神祖

【作品名】吸血鬼ハンターシリーズ
【ジャンル】小説
【共通設定・世界観】
世界観は単一宇宙を中心に複数の異(別)次元や異世界、異空間から成りこの世界を現実とする。

ちなみに次元の向こう側には別の宇宙が存在する描写があり、
それとは別に案内人に導かれることによって行ける異世界(シャングリ=ラ)と四次元界及びあの世(死の国)の存在がある。
シャングリ=ラには星空があったので現実の世界は単一宇宙×3α+2α。そして現実とは別に夢の世界が存在する。

世界観的には「夢」は「多元宇宙」と置き換えることが可能らしい。
夢の世界の中では夢の住民が暮らして居て彼ら及び迷い込んだ現実の住民も夢の中で夢を見るので夢の中の夢の中の夢・・・と際限なく夢の世界が続く。
個別の夢の世界は人やその他の生き物・人工知能持ちの機械、
星の土地や自然そのものなどおよそ無数と呼べる(作中では設定上無数に存在する人間以外の全ての生き物や上記の存在も夢を見る。
また夜空には千億の星が瞬いているので無数人間以外にもそれ以上存在している、
さらに無数に存在する夢の世界にもそれぞれ同じだけいるのでその数も無数)だけ存在している。


夢と現実は一種の鏡写しの関係であり世界観の構成は作中の 現実世界相応(夢=多元宇宙と現実は相互に影響を与える)。
夢=多元宇宙
無数に存在する生物・機械が見る夢=多元宇宙×無限
その夢の中に無数に存在する生物・機械が見る夢=多元宇宙×無限×無限
と際限なく夢の世界が続く
その点を踏まえて世界観は最低でも
(単一宇宙×3α+2α)+(単一宇宙×3α+2α)×無限^無限×1000億=一連次多元×3000億α+単一宇宙×3α+2000億α×無限^無限+2α

さらに夢とは別に精神の世界もあり無数の人や生物にそれぞれ存在している。
そして世界は無限の厚さの障壁が入っても果てが見えないほどほど広い。
夢を見ることができるなら精神もあると思われるので一連次一次多元×3000億α+単一宇宙×3α+2000億α×無限^無限+2α
さらに無数に存在する世界(夢・精神・現実世界)そのものにも意思(精神)があるので
2倍 一連次一次多元×6000億α+単一宇宙×6α+4000億α×無限^3+4α
さらに設定上無限の広さ(精神世界1つと同じ広さ)がある異次元の神の神域がある
一連次一次多元×6000億α+一連次多元×3000億α+単一宇宙×8α+6000億α×無限^無限+7α

また上記の全宇宙の過去・現在・未来の森羅万象全てが記録されアカシア記録庫がある。 その内部は極一部の広さでも無限にあり
設定上上記の世界観は全て森羅万象のエーテルで満たされていて記録庫はこれらが全て入る広さなので
全体の世界観は一連次一次多元×12000億α+一連次多元×6000億α+単一宇宙×18α+12000億α×無限^無限+14αとなる。
アカシア操作の範囲は世界そのものを抹消することができると明言されているので世界観相応だろう。

物理無効について
素で物理無効を切れる自分の剣技が切れない水軍人ガリル(物理無効×2)
を2度目の攻撃で切ったDの斬撃を無効にできる強化後のガリル(物理無効×3)より
さらなる改造を受けた闇水軍精鋭部隊(物理無効×3)を平然と切るD
でも切れないシューシャ(物理無効×4)を切って成仏させたD
でも切れない影の体をもつギリス少将(物理無効×5)をさらなる斬撃で切ったDの剣を
無効化した水妖ルシアン(物理無効×6)をまた再攻撃により切ったDに
心臓を貫かれても効かない神を倒すための神祖の軍の兵士(物理無効×7)を再攻撃して切ったDの剣
で切れない水の体を持つクラーケン子爵(物理無効×8)を
2度目の攻撃で切断したDの斬撃を透過できるベルゲンジ大公(物理無効×9)を
切り殺したDの斬撃をすり抜けさせる神祖(物理無効×10)を切れるようになったD(物理攻撃×11)

魂攻撃耐性について
肉と骨のみならず生命の源を切れるDに心臓を貫かれても平気なタジール(魂攻撃耐性×1)を
戦いの果てに首をはねて殺したDに両断されても平気な薔薇姫(魂攻撃耐性×2)を
最後には倒したDが切れなかった水軍人ガリル(魂攻撃耐性×3)を
2度目の攻撃で切ったDに切られても再生できる神祖の劣化コピー(魂攻撃耐性×4)を
倒したDが切れない神祖の人工心臓で成仏できなくなったシューシャ(魂攻撃耐性×5)を
再度試して切れるDの剣を透過して無効化できる神祖の偏在(魂攻撃耐性×6)を
貫いたDが切れなかったギリス少将(魂攻撃耐性×7)をさらなる斬撃で切ったD
に切られても平気なロザリアの召喚獣(魂攻撃耐性×8)を切り殺したD
の剣を無効化した水妖ルシアン(魂攻撃耐性×9)を
倒したDに切られるたびに復活してきた寄生生物(魂攻撃耐性×10)を
倒したDに心臓を貫かれても死なないヴァルキュア(魂攻撃耐性×11)を
滅ぼせるだけのDの斬撃を受けても平然としているアカシア支配後のヴァルキュア(魂攻撃耐性×12)を
倒したDに心臓を貫かれても効かない神を倒すための神祖の軍の死霊(魂攻撃耐性×13)を
再攻撃して切ったDの剣で首を切られても平気な神祖の 血を与えられた黒死団員(魂攻撃耐性×14)を
再度の攻撃で殺したDに切られても平気なトーマ(魂攻撃耐性×15)を
最後には両断したDの斬撃が効かないギルゼン公爵(魂 攻撃耐性×16)を
最後には滅ぼしたDが切れない水の体を持つクラーケン子爵(魂攻撃耐性×17)を
また2度目の攻撃で切断したDの斬撃(魂攻撃×18)に両断されても死なないベルゲンジ大公(魂攻撃耐性×19)の
首を刎ねて殺したD( 魂攻撃×20)に心臓を刺されても平気なコーネリアス(魂攻撃耐性×20)
を次の闘いで刺し殺したD(魂攻撃×21)に真っ二つにされても平気なナイトフィール(魂攻撃耐性×21)を
次の戦いで切り殺したDの斬撃(魂攻撃×22)に耐えられる神祖(魂攻撃耐性×22)
なお黄金魔の時点でのD(魂攻撃×21)に両断されても平気なマチルダの魂を蕩けさせたDの美貌(魂攻撃×22)

再生力について
貴族の再生力を無効化できるDの剣技(再生無効×1)で
切られても再生できるタジール(再生×2)の再生を
無効にしたDに切られても再生できる薔薇姫(再生×3)を
倒したDに切られても再生できる神祖の劣化コピー(再生×4)を
斬れるバイロン・バラージュの光撃(再生無効×5)
バイロン・バラージュの光撃を無効化したヴラド(再生× 5)の
腕を落とし頭を割ったDの斬撃(再生無効×6)
に切られても再生できるロガンボール卿(再生×6)を
切れるDに切られても再生できるアカシア支配後のヴァルキュア(再生×7)を
切れるDの剣から再生できる黒死団員(再生×8)を
倒したDの剣から再生できるトーマ(再生×9)を
倒したDの剣から再生できるギルゼン公爵(再生×10)を
倒したDの剣から再生できるブレナン(再生×11)の
再生を無効にしたDに刺されても 再生したコーネリアス(再生×12)
に切られても再生できるナイトフィール(再生×13)を
倒したDに切られても再生できる神祖(再生×14)の
再生を無効にしたD(再生無効×14)

精神攻撃と耐性について(作中の精神力の扱いから精神力=精神耐性=カウンター限定の精神攻撃とする)
並の能力者の精神憑依であれば意思を奪われそうになっても精神力でそれを逆に奪い取ることができる
(地の文で擬似とはいえ吸血鬼の精神力とはこれほど強いと明言)貴族の下僕(精神攻撃&耐性×1)
肉体と精神両面において下僕を数段上回り彼らの精神を下知することのできる貴族(精神攻撃&耐性×2)
その貴族との精神力を使った肉体と意思の奪い合いに勝利する案内人(精神攻撃&耐性×3)と
同様の精神の戦いに勝利するヴラド卿(精神攻撃&耐性×4)にも
有効なDの鬼気(精神攻撃×5)が効かないギルゼン公爵(精神耐性×5)
にも有効な赤眼のDの鬼気(精神攻撃×6を)軽く流せる左手(精神耐性×6)
左手が苦鳴を漏らし、五感を狂わされるギャスケルが身に纏う妖気(精神攻撃×7)
ギャスケルを自分の身体から伸びる糸で成層圏まで引っ張り上げて落とせるスピイネ(精神耐性×7)
スピイネが一目散に逃げ出すシグマの存在感(精神攻撃×8)に全く影響されないD(精神耐性×8)
Dに剣筋を狂わす効果を及ぼすカラスの歌(精神攻撃×9)が効かない左手(精神耐性×9)
左手が絶叫して気絶?するヴァルキュアの視線(精神攻撃×10)が全く効かないD(精神耐性×10)
そのDが行動不能になる精神攻撃(精神攻撃×11)を
敢えてDと一緒に受けて行動を阻害されない神祖(精神耐性×11)
にも有効なDの美貌(精神攻撃×12)がまったく効かない アカシア記録を支配したヴァルキュア・D・神祖(精神耐性×12)

