――宿屋の廊下、その暗がりの中
?『はい、み、なさん…ご注目…』
?『……見てる』
?『………』コクコク
?『世間一般、では…今日が、はろうぃーんで、す』
?『……知ってる』
?『………』コクン
?『宿屋、の人たち…も、はろうぃーん…です』
?『楓ちゃんもハロウィン楽しんでる』キリッ
?『………』
?『……という…こ、とで』
?『あ、アズュレイゼ、さん』
アズ『……うい』
?『
ブライド、さん』
ブライド『……』スッ
?『…わたし、
ユミル』
ユミル『わた、したち…3人…で、とりっくお、あとりーとです』
アズ『……おー』
ブライド『………』グーッ
*
――宿屋のキッチン
?「~♪」
?「……姉さん。準備の方はどう?」
ルトナ「うにゃん、バッチリだよ
ルシナ♡ ほら見てこのクッキー!」
ルシナ「どれどれ……確かに。 本当に上手になったなぁ…」
ルトナ「そりゃもう、私だって何時まで経っても料理ベタなんかじゃないもん」フンスー
ルシナ「そりゃまあミオンさんにヒドイもの食べさせる訳にはいかないしw
かなり前には、まさか焼き魚にさと──」
ルトナ「ふぎゃーっ! いつまでその話引っ張るのーっ!#」
ルシナ「あはははwww ご、ごめん、ついwww」ヒーヒー
ルトナ「もー……////; 所で
ルシナは大丈夫なの?」
ルシナ「もちろんです。伊達にファラさんにご教授賜ってませんから」
ルトナ「ま、
ルシナもユーリちゃんにそれらしいもの上げたいもんねー?」
ルシナ「う、うるさいですね…///;」
ルトナ「…うにゃん、それじゃあ二手に別れて活動開始だね!」
ルシナ「うん、それじゃあいこうっ!」
ブライド『………』
アズ『…お菓子を配りに行くみたい』
ユミル『……決めた。あのふた、りに…しよう…』
*
──とある人物の自室
?「…以上が、今回の月報です。詳しい内容は
ルミナに訊いて下さい」
?「任せて下さいなの」
?「うんうん!若女将のお仕事ご苦労様!」
ルシナ「──あ、いたいた。ルナさん、
ルクスさん、
ルミナさん」
ルクス「…おや?
ルシナ君」
ルミナ「こんばんはなの」
ルナ「
ルシナ君じゃない! …その手元のそれは、そういう事ね!?」
ルシナ「はい、ハッピーハロウィンです。皆さんどうぞ」
ルナ「ありがと! やっぱり頭使った後の糖分は最高ねっ♡」モグモグ
ルクス「……確かに、糖分を摂らないとやっていけないデータですからね…;」
ルシナ「それってやっぱり、宿屋の…?」
ルミナ「そうなの。今月もやっぱり一般利用客はほぼスッカラカンなの」
ルクス「固定利用している皆様から一応料金は頂いているんですけど…ね」
ルナ「ま、上手く回ってるんだから心配いらないわっ!」
ルシナ「(住まわせてもらってる身で言うのもなんだけど……。
ほんと、この宿屋ってどうして運営出来ているんだろう…?;)」
?「本当に冗談みたいだろう? 我ながら不思議でならない;」
ルシナ「
シングーンさん。…お疲れ様です、どうぞ」
シングーン「ああ、ありがとう。
ルシナ君は今からそれを?」
ルシナ「はい。あちこちに居る皆さんに配って回る予定です」
シングーン「毎年お疲れ様。こっそり応援しているよ」
ルシナ「はい! それじゃあそろそろ行きますね」
シングーン「…色々と読みにくい環境ですまないな; いってらっしゃい」
アズ『……まじで謎。怖い』
ブライド『………』(顔面蒼白
ユミル『お宿の、なぞは…触れないほう、が、いい…かも?;』
*
――宿屋玄関前
?「はッ!このッ、ウらァッ!!」
?「どうしたどうした、気迫が足らんぞ、もっと撃ってきやがれw」
?「ははぁ…青春ッスなぁ…」
ルトナ「みんなー! …あれ?
