これよくね?ねこの顔かわいいじゃん」
家 「一面巨大なねこの顔って・・・カーテンは外からも見えるものなのに」
男 「外の人に対しても癒しの効果が・・・・」
家 「『化けねこ屋敷』になっちゃうでしょ!」
男 「あれー・・・いいと思ったんだけど」
家 「やりなおし」


  86   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 20:32:28.02 ID:fdkOt5A70

男 「ただいまー」
家 「(にゅるーん)おかえり」
男 「ぬあっ!?股の間を通っていくな!w」
家 「ねこ好きなんでしょ?せっかくねこのまねをしてあげたのに。ひーりんぐ効果」
男 「人型がやると恐怖以外生まれんわ」


『あなたの家は大丈夫!?恐怖!シロアリの実態!』

男 「家ってシロアリとかは大丈夫なの?(もぐもぐ)」
家 「ん・・・まだ大丈夫(もぐもぐ)」
男 「そっか。よかった・・・(もぐもぐ)」
家 「ゴキブリはひどいけどね(もぐもぐ)」
男 「!(ぶっ!)」


『ピンポーン』

家 「人が来た・・・・あ」
男 「ん?どうした?」

『ピンポーン』

男 「はいはーい(タタタタタタッ)」
家 「・・・・・」


  88   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 20:45:07.17 ID:fdkOt5A70

男 「はいはい・・・・っておじさん!?」
おじ 「よっ!元気にしてるか?」
男 「んー、まぁ元気。今日はどうしたの?」
おじ 「久しぶりに会ったんだ。ちょっと外に出ないか?」
男 「あーっと・・・いまちょっと飯食ってて・・・」
おじ 「まぁいいからいいからw」
男 「?」

家 「・・・・」



おじ 「ほらコーヒー」
男 「外って公園かよっ!さ、さみー・・・!」
おじ 「ははは・・・・・・あの家はどうだ?ちょっと古いから心配してたんだが」
男 「んー・・・問題ないよ。いやー、家賃安くて一軒家!あんないい家に住めるのもおじさんのおかげだよ!」
おじ 「そうかww紹介した身としてはやはり気になってな・・・」
男 「ちょっと古いけどねw」
おじ 「ははは・・・・・で、だ。本当に唐突で悪いんだが」
男 「?なに?」


おじ 「あの家を出て行ってくれないか?」


  93   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 20:54:21.03 ID:fdkOt5A70

男 「・・・へ?」
おじ 「近隣の人たちから苦情が殺到しているんだ・・・『心霊屋敷が近所にあると気味が悪い』ってな」
男 「・・・・ちょ、ちょっとまって・・・・・!」
おじ 「近く取り壊す予定だ」
男 「ちょっとまってよ!」
おじ 「・・・・」
男 「そんなこと・・・勝手に言われても・・・・・・」
おじ 「・・・不動産業は地域との密着が大事なんだ・・・・ここまで苦情が殺到すると仕方がない・・・」
男 「そんな・・・・・!?」
おじ 「お前には新しい部屋を紹介してやる。もっといい物件だ。敷金礼金は特別にタダにして―――」
男 「そんなの関係ないんだよ!!!!」
おじ 「・・・・・!」
男 「そんな・・・・問題じゃないんだよ・・・・・・・」
おじ 「・・・・・・」
男 「今度の休みは大掃除をするんだよ・・・・・・」
おじ 「・・・・・・」
男 「模様替えもするんだ・・・・・あいつと一緒に・・・・・」
おじ 「・・・・・・」


おじ 「家は・・・・元気か?」
男 「!?」


  100   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 21:02:57.31 ID:fdkOt5A70

男 「おじさん・・・知ってるの!?」
おじ 「・・・・・おれも昔あの家の住人だったからな・・・」
男 「だったらなんで!?取り壊したりしたら・・・・!あいつ死んじまう・・・・・!」
おじ 「・・・・俺の個人の事情で会社を倒す訳にはいかないんだ」
男 「でも・・・!でも・・・・・・!」
おじ 「・・・・わかってくれ」
男 「いやだ・・・・!」
おじ 「・・・・・・・・詳しい日程は追って連絡する」
男 「いやだいやだ・・・・・!」
おじ 「・・・・・・」
男 「俺は絶対に出て行かない・・・・!」
おじ 「・・・・・あいつに・・・・・・・・よろしくいっといてくれ・・・」
男 「・・・・・・・・言える訳・・・ないだろ・・・・・・・!」
おじ 「・・・・じゃあな」
男 「・・・っ!」


  105   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 21:20:10.32 ID:fdkOt5A70

