189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 02:46:48.58 [深夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
男「今夜ホタル観に川の上流まで行くんだけど一緒に来ない?」
女「ほたる……?」
男「光る虫だよ、すっごくキレイなんだ!」
女「見たい!いくいく!!」
男「じゃあ決まり、夜またここに集合ね」
女「家~行ってもいいよね?」
家「ん~…暗くなる前に帰って来るなら」
女「やったー」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 02:51:22.78 [深夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
弟「おねえちゃんずるい、ぼくも行きたい!」
女「だ~め、これはわたしの用事なの。アンタは井戸ちゃんや風呂ちゃんと遊んでなさい」
弟「ぶーー」
女「行ってきまーす」
家「いってらっしゃーい、あまり上流まで行くなよー」
TV《この後天気は急に下り坂、激しい雨が降るでしょう
雷雨に十分ご注意ください、明日の天気図です…》
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2008/08/24(日) 02:58:05.69 [深夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
女「おまたせー」
男「きたきたー」
男友「おせぇぞー」
女「うるさいわねーお菓子あげないんだから」
女友「この川を沿って上に行くとホタルが見れるよ」
男「出発ー」
弟「・・・・・」
井戸「大丈夫だよ、お姉ちゃんはすぐ戻るって」
風呂「弟君は何の遊びが好き?」
弟「隠れんぼ、井戸が鬼!」
風呂「あら適役じゃない」
井戸「そんなことないもん!」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 03:14:38.38 [深夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
女「まだ着かないの~?」
男「もうすぐだよ」
男友「はぁはぁ…都会者は足腰…弱いなぁ」
女友「アンタにそれ言う資格あんの?・・・・・あっ雨だ」
男「小雨だね…どうしょっか?」
女「ホタル見たい~」
男「もう少し登って無理なら引き返そう」
井戸「風呂ちゃん見っけ!」
風呂「見つからないと思ったのに…」
井戸「風呂が井戸に隠れるなんて…ププ」
風呂「弟君は見つかった?」
井戸「いやー…まだ」
弟(ぼくもホタル観に行くんだっ!)
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 16:34:18.54 [夕方] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
ポツポツ……
男友「雨酷いから帰ろうぜ」
男「うん、残念だけど今日は…」
女「嫌だ~弟にホタルをお土産に持って帰るの!」
女友「でもこの雨は酷いよ?」
男友「そんなに見たかったら一人で行けよ」
女「言われなくとも行くわよ!」
男「いっちゃった………大丈夫かなぁ」
ポツポツ……ザー
井戸「弟ちゃーんどこですかー?」
風呂「降参するから出てきてー」
家「どうしたんだよ」
井戸「弟ちゃんが見つからないの!…どうしよう……家さんなら分かるでしょ!」
家「………家には隠れてないようだ」
井戸「まさか外に………」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 16:47:37.12 [夕方] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
ザー…ザー…
女「やった…これがホタル…」ズルッ
女「あぁっ!」ビシャン
女「冷たーい………あれ?この川ってこんな大きかったかな?」
おねえちゃん…
おねえちゃーん……
弟「おんなおねえちゃーん!!!」
女「弟!アンタついて来たの!!!」
弟「ごめんなさい…ほたる見たかったの」
女「来なくてもちゃんと持って帰るつもりだったのに…バカだなぁ」
女「じゃっ帰ろっ…!」
弟「………おねえちゃん………道が、なくなってる」
……ゴロゴロゴロ
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 17:28:48.40 [夕方] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
父「何!弟がいないだと!?」
家「すまねぇ!俺が目を離したばかりに…」
井戸「違うの!私がバカな…」
風呂「話がややこしくなるからこっちに居ときなさい!!」
家「とにかく探しに行く、俺がいない間はお前達がこの家を守るんだぞ!!」
風呂「わかった、行ってこい」
井戸「ごめんね…」
TV《今日の晩から明日の朝にかけて激しい雷雨となる予想です…週間天気図です》
父「女……弟……」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 19:15:49.23 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
家(確か女ちゃんは川の上流に行くって言ってた………
少しばかり家を離れることになるな)
ゴロゴロゴロ…!!
弟「おねえちゃん怖い!!!」
女「うるさい泣きやめ!!すぐに大人の人が来てくれるから!!」
弟「…来なかったら?」
女「来なかったら……って来るわよ絶対!!!・・・・絶対………」
家「川の水かさが上がってる!!……この上行ったのか!?」
ガラガラッ…バシャ!