空間切断について
空間斬って宇宙から地上に戻れるD(空間切断×1)を無効化するアカシア操作 したヴァルキュアの肉体
最終的にヴァルキュアを両断したDの斬撃(空間切断×2)
D(空間切断×2)と切りあえるトーマを2度目の戦いで剣ごと両断したD(空間切断×3)の
剣をはじき返すジャウルの装甲を両断したD(空間切断×4)の
斬撃を受け止めたドラゴ大公の腕を更なる切れ味を与えた斬撃で切断したD(空間切断×5)を
防御できるギルディア男爵の手甲を切断したD(空間切断×6)の
突きを止める〈試作品〉の手を更に突きこんで切断したD(空間切断×7) さらに同様の行為は3度行われたのでD(空間切断×9)
そしてDの剣をはじき返した流体金属を身にまとった〈試作品〉を切り裂いたD(空間切断×10)の
剣をはじき返せるベルゲンジ大公のバリアを切ったD(空間切断×11)
Dの斬撃を分子結合で無効化したナイトフィールナイトフィールを斬ったD(空間切断×12)

毒攻撃と耐性
通常の生物に有効な毒やウイルスが効かない貴族(毒耐性×1)
貴族にも有効な毒やウイルスが効かないD(毒耐性×2)
Dにも有効な毒やウイルスに耐えなおかつ解毒もできる左手(毒耐性×3&解毒×3)
左手にも有効な毒を血液中に生成しているゼノ・ゴーシン(毒×4&毒耐性×4)
そのゼノ・ゴーシンに有効な毒を作り出せる左手(毒×5)



【参考テンプレ】
【共通設定・世界観】 一連次一次多元×12000億α+一連次多元×6000億α+単一宇宙×18α+12000億α×無限^無限+14α
【名前】D
【属性】ダンピール(吸血鬼と人間のハーフ)、吸血鬼ハンター、唯一の成功例
【大きさ】成人男性並み

【攻撃力】長剣による斬撃
射程:刀並み~無限(世界観相応)、斬撃を飛ばすのではなく剣を伸ばしている模様
威力:ビック・バン以上(時間軸にダメージを与えることのできる破壊力で無傷の敵を
一撃で倒した攻撃と同等なので時間軸破壊並み?)
以下のものは全て斬撃に同時付与
防御無視
再生無効×14
物理攻撃×11
魂攻撃×22
空間切断×12
不思議消滅(範囲は一連次一次多元×3000億α+単一宇宙×3α+2000億α×無限^無限+2α)
世界観相応の全能越え

【防御力】原子レベル再生を無効にする攻撃及び全細胞分解から一瞬で再生
完全消滅からも同様に再生可能
素の防御は自分の攻撃と同等の威力を受けて戦闘続行可能なくらい
再生×8
重力耐性
炎耐性
熱耐性
電撃耐性
絶対零度凍結耐性
精神攻撃耐性×10(アカシア操作時×12)
魂攻撃耐性×13(アカシア操作時×22)
毒耐性×2
石化(物質変化)耐性
放射能耐性
悪臭耐性×3
即死耐性(死んでも行動可能なので即死×2以上でも意味なしかも)
時間操作耐性
消滅耐性
空間破壊耐性
全知耐性
未来予知耐性
全能耐性
物理無効×9&魂攻撃耐性×18&空間切断耐性×7&不思議消滅耐性(夢化時)

美貌による攻撃そのものに対する魅了防御
(実体のない攻撃なら消滅、実体のある攻撃なら自壊する)
重力場攻撃を消滅無効
幻覚攻撃を消滅無効
魂攻撃を消滅無効
空間攻撃を消滅無効
封印攻撃を消滅無効
消滅攻撃を消滅無効
姿をコピーする攻撃を自壊無効

【素早さ】
0秒行動可能

【特殊能力】宇宙生存&行動可能
世界観相応の任意全能&全能防御
全知×2
美貌=常時精神攻撃×12(失神&放心)+常時魂攻撃×22
鬼気=常時精神攻撃×5(気死&心臓発作)+魂攻撃×22+不思議腐敗
赤眼状態時=常時精神攻撃×6+魂攻撃×22+不思議腐敗
鬼気の有効範囲と大きさは一連次一次多元×3000億α+単一宇宙×3α+2000億α×無限^無限+2α

五感麻痺無効×2
方向感覚麻痺無効×2
不可視視認(不可視×2以上でも位置を特定し戦闘可能)
機械強制停止&操作剥奪
瞬間移動
空間切断×12
死者蘇生
ブラックホール破壊
吸収(銀河・空間歪曲・物理攻撃・不思議攻撃・電撃・炎・熱・核・重力場)
ハッキング(機械停止が効かない場合も有効)
解毒(自身の毒耐性を突破する毒も無効化)
世界&次元移動
次元防御(空間・次元破壊攻撃以外無効?)
【長所】強力な美貌及び鬼気とチート剣技
【短所】陽光症なんかの弱点もある。作者が長くなっちゃった症候群を持っているので矛盾が・・・
【性格】徹底したクール無口無表情。子供には比較的優しいが公私混同はしないので敵対した時点で誰であろうと問答無用で切り捨てる。
基本的に油断や情けなどといった感情とは無縁。作者曰く美形キャラの中では一番まともらしい。
【戦法】全知を使いつつ物理&魂攻撃+再生無効+防御無視の剣技に加え空間切断+不思議消滅を付加させた斬撃で切る。
左手は自立行動可能なので1手目で吸収、2手目で敵が近ければ毒を打ち込む
敵の攻撃が致命的でかつ美貌や鬼気で倒せそうなら当たらない距離を保ちつつ常時能力に巻き込む
全知が効かない場合はとりあえず斬撃と吸収 敵が逃げる場合は全知で有効な攻撃範囲を保ちつつ移動し追撃
敵が迫ってくる場合は全知判定で斬撃か効かない場合は常時能力に巻き込みつつ敵の攻撃の当たらないように後退
全知でベストな距離を探れない場合は美貌の有効範囲を基準にする
【備考】赤眼状態+再生回路を繋いで参戦。


アカシア記録操作
アカシア記録(宇宙の森羅万象を記したエーテルの総称)操作
記録を読んだものは自動で記録操作され歴史から存在を抹消されてしまう。
本来は記録庫に出向かないと操作できないはずだが記録庫からエーテルが流出していれば記録庫の外でも操作可能。
記録庫内の空間は無限の距離を持っており通常その距離を詰めることはできない。
宇宙にみなぎるエーテルには全宇宙の記憶が過去、現在、未来にわたって記録されている。
記録庫に漂っている霧を操ることにより歴史を書き換えることができる。
記録は好きなときに好きなものを好きな場所から取り出すことができる。
霧を握ることにより発動。書き換えなどに時間は特にかからない。
記録を自由に操作できる状態だとDの美貌(精神攻撃×12+魂攻撃×18)が効かなくなる。
記録を読むことにより全知や未来予知と同じような効果を得られる(危険時には記録が自動的に教えてくれた)。
存在自体を無かったことにすることもできる。
応用で俗に言う全能防御的な使い方も可能。
作中で行われたこと
別の太陽系から導かれた直径1万kmの小惑星を地球激突からそらす(神祖)
他人の思考や未来持ちえるすべての情報を覗いた。(ヴァルキュア、マシュー、神祖)
都の人間の反撃を自動的に予知して対応した。(ヴァルキュア)
他人の運命を操ることにより自分の好きな行動を取らせた。(神祖)
Dの投げた針を反射させて送り返したり、Dの斬撃を防いだ。(ヴァルキュア)
自らの死と敗北の運命を握りつぶす(D、ヴァルキュア)
光速で伝わった大地震の情報を無かったことにした(ヴァルキュア)
地球に落ちてきた小惑星を消した(ヴァルキュア)
ヴァルキュアの領土すべてを小さな赤い球体に圧縮した(D)
死んだ人間を生き返らせ、歴史を書き換え幸せな人生にした(D)
アカシア記録を読めるヴァルキュアが記録を読めないD(全知耐性)
Dの敗北の記録を読めるようになったヴァルキュアとその記録を読み
改竄できるD(全知×2)