男 「・・・ただいま」
家 「あ、おかえり」
男 「・・・・・・」
家 「元気ないね」
男 「・・・・・・」
家 「あたし久しぶりに見たよ彼」
男 「・・・・そうか」
家 「なかなか渋いおっさんになっててびっくりしたよ」
男 「・・・・そうか」
家 「前はもっと初々しかったんだけどね」
男 「・・・・そうか」
家 「・・・・・・・」
男 「・・・・・・・」
家 「・・・・・・・もう!何で今度は男が落ち込んでるの!『ざっくばらんにいこうぜ』でしょ!?」
男 「・・・・・・・」



家 「・・・もう分かってるよ。あたしが壊されるのくらい」
男 「・・・!?なんで!?」
家 「だって・・・・・・・・あの人・・・さっき呼び鈴鳴らす前にずっと玄関の外で泣いてたもん」
男 「・・・・・おじさんが・・・・?」
家 「家の前でずっと泣いてる人がいる・・・誰だろーって思ってたらあたしの呼び鈴鳴らすんだもん・・・」
男 「・・・・・・」
家 「久々に見たと思ったらさっ・・・・顔ぐしゃぐしゃなのっ・・・ははっ・・・急いで涙拭いててっ・・・ひっく・・・・馬鹿みたいっ・・・・うぅ・・・」
男 「・・・・・・・」


  114   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 21:34:39.93 ID:fdkOt5A70

家 「ははっ・・・・ひっく・・・・あたし・・・もう築40年だし・・・・ひっく・・・・・・十分な時間をすごしたよっ・・・?」
男 「でもっ・・・・・・!でもっ・・・・・・!」
家 「あたしの夢・・・男にも・・・・・・あの人にも・・・・・・あたしの住人になってくれた人全員・・・・・・幸せになってほしいっ・・・」
男 「家・・・!」
家 「あたしの中で・・・・・みんなに幸せになってほしかった・・・・・・・!」
男 「・・・・・!」
家 「もう・・・・今のあたしには・・・・・・・あたしの住人を幸せにすることは・・・・・・・・・・ひっく・・・できないっ・・・みたっ・・・うぁ・・・」
男 「家・・・!」
家 「うわああああああん!悲しいよっ!さびしいよっ・・・!でもっ・・・・うぁ・・・・・きっと幸せにっ・・・・・できないからっ・・・・!」
男 「そんなことない!俺は幸せだ!周りが何を言おうと俺はこの家に住んでいて幸せなんだよ!」
家 「うわああああああああああん!!!!!」
男 「泣くなよ!くそっ!!!くそっ!!!!!」
家 「うわああああああああああ!!!!」
男 「あああああ!!!なんでなんだ!!!!なんでなんだよ!!!!くっそぉおおおお!!!」


  119   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 21:41:39.97 ID:fdkOt5A70

男 「・・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・・」
男 「・・・・・・・・・つかれた」
家 「・・・・・・・・・あたしも」
男 「・・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・・」
男 「・・・・・会社がそんなに大事なのかな」
家 「・・・・・・・・・・・あの人は・・・頑張りやさんだから」
男 「・・・・・・・ははっ・・・いみわかんねー・・・・・・・・」

男 「・・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・・」
男 「明日・・・・休みだな」
家 「・・・・そうだね」
男 「・・・・・・・・・」
家 「・・・・・・・・・」
男 「・・・約束したな」
家 「・・・約束したね」

男 「明日・・・・・大掃除しような」
家 「・・・・・・うん」


  122   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 21:55:21.58 ID:fdkOt5A70

男 「・・・おはよう」
家 「・・・おはよう」


男 「さてと・・・じゃあやりますか」
家 「しっかりきれいにしてよね」
男 「任せとけ」

家 「高いところから順番に掃除しないとほこりが残っちゃうよ」
男 「細かいなぁ・・・w」

男 「よく見ると結構色んなところが汚れてんなぁ・・・」
家 「・・・・・かなーり失礼だよ、それ」

男 「うぇっwwww網戸きったねぇwwwwwwww」
家 「ひゃっ・・・冷たい!ちょっと!ホースの水が家の中まで飛んできてるってば!」

男 「家ー、どうだー?俺庭師の才能あるかなぁ?」
家 「んー、見たところまったくないと思うよ」

男 「壁紙剥がすかー(ベリベリ)・・・・・ん?なに赤くなってんの?」
家 「・・・・・///」

男 「うーん・・・壁紙貼るの結構むずいな・・・・あっ!」
家 「あっ!」
男 「・・・・・・・おりゃっ!」
家 「こら!」


  129   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 22:10:21.05 ID:fdkOt5A70

男 「このカーテンで出来上がり・・・と」
家 「うぅーん・・・・すっごくいい感じ♪」
男 「・・・・そっか」
家 「・・・うん、ありがとね」


男 「はぁー!今日は疲れたー!」
家 「ご苦労様」
男 「・・・・・・・キレイになったな」
家 「ふふ・・・ありがと」
男 「・・・・・・・・もう決心ついてるのか?」
家 「・・・・・・うん」
男 「・・・・そっか・・・・・。なんかうじうじしてるの俺だけみたいだなw」
家 「・・・・・男の気持ちは・・・・すごく嬉しいよ・・・」
男 「はー・・・・・・俺は正直まだここに残りたい」
家 「・・・・」
男 「ごめんな・・・・わがままな住人で」
家 「・・・・・・・ううん・・・・・///」