女「道が……崩れちゃう・・・・どうしよう」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 19:51:55.78 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
女「どうしよう‥‥‥帰り道が崩れちゃう…帰れな…」
ゴト、ゴト…ゴポ…ボコ
弟「ん?(この音は…もしかして)」
家「女ちゃん!!」
女「いえ…家!!!」
家「もう大丈夫だ」
(と言っても俺は実体のない身……誘導するしか)
家「女ちゃんっそこから飛び降りろ!!」
女「そんな……無理だよ!」
家「女ちゃんはそんな弱い子じゃないだろ?」
女「で、でも…」
ゴポ…ボコボコ…
弟(間違ない、遠くで土砂崩れが起きた……このままだと)
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 20:08:20.87 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
262
女「無理だよぅ!!」
弟「おねえちゃんごめん」ドンッ
女「おゎ!?…きゃあああ」ドシンッ
家「あっ!ぶねー…」
女「ちょっと何すんのよ弟!めちゃくちゃ怖かったじゃない!!」
家「よし次は弟だけ…!」
弟「家!おねえちゃんを連れていますぐ走って!!!」
家「何言ってるんだ!!………」
ゴポゴポ…ボコ!!
弟「家ならこの音分かるでしょ!!時間がないんだ、はやく!!」
ゴゴゴゴ…ボコ!!
家「・・・・わかった」
女「何言ってんのよ家!弟、アンタそこから飛ぶ一瞬の勇気もないの!?」
弟「おんなおねえちゃん・・・・・・元気でね」
女「弟ーーーー!!!」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 20:24:05.58 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
264
村の人A「子供がいたぞー!」
家「…女ちゃん、大人の人が来たよ……」
女「・・・・・・・・」
家「女ちゃ…ん………」
村の人A「君大丈夫かい!」
女「・・・・・・・・」
村の人B「この酷い土砂崩れから生き延びたのか……?」
村の人A「予想以上にこの子は体力を消耗している!すぐ近くの病院へ運ぶぞ!!」
女「おと…うと…………」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 20:32:06.22 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
269
父「それは本当ですか…?」
村の人「……はい、下流に息子さんと思われる子どもの…その死体が…」
母「そんな………まさかあの子が…」
風呂「嘘だろ………」
井戸「そんな・・・・・私のせいだ・・・」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 20:43:02.79 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
3日後
家「行くのか……」
父「ああ……」
井戸「……本当に…申し訳ありません…」
父「井戸のせいじゃないよ……女、家にさよならは?」
女「家…?」
家「女…ちゃん………?」
女「家って…なあに?」
家「!!……見えない…のか」
父「また…いつか来る時には見えるようになってるさ……じゃあ元気でな」
家「…いってらっしゃい」
父「いってきます」
女『なんで今まで忘れてたんだろう………』
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 21:03:32.89 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
小川
女『なんで忘れてたの……私の、弟だよ……』
女『ありえないよ……』
女『・・・・・・・』
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 21:30:36.05 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
家『おんなちゃん………』
女『私には……弟がいたんだって』
家『……ずっと黙っててごめん』
女『ううん、家は悪くないの……
弟の存在を忘れていた自分が許せないの……』
家『・・・・・・・』
女『弟が死んで……心が変になってたのかな……
お父さんも、お母さんも死んじゃったし………家族は私一人になっちゃった………』
家『なら、俺が家族になってやる!!』
女『…え?』
家『俺がずっと守ってやる!俺だけじゃない、井戸も風呂もずっと一緒にだ!!だから…』
女『ありがとう…家』
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 22:13:00.12 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
井戸『おんなちゃーーん!』ぎゅっ
女『ふぃう!?』
井戸『ごめんね、本当にごめんね!私…わたし』
女『うん…もう全て思い出したから、もういいよ』
井戸『女ちゃん……』
女『今日はもう寝るね…おやすみ』
家『…おやすみなさい』
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 23:44:03.72 [夜] ID:7Wb3/8ZDO (携帯)
おねえちゃん…
女(これは…あの夢…)
女おねえちゃーん
女(弟ー!!)
弟(……おねえちゃん)
女(ごめんね、本当にごめんね)
弟(おねえちゃんが生きていてくれてぼくは嬉しいよ)
女(弟……)
弟(お父さんとお母さんとぼくは先に天国に行くけど
……おねえちゃんは人生を楽しんでね!)