【名前】神祖
【属性】貴族(吸血鬼)、あのお方、ド○○○○伯爵、貴族の王、貴族の神のほかに、小説の文では大魔王、大吸血鬼、王の中の王、「それ」、気配、さる人物、黒ずくめの大男、赤い眼の主、君臨するもの、伝説の旅の男の人、“声”の主、ムマの支配者、ある方、巨大な意志、ある御方、伝説の貴族の王、黒い影、夢の男、貴族が奉じる神、途方もなく大きな気配、巨影、黒い巨人、闇の王子、闇、えらい御方、偉大なる御意志、アルカド、貴族たちの王、〈絶対者〉、伝説の霧の彼方に姿を消した創造主、貴族の王、吸血鬼たちの大帝と讃えられる魔人、途方もなく巨大な山のような存在、偉大なる神、偉大な貴族の王、貴族の中の王たちの王(キング・オブ・キングス)、絶対存在、彼奴、奴、あいつ、あの方、あの御方、夜の意志、大いなる存在などという単語や台詞で神祖を表している
【大きさ】成人男性並 (吸血鬼(バンパイア)ハンター“D”読本の情報によると、身長は二メートルを越す)

「無限大に近しい闇の密度を有する存在」
「深くて昏(くら)い眼差しをしていた、闇が凝固したような人型」
「幽鬼のごとき影」
「顔は『見えなかった』が、身長は二メートルを越し、その肩幅と、うす闇に滲みながらも迫る胸の広さと厚さ、黒いケープの裾が、あるかなきかの風にゆれているのが特徴的な巨影」
「実体のない“気配”」
「どのような姿をしているのか、何を帯びているのかもわからない、ただの黒い影だが、影の胸もとから青白い右手首が現れると、右手の小指には大ぶりの指輪が黄金のかがやきを放ち、手の甲にはひとかたまり黒い毛が生えて、貴族的な優美に猛々しい印象を加えていた」
「荒野を覆い、闇を狂わせ、月光に鎮魂歌を歌わせた、形もない色もない、ただ途方もなく大きな気配」
「いかつい顎、荒々しいタッチで彫られた墓石のような唇、忌まわしい鉤鼻の上に、細い裂け目のような、水晶の艶を帯びた黒い双眸、波のように揺れる豊かな毛髪を持つ頭部、一軒家よりも広大な長靴、引き締まった足首、隆々たるふくらはぎが見え、そこから続いているはずの膝の皿や太腿は、遙かな虚空で闇に同化していた、高度三千メートルの巨人」
「淡い闇の何処かから、広がって来た、途方もなく巨大な、深い深い闇――四囲を埋める新たな闇」
「針のごとくそそり立った毛髪、黒地に黄金の刺繡をあしらった長いガウン、その全身から迸る天地独尊の気は、容赦を知らぬ吹雪ですら避けているように見えた、巨人ともいうべき影」

等の姿(?)で顕現したこともある。

『D-冬の虎王』の〈第七章 大いなる巨影〉で、「ここは、おまえの住まいか?」「なぜ、ここに来た?」というDの問いに対して、神祖は「――わしは何処にもいない。同時に何処にもおる」「――いまも伝えた。わしはここにおらぬ。同時に何処にもおる」と答えたことから、神祖の遍在の力により、(一次多元一連次×12000億α+一連次多元×6000億α+単一宇宙×18α+12000億α×無限^無限+14α)遍在。

【攻撃力】『D-邪神砦』に登場した“神”との戦いで、神祖は長剣(下記の「神祖の剣」)を使っていたため一応武器を持つ。
  • 貴族は最低でも数トン〜数十トン以上を持ち上げる怪力を持つ。
  • 貴族の精神攻撃は擬似貴族(下僕)は×1で、真性の貴族は×2(精神攻撃は、敵の精神干渉に対してのカウンターにのみ限定される)。
  • フローレンス村の言い伝えではあっという間に――伝説では一夜にして、貴族たちは姿を消してしまった。
ある日、貴族以上の力を持った旅の男が船でやって来て、貴族たちを広場に集め、何千海里にも渡ってDNAの変化を励起する薬品や食物をばら撒いて、海中生物の異常変態と大増殖を引き起こしたことや、人間たちを一か所に集めて、最低の援助を行いながら、彼らを夜ごと襲い、抵抗する人間の生き血を吸う“遊び”――彼らの残虐な仕打ちを面罵した。
怒った貴族たちが戦闘馬車(チャリオット)に乗って押し寄せると、黒い旅人は黒マントのひと振りで、戦車どころか別荘まで根こそぎ吹き飛ばし、恐れをなした貴族は、ひとりを除いて、みな土地を去ったこと(『D−北海魔行 〔上〕』参照)から、神祖はたった一人で数多の貴族と戦って勝利した。
その後、伝説の旅の男の人は、人間が海辺で生きられるように、ほとんどの海生物(貴族の科学技術で巨大化した海中生物)を始末し、貴族のコントロールも解いて立ち去ったとされている。
  • 神祖の分身体(ヴァルキュア2)でも、その筋力と一撃の威力はDのそれ(片手持ちの一撃で100万トン以上の衝撃を与える怪力と、ビッグ・バン以上の威力)と同等以上を誇る。
例、決壊した大河の水を、手に持った鉄棒を振るだけで全て上空に跳ね上げる事ができる。
  鉄棒を武器にした自分の分身体(ヴァルキュア2)でもDが一合打ち合わせただけで内臓破裂を引き起こした。
  • 剣技
神祖の分身体(ヴァルキュア2)でも、Dが一合打ち合わせただけで内臓破裂を引き起こしたことから、Dと互角以上の切り合いをすることができると思われる。
Dはビック・バン加速器から超光速で放たれた宇宙創造のエネルギーにほぼ無傷で耐える破壊者を、一撃で倒したヴラドの錫杖(スペアだが威力は同じだろう)と正面から打ち合うことができる。
作中のビック・バンは文字どうり宇宙を一つ生み出せるだけのエネルギーを誇り時間軸にすら干渉する。加速器は破壊力をそのままに時間軸への影響を取り払ったもの。
威力はビッグ・バン並(『D-ダーク・ロード』当時)、あるいはそれ以上の剣技を持つDが、一合打ち合わせただけで内臓破裂を引き起こしたことからビッグ・バン以上か。
0秒行動可能なDと戦闘できてなおかつアカシア操作できるヴァルキュアを、Dは剣で倒すことが可能なので世界観相応の全能越えでもあるため、神祖も全能越え、あるいはDの全能越えよりも上の全能越え越え(全能越え×2)と思われる。
  • 空間を捻じ曲げたり、攻撃を異空間に飛ばして消滅させる防御を無効化。
  • 素手で魂に改造を施すことができるので魂攻撃可能。
  • 自分の体で触れた物質を消滅させることができる。自身と同じくらいの大きさまでなら消せるだろう。
  • 「A・Pユニット(攻撃防御用ユニット)」
AP機構とも表記される。
神祖の右の手のひらに「印刷(PRINT)」されている防御ユニット。
灼熱のマグマを大地から噴き出させ、瞬時にマイナス二七二・八度の極超低温の空間を現出させる。
探査装置と攻撃装置を「自由裁量」回路に繋ぐことで、使用者の意思から離れ、敵の心的レベルに応じたアタックをしかける。
右の手のひらに「印刷(PRINT)」された攻撃防御用(AP)ユニットを作動させることにより攻撃可能。
APユニットの有効範囲は描写から周囲数千キロとする。
  • 相手の足元からマグマを噴出させる攻撃の射程は数メートル、高さは天空まで、幅は数メートル。
  • 周囲数千kmをマイナス272.8度に下げる攻撃は、原子核の電子の動きまで止める氷の檻に相手を閉じ込める。
  • APユニットの探査装置と攻撃装置をオートにすることで強力な精神攻撃が可能(オート状態だと何もしなくても勝手に攻撃を加える)。
D(精神耐性×11)を行動不能にしたり、Dの攻撃を鈍らせたりすることが出来る。
なおこの精神攻撃は「敵の心的レベルに応じた攻撃を仕掛ける」ので、敵の精神耐性を突破できる威力の攻撃を自動で行う。
今のところ作中の精神耐性×12が最高なので。最大精神攻撃×13まではできるはず。
  • 右手から放つ黒い光
手からD(素の防御は自分の攻撃と同等の威力を受けて戦闘続行可能なくらいで、即死耐性(死んでも行動可能なので即死×2以上でも意味なしかも)有り)に、一撃で致命傷を与える威力の光線を放てる。
このため、威力はビッグ・バン以上か。射程は10メートル以上はあるか。
この攻撃はDの胸を貫き、一撃で致命傷を与えた(おそらくDはこの攻撃で死亡したと思われる)。
その後、Dは左手の掌に寄生する人面疽の力で再生・復活した。
  • 「神祖の剣」
太さも長さもともに、Dが愛用する剣の倍にも達する長剣。
鍔と柄とに描かれている動物は――竜。
神祖の力が込められたブロージュ伯爵の槍と同様に、この長剣にも神祖の力が込められている可能性がある。
「両端から数百億トンの圧力を加えられても折れない(曲がって元に戻らなくなった)」「電子も中性子も一つに融合したブラックホールと化した板に触れても何とも無い」「身体が水で出来た女水妖を貫く」「溜弾砲の連射が効かない」「高さ二メートルの金属製の円筒(直系不明)を二つまとめて槍で貫き、軽い一振りで百メートル放り投げる」などの力を発揮した、ブロージュ伯爵の槍(全長六メートル、穂の部分実に二メートル五十の大長槍)よりも強力な武器かもしれない。
かつて神祖に反旗を翻した三百人ほどの貴族たちが、自分達が滅びる為に食糧たる人間の根絶を狙い、崇めた邪神クルル(クトゥルフ)を神祖自らが用い封じた剣である。
一万年ほど前、貴族の頂点に君臨する大魔王“神祖”が丸一年戦い続け、その後百年の眠りについた――“神祖”と“神”の戦い――に使われ、最終的に神祖は神(クルル)を貴族の砦に封印した。
Dの左手の掌に寄生する人面疽が「この下(神祖の剣の下)に神がいて、しかも、しぶとく生き延びておるというのなら、絶好のチャンスではないか。その剣をひと押しすればよい。“神祖”の剣だ。今度こそ殺せるのではないか?」とDに訊くと、Dは「できる」と明言したことから、“神祖”は“神”を滅ぼすことなどできたはずなのに、何故かそうしなかったことになる。
Dがクルルに「何処にいる?」と訊いたが、クルルは“何処にでも。好きな場所を考えろ。わしはそこにおる”としか答えなかったことから、神祖は「遍在する神」クルルすらこの剣の力で封印できた。
この剣の力は詳細不明なので考慮しない。

