TL072CP / Texas Instruments
低雑音JFET入力OPAMP
2008年製
タイプ |
BiFET |
電源電圧 |
±3.5~18V |
GBW |
3MHz |
スルーレート |
13V/us |
Vn |
18nV@1kHz / 44.5nV@10Hz / Corner:440Hz |
開ループ利得 |
106db |
消費電流 |
2.8mA |
出力電流 |
40mA |
オーディオ向け |
○ |
ボルテージフォロア |
○ |
オリジナルベンダー |
Texas Instruments |
現行品/廃止品 |
現行品 |
型番・記号の意味:
TL - テキサスインスツルメンツ社の製品接頭記号
072 - 品番(下1桁が回路数を表す。また下2桁の「7」はテキサスインスツルメンツ社のオペアンプでは低雑音のものに割り当てられることが多い)
C - 商用温度範囲(摂氏0~70度)
P - PDIPパッケージ
TL072はTIが開発した古典的なJFET入力のオペアンプ、TL082の低雑音バージョンです。JFET入力のオペアンプを代表する有名な製品です。1回路版はTL071です。
低雑音といっても結構ノイズは大きいですが、枯れた製品だけに扱いやすさは抜群であり今でも広く使われています。
もともとオーディオ用途に使うために雑音を減らしたようですが、その後もっと低雑音なオペアンプがたくさん登場したためか、現在のデータシートには特にオーディオ向けとは書かれていません。
高音が強めで少し地味な音です。言い換えればカサついた感じのする音です。
音響向けのBiFETオペアンプとして定番中の定番ですが、さすがに古さを感じます。
ただ、一般にJFET入力のオペアンプは高価であり、その中でここまで安価なTL072の存在は今も極めて大きいです。
ちなみに、NECのμPC822/4072はTL072の同等品です。
またNS系の
LF353はよく似た性能ですが、入力オフセット電圧が典型値5mVとTL072の3mVより悪い(最大値は10mVで同じ)反面容量性負荷に強いという特徴があります。TL072は容量性負荷に対してやや不安定です。部品店での流通価格はLF353のほうが高いようです。
テキサスインスツルメンツのOPAMP
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最終更新:2012年11月18日 04:43