女(………うん)
家『おっはよー♪今日は目玉焼きだよ~』
女『……うん…おはよう』
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 00:16:32.57 [深夜] ID:qI/sogltO (携帯)
家『いて、いてて…』
女『どうしたの?』
家『うー…んどうも柱に違和感を感じる、くすぐったいような痛いような…』
女『屋根裏の方?見てこようか?』
家『・・・あっわかった・・・・ネズミだ』
女『ネズミ!』
家『はぁ…どんどん家としての力を失ってゆくなぁ…』
女『明日猫イラズ買ってくるわ』
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 01:01:05.65 [深夜] ID:qI/sogltO (携帯)
井戸『女ちゃん、水を浄水する石買って来てくれない?』
女『井戸なのにそれ必要?』
井戸『うん、ちょっとね…』
風呂『遂に壊れたのか』
井戸『壊れてないもん!雨水が入っちゃっただけだもん!!』
風呂『買い物に行くならついでに新入浴剤買ってきてくれ、あれ気にいった』
井戸『ふん、五右衛門風呂に入浴剤なんか合わないわよ』
風呂『なんですって!?タイル風呂よ私は!!』
女『わかったわかった、両方買ってくるから
じゃあ行ってきまーす』
家『いってらっしゃーい♪・・・・・・』
家『‥‥‥まさか、お前達も・・・?』
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 01:07:50.65 [深夜] ID:qI/sogltO (携帯)
井戸『……うん、最近身体が軋むんだ…』
風呂『ふん、それは使う人が下手なだけよ』
井戸『風呂ちゃんだってタイル割れてるじゃん!』
風呂『うぐ!気にしていることを……』
家『なるべく悟られないようにしろよ……一夏の辛抱だ』
女『土地、開発……か、ご苦労な話だなぁ
まぁ私には関係ないか』
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 01:16:42.94 [深夜] ID:qI/sogltO (携帯)
男『土地開発反ー対』
男友『土地開発反ー対!!』
男『この土地は開発する必要がありません、自然豊かで地域の繋がりが生きている素晴らしい場所です!』
男友『特産物も野菜や果物種類も豊富、開発して人を呼ぶ必要はありません!!』
女『なにやってんの?デモ?』
男『あっ女さん、最近近くの山にリゾートホテルを建設する計画が立ち上がっててさ』
女『署名なら手伝うよ』
男『ありがとう』
男友『土地開発反~対』
男『土地開発反~対!』
女『そっか…身近に感じると他人事でもないんだ
……前言撤回だなぁ』
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 04:54:27.00 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
女『ただいまー』
家『おかえりなさーい』
井戸『おかえりー』
女『あれ?風呂ちゃんは?』キョロキョロ
井戸『風呂ちゃんなら今…』
風呂『しつこいんだよゴルァ!!』
井戸『カビと戦ってる』
女『そっか』
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 05:00:41.93 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
女『あっ井戸に浄水する石入れといたから』
井戸『ありがとう女ちゃーん、好き…』ピト
女『どうしたの?いつもとキャラ違う』
家『俺も好き!』
女『アンタはいいの』
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 05:04:59.75 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
コンコン…
女『誰だろう、珍しいなぁ』
家『それ開けないほうが良いぞ』
女『セールスとか?』
家『いや違うけど……なんか怪しい』
女『でも電気ついてるのに居留守はアレだし……はーい今行きます』
ガチャ
女『あなたは…どなたですか?』
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 05:09:21.83 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
役員『夜分申し訳ありません、私こういう者です』
女『土地開発部長……そんな人が家に何の用で?』
役員『単刀直入に言います、ここの土地を売っていただきたいのです』
女『ここの…』
家『土地を…』
井戸『売る…!!』
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 05:20:11.58 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
女『突然言われましても…』
役員『私この土地にリゾートホテルを建設する予定でして
こちらにはゴルフ場を建設しようかと』
女『いやこっちにも生活がありますので』
役員『今お売りしていただけるのならこの額を出します[8000万円]』
女『いえ、お金の話で解決出来る問題ではないので…』
役員『足りませんか?だったら二倍、いやこの三倍は出します!』
女『どうして何もない土地をそんな高い額で買い占めようとするんですか?なんか怪しいー』
役員『いやそんな、我々は広い土地を探していまして
- あっもうこんな時間、次は菓子折りを持参して参ります
おやすみなさいませ』
家『二度と来るんじゃねー!塩撒くぞ』
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 05:24:01.11 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