【防御力】原子レベルの再生はおろか文字通り完全に消滅しても、一瞬で再生できる貴族の再生力を受け継いでいる。
  • 『吸血鬼ハンターD』の世界に存在する地球の吸血鬼=貴族は、太陽の光を地球で浴びると灰になる。
人工太陽の場合は平気、月や他の太陽系でも平気(宇宙生存可能)。
  • 貴族は凄まじい再生力を持ち、原子や素粒子レベルでの再生を越え、消滅しても復活できる。
再生に掛かる時間は一瞬〜数秒ほど。
  • 貴族の再生能力は高出力レーザー砲で心臓を貫かれ、火薬式自動小銃で身体を裂かれ、超音波砲で細胞をぐずぐずにされても再生する。
砕けた骨がつながり、ちぎられた肉が癒着し、破壊された眼球が網膜も水晶球も無から生み出される。
  • 普通の貴族は1000メートルから落ちても数秒で再生する。
高度四万八千メートルから落とされ平気な貴族もいるが、死ぬ貴族もいるので参考程度(Dは一万五千メートルから落ちて大丈夫だった)。
  • 貴族は、心臓を貫いても白木の杭や金属製の刃物でないと無効化される。
少なくともビームやレーザー、肉体を変化させた武器は効かなかった。
  • 貴族は、人間や他の生物に有効な毒や病気が効かない。放射能汚染にも耐性がある。
  • 貴族は、ほぼ絶対零度の気温(擬似貴族=下僕でも−272度の中で平気)でも平常時と同じく行動可能。
  • 貴族は数千〜数億度単位の熱でも死なない。
下僕(擬似貴族)など並の貴族よりも耐性や再生力が大きく劣るものでも落雷の直撃に耐える。
  • 貴族は、反陽子砲や原子核破壊銃で撃たれても瞬時に再生。
下僕(擬似貴族)ではない生まれながらの貴族ならブラックホールの中でも生存可能。
  • 『D-冬の虎王』に登場した、〈暗黒団〉の首領バルカン・ルーラは、閉鎖空間と超重力で質量プラス無限大、体積マイナス無限小の空間に適合するよう圧搾し、空間ごとディラックの海に埋没させる攻撃を無効化。
  • 貴族は心臓を貫かないと死なないので、下僕(擬似貴族)でも見ただけで相手を即死させる攻撃が効かない。
  • 貴族の精神耐性は擬似貴族(下僕)は×1で、真性の貴族は×2。
  • 神祖の素の防御力はDの攻撃に余裕を持って耐えることができるくらい。

Dの攻撃=長剣による斬撃

射程:刀並み~無限(世界観相応)、斬撃を飛ばすのではなく剣を伸ばしている模様
威力:ビッグ・バン以上(時間軸にダメージを与えることのできる破壊力で無傷の敵を
一撃で倒した攻撃と同等なので時間軸破壊並み?)
以下のものは全て斬撃に同時付与
防御無視
再生無効×14
物理攻撃×11
魂攻撃×22
空間切断×12
不思議消滅(範囲は、一次多元一連次×12000億α+一連次多元×6000億α+単一宇宙×18α+12000億α×無限^無限+14α)
世界観相応の全能越え

で死なないことから、

防御無視耐性
再生×15(最低でも再生×14)
精神耐性×11(アカシア操作時:精神耐性×12)
物理無効×12(最低でも物理無効×10)
魂攻撃耐性×23(最低でも魂攻撃耐性×22)
毒耐性
Dの斬撃に耐えられるので空間切断耐性×13(最低でも空間切断耐性×12)
不思議消滅耐性
全能越え耐性
  • グレートヘン博士が、過去(一万年も前)に一度だけ神祖に使った“黎明”(対象を太陽そのものに変える毒)を耐え抜いたと言っていたこと(グレートヘン博士曰く、「あれ(黎明)を……耐え抜いたのは“ご神祖さま”しかいないのよ……」とのこと)から、太陽光を浴びても平気。
  • 上記の貴族にも有効な「肉体を太陽に変える」毒が効かない(毒耐性×2)。
  • 他者は精神感応(テレパシー)で神祖の心を読むことができない。
ベルンゲンジ大公の言によれば、精神感応(テレパシー)は貴族にとってもたやすく身につけ得る能力ではないが、簡単な意志の疎通が可能な者なら少しはいるし、そのためのメカもあるが、神祖の“思い”は、ただひと言だけを理解するのに五千年を必要としたらしい(『D−貴族戦線』参照)。
無理やり読もうとすると、頭が灼けるように脳に凄まじい激痛が走り、身動きできなくなる(『D−貴族戦線』参照)。
  • 水を支配する技を使えることから、おそらく流れ水も平気だと思われる。
  • 『D-冬の虎王』で判明した、貴族を纏めて滅ぼせる究極の兵器――その姿を見た数万の貴族が滅びた、高さ千メートルに及ぶ十文字(十字架)を神祖が作り出したことから、おそらく十字架も平気だと思われる。
  • アカシア記録を読んでも歴史からの存在抹消を受けないので全能耐性有り。
  • ヴァルキュアがアカシア記録を使ってDの思考や素性を調べようとしたが、読み取ることができなかったことがあり、おそらく神祖もD同様に全知に対しての耐性があると思われる。
  • ヴァルキュアがDについての記録が凍結して読めないと言っていたので、おそらく神祖の未来も読むことはできないだろう(ヴァルキュアは自分ひとりだけでは無理だったが、神祖から力を譲渡されていれば、Dの未来を読み取ることが可能だったが、それでも神祖の未来を読むことは不可能だろう)。
  • アカシア記録(範囲は、一次多元一連次×12000億α+一連次多元×6000億α+単 一宇宙×18α+12000億α×無限^無限+14α)を読み、操作することができるヴァルキュア(世界観相応の全知+任意全能+0秒行動で常時全能)と、アカシア記録を読めるヴァルキュアが記録を読めないD(世界観相応の任意全能+0秒行動で常時全能+全知×2+全知耐性+全能防御)が神祖に関する情報を閲覧して、彼を記録から抹消できていないことから、全能耐性×2。
  • D(全知×2)でもアカシア記録を使って、神祖に関する情報を閲覧できないと思われるため、全知耐性×3(最低でも全知耐性×2)。
  • 長寿……地球創成の頃から生きていたとされる(『D-白魔山』に登場したギルゼン公爵の言によれば、「我ら貴族は一万年前に忽然として誕生した新興の種ではない。その遙か以前、地球創成の頃に始祖を置く、人間の歴史など及びもつかない古(いにしえ)の一族」だという)。
  • 宇宙生存……神祖は過去に、『D-暗殺者の要塞』に登場した極微粒子(Dのセリフによれば、貴族でも易々と斃せる宇宙線らしい)――有限な空間を無限に渡り続ける死の粒子――死を招く宇宙線――“死線”を、一〇メートル――五〇〇光年を渡るまで、数兆の見えざる杭として飛ばして敵の心臓を貫く技を受けても耐えたことがあるため、宇宙空間でも生存可能であると思われる(この技の使い手であるリゲンダンの言によれば、「おれのこの技を受けて斃れなかった御方は、たったひとりしかおらん」ということらしい)。
  • 美貌による攻撃そのものに対する魅了防御
作中の登場人物の発言からDと全く同じ顔であると思われ、実際にD同様に顔を見た者に影響を与えたため、Dと同格の美貌を持つ。