  134   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 22:18:16.05 ID:fdkOt5A70

男 「家?起きてる?」
家 「・・・起きてるよ」
男 「・・・・・なんかさぁ・・・思えばいろいろあったよなw」
家 「男が一人で『お世話になります』とか言っちゃってたりね」
男 「だからあれはさ・・・・・」
家 「あたしのこと近所のガキだと思ってたし」
男 「あー・・・・そうだっけ・・・・?」
家 「もう第一印象最悪」
男 「あはは・・・・w」
家 「それにあたしが壁から飛び出したときは――――」



―――――

家 「(くーくー)」
男 「(寝たか・・・)」
男 「(あーあ・・・・ほんと楽しかったなぁ・・・・・・)」
男 「(・・・でも・・・・・決めなきゃいけないか・・・・)」

家 「(くーくー)」

男 「はぁ・・・・・ほんと厄介なところに引越しちまったもんだ」


  137   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 22:26:13.93 ID:fdkOt5A70



男 「・・・・じゃあ・・・いくわ」
家 「ん」
男 「・・・・・・」
家 「・・・・・・」

「あのさ―――」「あのね―――」

男 「!」
家 「!あはは・・・かぶっちゃったw」
男 「あははwwじゃあお先にどうぞw」
家 「あのね・・・・あたし、男が最後の住人でほんとに幸せだった!」
男 「はははっ!俺もさ、お前の住人になれてほんとにほんとに幸せだったぜ!」
家 「うんっ!・・・・うんっ!ありがとうっ!!!」
男 「今までお世話になりました!ありがとうございました!」
家 「うんっ!うんっ!ありがとうっ・・・ございましたっ!!」


男 「いってきます!」
家 「いってらっしゃい!」


  146   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 22:45:55.36 ID:fdkOt5A70

おじ 「よぅ」
家 「あれ・・・現在の住人はあなたなの?」
おじ 「一応形式的にはな・・・」
家 「そう」
おじ 「・・・・・・本当に・・・・・すまない」
家 「謝る必要はないよ。元々はあなたが伸ばしてくれた寿命なんだし・・・・・不動産業は上手く行ってる?」
おじ 「ああ・・・」
家 「今・・・・・・・幸せ?」
おじ 「・・・・・・・ああ」
家 「そう・・・よかった。本当によかった・・・・・・」
おじ 「・・・・取り壊しは明日だ」
家 「・・・そう」
おじ 「・・・・・・・・・・・・・」
家 「・・・・・どうしたの?」
おじ 「・・・本当にっ・・・・くっ・・・・・・・すっ・・・すまなっ・・・・!」

家 「・・・・・・・・・・・・・・・・・泣いてもいいんだよ?ここはあなたの『家』なんだから」

おじ「・・・・・・っ!!!!」






家 「(あたし・・・・・・・・・・・ほんとうに・・・・・・幸せだったなぁ)」


  155   以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。  2008/02/09(土) 23:10:29.72 ID:fdkOt5A70

―――
昔おじ 「俺が守ってやる!」
家 「おじ・・・」
昔おじ 「俺が不動産屋の社長になる!そしてこの土地を守ってやるよ!」
家 「無理だよ・・・・相手はすごいお金持ちだよ!?」
昔おじ 「そんなこと知らねぇ!絶対守ってやる!待ってろ!」
家 「失敗したらどうすんのよ・・・!?ただじゃすまないよ・・・!?」
昔おじ 「この家壊されるよりましだ・・・!2年・・・いや1年半!俺は絶対お前を守れる男になる!」
家 「おじ・・・!」
―――


『ガガガガガガガガガガガガガッ』

男 「・・・・・・」
おじ 「結局・・・・守れなかったんだな・・・・・・俺は」
男 「・・・・・・・・・家は幸せだったって言ってた・・・・これで・・・良かったんだと思うよ・・・・・・」
おじ 「・・・・・・・・・・」
男 「おじさん・・・欠片・・・・・・持って帰って良いかな」
おじ 「・・・・好きにしろ」

男 「(なぁ家・・・・俺はお前の住人になれて幸せだった・・・)」
男 「(お前から出発したあとも・・・・・いろいろあるけど幸せだぜ・・・?)」
男 「(あの『いってきます』から俺はずっと外出してるけどさ・・・俺には家がいるから・・・安心できるんだ)」
男 「(家がいるから・・・・今日もすごく幸せだ)」

男 「な?だから喜べよ。お前は素晴らしい家なんだよ」


  終わり


  • 切ないけど・・・やっぱりいいね -- 名無しさん (2008-02-15 19:39:26)
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最終更新:2008年02月15日 19:39