女『ふぅー……』
井戸『女ちゃん………家、売らないよね?』
女『せっかく家族が出来たのに売る訳ないじゃん』
井戸『良かったー、女ちゃん好きっ』
女『もう井戸ちゃんたら…』
風呂『私の方が好きだ!』
女『風呂ちゃんいつからそこに!!』
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 05:29:57.71 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
女『ねー家、ここの土地ってさ資源が眠ってるんだよね?』
家『うん、何かが埋まってる』
女『何かって…分かんないの?』
家『んー…あまり金にはならないかな』
女『じゃあなんで二億四千万なんて出そうとするのかな?』
家『単純に手っ取り早く広い土地が欲しいだけじゃないの?』
女『そっかー…じゃあおやすみ』
(ミシッ…キシッ…)
家『おやすみー♪』
家(最近軋む回数が増えたな…)
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 05:35:12.96 [早朝] ID:qI/sogltO (携帯)
家『おっはー!…ってあれ?女ちゃん?』
風呂『朝風呂は良いもんだろう女』
女『うん気持ちいい…』
井戸『水は私のを使ってるんだから気持ち良くて当然よ』
風呂『嫌な性格ねあんた』
井戸『そっそんなことないもん!』
女『まあまあ二人とも』
家(なんだ…朝風呂だったのか)
風呂『覗いてんじゃないよ家!!』
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 12:45:31.86 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
風呂『‥‥‥‥‥‥』ジー
女『どうしたの?』
風呂『小さき胸だなぁ…』
女『な!??』
井戸『世の中には小さい方が好きな男性もいるんです!』
女『それフォローになってないよ…』
風呂『私の風呂には豊乳効果がある事をご存じないの?』
女『ほんと!?』
風呂『ええ、夏の間毎日入れば……6cmはアップするわよ』
女『よーし朝晩入るぞ~!』
風呂(夏はシャワーで済ます事が多いけど
汚れを落とすのはお風呂が一番だから…ね)
井戸『わっ私の井戸はお肌に潤い効果が…』
風呂『当たり前よ』
井戸((´・ω・`)ショボ-ン)
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 13:03:40.06 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
演説役員『今我々は不況の波から脱出しなければいけません!』
女『あ、あれはこの前の団体…』
演説役員『年々不況で街での働き口が狭くなる世の中ですが…』
女『うわ…支持者っぽい人がたくさん来てる……帰ろ』
役員『昨日は夜分に訪れて申し訳ありませんでした』
女『あ…昨日の部長さん』
役員『あの昨日の話なんですが…』
女『私は売りません、この考えは変わりません』
役員『そこを何とか、この通りお願いします!』
女『ちょっ!町中で土下座はやめてください!!』
支持者『なんだなんだ?』
役員『どうしても今広い土地が必要なのです!』
支持者『土地開発部長が頭下げてる、何かあったんじゃね?』
女『や…やめてください』
役員『土地を売ってくださるまでやめるつもりはありません!』
女『…じゃあずっとそうしてなさいよ!!』フンッ
役員『・・・・・・あの小娘がぁ…』
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 13:11:33.81 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
女『いきなり土下座してきて「土地を売るまではやめません」なんて、ふざけてるわ』
家『よっぽど土地が欲しいんだろな……ゥ』
(ミシッ…キシッキシッ)
ミシッ
女『今なんか音しなかった?』
家『さあ…空耳じゃない?』
女『そうかなぁ…』
家『それよりご飯にしようぜ!』
女『そうね、いただきます』
家『いただきます言えるようになったか~』
女『うるさいわよ』
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 13:19:08.36 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
女『しかしこの家は本当にいいねぇ~一夏とか言わずにこっち引っ越そうかなぁ~』
家『えぇ!』
女『何よその反応、嬉しくないの?』
家『いや超嬉しいよ!』
女『こっち引っ越したら男君達と一緒の高校行ってー
部活から帰ったらお風呂入ってー家が作るご飯食べてー……それから……家族一緒に寝るの……』
家『……それもいいな』
女『…………すぅー………すぅー』
家『おやすみ、女ちゃん』
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 13:26:47.21 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
深夜
???『本当にやってしまうんですか?』
???『どんなに粘っても売却しないなら売却するように仕向ければいい』
???『知りませんからね』カチンッ
???『フフフッ色々丸め込んではした金で買い取ってやるぞ……』
ゴゴゴゴゴ…………
女『すぅー………すぅー…………』
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 13:40:30.15 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
おねえちゃーん…
女(あ…またあの夢…)
おんなおねえちゃーん…!