(実体のない攻撃なら消滅、実体のある攻撃なら自壊する)
重力場攻撃を消滅無効
幻覚攻撃を消滅無効
魂攻撃を消滅無効
空間攻撃を消滅無効
封印攻撃を消滅無効
消滅攻撃を消滅無効
姿をコピーする攻撃を自壊無効

【素早さ】Dと戦えるので0秒行動可能。
素の移動と反応は同様の理由で無限速。
  • サベナの言によれば、「夜の風のように早く歩いて、月の光のように音を立てずに」着地することができる(『D−双影の騎士 2』参照)。
更に“――おまえと会うのも久しぶりだ。いや、取り消そう。我々に時間は意味を持たぬからな”という“神祖”のセリフ(『D−魔戦抄』参照)から、Dと神祖は“時の流れの外”にいる(=時間の概念を超越し永遠の命を持つ)ことが示唆されている。

【特殊能力】相手(人間大)を指差し、軽く指を振るだけで銀河と銀河の間に転移させることが可能。
  • 貴族は特殊能力として人間や動物を妖眼、精神感応(テレパシー)等により操ることができる。
貴族にできることは、おそらく神祖にもできると思われる。この力は考慮しない。
  • 貴族の能力
Dの言によれば、貴族の能力は年を老(ふ)るにつれて増大する(『吸血鬼ハンター"D"』参照)。
つまり、長生きをすればするほど貴族は強大になる。この力は考慮しない。
  • 貴族の変身能力
貴族の能力は腕のひとふりで大風を巻き起こし、火竜(ファイア・ドラゴン)に変身するものもいる(『吸血鬼ハンター"D"』参照)。
貴族にも色々いる。
人間による殺戮を恐れて、肉体を機械化させたもの。
分子構造を自由に変化させて霧や虹に変わるもの。
文字通りの鋼の筋肉を得るものもいるらしい(『D-昏い夜想曲』参照)。この力は考慮しない。
  • 瞬間移動
神祖は瞬間移動、またはそれに類する能力を持っているらしく、厳重警備の密室の内部やDの超感覚に察知されずに、突如近くに出現するということを複数回行なっている。
Dの卓越した認識力すら誤魔化す謎の能力の正体は、おそらくこの力だと思われる。
距離、範囲等はとりあえず地球規模とする。
  • 神祖の美貌
Dに良く似ているらしい(正確にはDが神祖に似ている。作中で複数の貴族がDと神祖を見間違えている)。
『D-蒼白き堕天使』に登場した女性人格のコンピュータが神祖にほれたこともある。
作中の登場人物の発言からDと全く同じ顔であると思われ、実際にD同様に顔を見た者に
影響を与えたため、Dに匹敵、あるいは凌駕する美貌を持つと思われる。
Dの美貌=常時精神攻撃×12(失神&放心)+常時魂攻撃×22。
よって視認による常時精神攻撃×12(失神&放心)+常時魂攻撃×22(人外・CPUにも有効)。
  • 吸血による精神支配
吸血鬼の魔性は見る者を惹きつける力があるというが、神祖に吸血された犠牲者は、性のレベルをとっくに超越した宗教的歓喜――崇高とさえ呼べる至福の表情を浮かべる(『D−双影の騎士 2』参照)。
  • 神祖の赤眼
神祖の血を引いているDが赤眼の力を持っていることから、神祖はDに匹敵、あるいは凌駕する赤眼の力を持つと思われる。
Dがギルゼン公爵(精神耐性×5)と戦った時、公爵の動きが不自然に凍結することから、精神攻撃×6。
Dがギルゼン公爵(異星人の血を体内に入れたことで、内部から別の、想像もしなかった未知の気=宇宙の彼方で育まれた別世界のエネルギーが溢れている状態)に与えた、鳩尾と膝と、つけたばかりの頬傷が跡形もなく消失するという、貴族の驚異的な再生能力を考慮しても、ありえない回復力(再生×10)はDの眼が赤く輝いたとき、無効化された(ギルゼン公爵曰く「にらまれただけで、身体のない身体が引き裂かれそうだ」という)ことから、再生無効×11。
Dの赤眼状態時=常時精神攻撃×6+魂攻撃×22+再生無効×11+不思議腐敗であることから
神祖の赤眼は、少なくとも常時精神攻撃×6+魂攻撃×22+再生無効×11+不思議腐敗。
  • 神祖の気(鬼気・妖気・闘気・殺気・力・気配などとも呼ばれる)
Dの鬼気と同質のものであるらしいが、威力はDのそれを上回る(常時発動、範囲等はDと同等か、少なくとも地下千メートルまでは岩盤をぶち抜き楽に届く)。
Dの鬼気=常時精神攻撃×5(気死&心臓発作)+魂攻撃×22+不思議腐敗であることから、神祖の気は少なくとも常時精神攻撃×5(気死&心臓発作)+魂攻撃×22+不思議腐敗となるか。
Dの鬼気の有効範囲と大きさは、一次多元一連次×3000億α+単一宇宙×3α+2000億α×無限^無限+2αであることから、神祖の気もこれと同等の有効範囲と大きさを持つか。
『風立ちて“D”』に登場した際、その気配はブラックホールを超える闇の密度を持っており、Dでなければ浴びただけで廃人となる。
左手(精神耐性×9)にも有効なので精神攻撃×10。
気で死霊などの実体のない存在を浄化・消滅させることができる。
また大地を霊的に汚染し、空気を腐らせ、貴族を死霊に変える不思議攻撃を無効化することができる。
  • コンピュータが五千年前に訪れた「神祖」の姿を、出来る限りのデータで再構築した神祖の劣化コピーでも、すべてを腐らせる風(金属でできた壁やドアを腐らせた)を発生させる。
範囲は貴族の大きな航空場のホールの端まで届くくらいなので、半径50〜100メートル以上はあるか。
  • 世界&次元移動(?)
現実と夢の世界を行き来できる。他人の夢の中にも入り込める。
夢の中にいる状態だと相手は自分に手を出せないが、こちらからは物を渡したり、体を改造したりとやりたい放題。
『D-不死者島』で、夢を見たDに夢の中で神祖が〈不死者島〉を再び蘇らせたことを告げた。
『D-冬の虎王』でも、影のようなものの姿でDの夢の中に現れた。
このとき、神祖はDに“――わしは時としてわしの行動が摑めぬ。わしはわしではないのかも知れぬ”という不可思議なことを言っていたが…。
夢の中に現れる力の正体が、おそらくこの力だと思われる。
  • 混沌
第十長篇『D-双影の騎士』の「ミアは混沌の中にいた。それが、一度だけ彼女自身が入り込んだ、Dの混沌と同じものだとは、気づいていなかった。妖々と立ちこめる雲の中を歩いていくと、前方に途方もなく巨大な存在を感知した。ある感情がミアを貫いた。恐怖は無論あった。一歩間違えば、二度と立ち直れないほどの濃密で凄惨な恐怖が。だが、不思議なことに、ミアはそれを恐れなかった。その感情が、ミアを救ったのである。想像もつかないくらい奥深く、冷たく、そして、何よりも奇妙なことに、温かい。ミアの足が止まらなかったのは、そのためであった。“似ている” と思った。そのスケールはあまりに違うが、根源的な部分は瓜二つだ。Dと。 ――その通りだ どこからともなくその“声”が響いても、ミアは驚きも脅えもしなかった。かえって、こんな質問が滑り出た。 “あなたは、Dの近親者ですね?” ――想像力というのは恐ろしいものだな “声”は笑ったようだった。 ――だが、それは人間の美点のひとつだ。だからこそ、人間は滅びもしなかったし、お前もここへやって来れた “ここは、どこなのです?” ――好きに考えるがいい。そこが実際にここだ “まるでZEN問答だわ” ミアの愚痴に、相手は今度こそにやりと笑った。 ――そんな言葉を耳にしたのは久しぶりだ。さすがは、占い師ノア・シモンの娘だな “母のことを!?” ――知っておる。おまえの右の尻にある黒子のことも、な 「やめて下さい!」 ミアは思わず口に出した。そしてようやく、今まで考えていただけだと気がついた。」という文と台詞から、神祖は“混沌”と呼ばれる、夢想した事柄を現実にする場所に行くことができるだけでなく、自分がいる混沌に他者を自由に招くこともできる。
第十長篇『D-双影の騎士』の「混沌が形を取りはじめた。天地創造のときのように。」という文、吸血鬼ハンター第40作品目『D-血風航路』の「天が大地が、ひっそりと生み出された混沌の渦の一部と化していく。」という文と、“――すべては混沌から生まれ、混沌へと還っていく”という(おそらく)〈神祖〉のセリフ(『D−血風航路』参照)から、混沌は天地創造のときよりも前に存在し、混沌から宇宙が誕生したと思われる。
『D−双影の騎士 2』の「ミアは混沌の中にいた。それが、一度だけ彼女自身が入り込んだ、Dの混沌と同じものだとは、気づいていなかった。」という文と、「そのスケールはあまりに違うが、根源的な部分は瓜二つだ。Dと。」という文から、神祖の混沌はDのものよりもはるかに強大であることが分かる。
さらに『D−血風航路』の“――すべては混沌から生まれ、混沌へと還っていく”という〈神祖〉のセリフから、混沌は『吸血鬼ハンターD』世界の全てを生み出したことが判明した。
  • 分身創造
「ヴァルキュア2」は、ヴァルキュア公、D、そして神祖の3人に、顔と能力を変化させることが出来る。
Dの顔を持つ男(Dにもひけを取らぬ美貌)がローレンス・ヴァルキュアの姿に変わった存在。
その正体は神祖の分身――御神祖の残滓みたいなものである。
鉄の棒を武器として持ち、銀色のタイツを纏っている。
Dの顔にヴァルキュアの気を持つ男の姿から、ヴァルキュアの顔に変わる。