お師匠様に
ジクスさん、
レアネイツ君も…何してるの?」
クリス「おんや
ルトナ。実はハロウィンのコスプレをしたは良いけど、
何したらいいかわかんなくってねぇ…w;」
ジクス「こんな格好でチャンバラしてたら、結構注目を集められると思ってなw」
レアネイツ「チャンバラだとォ…!? な、なめンなァ!!」
ジクス「ハハハ!いいぞいいぞ、もっときやがれ!」
子供1「すげー、かっけー!」
子供2「おばけおにいさんいけいけー!」
子供3「ゾンビおじいちゃんもがんばれー!」
ジクス「おじいちゃんじゃねーよ!」
ルトナ「…で、お師匠様が監督役って訳ですね;」
クリス「そーいう事ッス。ほら、
ルトナもかわいい見物客にお菓子配ってくるといいッスよ」
ルトナ「うにゃん! …所でお師匠様、そのコスプレは、どういう…?」
クリス「『カボチャ』ッスな。これを被って踊るのが流行だって
ライトが」
ルトナ「そ、そっか……」
子供1「おねーちゃん、とりっくおあとりーと!」
子供2「おかしをくれなきゃ、いたずらするぞーっ」
ルトナ「はーいっ♪ 悪戯されちゃうのは怖いから、お菓子をあげるねっ♡」ウニャーン♡
クリス「…ふふふ。少し様になってきてるじゃないッスか」
ルトナ「もー、様になってきてるって何が…」
子供 「おねえさん、とりっくあんどとりーと」
ルトナ「もーっ、どっちかしかだめ! はい、トリートで我慢してね?」
子供?「ありがとう。 これで 成仏で きる ──」スゥッ
ルトナ「え……───っ!?」
\にひゃぁぁぁーーーっ!!!!!/
ブライド『………』無表情ダブルピース
アズ『……楽勝。チョロイ』無表情ダブルピース
ユミル『
ルトナさん、は、本当に怖がり、だ、ね…♡』ホッコリ顔
*
――宿屋の外、その暗がりの中
アズ『……
ルトナのクッキーうま』サクサク
ブライド『………』モグモグ
ユミル『
ルシナくんには、後で、もういっかい…しゅうげき』
アズ『楓ちゃんのクッキー分も確保する』キリッ
ブライド『……』フンス
ユミル『わたしたち≪かげものしゅうだん≫、今こそ、動くと、き…!』
ブライド『……!』ググーッ
アズ『……この宿屋に、悲鳴を轟かせる──』
?『はーい、その心意気や良しっ♡
けど
ルトナちゃんを失神させたのは見過ごせないよぉ?』
ユミル『…こ、の声…は…!』
?『何を隠そうこの声は、みんなのお姉ちゃん、そうお姉ちゃん!
夜の帳に紛れ企む可愛い悪戯を、このお姉ちゃんが精査しちゃうわよぉ!』
アズ『……
ラルス』『
ラルス“お姉ちゃん”ね、アズちゃんっ☆』『……』プイー
ユミル『
ラルス、お、お姉さん』『微妙に言い淀んだわねぇ?』
ブライド『………』フルフルフル 『その首を振る動作の意味は訊かないでおくわぁっ』
ラルス『と・も・か・く!
今日はハロウィン、らしく行動するのは良いけれど、
分別弁えて、驚かせすぎはNGだからねぇ?』
ブライド『……』コクリ
ユミル『あとで、
ルトナさん、には謝って、おきま、す…;』
アズ『……仕方ない』
ラルス『はーい、それならよし♪
もし怪我人が出ちゃったりしたら、お姉さんに何時でも相談してねぇ♡』
ユミル『ありが、とう、ございます…////
ところで、
ラルスお姉さ、んは、どうして…宿屋の暗がり…に?』
ラルス『……露天商……。 ハロウィン特別商品を売ってたの……』
ユミル『………』スッ
ブライド『……………』スッ
アズ『……閑古鳥』スッ
ラルス『せめて何か言ってから消えてぇ!!
あとアズちゃんはもう少しお手柔らかにコメント願うわぁっ!!;』
ラルス「…ふぅ。あの子達、普段から人と関わらないからってぇ…。
でもちゃんと関わり合いが出来たなら、きっと交友関係も広がるはずだわぁ。
……その時は、お姉ちゃんはひと肌、脱いであげようかしらぁ♪」フフン
☆Happy Halloween!!☆