弟(おんなおねえちゃん起きて!)
女(なんでそんなに焦ってるの?)
弟(早く起きて!時間がないんだ!…またあの時みたいになっちゃう!!)
女(待って、なんで時間がないの!)
弟(………!………!)
家『女ちゃん起きろー!!』
女『…うーん……なによ』
家『早く出ろ!大規模な土砂崩れだ!!』
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 13:51:59.41 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
女『土砂崩れ……あっ!』
弟(またあの時みたいになっちゃう!!)
女『だからか……』
家『今井戸と風呂が土砂をせき止めてる…でも二人だけだと多分保たない……
巻き添え食らう前に女ちゃんは避難しろ!』
女『嫌だ!』
家『なっ状況考えてくれよ!』
女『巻き添えって…家がなくなっちゃう事でしょ?』
家『……そうだ』
女『せっかく新しく住む家が見つかったのに!
ようやく誤解が解けたのに!
やっと…新しい家族が出来たのに!!』
女『なくなっちゃうなんてヤダよ……』
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 14:01:34.91 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
ゴゴゴゴゴゴゴ……
家『……あのな女ちゃん、俺達は家なんだ
住人の幸せを最優先に考えてる
その気持ちを無駄にしないでくれ…』
女『でも…』
家『それに俺達は身体が老朽化していて夏を過ぎたら存在が消えていたかもしれない
女ちゃんが最後の住人で本当良かった……』
女『ぐすっ……だって』
家『この一夏は本当に幸せだった、ありがとう……好きだよ』
女『私も好きだよ…家……井戸ちゃんも風呂ちゃんも好きだからー!!』
井戸『風呂ちゃん!女ちゃんの声だよ!』
風呂『うん…聞こえてる……グスン』
井戸『あはは…風呂ちゃん泣いてる…グスッ』
風呂『あ、アンタこそ…』
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 14:16:20.91 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
家『そろそろ手伝わなきゃ……』
女『家、井戸ちゃん、風呂ちゃん……いってきます』
家『……いってらっしゃい、元気でな』
ゴゴゴゴゴゴゴゴ………ゴポ、ボコ
???『なぜ家の近くで土砂が止まってるんだ!!』
???『わかりません、木々に阻まれているのかもしれません』
家『家の守り神ナメんなよ!!!!!』ゴゴゴゴゴゴ!!
???『嘘だ!!土砂が押し戻されて…ぁぁあああああ!!』
???『部長ーーー!!!』
家『ふう、お前ら良く頑張ったな…』
井戸『 』
風呂『 』
家『もう、俺も限界だ………』
家『 』
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 14:20:16.13 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
村の人『山から人が避難してきたぞ!食事の風呂の用意だ!!』
男『女さん!大丈夫!?』
女『家が…みんなが…』
男『いえ!??家が壊れたの??』
女『みんなが……居なくなっちゃった……』
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 14:25:58.85 [昼] ID:qI/sogltO (携帯)
2日後
女『何もかもなくなっちゃった・・・・』
男『女さん………』
井戸『 』
女『井戸ちゃんのポンプのネジ………』
風呂『 』
女『風呂ちゃんのタイル………』
家『 』
女『家の柱…………』
男『……ん?周囲に霧……いやあたたかい?』
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 20:03:08.80 [夜] ID:qI/sogltO (携帯)
男『女さん、この辺あたたかくない?』
女『………本当だ…ぁっ』
家(けっこう家の総面積は広いよ、それにあまり知られてないけど"資源"もあるんだよ)
女『家が言ってた資源って……男君も掘って!!』ザクッザクッ
男『うんわかった』ザクッザクッ
女『資源って温泉だったんだ……』
390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 20:11:54.69 [夜] ID:qI/sogltO (携帯)
その後土地開発の人間が部長の命令で故意に土砂崩れを発生させた事を告発
土地開発部長は逮捕され表上の問題は解決した
そして………
半年後
女『いらっしゃいませーようこそ温泉家の湯へ』
男『繁盛してるね』
女『うんお陰様で、美白の湯ならぬ豊乳の湯が女性にヒットしてからお客がいっぱい来るよ』
男『ところでさ、なんで家の湯って名前なの?』
女『あーそれはね・・・・・』
新ジャンル『家』
おわり
最終更新:2008年08月25日 20:50