その顔は月光の下で、月明かりの魔術にでもかかったかのようにヴァルキュアからDへ、Dから別の――もうひとりの男のそれに変幻する。
この神祖の分身と合体したローレンス・ヴァルキュアは「アカシア記録(レコード)」を操作できるようになった。
  • 変身能力
「ヴァルキュア2」はD、ヴァルキュア、そしてDと同等の美しさを持つ別人に変身可能。
変身後は攻・防・速・全能力がそのまま再現される(変身対象ができることは何でも可能だが、対象ができないことはこちらもできなくなってしまう弱点が存在する)。
顔と胴体をそれぞれ別人のモノに変えたり、D、ヴァルキュア、神祖の三人の誰でもあるという一種の融合状態になることも出来る。
  • 神祖のアカシア記録操作
ヴァルキュアは神祖の分身と合体したときに、操作可能になったことを考えると、神祖はDやヴァルキュア以上にアカシア記録操作ができるはず。
ヴァルキュアは自らの技術により、記録庫にいかなくてもアカシア記録を摘出し、閲覧することが出来たが、神祖はそれを上回るので記録庫の外でも操作可能か。実際、神祖の分身に過ぎない「ヴァルキュア2」でも、保管庫から流出したアカシア記録に記されているヴァルキュアの敗北の情報を読んでいた。
ヴァルキュアの領土でDと会話した神祖の分身体であるヴァルキュア2曰く、「世界のすべてがわしのものだ(意訳)」とのこと(『D−邪王星団 4』参照)。
ヴァルキュア2が神祖の顔に変わった後、Dを紫色の水晶を思わせる物体に埋もれた空間――ヴァルキュアの領土の地下五万メートルに当たる神祖の研究所へと案内し、Dに「これ(紫色のレバーらしき品)を引け」「それだけで、ヴァルキュアの領土は根源的な力を失う」と告げると、Dが「目的を訊こう」と静かに訊くと、神祖は「わからぬか。この領土はヴァルキュアのものではない。わしのものだ。いや、世界のすべてがな。ヴァルキュアは狂気の増長を遂げすぎた。Dよ――あれを始末せい」と言い、Dが「おまえの都合でか?」と訊くと、神祖は「ああなるはずではなかった。修正が必要だったのだ」と答え、さらにDが「星々の彼方へ送った――それで済んだのではないのか」と訊くと、神祖は「無益な試みなのは、最初からわかっていた。どうなっても奴は帰還してくる。そうならぬよう手は尽くしたが、そうなることはわかっていた」と答え、Dは「おれには無縁のことだ」と言って拒否するが、神祖は荘厳とさえいえる声で「この宇宙には無縁のものなどない」「森羅万象はその生成の瞬間から、否、生まれる遙か以前から、濃く薄く結びついておる。ヴァルキュアが宇宙から戻ったとき、Dよ、おまえはブロージュと戦っておった。――これが単なる偶然と思うのか?」「すべては、わしの意志による。Dよ、おまえもヴァルキュアも、そうして巡り合ったのだ」とDに告げたことから、『D-邪王星団』のすべては神祖によって仕組まれていたことが判明する。
神祖のアカシア操作及び全知は、耐性を持つもの(全知耐性+全能耐性有りのD)にも有効。
常時全能の基準を満たしているヴァルキュアや、アカシア操作無しでも全能越えのDより強いので、神祖も全能越え(全能越え×2でも良いかも)。
Dの敗北の記録を読めるようになったヴァルキュアとその記録を読み、改竄できるD(全知×2)の情報すらも、神祖は見ることができると思われるため全知×3。
神祖はD(世界観相応の任意全能&全能防御)以上に、アカシア記録操作ができると思われるため全能防御×2。
つまり、D(世界観相応の任意全能+0秒行動で常時全能+全知×2+全知耐性+全能防御)以上にアカシア記録操作ができると考えると(全知×2+任意全能+全能防御のDより強いので)、世界観相応の全知×3+任意全能×2+全能防御×2。
任意全能+0秒行動で常時全能よりも上の、任意全能×2+0秒行動で常時全能×2。
  • 身長3000メートルまで巨大化可能。
  • 神祖の遍在
本人曰く「何処にもいないが、同時に何処にでもいる」らしい。
一度Dに聞き直されたが、再度同じように答えた(範囲は、一次多元一連次×12000億α+一連次多元×6000億α+単一宇宙×18α+12000億α×無限^無限+14α=世界観相応か)。
しかもこの力は自称だけではなく、実際に『D-双影の騎士』において、「D」と「にせD」それぞれ別々の場所に神祖本人が同時に存在し、戦闘を行なっている。
神祖を良く知るマキューラ男爵曰く、「いつも遠くて近いところにいる」らしい。この発言はDも認めている。
  • 復活&死者蘇生
神祖は自分だけでなく、他人が死んでも生き返らせることができる。
死した貴族を復活させた力の正体もおそらくこの力だと思われる。
復活にかかる時間は『D-冬の虎王』の描写上、一瞬〜数秒ほど。
ギャスケル将軍と違い、自分の好きなタイミングで生き返らせることが可能で、最低でも周囲500メートル以上、数百の命を同時に蘇生できる。
神祖の力によって復活したギャスケル将軍曰く、「わしの力では、復活の時間までは特定できなかったのだ……いつ甦るかわからない。だが、ご神祖は自在に操れると。――わしは、なるべく早く、千年以内と願って了承を得た」とのこと(『D−ダーク・ロード 2』参照)。
左手曰く、「奴め、生命も操るか」とのこと(『D-冬の虎王』参照)。
読本の情報によると、神祖はミナへの執着が原因で一度灰になったが、その後蘇ったらしい。
更に神祖は復活させた貴族に更なる力を授けることができ、ギャスケル大将軍の言によれば、“神祖”の力なら、彼ら(七人の“招き人”)にDを凌ぐ力を授けることも不可能ではなかったらしい(『D−ダーク・ロード3』参照)。
  • 島を復活させた力
『D-不死者島』に登場した、ミズキ・ダンドリアン公爵夫人は滅びる寸前、神祖に「Dに滅ばされた島(物語の舞台となる、霧に包まれた孤島)を蘇らせてくれ」「もう一度、蘇らせて下さい。Dに会うために」と願い、神祖は彼女の望みをかなえた。
  • 記憶操作
一度会った者から自分の声や姿の記憶を消したり、戦闘の内容を忘れさせることができる。
ダイオス・ダンドリアン公爵との戦闘に関する記憶が失われているDに、「やはり憶い出せぬか?」と呆れたように訊き返した左手曰く、「おまえの血闘の歴史の中で、唯一、記憶がつながっておらぬ一戦だったな。あれは公爵の嫉妬による術か、それとも単なる記憶操作――いやいや、記憶操作の意味は、今考えればあれしかない」とのこと(『D−不死者島』参照)。
  • 人間を貴族に変える力
『D-冬の虎王』に記載があった「血を吸わなくても、人間を貴族に変えてしまうほどの力」という文から、神祖は血を吸わなくても人間を貴族に変えることができると思われる。
「貴族にはなり切っていないのよ」「私の意志もちゃんとある。だからかえって辛いの。私――あいつの意志でしたことも、よく覚えてるのよ。つまり、自分の意志じゃないけれど、自分でしたことも、ね」という、貴族に変えられたヴァレリーのセリフから、貴族に変えたものを自分の傀儡として操ることもできる模様。
女学者ヴァレリーはギルシャークを滅ぼした後、「彼(ギルシャーク)には掘り出せ、私には処分しろ――結局、人間も貴族も、あいつの言いなりってことなの……歴史って何なのよ……」と言いながら、全身が塵のように砕け散っていった。
  • 神祖の存在感
『D-黄金魔』で数千年前に神祖がいたという事実から発生した存在感だけでも浴びたものは死者と化す。
頭は刺激を遮断し、心臓は脈動をやめ、血は流れず、神経は電流を流すことを忘れる。
範囲は最大で山の実験施設と坑道の全体数キロ以上を覆いつくせるくらい。
先に坑道に入った者たちは全滅したので、Dのような耐性のあるものが防がない限り即死するものと思われる。
  • 神祖の血
『D-ひねくれた貴公子』で判明した設定によると、神祖の聖なる血はいかなる鋼も妖体も、触れれば四散する。
万物を焼き崩す〈神祖の血〉は何処にでもあり、何処にもない。
さらに『D‐魔性馬車』では、あるものを見て仮死状態になった者を救うための薬にもなることが判明している。
二重存在(ドッペルゲンガー)――もうひとりの自分。それを見たら、ひと月以内に死ぬと言われている。
二重存在を見て仮死状態に陥った者を救うには、この〈神祖の血〉を飲ませるしかないらしい。
神祖の血は他の貴族が浴びると溶けて死亡する。
当然だが、神祖の血を引くDの血がかかった貴族も死亡する。
  • 光暈
『D-暗殺者の要塞』に登場した貴族、リゲンダンの死の宇宙線の数万本の攻撃を無効化した能力(?)。
「光の中を光が走った。天空より垂直に落ちた稲妻がDを貫いたのだ。光暈に包まれながら、ゆっくりと立ち上がったDよりも、リゲンダンは別のものにまで魂を奪われているように見えた。」という文から、円形のドームのような防御壁を作り出すだけでなく、催眠効果もあると思われる。
リゲンダン曰く、「その光――昔、あの方を知る魔道士から聞かされた光と同じだ」とのこと。
  • あの方が最後に辿り着いた星の彼方で得た技
『D-魔王谷妖闘記』で判明した設定によると、一説によれば、あの方=神祖はそこ(星の彼方)で決定的な何か――宇宙(そら)を統べる技の奥義を手に入れて戻ったらしい。詳細不明。

神祖の技(神祖が他の貴族や人間に伝授した技・能力。設定上、神祖本人も使える)
神祖が貴族や人間に与えた力は、元は神祖のものであるため、神祖も同じ力を持っており、力を与えられた者達以上に使いこなしていると思われる。
与えた技・能力は以下のもの
  • 真剣白刃取り(仮)
マグナス・リイ伯爵はDの長剣を素手で挟んで受け止める。
その後、投げ飛ばす、あるいは武器をへし折って投擲する。
長剣であれば切尖二〇センチほどのところを、両の手のひら(素手)で挟んで受け止めた後、そのまま武器ごと敵を投げ飛ばす、あるいは無限の圧力を減らさず、両手首をひねることで武器をへし折り、残った切尖をはさんだまま敵に投擲する。
  • 夢の世界の創造
『夢なりし“D”』に登場した、神祖に吸血された人間の少女シヴィル・シュミットが持っていた能力。
『吸血鬼(バンパイア)ハンター"D"読本』に書かれていた「貴族的特徴」によると
「貴族の犠牲者は、その貴族的特徴をおおむね受けついで再生する。
つまり血を吸った貴族が変身能力を有すればそれを、獣を使いこなせればその力を受けつぐ。
ただし、その能力は純粋の貴族より数段劣る。」らしく、神祖はシヴィル以上の力を有する。
『吸血鬼(バンパイア)ハンター"D"読本』に書かれていた「夢幻」によると
「夢をモチーフとした『夢幻舞踏会』と『夢なりしD』。
共に夢の世界が現実世界を侵食する物語。
「夢」を「多元宇宙」と置き換えると、分かりやすいか?
「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」もしくは「胡蝶の夢」。……」という文から、
多元宇宙を創造する能力らしい。
『夢なりし“D”』に登場した、神祖に咬まれた少女「シヴィル・シュミット」は、眠ることで「夢」の世界(『夢なりし“D”』の舞台は“奴”に噛まれた少女の見る夢の中だった。夢ゆえの不可思議な現象(例えば、誰もがDの夢を見ていた、ナン・ランダーという十八歳の女性だけが人より多くDの夢を見た……etc)から始まって、夢幻世界へ誘われていく。吸血鬼の犠牲者の「夢の中」。それも夢なのか現実なのか、はたまた夢の中の夢か、それとも別の夢が侵入したか…。D曰く「夢も夢を見るだろう」とのこと)を創造したり、Dの夢に幾度も登場し、呼び寄せたりすることができた。
つまり、シヴィルの力の根源である神祖も、「多元宇宙」と置き換えることができる「夢」の世界を創造したり、他者の夢に干渉したりすることができる力を持つと思われる。
  • 夢でできた人工心臓
神祖は邪悪な脈動を繰り返し行う黒い心臓――魂の心臓を――それも、夢の中で魂に備えられた人工の心臓を与えることができる。
神祖の侍女だったシューシャが村人に殺される前夜に彼は夢の中に現れ、夢の中で彼女の心臓と人工心臓を取り替えた。
人工心臓が傷ついたとき、魂に地獄の苦痛を与える、夢と同じ成分でできた人工の心臓――それは一体、いかなるもので、いかなる方法で破壊し得るのか。
神祖がこしらえた心臓は誰にも止められない。ただひとつの成功例を除いては(『D−双影の騎士 2』参照)。
  • 『D-邪王星団』でローレンス・ヴァルキュア大公が使用した、敵のあらゆる攻撃を呑み込む血の球
  • 『D-邪神砦』に登場した、肉体を液体金属に変えて刃や分身を大量に作り出して攻撃する技
  • 『D-邪神砦』に登場した、手に敵を模した人形を一瞬で作り出し、それの一部を破壊することにより敵の同じ部分にダメージを与える技
この攻撃は腕だけで大きさ5キロ以上を誇る神(山のような大きさのクルル)にも有効。
  • 『D-邪神砦』に登場した、細胞膜の隙間から出血させる霧の技
自身の周囲に他者の視界を封じ、全身の血液を吸い出す霧を発生させる。
範囲は無限の距離を隔てた場所にいる神(クルル)に届くくらい。
  • “夜”
『D−魔戦抄』に登場した、擬似吸血鬼の率いる一団「黒死団」(構成人員は六十名)のリーダー・トーマとその一派が、神祖から血の一滴とともに与えられた力。
昼間でも夜を作り出す力。
地の文では、不意に陽(ひ)が翳った。
いや、冬の日が落ちるがごとく、周囲は忽然と闇に閉ざされたのである。
天候の急激な変化などではあり得ない。闇の濃さ、それが持つ物理的、時間的特性――まさしく夜そのものであった。
陽のかがやきは闇に塗りつぶされた。夏のぬくみは冬の凍てつきに結氷した、とされる。
夜の祝福を満身に受けた吸血鬼は、全身にエネルギーが満ち、細胞のひとつひとつが燃焼し、そのくせ尽きることを知らなかったという。
夜の中で蠢くおびただしい気配――羽搏く蝙蝠や餓狼などの生物に姿かたちを変えたり、蠢く強大な粘塊に融合したりすることも可能。
Dが打倒した黒死団一派の四人のうちのひとり曰く、「おれたちは、もはや、おれたちじゃあない。あの偉大な存在に新たな生命を授けられた選ばれし者だ。生命には、Dよ、力も含まれているぞ」とのこと。
「男が右手の樫の棒を高く掲げた。光が満ちた。闇が、夜が裂けたのだ。」「男は頭上で手を叩いた。世界の果てから天蓋のようにせり出した夜が世界を覆う。人々は頭上の上に星のきらめきを見た。」という文から、“夜”の発動のオン・オフは自由にできる
単に夜を作り出し、闇に閉ざされた世界にするだけでなく、使用者が時間と周囲の空間を制御して、好きなようにこの夜を作り、制御することができる。
トーマが頭上で手を叩くと、世界の果てから天蓋のようにせり出した夜が世界を覆う。空には星のきらめきがある。
夜の闇よりも、さらに深い闇だった。
神祖から生命を与えられたトーマは、疑似貴族や真正の貴族とも違う――遙か高みの存在となった。
高みとは、邪悪さ、そして、奇怪なことに――神聖さだった。
真の畏怖に値するものが誕生したことを意味する。
陽光の下では吸血鬼は生きられないが、トーマは神の光の下でも生きることができた。
トーマ曰く、「おれは選ばれた」「おれは選ばれし者だ。あの御方から直々に生命を貰った。そこには力も含まれていた。見よ、見るがいい。それがどういうことか」「見ろ、見ろ、これがおれだ。あの御方に授けられた力だ。誰も真の世界を知らない。人間は夜を知らず、貴族は昼を知らぬ。あの御方とおれだけが、世界の実相を理解し得る」「あの御方に聞いたであろう。おれはもう、おまえ(D)に斃されたときのおれではない。あの御方だけの力を譲られた選ばれし者よ」とのこと。
範囲は数キロメートル離れた場所からでも見える“夜”を作り出せることから、少なくとも五〇〇メートル~数キロになるか。
さしめぐむ白い陽光(ひかり)――闇を追い払い、大地をあたため、万物に生命を与える光。
「Dは空中にいた。その全身が白くかがやいた。夜が裂けたのだ。」という文から、範囲は空中から地上にまで届くくらいか。
日光を弱点とする貴族であれば、この光を浴びた瞬間、消滅すると思われる。
<黒死団>のリーダー・トーマはDを倒すためにこの力を使ったが通用しなかった。
  • 水を支配する技
貴族の弱点の一つである水を自分の思い通りに操る技。
範囲は『D-狂戦士イリヤ』に登場した貴族クラーケン子爵が、自分の領土内の水を完全に制御できたことから、少なくとも数キロ~数千キロになるか。
クラーケン子爵はご神祖の教えを生かして、水を支配する力をまともに扱えるようになるには三千と七百年ばかりかかったらしい。
  • 相手のすべてを吸い取る眼
『D-不死者島』に登場した貴族ダイオス・ダンドリアン公爵は、神祖から「Dに勝てる力を与えてやる」と言われ、この力を得た。
掌(たなごころ)には、黒い線で眼が描かれている。瞳の色は黒。
力を行使すると瞳は赤く燃えている。
描かれた眼の中に映っている相手の位置だけでなく、何をしているかも分かる。
手招くように左手を動かすことで、見えない力で相手を引き寄せることもできるらしい。
ダンドリアン公爵曰く、「今奪ったのは、おまえのすべてだ。わたしはこれで、何処にいようとおまえの位置がわかる。何をしているかも見える。さらにこうしてそれを妨げることも」とのこと。
しかし、ダンドリアン公爵は知らないうちに眼を剥ぎ取られていた。
いつの間にか、神祖は人間の少女メグの手の平に移していたことから、この力は誰にでも自由に付与できる。
  • 遍在
〈神祖〉が『D-消えた貴族軍団』に登場した貴族デスランデル大公に与えた力のひとつ。
「途方もなく巨大なものが近くにいることをDは感知した。そのくせ、実体の把握も位置の特定も不可能であった。摑みどころがない、とはこういう存在を指すのであろう。」という文から、神祖の遍在とほとんど同じ能力と思われる。
〈神祖〉にこの力を与えられたデスランデル大公曰く、「わしはここにいる――と言ってもわかりはすまいが、これもあの御方直々に下賜された能力よ。その代わり貴族らしさなどとうに無い。わしはこの身体で永劫にあの御方の聖なる試みを継続していくのだ」とのこと。
  • 電撃
〈神祖〉が『D-消えた貴族軍団』に登場した貴族デスランデル大公に与えた力。
「デスランデルの声は、正しく数十条の稲妻となってDの体を包んだ。神の前に引き出された罪人のごとく、Dは両膝をついた。黒衣の何処からか、紫煙が立ち昇った。」という文から、声をDの肉体にダメージを与えるほどの電撃に変え、それを数十条の稲妻として放つことができると思われる。
デスランデル大公曰く、「この電撃もあの御方から、この身と引き換えに与えられた力のひとつじゃ」とのこと。
  • 不滅の生命
〈神祖〉が『D-消えた貴族軍団』に登場した貴族デスランデル大公に与えた最後の力。
詳細不明。
「大公はあの御方から不滅の生命を得た。それが最後の授かりし力だ。」というセリフから、神祖は文字通り不滅の命を与えることができると思われる。
  • 不滅の生命を封じる力
詳細不明。
『D-消えた貴族軍団』に登場した貴族グラディウスが神祖から与えられた、デスランデル大公の「不滅の生命」を封じる力。
「彼は腰の剣を抜くや、槍のように柄を持って、虚空の一点に狙いを定めた。渾身の力をこめて投げた。きっかり三秒――天に死が舞った。大いなる苦鳴とともに稲妻が走り、乱れとび、黒雲が湧き上がって荒海のごとく渦巻いた。その中心に何かがいた。生命かも知れなかった。」という文と、「耳を覆いたくなる凄愴なる怨念の叫びに、地上から今ひとすじの光が飛んだ。それが乱れ雲に吸い込まれるや、ひと声、最後の絶叫が逬って、天地は震撼した。」という文から、発動には3秒ほど時間がかかり、渦巻く黒い雲に不死者を吸い込ませ、存在自体を完全消滅させる技らしい。
  • 時間旅行(タイムトラベル)
神祖は人ひとりを消滅させるエネルギーが生じる何か――「時間旅行(タイム・トラベル)」が可能(左手が「いかに貴族といえ、時間旅行を実現した例はないぞ」と否定するが、Dが「テラーズは、奴に会ったことがあると聞いた」と言うと、左手は「ふむ、奴ならあり得るな」と肯定した)。
更に「ふむ、奴ならあり得るな。しかし、そんなことが可能だとして、テラーズに伝えることを選んだ理由は?」という左手の人面疽のセリフ(『D−凶の復活祭』参照)から、神祖は「時間旅行(タイムトラベル)」が可能なだけでなく、他者に時間移動の方法を教えることまでできる。
……などの超常の力を授けることができる。

【長所】普通に強い。親子揃って異常に強い。ドラキュラを元ネタにしたキャラの中では最強の部類だろう。
【短所】本編では中々本気を出してくれないため、主人公“D”とは千年戦争状態。
『D-ハルマゲドン』でのDとの対決では、宇宙生成のエネルギーを相手にぶつける兵器とか携帯してくれるとうれしかった。
【性格】なぜ人類を滅ぼさなかったのか、そもそもアカシア記録(レコード)を自在に“書き”換える力など、“神祖”の全能とも言えるほどの能力をもってすれば、貴族の滅びを阻止することも出来たと思われるが、なぜそうしなかったのかは不明だが、人間と貴族は理解し合って暮らせる世界――望みをひとつの可能性であるシヴィル・シュミットに託して選んだこと(『夢なりし“D”』参照)、古の貴族が地球はおろか全宇宙を「闇」で包む兵器(人工の自然の闇)を開発したが、「闇による支配」を望まなかったため、使用していないこと(『D−蒼白き堕天使 2』参照)、神祖だけが理解できる高度な科学(備考)を使えば、貴族の衰退の時期を一万年は遅らせることもできたが、使わなかったこと(『D-邪王星団 2』参照)、貴族には人間の支配どころか威嚇すら禁じたこと(『D-妖兵街道』参照)、人間との融和政策を打ち出したこと(『D-魔道衆』参照)、〈神祖〉が貴族を通して、人間と手を結んでいたこと(『D-呪羅鬼飛行』参照)、「運命」の数学的解析を可能にした貴族科学院が、全文明の歴史的必然にそれを重ね合わせた結果、その研究成果の発表をすべて中止した時に起きた混乱を、実に一千年ぶりに姿を見せた神祖が収拾した際にふと洩らしたもの――思い出すたびに、滅び去った、あるいはなお永らえている貴族すべての表情をもの憂げに変えるひと言――誇りも高く、栄光にも満ちた貴族の歴史上、ただひとつ、全貴族の疑惑と否定の眼差しを受けた、神にも等しい神祖の御言葉(みことば)である「おれたちは、かりそめの客なのだ」などから考察すると、神祖は貴族が滅びるのは運命と考えていたらしい。
そのため、地球の吸血鬼=貴族と人間の融合を目指し、億単位の人間(おそらく貴族の一部)を犠牲にしたが、D以外には成功例は存在しない。
実験以外では人間をむやみに傷つけないらしいが、反抗的な貴族に対しては割と容赦がなく、敵対したものは自分で処分したり、Dを成長させるための捨て駒として利用したりもする。
〈神祖〉が自身に「反逆した」貴族を呼び寄せたり、一度Dに滅ぼされ、灰になった貴族などを復活させたりしている理由として考えられるのは、Dの力を高めるための道具として利用するためと思われる。
【備考】神祖の科学:宇宙開闢のエネルギーを相手にぶつける兵器、異世界から無尽蔵のエネルギーを生み出す兵器等々
【共通設定・世界観】いかなる貴族も畏敬する君臨者。
“あのお方、ド○○○○伯爵”その名を口にするとき、いかなる貴族も深い畏敬の念を表す。
まさに神のごとき存在。
相貌はDそっくり、身長2メートルの美丈夫(『D-血闘譜』に登場したアルプルプ・マキューラ男爵の言によれば、神祖の身の丈は二メートルらしい)。
Dの出生の秘密は“神祖”にあるのは明白。
Dは“神祖”を探し出し、(たぶん)滅ぼすために辺境を旅している。
旅の先々で“神祖”の足跡を見出すが、いまだ実体は確認できていない(『夢幻世界の誘惑 菊地秀行全仕事』より)。
言ってしまっては身も蓋もないが、早い話がドラキュラ伯爵のこと。
いかなる大貴族も畏敬の念を払う最高権威、まさに神のごとき存在である。
小説の文中には「ドラ」までが台詞として登場しただけで、分かっているが敢えて明言してはいけない「名前」として封印されている。
美奈(ミナ)への執着が原因で一度は灰になる。貴族科学院で「運命」をめぐる騒動の時、千年ぶりに姿を現したとの記述があり、どうやら灰になった後で蘇ったらしい。
身長は二メートルを越す。広い肩幅、胸の広さと厚さもかなりあるらしい(『吸血鬼(バンパイア)ハンター"D"読本』より)。
【戦法】アカシア記録操作できる状態で参戦、全知に任せる。

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最終更新:2025年07月23日 15:54